第21話 透けるブラジャー包囲網!?

 1年G組の教室はめちゃくちゃ甘くていい匂いで充満していて、すでに98人の平均Gカップの女子生徒が着席していた。


 この光景、さすがにエグいな。


 おっぱいがデカすぎて机の上に載せて休んでいる強者までいる始末!


 刺激が強すぎる! 


 だが、俺の隣にいるサミュエル・リッキースとかいうハーフエルフはそんな光景を見ても涼しい顔のままだ。


 あっ! そうだった! こいつはほんとは女だからこういう刺激には強いっていうか、あんまりなんにも感じないのか。


 そういう意味では、案外こいつ頼りになるかもしれんな!


 俺様キャラで口が悪いのはかなりムカつくが、そこさえ我慢すれば最高の相棒かもしれん!


 なにせ俺と好きな子が被ったりして恋のライバルになったりすることもないんだから!


 でも、表向きはクラスの女子生徒の人気の奪い合うことにはなるんだろうけど。


 まあ、それでも負ける気は一切しないけどな!


 そんなことを思いながら、俺はその女子生徒ばかりの教室のちょうど中央にある席に着席したのだった。


 すると、なんとその瞬間、クラスの女子たちが一斉にグレーのブレザーを脱ぎ始めたのだ。


 それで、「なんだなんだ?」と動揺しながらも前の女子生徒を見てみると、白のワイシャツ姿になったその女子生徒のピンクのブラシャーが思いっきり透けていたのである。


 俺って透視能力持ってたっけ? と一瞬思った後で、この学園指定のワイシャツの生地がめちゃくちゃ薄いことを俺は思い出したのだった。


 まさかとは思うが、女子生徒のブラジャーを極限まで透けさせるためにこんなに生地を薄くしたのだろうか?


 いや、考えすぎだ!


 ここはエリート魔術剣術学園なんだぞ!


 そんなことを思っていると、その俺の前の席の女子生徒のこんな心の声が聞こえてきたのだった。


(男子が席についたらみんな同時にブレザーを脱ごうって書いてある紙が机の中に入ってたからその通りにしたけど、まさかオッドアイのあのお方が後ろの席に座るなんて! ・・・・・・ひょっとして私のブラジャー今透けてるんじゃ? この教室で一番不細工な私のブラジャーなんか見せられて、後ろの席のオッドアイのあのお方は罰ゲームだと思ってるんじゃないのかな? 一番お気に入りのピンクのブラつけてきたのが逆に恥ずかしくて、もう死んじゃいたい!)


 あっ! 前の席の女子、ヒロイン①じゃねぇか!


 じゃあ、このピンクのブラジャーのサイズはIカップってことになるのか?


 たまらんっ!


 超大国ランドリア帝国の第一皇女おうじょのピンクのIカップブラを凝視できるこの席って大当たりなんじゃないのか?


 俺がそんなことを思っていると、後ろの方からこんな心の声が聞こえてきたのだった。


(ピンクのブラを見せつけてワタクシのウォーレンお兄さまをたぶらかそうとするなんてあのクソメス速攻で駆除しなくては! 竜人族最終奥義で跡形もなく消し去ってやる!)


 おい! 後ろにあのヤバい妹いるな!


 竜人族最終奥義とかめちゃくちゃ物騒なこと言ってるし!


 でも、それがほんとならこの妹、俺よりも強いんじゃないのか?


 とにかく、ヒロイン①を跡形もなく消し去られては敵わん!


 あのヤバい妹と一度ちゃんと話をつけにいくか!


 俺がそう決断したその時、俺は自分の席の左隣にがワイシャツ姿で座っているのに気がついたのだった。


 水色のブラジャーが透けているが胸はぺったんこ。


 この子、もしかして平民一家の三女のヒロイン⑥じゃないのか?


 暗い茶色の髪に暗い茶色の瞳。


 143cmの小柄な体型。


 間違いないな!


 角度によっては猫系美少女とか書いてあったけど、真横から見ると結構かわいいじゃないか!


 さすがは卒業後、世界随一の絶世の美女に激変するポテンシャルを持っている女!


 そういう目で見ると、確かにすでに光るものを持っているような気がしてくる。


 そんなことを思っていると、そのヒロイン⑥らしき少女のこんな心の声が聞こえてきたのだった。


(なんかわたしのことジロジロ見てきてない? もしかしてこの人貧乳好きの変態なんじゃないの? こんなにおっきいおっぱいの子がいっぱいいるのにわたしのことを見てくるってことは・・・・・・低身長の貧乳女子でしか興奮できない変態ロリコン野郎に間違いない! そうわかったら舌っ足らずな甘え声で話しかけて脳を完全にバグらせてあげなくちゃ!)


 なんだ? こいつ!


 俺のこと速攻でロリコン認定してきやがったぞ!


 とんでもなく思い込みの強い女だ!


 こいつをヒロインに選んだのは失敗だったか?


 俺がそう思って後悔していると、そのヒロイン⑥が心の声の通りに話し掛けてきたのだった。


「あのぅ。ウォーレン・シモンズさんですよねぇ。って呼んでもいいですかぁ?」


 すると、すぐに後ろの方の席の女子がガタンッと椅子を倒す勢いで立ち上がる音が聞こえてきたのだ。


 そして、こんな心の声が俺だけに聞こえてきたのである。


(ワタクシのウォーレンお兄さまのことをおにーちゃんって呼ぶだ? ピンクのブラのクソメスの前にこの身の程知らずのペチャパイ クソメスを駆除しなくては!)


 その後のとんでもない修羅場を想像した俺はそのヒロイン⑥らしき少女にこう答えたのだった。


「申し訳ないけど、ちゃんと名前で俺のことは呼んでくれないかな?」


 すると、その直後、一斉に教室中のブラジャーの透けた甘くていい匂いがする平均Gカップの女子生徒たちの心の声が聞こえてきたのだった。


(まさかのシスコン? いいよ♡ 超カッコいいからシスコン性癖くらいいくらでも受け止めてあげる♡)


(ただのシスコンじゃなくて、妄想の中の妹を愛する激ヤバシスコンだったけど、そんなの全然関係ないから♡)


(イケメンシスコン男最高♡イケメンシスコン男最高♡イケメンシスコン男最高♡イケメンシスコン男最高♡イケメンシスコン男最高♡イケメンシスコン男最高♡イケメンシスコン男最高♡イケメンシスコン男最高♡イケメンシスコン男最高♡イケメンシスコン男最高♡イケメンシスコン男最高♡イケメンシスコン男最高♡)


(ウォーレンお兄さま♡ これは確実にワタクシだけに向けられたメッセージ! なんか体が熱くなってきたからこのブレザー脱いじゃおうかしら)


 最後にあのヤバい妹のそんな心の声が聞こえたかと思うと、その直後女子たちのこんな謎の感嘆の心の声が声が聞こえてきたのだった。



 (((うわあぁあぁあああっっ!)))



 それで、気になって後ろを振り向くと銀髪ロングヘアに紫と銀のオッドアイのそのヤバい妹の胸はどう見てもこの教室で一番大きかったのである(推定Kカップ!)。


 しかも、そのワイシャツから透けているブラジャーの色は紫!


 くっ! それにこの距離で見ると完全にヒロイン級の超絶美少女じゃねぇか!


 マジでシスコンになっちゃいそうだ!


 だが、俺がそんなことを思っていると予想もしないことが起こったのだ。


 俺の右隣の席に座っていた女子生徒がいきなりこっちに倒れ込んできたのである。


 それで俺は反射的にその体を受け止めたのだが、その子は半分意識を失いかけているような頼りない目つきで俺を見つめながらこう言ったのだった。


「・・・・・・すっ、すいません。・・・・・・あたしのブラ、外してもらえませんか? ・・・・・・サイズが小さすぎたみたいで苦しくって・・・・・・すごく気分が悪くなってきちゃって体もうまく動かせないんです。・・・・・・ワイシャツに手を差し入れて・・・・・・フロントホックをパッチンって」


 水色の髪に水色の瞳で、バストは推定Gカップ、そして、ちょっと寂しげな雰囲気の王道美少女・・・・・・・って、この子、世界最高の聖女を多数輩出している修道院育ちの天涯孤独の少女のヒロイン③じゃねぇのか?


 俺、3人のヒロインに囲まれちゃってるってこと?


 そう思った後に、改めて彼女のフロントホックブラジャーの色を確認すると、なんと俺が一番大人っぽいと常日頃から思っている最強の色、黒だったのである。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る