統一地方選を前に、政治家2人が並んで写る「2連ポスター」を街角で目にする機会が多くなった。よく見れば、何カ月も先の「演説会」を告知しているのがほとんどだ。本紙「ニュースあなた発」に「本当に開かれているのか」と疑問の声が寄せられた。そこで、選挙実務に詳しい専門家らに話を聞いてみた。(小椋由紀子)
地方の政治家と、所属政党の党首や著名な国会議員らの写真が隣り合う2連ポスターは、昨年秋ごろから増え始めた。今年4月の統一地方選まで半年を切った時期と重なるが、それには理由がある。
公職選挙法は、選挙の立候補予定者にいくつもの制約を課している。その一つがポスターにかかわる規定で、任期満了日前の6カ月間は選挙区内に個人ポスターを掲示してはいけないルールだ。
だが、2連ポスターの掲示は禁じられていない。政党の政治活動と位置づけられているからだ。立候補予定者の写真や名前が載っていても問題はないという。
東京都内でいくつかの2連ポスターを見てみると、記載された演説会の日程はいずれも5月や6月などで、場所は「駅前」などと記されている。既に統一選は終わっている時期でもあり、読者が指摘する通り、実際に開催されるのかという疑問は拭えない。
「ほとんど開かれていないの...
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