ガバナーズ島

ニューヨークの島

ガバナーズ島(ガバナーズとう、Governors Island)は、アメリカ合衆国ニューヨーク市マンハッタン区に所属するアッパー・ニューヨーク湾にある172エーカー(70ヘクタール)の島。マンハッタン島の南約730mの位置にあり、ブルックリン区からはバターミルク水路で東へ約370m離れている。

ガバナーズ島
Governors Island
旧:Paggank
旧:Noten Eylandt (Nutten Island)
地図
ニューヨーク市における位置
名の由来
  • 木の実に由来する"Paggank"
  • ニューヨーク植民地総督に由来する"Governors Island"
地理
場所 ニューヨーク港
行政
人口統計
人口 0[1]
追加情報
時間帯
 • 夏時間(DST
  • 東部標準時(UTC-4
ZIPコード 10004
公式サイト The Trust for Governors Island website
The Governors Island National Monument website
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ガバナーズ島
ガバナーズ島の位置(ニューヨーク内)
ガバナーズ島
所在地アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク郡
座標北緯40度41分20秒 西経74度01分09秒 / 北緯40.6889918度 西経74.0190287度 / 40.6889918; -74.0190287
面積172エーカー (70 ha)
建築様式コロニアル・リヴァイヴァルグリーク・リヴァイヴァル
訪問者数443,000 (2010)
NRHP登録番号85002435
指定・解除日
NRHP指定日1985年2月4日[2]
NHL指定日1985年2月4日[3]
NMON指定日2001年1月19日

米国立公園局が島北部の小さな区画をナショナル・モニュメントとして管理しており、そこにはジェイ砦ウィリアムズ城という名前の旧軍事要塞が2つある。歴史的建造物52件を含む残りの150エーカー(61ヘクタール)については、ガバナーズ島トラスト (The Trust for Governors Island) が公園として運営している。1900年代初頭に約103エーカー(42ヘクタール)の土地が埋め立てられて、元の島の南側に追加された。

先住民のレナペ族は当初、ガバナーズ島のことを"Paggank"(木の実の島)と呼んでいた。この名前がオランダ語で"Noten Eylandt"と翻訳され、それが英語で"Nutten Island"と呼ばれるようになり、18世紀後半に"Governor's Island"(総督の島)へと改名された。後年にアポストロフィが外されて、現在はガバナーズ島 (Governors Island) という名称になった。

この島の軍事施設としての活用は、アメリカ独立戦争中に大陸軍部隊が島での防衛活動を始めた1776年まで遡る。 1783年から1966年まで、この島はアメリカ陸軍駐屯地であり、主に軍隊の訓練場としての役割を担っていたが、戦時中は戦略的防衛拠点としても機能していた。その後1996年までは主にアメリカ沿岸警備隊の施設として活用された。軍事基地としての役割を終えた後、ガバナーズ島の再開発計画が幾度か行われ、2003年に僅かな金額(1ドルとも言われる)で自治体に売却され、2005年に公共利用のため開放された。

ガバナーズ島は5月から9月にかけて一般開放される人気の季節観光地になっており、2018年時点で年間80万人以上の来訪者がいる。43エーカー(17ヘクタール)の公園のほか、ガバナーズ島には無料の芸術文化イベントや娯楽体験施設がある。この島はブルックリンおよびマンハッタンからのフェリーでのみ往来可能である。