小学校の水道水検査で大腸菌検出…データ改ざんし陰性報告 松阪市の清掃会社役員を書類送検
2025年6月25日 05時10分 (6月25日 21時32分更新)
三重県松阪市の公立小学校に設置された受水槽の水質検査で大腸菌が検出されるなどしたにもかかわらず、清掃業務を担った業者がデータを改ざんして市に報告したとして県警松阪署は24日、有印私文書偽造・同行使の疑いで、建築総合クリーニング「共同商会」(同市)の70代男性役員を書類送検した。起訴を求める「厳重処分」の意見を付けた。同社は改ざんしたことを認めている。市によると、健康被害は確認されていない。
受水槽は水道水をいったんためておき、建物内に配水するためのタンク。市は水道法などに基づき、毎年夏休みに受水槽の清掃を業者に委託している。共同商会は2024年度、市内34小学校と11中学校の計45校の清掃業務を受注。同社から依頼を受けた検査会社が水質を調べたところ、小学校1校で、水道水の水質基準で「検出されないこと」と定められている大腸菌が「陽性」となった。
検査会社は共同商会に対し、再検査用の検体を求めたが提出されないため、市に相談した。本紙が市に情報公開請求をし...
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