明夫は思った。『このコにサイボーグと言ってもわからないだろうし・・・それに秘密はあくまで厳守だからな・・・』
「うーん。なんていうか・・・その・・女の形をしたロボットが開発されて警察活動をしはじめたんだ。まあ映画のロボコップみたいなものさ。おかげで今まで苦労してやってきた僕らは出番が減ったんだよ。まるで僕らは邪魔者扱いで、このごろは後方支援ばかりなんだ。それがおもしろくないんだ!」
「女の形をしたロボットって?」
「まあ・・酔狂な技術者が戦闘用の普通のロボットをつくればいいのにわざわざ女性型にしたんだ・・目的は当然夜のお相手さ。草薙っていうのだけど・・・変わり者さ。本当に自分の恋人扱いしているんだからな。変態だよ!」
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