トイレで「老廃物を出さないといけない」と女性の前にしゃがみ…医師を装って18歳女性にわいせつ行為をした男(41)の鬼畜すぎる犯行の全貌
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別件で逮捕された福田被告はA子さんの事件を強固に否認
翌日、A子さんは愛知県警中署に被害届を出したが、福田被告が捕まったのはそれから4カ月後のことだった。東京都内の牛丼店で他人のキャッシュカードを不正使用したという詐欺容疑だった。 だが、福田被告はA子さんに対する準強制わいせつ、窃盗、詐欺の事件については、容疑を強硬に否認した。 「彼女とは3年前から付き合っていた。10回以上会ったことがある。彼女の郷里にも行ったことがある。マッサージなんてしていません。彼女とは肉体関係もありません。なぜわいせつなことをしたと言われるのかさっぱり分からない。 彼女とはお金を貸し借りする仲で、自分もこれまでに70万円ほど貸している。ホテルに行ったのは彼女がマンガ喫茶じゃ休めないと言ったから。裕翔なんて聞いたこともない。翼先生と名乗ったこともない。彼女はメチャクチャなウソを言っている」 福田被告は詐欺の常習犯で、これまでもアイドルグループのメンバーを装って金を騙し取ったり、闇金の社長を名乗って「オレの女になれば、借金を肩代わりする」などと言って、女性から金と体を奪う犯行などを繰り返していた。 「被害者は事件翌日の朝に被害を届け出ている。事実誇張はうかがわれず、ことさら虚偽の供述をしている事情も見当たらない。11万円の交付は被害者の当時の年齢や精神状態を考えれば、必要だと誤信したことも不自然不合理とは言えない。 被告人の供述は客観証拠とも異なり、その弁解は荒唐無稽と言うほかなく、到底信用できない。本件はわいせつ性の程度も強度であり、被害者の精神疾患につけ込み、精神科医を装ってわいせつ行為を働いた計画的かつ卑劣なものである。大きな精神的悪影響を受けた被害者が厳しい処罰感情を抱くのも当然のことであり、被告人は2021年の窃盗罪で執行猶予中だったにもかかわらず、規範意識が鈍磨しており、不自然不合理な弁解に終始し、反省の態度も乏しい。刑事責任はかなり重いものと言える」(吉田智宏裁判長) 吉田裁判長は、準強制わいせつや窃盗、詐欺の罪に問われた福田被告に対し、懲役5年を言い渡した。 度重なる再犯で福田被告の親族はサジを投げており、面会にもやって来ないし、手紙を出しても返事がない。「今後は悪いことはしない」という決意は、今度こそ実現するだろうか。
諸岡 宏樹
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