【前代未聞】「今回の不祥事は人についてきた」巨額の不正融資の裏に20年間トップに降臨した“絶対的存在”『いわき信用組合』旧経営陣はどんな罪に?法律の専門家が解説
■不正は“旧経営陣”主導で?20年間トップに降臨・江尻前会長の存在
第三者委員会が特に厳しく批判したのは、20年間トップに君臨していた江尻次郎前会長です。第三者委員会のヒアリングアンケートには、「江尻氏に嫌われると出世できない」「役員報酬も江尻氏が単独で決めていた」という回答があったといいます。
『いわき信用組合』本多洋八理事長も会見で、「今回の不祥事は、人についてきていたもの。旧経営陣が起点となり、江尻前会長が強力な存在であった」と、一連の不正は“旧経営陣”の主導で行われたと強調しました。過去には不正をただそうとした人もいたということですが、本多理事長によると、「私の先輩がそういう行動をしていたが、それが組織の中で大きな力にはならなかった。賛同する人が少なかった」ということです。
■調査“妨害”も…“旧経営陣”は何罪に問われる?
そんな中、第三者委員会の弁護士は会見で、「組合側が協力的だったとは、とても言い難い。あるべきものを隠滅したという話も出てきたり、そういう事象が数多く続いた」と話し、組合側がノートパソコンをハンマーで破壊する・手帳を処分するなど、調査を妨害したということです。 Q.江尻前会長をはじめ、どういう罪に問われますか? (亀井弁護士) 「不正融資に関しては『背任罪』、それ以外には『文書偽造』や『証拠隠滅』の可能性も出てきます。他人名義を使ったなら、名義についての情報が漏れていますから、『個人情報保護法違反』もあります」 Q.旧経営陣に返済義務は発生しますか? (亀井弁護士) 「不正融資すること自体が善管注意義務違反ですから、損害賠償義務を負います」
Q.新しい経営陣が前会長などを訴える可能性は? (亀井弁護士) 「訴えるでしょうし、民事的な請求もするでしょうし、刑事告発にいく可能性もあります。ただ、払えないでしょうから、破産するしかないと思います」 Q.亀井先生が担当した多くの金融機関は、破綻したんですか? (亀井弁護士) 「もう何十と破綻して、経営者に対して責任追及して、告発していました。ただ、預金者は守られます。当時(20年前)より補償はもっと上がっているかもしれません」 (「情報ライブ ミヤネ屋」2025年6月12日放送)
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