痛々しいラヴ
「ネジ兄さん・・・勝負です。」
「いいだろう。」

アナタをボコボコにした。
ズタボロにした。
グチャグチャにした。



これで、諦めてくれるだろう?




俺がまだ「僕」だった頃。
アナタがまだ「君」だった頃。
その日々を思い出すと、いたたまれなくなる。


好きだから「俺」のために泣いて欲しいけど、
好きだから「アナタ」に泣かれたら「僕」が悲しい。
本当に好き。

だから、はやくそんな夢は諦めてしまうといい。
諦めてしまうといい。
諦めてしまうといい。

「君」より「アナタ」の方が不幸なんだよ。
「僕」より「俺」の方がずっと不幸なんだよ。
「アナタ」より「俺」の方がずっとずっと不幸なんだよ。


早く開放してくれ。
それには、「アナタ」の中の「君」が、無くなってしまえばいいんだ。
すると、「俺」は「僕」にとらわれないで生きていける。



そして、もう「僕」のことは思い出さなくていいんだよ。
忘れてしまえばいいんだよ。


だから、はやくそんな夢は諦めてしまうといい。
諦めてしまうといい。
諦めてしまうといい。






















つづく
意味わかっていただけるでしょうか・・・・・。
不安。
野暮ですけど、解説しますね。意味わかってくれた方はすっ飛ばしてください。

ネジはヒナタの過去に通じているみたいだし、
きっとヒナタを「君」と呼んだり、また、ネジも自分を「僕」と呼んでいる時代が
あったと想定しました。
ですから、「君」は過去のヒナタ(=「アナタ」)で、
「僕」は過去のネジ(=俺)というわけです。
そう考えて読んでくれたら意味がわかると思います。

えーと、だから、ヒナタに泣かれると悲しいのは「俺」じゃなくって、
「僕」の方なんですよ・・・。
「俺」の方は、ヒナタなんてボッコボコにしたいんですね。
ああ・・・・説明すればする程伝わらなくなる気がする・・・・!!
























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