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訃報 山形交響楽団創立名誉指揮者の村川千秋さん 92歳で死去 肺炎のため

2025年6月26日 19:02
訃報 山形交響楽団創立名誉指揮者の村川千秋さん 92歳で死去 肺炎のため

訃報です。山形交響楽団を設立した創立名誉指揮者の村川千秋さんが25日、肺炎のため亡くなりました。92歳でした。

村川千秋さんは1933年に村山市に生まれ、1972年に東北初のプロ・オーケストラとして山形交響楽団を設立し、音楽監督と常任指揮者を務めました。

村川千秋さん「山形の子どもたちにできる限り、生きている限り本物の音楽を伝えていきたい。私は学生時代からそう思っていたので、私のライフワーク」

2001年に創立名誉指揮者に就任。楽団を長年にわたってけん引しました。また、スクールコンサートの開催や子どもたちを対象としたヴァイオリン教室の立ち上げなど音楽教育にも力を注ぎ、山形の音楽文化の発展に貢献しました。2004年には、文化庁の地域文化功労者表彰を受賞しています。

村川千秋さん「音楽の力。地域にいい音楽があるかないかで文化度が変わってくるので、音楽の力を社会の中に生かしたい。明るい社会をつくらなければいけない。それが音楽がもっている元々の力」

楽団を運営する山形交響楽協会によりますと、村川さんは5月18日に故郷の村山市でのコンサートで指揮者を務めるなど最後まで舞台に立ち続けましたが、25日、肺炎のため92歳で亡くなりました。葬儀は近親者のみで行われたということです。後日、お別れの会が開かれる予定です。

最終更新日:2025年6月26日 20:02
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