南瓜とマヨネーズ 第七話





「ごめん、遅れた。」

キバくんが、来てくれた。
夜じゃなくて、昼間の街の中で、キバくんが来てくれた。
私のために、わざわざ、ちゃんとキバくんが来てくれた。

「って言っても、そんなには遅れてないか。」
「・・・10分くらい?」
「・・・お前、時間にうるさかったっけ。」

息が詰まったりしない。
自然な会話。
普通に、たのしい。
今日は赤丸くんはいないけれど、
いつもの散歩コースを二人で歩く。

「なんか、久しぶりだな、この道。」
「あ、赤丸くんと来たりしなかったの・・・?」
「・・・うん。お前、いなかったし・・・・・・・。」

いつでもキバくんは、私の一番嬉しい言葉を言ってくれる。
どうして、今まで気づかなかったんだろう。

「赤丸くん、元気?」
「ああー、元気元気。お前いなくって、すねてたけどな。」
「・・・・・・・・・キバくんは?」
「は?」
「キバくんは、元気だった?」

「うん・・・・元気だったよ。」
「そっか・・。」

この散歩道には、本当に木しかなくて、退屈なところ。
だけど、キバくんは退屈につづくこの道を飾る魔法を知っている。

「あ!ヒゲだ!」

急に、キバくんが何かを発見した。
それは、この道に、一軒だけある家で、飼われている猫。

「ヒゲー、おーい。何だよお前、久しぶりじゃんー。」

その猫を、キバくんは仰向けにして、お腹をなでてやっている。

「・・・な、何でヒゲなの?」
「だって、こいつ、アゴの下に黒ブチがあんだよ。ヒゲみたいなの。」
「・・・・・・え。」


その猫は、滅多に人にはなつかない猫だったけど、
私も時々触ったりしていて。
だけど、私には、アゴの下のそのブチのことは気付けなかった。






「キバくん。」

「んー?」
「ごめんね。」

「・・・・・・・・シノから聞いた。全部知ってるよ。」
「うん・・・。」




胸の詰まる、苦しい恋とは違って、
情がわくのもすごく簡単。

これからどうなるのか、まだわかんない。
もしかしたら、これでお終いなのかもしれない。



だけど、考えてみればさ、
自分に自信がなくて、いつもいじけてばっかりだった私を、
一番近くで励ましてくれたのは、このひとだもんね。
一緒にいてくれたもの。












あんなに好きだったナルトくんと同じだけ、
私はこのひとのことも好きなのかもしれない。


















おしまい。
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題と同じ漫画をベースに話を進めたので、結局パロディなんだけど。
とくに、最終話は、その漫画のいろんな場面を混ぜました。
その漫画は本当に好きです。
よければ、本屋で立ち読みでもしてみてください。
魚喃キリコ(ナナナンキリコと読みます)さんの漫画です。
大人な少女(?)漫画。本当に好きだあ~。
私の中では、同人とは全く別の世界の漫画。
ていうか、もともとそっち系の漫画の方が好きだったり・・・。

一応、ハッピーエンドのつもりなんですが・・・。
最後まで、ナルトを「~だってばよ」口調にするか迷いました。
連発しすぎたら、不自然だし、かと言って全くないのも、ナルトじゃない・・。
クールにいきたかったので、結局普通の話し方にしましたけど。
あと、いちいちヒナタをどもらせるのも面倒だから、結構ハキハキ話させました。

受験終わったら、この話を漫画でちゃんと描いてみたいなあ~。
長い話を、お付き合いありがとうございました。

























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