9 連係4 そして決着
ラス、ミラベル、バーナードさんに押され、フローラがじりじりと後退する。
そこへ、
「フローラ!」
俺が『燐光竜帝剣』を手に斬りかかった。
ジグを無力化したおかげで、強化ポイントの『付与』が復活している。
伝説級の剣をさらに強化した超チート武器ともいえるこいつの力を、今なら存分に発揮できる――。
「ちいっ、さすがにこの剣を正面から受けるのはまずいですね」
フローラはすかさず『防壁』を展開した。
「おおおおおっ」
構わず剣を振り下ろす。
放たれた斬撃はドラゴンをも一撃で倒せる威力を誇る。
がきいいいいんっ。
大音響とともに、俺の振り下ろした刃とフローラの『防壁』がぶつかり合う。
巨大なエネルギー同士が衝突して荒れ狂う。
ごうっ……!
周囲にすさまじい衝撃波が吹き荒れた。
「はあ、はあ、はあ……」
荒い息をつきながら、フローラが後退した。
さすがに彼女の『防壁』は簡単に壊せなかった。
大きな亀裂を入れつつも、まだ『防壁』はそこに残っている。
「硬いな……それならっ」
俺は間合いを詰め、連続攻撃を繰り出した。
フローラは確かに凄腕の剣士だが、いくらなんでも『燐光竜帝剣』の攻撃をさばくのは無理だろう。
根本的に武器の威力が違う。
いや、『兵器』といってもいい破壊力である。
だから、彼女が打てる手は『防御』一択。
それも何度となく俺の斬撃を受けているうちに、とうとう『防壁』の一部が完全に壊れてしまった。
すかさずラス、フローラ、バーナードさんが三人がかりで猛攻をかける。
「くっ……!」
フローラは手にした剣を弾き飛ばされ、降参した。
よし、これで残るは一人――。
「君はどうする?」
俺はリサを見据えた。
「ふうっ」
彼女は小さなため息をつき、
「分かった。あたしの――あたしたちの負けよ。降参するぞ」
両手を上げて敗北を認めた。
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