東南アジアのラオスで、日本人など外国人客による児童買春が続いている。アジアの中でも経済発展が遅れているラオスでは、貧困によって子供が親に売られている現状がある。
前編記事『ラオスの「少女売春ホテル」に潜入取材…!部屋には「10代の少女」がズラリ…殺到する日本人小児性愛者の「正体」と彼らの「呆れた言い分」』に続き、人身売買拡大の背景とされるラオスの闇社会の実態に迫る。
若者の間で薬物が流行
「この薬物がいま、若者の間で問題になっているんです」
ラオス人男性のビーさん(仮名、18歳)が、スマートフォンで写真を見せてくれた。ポップな色のパッケージがずらりとならび、“コラーゲン(collagen)”と書かれている。
「一見、健康食品に見えるけど、これはケタミンなどさまざまな薬物が複合されたものなんです。ナイトクラブやバーで、若者がこれをエナジードリンクなどに混ぜて飲んで、意識不明になってしまうこともあります」
ケタミンとは中国を中心に中毒者が増加してきた薬物で、現在は中国から海外への密輸も拡大している。ラオスもその一つだ。ナイトクラブでは一部の若者がこうした薬物入りのドリンクを飲んだり、ケタミンの粉を吸引したりしている姿も珍しくない。
首都ビエンチャンでは5月、小学生3人がこうした薬物を摂取して痙攣をおこし、2人が重症となった。子供でも薬物が身近な存在になっている。
ナイトクラブでは、中国系マフィアによる薬物の売買も日常茶飯事だ。見知らぬ中国人に勧められたドリンクを飲んでしまった人が意識を失い、翌朝目覚めてみると、ポケットにケタミンが仕込まれていた…そんな危ない話がたびたび聞こえてくる。
一方でビーさんは、薬物蔓延の背景にも経済格差があると指摘する。
「主に薬物を常用しているのは、地方からやってきた貧困層です。日銭暮らしで将来を見通せない人々が、一時の快楽を求めて使ってしまうんです」