少女を買いに来る男たちとは…
ラオスをよく訪れるという日本人男性B氏 (40代)は、「ここには児童買春を目的に集まるコミュニティがある」と語る。
「飲食店内で日本人が集まって大声で児童買春の情報交換をしている。日本では考えられないが、言葉が通じないラオスではそれができる。ここは小児性愛者にとって、“秘密の花園”なんでしょう」
少女らを買うのはどんな男たちなのか。
「投資家や早期リタイアした人、隣国のタイに住む駐在員などが多いです。中には、“日本にいるとなにをするかわからない”と親に思われ、ラオスに送られているような人や、“処女の少女を置屋から水揚げした”と、周りに触れ回っているような人もいます。彼らは一貫して、“買春は貧しい少女の支援になる”と主張していて、そこに罪の意識はありません」(B氏)
筆者もホテルの敷地内で、複数の日本人らしき男性とすれ違ったが、みな一様に目を丸くしたり、驚いたように振り返ったりしてきたのが印象的だった。「“秘密の花園”に、なんで日本人の女が足を踏み入れてくるんだ」いかにもそう言いたげな表情だった。
ホテルのロビーでしばらく客を見ていると、買春目的の客のほかに、さまざまな国籍の家族連れやカップル、女性だけの旅行者の姿も見られた。何の変哲もない平和な光景が広がる一方で、同じ敷地内で少女らが売春をしているという現実を、しばらく受け入れることができなかった。