積立投資をするように投資信託の取り崩しをしよう
お金の相談業を営んでいます。
この仕事を始めた当初から
コンスタントにいただく質問のひとつが、
投資信託って『いつ』解約すればいいのですか?
というものです。
例えば娘さんの大学の授業料や
親御さんの介護施設の入居一時金や、
ご自宅のリフォーム代など、
一度にまとまった金額が必要になる場合、
それを賄える程度、
投資信託を『一度に』解約する。
これは分かりやすい売り方だと思います。
投資信託を売る目的(用途)が明確であるためです。
しかし、
そういうケース以外に、
投資信託って『いつ』解約すればいいのですか?
という質問をしばしば受けるのです。
この問いかけをする
気持ちの裏側をのぞいてみると、
特段の解約理由はなく、
(でも)どういうタイミングで、
どのくらい儲かっているときに投資信託を『売れば』いいのか?
という疑問であることが見えてきます。
少し回り道をしてみましょう。
いきなりですが、
投資信託を買ったときのことを思い出してみませんか。
投資信託って『いつ』買えばいいのですか?
うーん、
『いつ』というタイミングは分からないから、
「積立投資」でいいのではないでしょうかと、わたしなら答えます。
投資信託を購入する際は、
いつ買うべきか?
どれくらいの金額買うべきか?
確かな『正解』が見えないので、
自分に無理のない金額ベースで
毎月コツコツ買っていく。
これがひとつの戦略となります。
上記とまったく同じ心持ちで
投資信託(ファンド)を解約していってよいのです。
いつ売るべきか?
どれくらいの金額を売るべきか?
『正解』は分からないから、
規則的に毎月コツコツ売っていこう。
いや、
規則的に毎月「取り崩していこう」という姿勢です。
実は(投資信託の)積み立てと取り崩しは「一本の道」でつながっています。
(投資信託は)一度に買う必要はありません。
同時に一度に売る必要もないわけです。
整理してみましょう。
1.お金を用いる用途が明確な場合
投資信託を(一度に)(必要なだけ)『解約』する
2.お金を用いる用途は明快でない
生活費として継続的に使っていく場合
投資信託を(継続的に)『取り崩す』
投資信託を売却するケースは
上記2パターンに分かれます。
"じゃあ、それ以外は?
たとえば、
投資信託の利益が200万円を超えたので、このファンドを半分程度『解約』するかどうかで悩んでいる場合、一体どうすればよいのでしょうか?"
その場合は・・
別に、
売る必要はないのでは・・。
逆に中途半端に売ってしまうと、
戻ってきたお金をどうするかで、
あなたはまた『悩みの沼』にはまるかもしれません。
あのー、
お気持ちは分からないわけではありません。
運用資産額が1千万円を超えてくると、
たった1ヵ月で
利益の額が数十万円も上下することがあります。
大きな資産を抱えると、
心情的に(リスク資産を)持ち続けることに「負荷」がかかりやすくなり、自分を少しでもラクにするために「いつ売ろうか」「半分位売ってしまおうか」という誘惑に駆られるものです。
<しかし、ここはどんな投資家にとっても我慢のしどころ。>
私たちは利益の数字に急き立てられて、
しばしば根っこの大事な部分を忘れがちになります。
資産運用の主人公は『あなた』です。
単純に、あなたがそのお金を『使う』ニーズが生まれたときに、投資信託を解約するなり、取り崩すなりすればよいわけです。
あなたが
そのお金を『使う』ニーズが生じた時にのみ、投資信託を売る。
この単純さは(よい意味で)固執したほうが良さそう。
積立投資を始めた時の『マインド』を思い出してみましょう。
積立投資をする際、
ファンド価格の変動はあえてスルーして、
ひたすら資金を積むことに注力していたはずです。
実は投資信託の『取り崩し』もまったく同じ。
継続的に投資信託を取り崩していく際に
ファンド価格がアップダウンする様を
いちいち気にする必要はありません。
2.生活費として継続的に使っていくため
投資信託を(規則的に)『取り崩す』
そんなニーズが発生するのは
定年退職した時でしょう。
そこから、
毎月決まった金額をコツコツ取り崩していく。
投資信託の取り崩しとは、
あなたが長年行ってきた「積立投資」の逆バージョンなのです。
それを、
リタイア時から始めるわけです。
定年退職したからといって
保有する投資信託をいっぺんに『売る』必要はありません。
積立投資と同様、投資信託の取り崩しも長い道のりになります。
山あり、谷ありです。
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