2013年作。家庭の快適さより娯楽重視のパリ、歩道があり快適だが殴り合いを始めるロンドン、レストランの始まりはロンドン、「陽気なパリ」への嫉妬と軽視、ルコック探偵がホームズの先駆者、共同墓地の手本はパリだがその元は英国風景式庭園…という具合に絡み合い発展した二都の姿が興味深い。
「1780年代に活躍した啓蒙主義的な文学者にとって、理想の都市は、パリとロンドンの間にある、ふたつの都市が融合した都市だった」「遊歩者は、歩道をこよなく愛した…『歩道よ! あなたは泥から逃れるための避難所であり、遊歩者の安息所である。私はあなたを称えよう! 私の青春時代の幸せな出来事はすべて、石で出来たあなたの上で起こったのだ(ルイ・ユアール)』」
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