あまりにも頻繁に聞かれる質問に答えます。

Ｑ・何をしている時が楽しいですか？

Ａ・そういうことは聞かないでください。楽しいことは無限にあります。固定しないでください。これを聞く人は末期だと思います。俺に聞くな。自分に聞け。自分の記憶を取り戻してください。

Ｑ・小さい頃はどんな子供でしたか？

Ａ・そういうことは聞かないでください。幼少期とかどうでもいいと思います。とかなんとか言っちゃうと身も蓋もないので、印象的なエピソードを一つ。授業中、机に突っ伏して寝ていたら、先生から怒られました。私は「眠たい授業をするお前が悪い。俺は客だ。クライアントの俺を責めるのは筋違いで、眠たい話しかできない自分を恥じろ」と言って、教師からぶん殴られていました。

Ｑ・好きな国や地域はありますか？

Ａ・そういうことは聞かないでください。過去とかどうでもいいと思います。あなたといる現在が史上最高になればいいなと思って生きています。意識を逸らさないでください。瞳を逸らさないでください。青い夏のトキメキの中で。心くすぐるよ。ひとり占めしたくて抱き寄せたあつい午後。（ＤＥＥＮ『瞳そらさないで』参照）。国内は沖縄と北海道で、国外はハワイと英国が好きです。

Ｑ・どうやって生きているのですか？

Ａ・それは俺も聞きたいです。自分がなんで生きていられるのかがわかりません。学校では「働かざる者食うべからず」と教わりました。私は「嫌なことをして生きるくらいなら、好きなことをして死のう」と思って、一切の経済活動をやめました。金は、稼ぐものではなく、貰うものとしました。金をくれる人がいる限り生きて、金をくれる人がいなくなった時に、死ぬのだと思います。だから、逆に聞きたい。なぜ、あなたは私の文章を読むのか。なぜ、あなたは私を生かしたいと思うのか。私の何が面白くて、私の何が素敵で、私の何が素晴らしいのか。是非、お聞かせください。

Ｑ・呼ばれた場所には何処でも行くのですか？

Ａ・行きます。

Ｑ・どんな人と普段会っているのですか？

Ａ・あらゆる人と会っています。

Ｑ・将来の不安はないのですか？

Ａ・ないです。

Ｑ・影響を受けた人はいますか？

Ａ・影響は、受けるものではなく与えるものだと思います。よく、著名な人のＴシャツを着ている小僧を見ますが、彼らは「私はこの著名人に憧れている、著名人以下の人間です！！」と宣言しながら生きているように見えます。憧れるのはほどほどにして、影響を与える側になれと思います。

Ｑ・女喰いの秘訣はなんですか？

Ａ・はじめての男になることです。千人斬りを達成した女性の千一人目になったところで、たかが知れています。その他大勢に括られないために、誰も言わなかったことを言い、誰もつけなかった傷をつける必要があります。誰もが、視聴率ゼロの部分を抱えています。その部分を見抜きます。そこを見抜くことで「こんなのはじめて！！」となり、相手の女性のはじめての男になるのです。

Ｑ・どんな女をいい女だと思いますか？

Ａ・背中の綺麗な女。

Ｑ・座右の銘はありますか？

Ａ・要りません。

Ｑ・夢はありますか？

Ａ・要りません。

Ｑ・結婚願望はありますか？

Ａ・結婚願望がある人はバカだと思います。

Ｑ・好きな本はありますか？

Ａ・ないから自分で書いています。

以上。書きながら「絶対に言うことを聞かないと決めた瞬間があったのだな」と思い出しました。ちゃんとしなきゃと自分を責めるよりも、勇猛果敢に相手を攻める。反逆する。楽しんで生きて、楽しんで死ぬ。そっちの方が元気になるし、愉快になる。少しくらい好戦的な方が、調子がいい。女が強くなったのか、男が弱くなったのか。現代の男女関係に一石を投じる衝撃人間。性を通して女たちに生きる喜びを惜しみなく与えた伝説のスケコマシ、坂爪圭吾の放蕩記。男女の性愛関係が希薄になった現在、スケコマシという言葉さえ死語となってしまった。男よ、女を喰え。激変する世の中で、女に幸せを与えるため、新しい「女喰い」の旅が始まる。生きる喜びを与え過ぎて、殺してしまうことはご愛嬌。男一匹、今日も行く。