北海道の方(特に札幌市の方)へ注意情報
国内未記録の非常に危険な光毒性の外来性植物・バイカルハナウド(ジャイアントホグウィード)Heracleum mantegazzianumの可能性が強く疑われる植物の定着を、札幌市・北大構内で確認しました(とりあえず関連施設に報告しました。)
続く
#北海道の外来種 pic.x.com/LDc2W7ob2n
5月上旬から違和感を覚えて観察していましたが、これまで見てきた北海道産のセリ科植物とは明らかに異なります。当初はキレハオオハナウド(オオハナウドの品種)と同定しようとしましたが、無理があると感じました。現地の植生記録や山野草図鑑、ブルーリストにも該当種は見当たりませんでした。 pic.x.com/jQhq30zaoF
2025-06-24 12:01:05現在の様子。 見当違いかと自ら疑いましたが、葉の形状、茎の斑点、毛の付き方などの特徴から、日本未記録の危険なセリ科「バイカルハナウドHeracleum mantegazzianum」と同定しても遜色無いほど形態的に酷似し、海外の注意喚起とも一致する事から、僕は現時点で同種の可能性が高いと判断しています。 pic.x.com/mwfUmv1xkm
2025-06-24 12:02:56大きさの比較に横に並びました。僕の身長は172cmあります。ここまで育つ道内のセリ科植物はエゾニュウくらいしか思い当たりませんが、葉の形状が全く異なります。 ※服装が不適切でした。半袖でバイカルハナウドに近づくのは大変危険です。反面教師として、決して真似しないようお願いいたします。 pic.x.com/pAJRKhORhC x.com/eikawasaki/sta…
2025-06-24 12:08:15北海道大学構内で発見
場所を公開するリスクは承知していますが、現地は人通りが多く、歩行者との距離が余りにも近いため、緊急性を感じて場所を公開します※地図赤丸。 幸い、現時点で北海道大学の「新渡戸通り」でのみ確認していますが、少なくとも10株以上は定着しており、この植物には絶対素手で触れないでください。 pic.x.com/RU9cDCVf8k x.com/eikawasaki/sta…
2025-06-24 12:12:12流石に対応が早いです。 こういうのって北大職員がやってるんですかね? pic.x.com/Ww7esjInbC x.com/eikawasaki/sta…
2025-06-24 18:49:24基本毒草は食べたり手折ったりしなければ無害で,本邦ではウルシの仲間くらいに気をつければ大丈夫だったんだけど…。エライのが侵入したなあ…。 x.com/EiKawasaki/sta…
2025-06-24 12:39:25@EiKawasaki ご自身の手の写真ではなく、イギリスのニュースサイトからの転載なんですね。被害が無くて良かったという一方で、引用元を記してくれた方が良かったなぁとも思います。 dailymail.co.uk/sciencetech/ar…
2025-06-24 13:41:58@EiKawasaki 正式な窓口分からないけど一応問合せフォーム貼っておきます。
北海道札幌市の方よければ…
▼札幌市生活部自然環境局自然環境課
pref.hokkaido.lg.jp/inquiry/?group…
樹液は重度の皮膚炎を引き起こし、目に入ると失明の可能性も
気付かず触れて汁がついた状態で日光に当たると紫外線による光化学反応で活性酸素ラジカルが発生したりDNAに損傷を与えたりで、丸一日程経ってからひどい水ぶくれになる厄介な毒草が北海道に侵入した可能性が高いという話。英国の毒草専門植物園でも剪定には専門家が完全装備で臨む非常に危険な代物。 pic.x.com/gKbtQ9ZbjN x.com/EiKawasaki/sta…
2025-06-24 13:26:49元はコーカサス地方の野草だったが背が高く花が見栄えするため19世紀初頭には既に観賞用の園芸植物として欧州各地に植えられて広まり、手間いらずででっかく育つなら観賞するだけでなく家畜の餌としても有用だろうと北米各地にも持ち込まれた。
2025-06-24 13:51:17紫外線で活性化する接触性の植物毒という概念が芽生えて理論面の研究や実例の検証が始まったのが第二次大戦頃で、半世紀ちょっと前にこの草が原因の症例報告が激増したときには後の祭りだった。
2025-06-24 13:57:49英アニック毒草植物園の記事 alnwickgarden.com/2021/06/23/gia…
2025-06-24 14:08:01飼料になるとの目論見で毒草のジャイアントホッグウィードをむざむざ導入してしまった尻拭いが今なお続いているラトビアの事例 x.com/oekakimaestro/…
2025-06-24 15:42:06ラトビアで侵略的外来種ジャイアントホグウィード駆除のため戦い続ける農家。再生防止のため切り倒した断面に塩を振る。飼料になると期待されて前世紀に栽培が流行るも、いったん汁が皮膚につくと向こう数日は陽に当たるだけで大火傷となる毒草だったため管理が放棄され蔓延。 bbc.co.uk/news/science-e…
2020-10-09 08:52:11ちょっと脱線。昭和の終わり頃まで流行っていた、顔にレモンやキュウリの輪切りをのせる自家製パックがUV対策としては却って有害とされ廃れたのも、組成はジャイアントホッグウィードとやや異なるが紫外線ダメージを増幅する光毒性をもつ物質が含まれていると判明したため。昔は遠くなりにけり
この種の光毒性をもつ物質はライムにも含まれていて、海外では日なたで遊びながらライムジュースを手搾りしていたらひどい皮膚炎を起こしたという事故例もあるが、世の中にはなんとこの紫外線による細胞へのダメージを増強するライムの光毒性を、飲み水の消毒に応用しようとした研究まである。
2025-06-24 17:27:48上水道が信用できず煮沸や蒸留に使える燃料も潤沢ではない途上国を想定した十数年前の研究で、水の日光消毒の効率を上げるためライムを加えてみたら、大腸菌に対しては煮沸消毒並みに効率が上がり30分で済んだそうだ。残念ながらノロウイルスへの威力は上がらなかったとのこと researchgate.net/publication/22…
2025-06-24 17:39:14実は既に光線力学療法という医療技術のジャンルがあって、細胞への光線ダメージを増幅するのに使われる光増感剤という薬はがん細胞の周りに集まり濃度が高まるよう改良が重ねられているほか、がん以外の皮膚科や眼科でも治療に実地投入されている。 x.com/kanman740/stat…
2025-06-24 19:24:02これって、癌に注入して紫外線当てたらアボンするんとちゃうんか?と単純に思うけど、そんな上手いこといかんはな x.com/oekakimaestro/…
絶対物好きが植えたろ
この場所だと故意だよなあ…