特集

Gender

ジェンダー(社会的に作られた性差)にとらわれない、平等な社会とは?格差解消のための課題を考えます。

特集一覧

トランスジェンダー市議に「おっさんやないか」 同僚市議に賠償命令

トランスジェンダーを公表している愛知県春日井市の小嶋小百合市議=愛知県内で2024年5月1日午後4時26分、田中理知撮影 拡大
トランスジェンダーを公表している愛知県春日井市の小嶋小百合市議=愛知県内で2024年5月1日午後4時26分、田中理知撮影

 出生時の性別と性自認が異なるトランスジェンダーを公表している愛知県春日井市の小嶋小百合市議(71)が、村上慎二郎市議(54)の発言で精神的苦痛を受けたとして、村上市議に150万円の損害賠償を求めた訴訟で、名古屋地裁(大竹敬人裁判長)は25日、村上市議に17万円の支払いを命じた。

 訴訟などによると、2024年1月19日、市議ら15人が参加する懇親会で、村上市議は小嶋市議に対して、「おっさんやないか」「会派のみんなもそう思っている」などと大きな声で何度も発言した。当時、村上市議は議長を務めており、小嶋市議と同じ会派に所属していた。

 小嶋市議は会派を離脱。動悸(どうき)や不眠などの症状が出て、自律神経失調症と診断され、一時休養したという。村上市議について「ジェンダーアイデンティティーを侮辱された」とし、提訴していた。

 村上市議は毎日新聞の取材に対して発言を認め、「(小嶋市議の)面白いキャラクターを紹介しようと思って言ったが、反省している」と話していた。

 小嶋市議は出生時の性別は男性で、性同一性障害の診断に基づいて、性別適合手術を受けて女性として生活している。【塚本紘平】

【時系列で見る】

関連記事

あわせて読みたい

この記事の特集・連載

アクセスランキング

現在
昨日
SNS

スポニチのアクセスランキング

現在
昨日
1カ月