全国でパーキンソン病専門の老人ホーム「PDハウス」を運営するサンウェルズ(金沢市)は25日、白山市内で定時株主総会を開いた。苗代亮達社長は不正・過剰な診療報酬を請求していた問題に関し「再発防止策を速やかに実行し、信頼の回復に努める」と陳謝した。株主からは経営責任を問う声が聞かれた。
株主18人が出席し、苗代社長と上野英一取締役コーポレート本部長の再任や、監査等委員4人を選任する議案は可決された。出席した株主によると、一部の株主からガバナンス(企業統治)体制や経営責任を厳しく追及する場面があった。
サンウェルズは現在の東証プライムの上場基準を満たしていないため、中堅企業向けの「スタンダード」に変更する準備を進めている。株主からは株価に関する問い合わせもあった。
株主の50代女性は終了後、北國新聞社の取材に対して「PDハウスは利用者にとってなくてはならない施設。しっかりとした体制で運営してほしい」と求めた。
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