支援団体Colaboへの「タコ部屋」や「生活保護不正受給」といった難癖は少なくとも現在まで続いていた - 法華狼の日記
id:s_rsak 生活保護を受給させ金を徴収していたのは事実でしょ。それをタコ部屋と呼んだのが名誉毀損だって争ってるの?
そもそも暇な空白氏は弁護士の神原氏を訴えた裁判で11もの争点で誤りが認められた。「一点突破」を目指しているのは暇な空白氏や過去の同調者であって*1、逆ではない。
「暇空茜」の請求を東京地裁棄却 Colabo仁藤夢乃代表への差別意識を認定 | 週刊金曜日オンライン
上記エントリだけでも裁判で認められた争点の最初が生活保護だが、はてなブックマークで下記の応答があったので、もう少し「生活保護不正受給」について考えてみたい。
[B! 暇空茜] 支援団体Colaboへの「タコ部屋」や「生活保護不正受給」といった難癖は少なくとも現在まで続いていた - 法華狼の日記
s_rsak IDコールから来たけど疑惑に対して「事実はこうでした」って詳細な説明をせずに「デマです」で通しても理解は得られないよ。結局、生活保護から金を徴収してたのかも説明もしてないでしょ。
そもそもs_rsak氏のコメントは、どれも文章だけでは厳密には疑惑としてすら成立していない。たとえば生活保護受給者にシェルターを提供して適正価格の家賃を徴収すること自体は不正ではない。
仮に受給を強要するようなことがあれば助ける意図があっても批判されうるが、生活保護の受給を助けること自体も不正ではない。たとえば法テラスなどで弁護士も受給を助ける活動をしている。
日本弁護士連合会:生活保護の申請手続
生活保護開始申請や、保護変更申請の際に、弁護士は、高齢者・障害者・ホームレス状態などのために自力で申請することが困難な方を代理して、申請を行っています。
生活に困窮して福祉事務所を訪れた市民に対し、「子どもに養ってもらいなさい。」「持ち家があると生活保護は受給できません。」「住所がないとは生活保護は受給できません。」などと誤った説明がなされることが少なくありません。
弁護士が代理人となって、生活保護法や関係通知の解釈・適用を示すことによって、保護開始となることが多くあります。
よく「水際作戦」と呼ばれるように、手間ひまをかけてまで生活保護の受給を不正に拒むことが行政では常態化している。そうでなくても、条件はそろっているのに形式的な手続きを整えられないことを理由に受給を拒むことも、労働や時間の浪費といえる。この時の行政は、公金の無駄づかいを防いでいるというよりも、公金を無駄づかいして憲法に反してまで弱者を社会から排除しているのだ。
生活保護の受給を不正にこばむことを許さず、手続きを助けて窓口の負担を軽減することは、むしろ行くべきところに公金を行きわたらせているといえる。公金が正しくつかわれることを本当に望んでいるなら、ボランティアで受給を助ける支援団体や弁護士に感謝してもいいくらいだ。
また上記の流れで、以前にColaboに支援されたと名乗り出た人物を不正受給の根拠のようにid:Shinwiki氏が言及していた。
[B! 文章] 生活保護不正受給という難癖も、支援団体Colaboにとっては突破しなければならない争点のひとつのままだということに気づいていないのかな? - 法華狼の日記
Shinwiki 空気読めない政治家みたいなのがしゃしゃってきてsioさん?だっけ?あの証言者を失ってるからな。結局裁判負けたっつっても証拠集めにしくじっただけなんじゃねーの?ってイメージ。事実認定≠真実
そのsio氏の証言は以前に別の文脈で引いたが、詳細を見ていくと、Colaboが生活保護を不正受給させたのではなく、逆に不正受給という流言で不安にかられた被害者というべき立場だった。
「さっさと不備の訂正上げれば終わっていた件でSLAPPはじめた宗教右翼の廃娼運動」がColaboの評価としてふさわしいとは思えない - 法華狼の日記
Colaboの不正の証言者と期待されていた人物の証言からも、Colaboが活動の現場においてセックスワークの当事者を否定しなかったことがうかがえる。
浅野文直氏、sioさんに告発された件を動画で弁解。sioさんはスペースを開くもカオスな状態に - posfie
sio「仁藤さんには助けてもらって感謝している」
sio「浅野はゴミ議員。死にたい」
暇アノン「元凶の仁藤に制裁を」ここまで現実を捻じ曲げて解釈できるのが暇アノン。
要約の生活保護にふれた部分から判断するかぎり、受給させない不正をColaboがふせいだため、受給できないことが通常だと思いこまされていたsio氏は何らかの不正があったと疑ったというところだろう。
むしろColaboが不正をおこなわなかったことをうかがわせる証言ともいえるし、暇空茜こと暇な空白氏やその同調者が誤った主張をしなければsio氏は表に出る必要もなかった。他には支援におけるColaboの不正を証言する関係者は出てこなかったが、流言を信じて支援につながれなかったことは複数あったという。
Colaboと仁藤夢乃さんへの名誉毀損を認定 暇空茜氏に220万円の支払いを命じる 東京地裁判決 | 生活ニュースコモンズ
デマを見かけ、Colaboに行くと狭いところに閉じ込められてしまうのではないかと来られない子もいました。未成年の少女が妊娠していて、私たちに相談するかどうかを躊躇している間に中絶できる期間を過ぎてしまったというケースもありました。
ここで反省するべきはsio氏ではないし、もちろんColaboでもない。誤った根拠と理屈で不正受給の疑惑をかけ、支援対象者を不安にさせ、福祉につなぐことを阻害した人々だ。支援対象者に信頼される行政と社会をつくることができていない私たちだ。