夏ヘッダーに変えましたので、今回はその製作過程を紹介しながら、テーマもなく気楽な雑談でお送りしたいと思います。ヘッダーを変えたときはバイクの話題から離れて雑談回になるパターンが多いですね。

最近の話題としては、ライブドアブログに移ってからの「当ブログの来訪者が50万人を超えた」ってのがあります。

「ええええええ!マジですか?」って1番ビックリしてるのがこの私。

なぜ驚いているかっていうと、私のブログに人が増える要素なんかないですからね。価値のあるブログって何なの?ってところを調べてみると、「有益な情報を多く盛り込んでいること」とか「潜在的なニーズに応えている」とか書かれてるけど、私のブログって、そんなこと意識して作ってないですから。

試し書き2

(これはヘッダーの当初の下絵。初めは立ち絵の予定でした。鉛筆絵って味があって好き。)

品のないテキストで埋め尽くされている時点で、バイク女子を完全に斬り捨てているストロング仕様。女子を斬り捨てるって簡単に言うけど、人類の半分ですからね。これはなかなかの覚悟ですよ。でも80年代、90年代のバイク乗りなんて、バイクにのしかかることしか考えていない無駄に行動力のある猿の集団。品がないのは通常営業ですから、これはどうしようもない。

そんな品のなさを差し引いても、私のブログは「成功しないブログの典型」だと思う。

まず、テキストが長い

ネタにしてるバイクのユーザー層が極めて狭い

ブログビジュアルが80年代オタク

書き手の人格が疑わしい


料理屋に例えると、「怪しすぎる店主のワンオペ定食屋」です。店の構えはアニメショップで、店内には80年代のアニメ主題歌が流れ、メニューには「本日のお任せ」しか書いてない。

「オィィィイイイ!なんだこれ?バイクのブログだと思ったら、トンデモないところ入っちゃったよ!」

って一見客の方々は呆然とすると思うんですよ。

出てくる料理は和食、イタメシ、ステーキなど、とにかく節操がなく、味だって何年も研究を続けた結果、誰もが納得するマズさに到達している。

さらに、致命的なのが

厨房がトイレの中にある。

前にもカミングアウトしましたけど、このブログテキストは、ほぼ9割方がトイレの中で排泄と同時進行で入力されているのですよ。保健所が知ったら白目になって卒倒するような仕様です。

でも、厨房の中って見えませんから。奥で料理を作ってるのが、バイキンマンだろうが、アルカイダだろうがまずわからない。クローズドキッチンは完全犯罪の温床ですぜ、グヘヘヘへ。

さらに今回は、ブログ開始から9年間にわたり、隠蔽し続けていた、聖帝様も知らない私の秘密をカミングアウトしちゃいましょう!!なんせ50万人記念ですからね!







・・・・実は私、





全裸にならないと大ができない!



おお!神よ!この私めになんという生物学的欠陥を与えたのか?「下を脱がないとイマイチ出が悪い」って人は結構いるようですが、「上まで全部脱がないと出ない」っていう効率の悪い奴は、人類でも数えるほどしかいないはず。少なくともこれまでの人生で同類に出会ったことはありませぬ。

30年以上前、吉田戦車の漫画で「全裸にならないと大ができない変態なんて世界で俺くらいだろ?」ってオチがあって、「オィィィィイ!その変態が、ここにも一人いるんだが?」って激しくツッコんだことを今でも鮮明に覚えていますから、吉田戦車は同類かもしれない。しかし、それ以降同様のネタを一切見ていないので希少種であることは間違いないと思います。

なぜ私がそのような生物学的欠陥を持つに至ったかは、ちゃんとした理由はあるんですけど、それはまたいつかお話しすることもあるでしょう。いずれにせよこのブログを書いているのは、

「産まれたままの私」

であり、

「製作風景は決してお見せすることはできない」

ってことなんですね。もうね。話があまりにも汚いですが、事実は変えようがありません。

同様の設定で有名になった鶴の恩返しは、老夫婦の覗き行為に、鶴のメンタルがダダ下がりになって空に帰っていったわけですけど、鶴は存在が美しいし、逃げられる空があるからいいんですよ。でも私は裸で排泄しながら、パソコンを滅多打ちしている「土着の怪異」じゃないですか。ブログ製作風景を見られたら社会的信用が崩壊し、「おまわりさんこの人です!」になってしまうことは間違いない。逃げることもできず、全裸待機のまま聖帝様から離婚調停がなされ、ケツの毛までむしられてしまうことでしょう。

読んでる皆さんは、ここまでで、もうすでに耐えられないほど嫌な気分になっていることと思いますが、書いてる側も大変なんですよ。

トイレって、間取りとしては家の端っこにあるでしょう?このため、真冬になり気温が下がると完全に凍てついて、シベリア抑留の独房のような環境になるんですよ。一方、夏は個室サウナのような灼熱地獄。その中で裸でウンウン唸ってるなんてのは、見苦しさが限界突破してますよ。もうね。エジプトでピラミッド作るのに強制労働させられている奴隷より酷い絵ヅラだと思う。

でも、そんな最底辺の地獄で生み出されたブログが普通に楽しめてしまうのが「テキストブログ」の神秘です。映像がそのまま晒されるYouTubeだったら即発禁、垢BAN間違いなしですが、テキストは映像も音も匂いもありませんから、悪夢のような環境からでもお届けできる魔界通信。製作の向こう側がどんな地獄絵図でもまったく関係ないんですね。

つまり、作り手側のリアルワールドを一切見せなくてすむのがテキストブログで、私みたいなボッチの陰キャには最適の表現方法なんですよ。

ペン入れ
(ペン入れ。できるだけ全身を描きたかったので足を組むポーズに変更しました。)

まぁテキストブログなんて、今人気のモトブログに比べたら閲覧者数はカスみたいなもんですけど、モトブログより良いこともあるんですよ。私のブログの閲覧者数が増えてきた時期って、「モトブログをやめる人が増えた」って言われはじめた時期と割と重なっているんですけど、モトブログをやめる人が増えたのは、多くの人がモトブログに参入した結果、モトブログの難しさが浮き彫りになったからだと思う。

私は素人の創作活動に一番大事なのは「個性」だと思ってるんです。規模もない、金もない、ニーズもないで、ないないづくしのアマチュアブログの武器なんて、特異な個性か、特異なセンスのどっちかしかない。でも、センスがある人間など一握りですから、凡人は個性と性癖の濃さで押しまくるしかありません。

モトブログやる人って再生数とかチャンネル登録数とかにこだわる人が多いけど、見られることを前提としてしか存続していけないものなら、続けるのはなかなか難しい気がするんですよね。

だって人に見て貰わないといけないとなると、「自分の作りたいものより、人が見たいものを優先せざるを得ない」からです。閲覧者増加のためのレシピとしてよく言われてる、ニーズと価値の提供って、なるほどな~と思う反面「そんなこと考え出したら、もう仕事じゃね?」って、心のどこかでツッコミが入る。

こっちは仕事と趣味をキッチリわけて、趣味としてブログ書いてんですから、縛りのないところで自由にやりたいわけじゃないですか。昔の同人誌と同じで「山なし、オチなし、意味ナシ、あるのはパッションと勢いだけ」って倒れ込みが趣味としては一番楽しいんですね。

私のブログって、基本そっちなんですよ。私自身がやくたいもないテキストを垂れ流し、日頃のストレスをドバーッと発散することがメインですから、閲覧者がいないのが通常営業。人が見に来ることにこだわってなかったからこそ、鳴かず飛ばずでもヘコむことなく、淡々と続けて来られたのですよ。そのうちに「テキスト打つならトイレが落ち着くなぁ」ってことになり、ブログ製作が私の朝の排便と勇者合体し、日課に組み込まれていった。こうなると生活の一部だから放っておいても更新されるんですよ。

最近閲覧者が増えたんで新規参入みたいに思われてるかもしれないけど、人の目に止まるのが遅かっただけで、ブログ記事数は582もある。

アリスの冬の稲妻が大ヒットしたとき、それまでも良い曲を出してたのに、あまりに無名で、多くの人に「冬の稲妻でデビュー!」と勘違いされたのと似てます。ラジオでゲストに呼ばれ、パーソナリティに「ファーストシングル、冬の稲妻」って紹介されて、「んふふ~、俺らデビューが30前なんで~(涙)」って、谷村新司が自虐してたのを思い出しますけど、私も認知されるようになるまで、5年くらいの潜伏期間があるんです。

でもね。それって別におかしいことでもなんでもなくないですか?堀内孝雄と谷村新司がメンバーだったアリスですら、メジャーデビューに5年もかかったんです。数多あるブログの中で、「海のものとも山のものともつかないブログが、1~2年程度で人の目にとまるわけがない」って私は思うんですよ。

私はクソ田舎で商売してますけど、東京から帰ってきて開業するとき「田舎は5年くらいは辛くてもガマンしなきゃならないぞぉ」ってよくいわれました。必死に頑張ってる商売でそれですから、適当こいてるブログなんて、もっと長いスパンが必要だと思うんです。とにかくコツコツと上げ続けていくことによって、共感する人とか支持してくれる人を僅かずつ増やしていくしかない。

私はブログ閲覧者の増加って、ほとんど運だと思ってるんです。たまたま人の目にとまり、たまたま面白がられたってだけ。見に来るか見に来ないかは、しょせん他人様が決めることで、こっちでコントロールしようなんて無理ですよ。

結局のところ、個人ブログでやれることって、せめて作り手が納得するものをお出しするくらいしかないんです。そもそも自分自身が納得していないのに、閲覧数だけあるのもむなしいし、逆に不安じゃないですか?自分が納得できるものを好きなように書いてれば、閲覧されなくても「これで~いいのだぁ~」って胸張ってバカボンのパパがやれるじゃないですか。

色塗り
(アニメ塗りで色を入れました。今のAI絵のクォリティ見ると、これからの絵は「完成度より、手作り感」になっていくんじゃないかなって思いますねぇ。え?手作り感をどうやって出すのかって?そんなもん手で描く以外ありません(笑))

私のブログって「バイク」「テキスト」「イラスト」という私の好きなものを闇鍋のように詰め込んで、カタパルトでドカーンと射出してるだけの宇宙のゴミみたいなもんじゃないですか。どんなに凄いものを作ろうと思ったって、創作物ってのは、「作ってる人間の能力やキャパを超えることはできない」んで、背伸びしたって身の丈以上にはならないって諦めてます。実際、田舎にある老舗の料理店って、小汚いけど味はしっかりしてて、勢いに任せた商売や、身の丈以上の商売してないから長く続いてるケースがほとんど。アレが一つの安定の形だと私は思ってるんですね。

やっぱね。多くの人に評価されるのがハナから無理なら、誰かの特別になりたいじゃないですか。そのためには普通じゃダメだと思うんですね。そんなブログの在り方や方針は、規模とまったく相容れないので、私は閲覧数はハナから捨ててるところがあります。

でもそういうスタンスでやってきたブログが、9年経過した今、結構いろんな人に見られているんですから、この世の中って本当にわからない。今の現状を考えると個人ブログが成功するために一番大事なのって、「自分が満足するものを継続して書いていく」ってことに尽きるんじゃないかと思っちゃいますね。

とうことで、今後も当ブログはスタンスを変えることなく地味~にやっていきたい。ただ、歳とともにポンコツ度は高まっておりまして、創作スピードもガタ落ちしていますから、ブログをアップする間隔は少しずつ長めになっていくかも・・。早煮えで出すとクォリティと味が落ちるので、「時間がかかっても納得できるものをお出しする」という方針を変えることなく、下品にしぶとく続けていきたいと思います。

ブログ記事2
(空を重ねて夏のヘッダーが完成です。絵も少しずつですがこなれてきてるんじゃないかな~)