【物議】宅配ルール見直し「置き配」標準化検討 手渡しは有料化へ 現場は「効率4割アップ」の一方で不安の声も…
倉庫に置かれた、無数の段ボール箱。これは…受取人が不在だったため持ち帰り、後日、再配達しなければならない荷物です。 【画像16枚】宅配ルール「置き配」標準化検討 メリットと不安は?専門家が解説 今、この「再配達業務」が大きな社会問題となっています。 国交省によると、ネット通販などの普及により、年々、宅配便の取り扱い個数が増加。 その一方で、再配達による宅配ドライバーへの負担増加が課題となっています。 政府は、今年3月までに再配達率を6%に減少させることを目指していましたが…。 中野洋昌国交相: 本年4月の宅配便の再配達率は約8.4%。再配達率6%の実現に向け、再配達の削減に向けたさらなる取り組みが必要になってくる。 こうした状況の中、国交省が検討を始めるのが「置き配」の標準化。 在宅・不在にかかわらず、配達する荷物を手渡ししない「置き配」を標準とし、手渡しに関しては追加料金がかかる仕組みを検討しているといいます。
配達現場の現状は?
では、配達現場の現状はどうなのでしょうか? 『サン!シャイン』は都内の配達会社を取材しました。 この日、配達員が2人がかりでトラックから下ろしている大きな箱には「冷蔵庫」の文字が…。 指定された時間帯に配達先のマンションへと向かいますが、約3分後…冷蔵庫を乗せたまま戻ってきました。 取材スタッフ: これは? デリバリーサービス 配達員: 不在でした…。 持って帰って後日また配送する形になります。 指定された時間帯に訪問するも、不在のため、再配達となってしまいました。 配達員: やっぱりもう1回同じところに行かないといけないっていうのは、ちょっと気持ち的にはつらいところは出てくるかなと。 後日、再びこの重い荷物の積み下ろしを行い、台車で運ばなければなりません。 デリバリーサービス 志村直純代表: 配送にかかる仕事っていうのが、1軒に1分とか2分が(積み重なると)非常に命取りになりますんで。それが置いておけるという話になれば、ざっと3割から4割ぐらいは効率が上がると思います。 「置き配」が標準になるかもしれない宅配の未来。 そのために解決しなくてはならないこととは? スタジオでは、戦略物流専門家の角井亮一氏に話を聞きました。