与党過半数、参政票が左右も 参院選【解説委員室から】
都議選で3議席、1割前後の得票
参院選(7月3日公示、同20日投開票)の前哨戦とされた東京都議選で、参政党は3議席を獲得し、大都市を中心に支持を伸ばしていることを裏付けた。参院選の最大の焦点は、自民、公明の与党で非改選と合わせて過半数(125)を維持できるかどうか。参政党は、32ある改選数1の「1人区」全てに候補者を擁立する方針で、同党の得票が「1人区」の勝敗、過半数をめぐる与野党の争いを左右する可能性もありそうだ。(時事通信解説委員長・高橋正光) 【ひと目でわかる】政党支持率の推移 都議選で参政党は、太田区(定数7)、世田谷区(同8)、練馬区(同7)、八王子市(同5)の4選挙区に候補者を立て、太田(4位、得票率8・7%)、世田谷(2位、同10・9%)、練馬(3位、10・3%)の各区で当選。八王子市で落選した(7位、同9・0%)。 選挙期間中の時事通信社の6月世論調査で、同党は支持率を2・5%に伸ばし、日本維新の会やれいわ新選組を上回り、全体で5位。東京23区と政令指定都市の「21大都市」に限ると3・6%で、自民党、立憲民主党に次ぐ3位だった。支持率の増加が得票に結びついたと言える。
32の「1人区」に候補
参院選の改選定数は124(選挙区74、比例50)。今回は、東京選挙区の欠員補充1と合わせて125議席をめぐって争われる。与党の非改選は75議席で、自民、公明の両党で50議席を得れば、過半数を維持できる。 そして、参院選全体の勝敗を左右するとされるのが「1人区」。多くで主要野党が競合した2022年の前回は、自民党が「28勝4敗」と大きく勝ち越した。全てで候補者を一本化した前々回19年は、自民党の「22勝10敗」と取りこぼしが目立った。 今回は、多くの「1人区」で野党が競合。こうした状況下、参政党は前回に引き続き、全ての「1人区」に候補者を立てる。前回、候補者の得票率が1割を超えたのは、熊本選挙区だけで、他の31選挙区は1ケタ台だった。 しかし、党の支持率が伸びている点で、3年前とは状況が異なる。時事通信社の6月調査での大都市以外の支持率を見ると、「その他の市」2・0%、「郡・町村」2・6%で、日本維新の会や共産党と同水準。前回から「1人区」での得票を、かなり増やすことが想定される。その場合、注目すべきは、自民、野党のどちらの票をより多く奪うかだ。