双葉町 震災の記憶伝える消防団屯所 14年以上たって解体へ

東日本大震災と原発事故で被災した双葉町で当時の様子をとどめる消防団の屯所が、14年以上たってこの夏にも解体されることになりました。
震災の記憶を伝える象徴的な建物として見学の場所にもなってきましたが、関係者からは惜しむ声も聞かれます。

解体されることになったのは、双葉町消防団の第二分団が震災当時まで使っていた屯所です。

この屯所には、巨大地震の発生時刻の2時46分すぎで止まったままの時計や、地震のあと消防団員が、救助活動に向かおうと停電で開かなくなったシャッターを消防車で突き破ったあとがそのまま残っています。

このため、当時の記憶を伝える象徴的な建物として見学の場所にもなってきました。

この消防団の分団の屯所は、3年前に町の一部で避難指示が解除されたあと新しい建物が作られ、古い建物は解体されることが決まっていましたが、作業の順番などからそのままになっていました。

そして、このほど、この夏にも解体されることになったということです。

19歳から消防団員として活動する中谷祥久さん(44)にとっては青春時代から震災前まで仲間と過ごした場所だということです。

中谷さんは「みんなで集まった場所がなくなるのは寂しい。震災の記憶を伝える屯所なので残して欲しかったという思いもありますが、新しい屯所で活動を続けていきたい」と話していました。

福島のニュース