トランスジェンダー市議に「おっさん」発言 名古屋地裁が賠償命じる
男性として生まれ、女性として生きるトランスジェンダーの愛知県春日井市議が2024年、当時、市議会議長だった男性市議(54)から「おっさんだがや」などと発言され、精神的苦痛を受けたとして、男性市議に150万円の損害賠償を求めた訴訟で、名古屋地裁(大竹敬人裁判長)は25日、原告側の請求を認め、男性市議に17万円を支払うよう命じた。
原告は、出生時の性別は男性で、性同一性障害の診断を受け、性別適合手術などを行い、戸籍上の性別も女性に変更した春日井市議の小嶋小百合さん(71)。
訴状などによると、24年1月に開催された市議らが参加する懇親会で、男性市議は、小嶋さんが以前、つまようじを口にしながらパソコンを打っていたことを話題にし、「おっさんやないか」「おっさんだがや」などと発言した。当時、小嶋さんと同じ会派に所属しており、「会派のみんなもそう思っている」「そのうち一人は強く同意している」とも話していたという。
小嶋さんは侮辱を受けたと感じ、そのショックから3日後にあった同僚議員らとの行政調査を欠席。仲間の議員に裏切られたという思いを抱き、会派も離脱した。また自律神経失調症や不眠症などの症状が生じたと訴えていた。精神的な損害を受け、議員活動に支障が出たと主張していた。