発端はフェラーリ購入をめぐる些細な口論
日本の音楽業界を牽引してきたエイベックス代表取締役会長の松浦勝人氏(60歳)。カリスマ経営者として知られる一方、SNSでの歯に衣着せぬ発言がたびたび話題を呼んできた。
そんな松浦氏が、一人のYouTuberを相手にSNS上で誹謗中傷を繰り返し、裁判で手痛い敗北を喫していたことが「現代ビジネス」の取材で明らかになった。
松浦氏を訴えたのは、登録者数約40万人を誇るYouTuberの「まぁくん」だ。まぁくんはFX投資家を名乗り、若者にスニーカーをプレゼントする企画などで人気を集めている。
裁判は、まぁくんが松浦氏の投稿により名誉を毀損されたなどとして、2200万円の損害賠償を求めていたもの。今年3月4日、東京地裁は松浦氏の投稿の違法性を広く認め、22万円の支払いを命じる判決を下した。賠償額こそ請求額の100分の1だが、判決文には松浦氏の行為を断罪する厳しい言葉が並んだ。
一体、業界のトップとユーチューバーの間に何があったのか――。
「トラブルの始まりは、松浦さんがフェラーリの買い方について、自分から見ると間違ったことをライブ配信で言っていたことなんです。その間違いを私が指摘した。そこから松浦さんがキレ始めて、応戦が始まった感じです」
取材に応じたまぁくんは、事の発端をこう振り返る。2022年1月頃、松浦氏は「限定車が買えないのは抱き合わせ販売ではないか」とディーラーを批判。これに対しまぁくんが、
〈ディーラーの対応は正当であり、ディーラーを名指しで批判すべきではない、そういうところが会社の株価に表れている〉(判決文より)
などと自らのユーチューブチャンネルで指摘したところ、松浦氏の怒りに火をつけたという。