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pixiv Sketch Liveがサービス終了する話

June 24th, 2025 17:00・All users
久々のブログ更新しようと思い、近況報告とか色々なことを考えていたのですけど、pixiv Sketch Liveのサ終の報にすべてが吹っ飛びました。
正直、覚悟はしていたんですけどまさか今年、それも2ヵ月後に終わってしまうという事実はなかなかにキツイものがあります。特に、このところは「pixivにも頑張って維持して欲しいねぇ」なんて会話をする機会も多かったので……

pixiv Sketch Liveとは?

pixiv Sketch Liveはピクシブ株式会社が、お絵かきコミュニケーションアプリ「pixiv Sketch」内で提供しているライブ配信サービスです。
今の世の中は所謂大配信時代とも言うべき状況でYouTube Liveを始めとした類似サービスは大なり小なり幾らでもあるのですけど、pixiv Sketch Liveはイラストや漫画に強いpixivが提供しているサービスだけあって独自の特徴が存在しました。そしてその特徴が大きすぎるため、サ終に対して混乱が起こっている……という感じだったり。
どうして、「え、YouTubeに移ればいいじゃん?」とはならないのか。今日はちょっとその辺りを掘り下げてみようと思います。

特徴その1:R-18に寛容

もうこれがね、pixiv Sketch Live最大の特徴と言っても過言ではありません。
大本のpixivがそうであるように、pixiv Sketch Liveではイラスト・漫画等の創作物に限ってR-18配信が許可されています。もちろん、隠すべき点は黒海苔などで隠し、R-18のタグを付けた上でとなりますが、逆にこれを守ってさえいれば大抵のエロなら問題ないという緩さがありました。
それこそロリエロとかも表立ってなにか言われていることはなかったと思いますし、こういった間口の広さは流石pixivって感じでしたね。
この特徴があったからこそ、pixiv Sketch Liveでは比較的エロ漫画家さんによる配信が多く行われており、快楽天などの商業誌で活躍されているプロもピクスケをメインにされている方が目立ちます。
Hamao先生とか雲呑めお先生、他誌だときょくちょ先生なんかがピクスケではよく配信をされてましたが、大っぴらにR-18の作業配信をできる場所なんて日本のサービスだと他にないから、この時点で割と替えが利かない存在なんです。

配信準備がすごい楽

これもpixiv Sketch Liveの優秀なところで、配信をするにあたって余程特殊なことをしない限りは外部ツールの類は一切必要ありません。
画面共有もパッパッとできますし、あまり使う人はいないですがマイクの設定もお手軽。ほとんど間隔で操作できますし、極めつけはお絵かきコミュニケーションアプリの真髄ともいうべき同時配信機能があります。
所謂、作業通話の発展型と言うか、ピクスケはボタン一つで誰かの枠にお邪魔して自分の作業を同時配信できるんですよね。
作業通話自体は今でもDiscord、古くはSkype、これまた昨年サ終しましたけどmocriなんかで盛んだったものですが、ピクスケはそれをより分かりやすくして、実作業を互いに相互監視……というと言葉が強いですけど、見守りつつ作業ができるようにしたわけです。昔ながらの絵チャ文化に近い部分もありますが、ついでに一般ユーザーも作業を拝見することができるといった感じで、クリエイター側に寄った機能が充実していたように思います。

別に配信は頑張らなくていい

ライブ配信サービスでこれを書くと矛盾しているように思いますが、私はこれもピクスケの特徴でありいいところだと考えていて、これは機能というよりも文化的な側面なんですけど、ピクスケって頑張るべきは作業であって配信はある程度おざなりでもいいっていう認識が配信する側のクリエイターと、視聴する側のユーザーの間で形成されていたと思うんですよ。
つまり、どういうことなのかと言うとYouTube Liveに代表される配信コンテンツって細々した違いはあるかも知れませんが、基本的にはユーザー向けに行われるものじゃないですか。特に収益化しているチャンネルなんかの場合、ユーザーはスパチャなどでお金を払ってでも反応をもらいたいし、配信者側はそれに応えなければいけないっていうのが基本的な文化であり、それを楽しむという側面が強いように思うんですよね。
それを考えると、YouTubeなんかは配信を頑張りたい人、配信を生計の一部にしたい人向けのツールであって、作業を主体にした人とはあんまり噛み合わない気がして。特に、音声もなく無音でコツコツと作業進めたいなって人には。
雲呑めお先生がこんな風にポストされてますけど、まさしくと言った感じで、pixiv Sketch LIVEは描く側が無音で無言、何なら米レスさえせずに「集中」することが許されてるし、見る側はクリエイターがコメに無反応でも特に気にしない文化形成がされてたと思うんですよ。
イラストレーターや漫画家は黙々と作業できるし、ユーザーは作業を邪魔しない程度のコメントをする。反応なくても別に構わない。
それを分かっている人だけが訪れるし、YouTubeのように大勢の人を相手にしなくてもいい。がっつり配信をしたいわけじゃないけど、他人の目があると集中できるし作業進むわっていう方にはこれ以上にない環境だったんじゃないかなぁと。

そんなピクスケくんが8月28日15時にサ終してしまうということで、まあ、冒頭にも書きましたけど覚悟というか予想はしていたんですよ。
確かにお絵かき作業配信用のサービスとしては非常に優秀なんですけど、作業>配信がメインの環境だけに配信で疑似交流を楽しみたいという大配信時代におけるメインユーザー層とは噛み合いませんし、クリエイターもユーザーも人が少ないことを利点の一つに上げるぐらいですから、利用者数という意味では、はっきり言って少ない部類だったと思います。広告もあってないようなものですし、羽振りのいいときならいざしれず、pixivだって明日はどっちかの状況で無理して維持するだけのものがなかったのでしょう。
只、それでも年内は普通に越すものと思っていたので夏コミ後のサ終はちょっと予想より早かったかなって印象です。おそらくですが、FANBOXの支援特典として支援者向けの限定ピクスケ配信とかいれている人もいたでしょうし、今頃は引っ越し先の準備も含めて対応に追われてそう……

とまあ、ここまでピクスケのここが良い! を書いてきた私は、ぶっちゃけユーザー側の人間でしかないのだけど(たまに配信もするけど)、個人的にはクレカ規制よりも残念無念って感じなのでどこかしら代替サービス作ってくれないかなぁと思ってます。
なんか、ほら、FANZAとかエイシスとかさ。そういうとこが。Komifloは……無理かもだけど。
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