【2025年夏】「青春18きっぷ」新ルール解説! 値段・期間から特例区間まで、使い方が全部分かる
◆新・青春18きっぷのルール1. 3日間あるいは5日間連続利用
3日間あるいは5日間「連続」で使用する。もちろん、途中で鉄道を利用しない日があっても構わないけれど、だからといって利用期間が延長されることはない。特に5日間の場合、連続して休みが取れない人も少なからずいるだろう。割り切って、トータルで1万2050円分以上乗って得になればよいと考えるしかないと思う。 なお、利用開始後に忙しくなり使えなくなっても、きっぷを他人へ譲渡・貸与することは認められない。
◆新・青春18きっぷのルール2. 普通列車&快速列車が乗り放題
全国のJR線を走る普通列車・快速列車の普通車自由席が乗り放題。途中下車も自由にできる。特急列車や新幹線は、後で述べる特例を除いて利用できない。時間の制約などで特急列車や新幹線に乗りたければ、特急券のほか、利用区間の乗車券も別途購入しなくてはならない。 観光列車は、普通列車・快速列車扱いの列車の普通車に限り、指定券を別途購入すれば乗車可能だ。 普通列車・快速列車グリーン車は、指定席の場合は利用不可。首都圏を走る普通列車・快速列車のグリーン車は自由席なので、グリーン券のみ別途購入すれば利用できる。 BRT(バス高速輸送システム)も利用できる。現在、BRTが走っているのは、JR東日本の気仙沼線BRT(柳津~気仙沼)、および大船渡線BRT(気仙沼~盛)、JR九州の日田彦山線BRT(添田~日田)の3つだ。 JR西日本の宮島フェリーも乗り降り自由だ。ただし、現地にて宮島訪問税(100円)を別途支払う必要がある。宮島フェリーには、宮島松大汽船もあるが、そちらはJRの系列ではないので利用できない。
◆第3セクター鉄道乗車の特例
18きっぷで利用できる路線はJR線に限られるが、特例がある。これは、JR在来線で、新幹線開業に伴いほかのJR在来線と直接つながらなくなった孤立した路線ができたための救済策だ。 JR大湊線、JR八戸線に乗るためには、青森駅から青い森鉄道に乗車しなくてはならない。そこで、青森~八戸、青森~野辺地、八戸~野辺地を通過する場合に限って18きっぷの使用が認められる。 あくまで、2つの路線に乗り継ぐ目的のためなので、青森、野辺地、八戸以外の駅での途中下車は認められない。降りてしまった場合には、青い森鉄道の乗車区間の正規運賃を別途支払わなければならない。また、乗り継ぎは当日中に限る。乗換駅の駅前ホテルで宿泊して翌日乗車することは認められていない。 北陸新幹線開業で、北陸本線のかなりの区間が第3セクター鉄道に転換されたので、JR氷見線、JR城端線、JR七尾線に乗るために、あいの風とやま鉄道(富山~高岡~倶利伽羅)およびIRいしかわ鉄道(倶利伽羅~津幡)での通過利用が認められる。途中下車可能駅は、富山・高岡・津幡の3つ。 また、JR越美北線乗車のため、敦賀からハピラインふくいの敦賀~越前花堂の通過利用が認められる。越美北線の始発駅は福井駅なので、確実に座りたければ福井駅まで行く方が望ましいが、そうしたいならば、別途、全区間の正規料金を支払う必要がある。北陸エリアに関しては、18きっぷを使って安く旅するのは、かなり不自由になってしまった。