『単なる連絡ミスじゃない…』PTA活動、意図的にハブられていると気づいた瞬間【ママリ】

この作品は、ママリに投稿された体験談をもとに編集部が再編したお話です。主人公・はるかが、幼稚園の役員会メンバーから受けた人間関係のトラブルを描いています。『陰湿！ママ友PTAいじめのリアル』をごらんください。

運動会にすっかり心をすり減らしたはるか。そうこうしてるうちに、落ち葉拾いのシーズンになりました。ここでも役員のママたちは、はるかに心無い仕打ちをするのでした…。

役員会が終わっても終わらない「いじめ」

運動会という大きな山を越え、私の心は疲れ果てていました。

それでも、役員の仕事は待ってはくれません。秋も深まり、幼稚園の園庭には、色とりどりの落ち葉が絨毯のように敷き詰められる季節になりました。毎年恒例の「落ち葉拾い」。それは、子どもたちが自然と触れ合い、園庭をきれいにするという、ささやかながらも大切な行事です。役員は、その準備と当日のサポートをすることになっていました。

ある日の定例会で、落ち葉拾いの日程について話し合われました。
Aさん：「落ち葉拾いですが、来週の水曜日の午前中でいかがでしょうか？ お天気も良さそうですし」
BさんとCさんも、「いいですね！」「賛成です！」と同意し、日程はすんなりと決まりました。私も、手帳に来週の水曜日、午前10時から「落ち葉拾い」と書き込みました。

業務連絡すら、私には届かない

数日後、思わぬ事態が起こりました。落ち葉拾いが予定されていた水曜日の午前10時前、軍手とゴミ袋を持って幼稚園へ向かうと、園庭は静まり返り、子どもたちも他の役員の姿もありません。用務員のおじさんから「今日の落ち葉拾いは、金曜日に延期になったはずだけど…」と言われ、私の顔から血の気が引きました。

私の訪問に気づいた担任の先生が近づいてきて「週末の雨で園庭がぬかるんでいるので金曜日に延期になったんですよ？Ａさんにはお伝えして、みなさんに連絡したとおっしゃってたんですけど…」とのこと。なんと、私だけが、このことを知らされていなかったのです。この瞬間、全身の力が抜けていくようでした。

周りの視線が私に集まるような気がして、顔が熱くなりました。恥ずかしさと情けなさで、その場から逃げ出したくなりました。まさか自分だけ伝えてもらっていないなんて言えず「確認不足ですみません」と慌てて頭を下げ、幼稚園を後にすると、家路では涙がポロポロとこぼれ落ちました。この出来事は、私をさらに深い絶望へと突き落としました。

陰湿なやり方に絶望

これは、単なる連絡ミスなんかじゃない。これは、明らかな「意図的な無視」だ。彼女たちは、私が今日ここに来て、恥をかくことを分かっていて、わざと連絡しなかったんだ。運動会の時の押し付けも辛かったけれど、今回の仕打ちは、もっと陰湿で、私の心を深く傷つけました。彼女たちの悪意が、はっきりと形になって私に突き刺さった瞬間でした。

家に帰ると、私はスマホを握りしめ、グループLINEを開きました。そこには、相変わらず私のメッセージは無視されたまま、3人が楽しそうに週末のランチの相談をしているやり取りが流れていました。私はもう、彼女たちを信じることができなくなっていました。信じようと努力することすら、馬鹿らしく思えてきました。この人たちは、平気で人を傷つけ、それを楽しんでいるのかもしれない。

深い絶望感が、私を襲いました。この一年間、私は一体何のために、こんな人たちと関わっているのだろう。早く、早くこの地獄から抜け出したい。その思いだけが、私の心を支配していました。

「大人な対応」ができない人にどう立ち向かう？

この作品は、ママリユーザーの体験談から再編した作品です。はるかさんは、幼稚園で役員をやることになり、そこで人間関係のトラブルに巻き込まれます。

役員のメンバーははるかさんに対して、露骨な仲間外れや無視をしていました。はるかさんは役員会のメンバーに対して、不信感を抱くように…。大人になってからの仲間外れや無視は、関係性が複雑になります。誰に相談すればよいか、どんな対処が必要か、わからなくなってしまうことがあるかもしれません。

本作でははるかさんのさまざまな体験を通じ、いわゆる大人の対応の大切さを感じるとともに、大人の対応ができない人と、どう付き合っていくべきかを考えさせられます。「自分ならどうするか」考えつつ、はるかさんを応援したくなる体験談です。

※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています

イラスト：まい子はん

記事作成: ゆずプー

（配信元: ママリ）