【トランスジェンダー】“風呂問題”を弁護士が徹底解説「手術なしで性別変更」判決から約1年も「かみ合った議論がなされていない」
■仲岡弁護士がトランスジェンダー当事者に求めること
仲岡:それからもう1つ、トランスジェンダー当事者たち自身もですね、ある意味賢くならなきゃいけないというふうに考えています。
確かにこの社会はそのトランスジェンダーであるが故に差別や偏見があるわけです。
ただ他方でですね、トランスジェンダー当事者自身、今自分が今この社会の中で客観的にどういう目線で見られているのか、そして自分がどういう状態なのかってことをよくよく考えなきゃいけないと思うんです。
たとえば白川さんがある日突然「今日から私は女です。みなさん女として見てください」と言ったってそれは無理ですよね。
白川:かなりの摩擦が起きますよね。
仲岡:それで女湯とか女子トイレに入らせてくださいって言ったって「やめてください」と言われますよね。当たり前なんですよ。だからこそ私たちは長い時間をかけて、複数の治療を受けながら、そして周囲との関係も作り直しながら社会生活実態を築いていっているわけなんですよ。
自分が客観的にどう見られる状態なのかっていうことを見誤って、周囲の感覚とはそぐわない行動をとった時に一番恥ずかしい思いをするのは、やっぱりトランスジェンダー本人なんですよね。
白川:仲岡さんは当事者でもいらっしゃるから、当事者同士としてやや厳しい言葉にも聞こえますけれども、仲岡さんの言っていることを僕なりに翻訳すると、生活実態としてその性別としての暮らしをまず組み立てることなくして、その性別のみが入れるとされるプライベートなスペースに入っていくということは一足飛びには叶わないから、まずは生活実態としての望む性別での暮らしを1個ずつ組み立てていくことから始めましょうよってことですかね。
確かにこの社会はそのトランスジェンダーであるが故に差別や偏見があるわけです。
ただ他方でですね、トランスジェンダー当事者自身、今自分が今この社会の中で客観的にどういう目線で見られているのか、そして自分がどういう状態なのかってことをよくよく考えなきゃいけないと思うんです。
たとえば白川さんがある日突然「今日から私は女です。みなさん女として見てください」と言ったってそれは無理ですよね。
白川:かなりの摩擦が起きますよね。
仲岡:それで女湯とか女子トイレに入らせてくださいって言ったって「やめてください」と言われますよね。当たり前なんですよ。だからこそ私たちは長い時間をかけて、複数の治療を受けながら、そして周囲との関係も作り直しながら社会生活実態を築いていっているわけなんですよ。
自分が客観的にどう見られる状態なのかっていうことを見誤って、周囲の感覚とはそぐわない行動をとった時に一番恥ずかしい思いをするのは、やっぱりトランスジェンダー本人なんですよね。
白川:仲岡さんは当事者でもいらっしゃるから、当事者同士としてやや厳しい言葉にも聞こえますけれども、仲岡さんの言っていることを僕なりに翻訳すると、生活実態としてその性別としての暮らしをまず組み立てることなくして、その性別のみが入れるとされるプライベートなスペースに入っていくということは一足飛びには叶わないから、まずは生活実態としての望む性別での暮らしを1個ずつ組み立てていくことから始めましょうよってことですかね。
日テレ報道局ジェンダー班のメンバーが、ジェンダーに関するニュースを起点に記者やゲストとあれこれ話すPodcastプログラム。MCは、報道一筋35年以上、子育てや健康を専門とする庭野めぐみ解説委員と、カルチャーニュースやnews zeroを担当し、ゲイを公表して働く白川大介プロデューサー。 “話す”はインクルーシブな未来のきっかけ。あなたも輪に入りませんか?
番組ハッシュタグ:#talkgender
最終更新日:2025年6月24日 11:00