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スダチの不登校ビジネスに反論したら、スダチ代表の小川さんからメッセージがきた話

5月14日。
わたしのスマホに「スダチ代表の小川」を名乗る人からメッセージがきた。

えっ?と思いながらメッセージを開くと、そこには過去の不適切な発言を謝罪する言葉が綴られていた。それと、事業改善の相談がしたいからスダチのオンラインミーティングに参加して欲しいとも書かれていた。

わたしが去年書いた記事「スダチの不登校ビジネスに反論します」に対してもメッセージのなかで謝罪していた。っていうことは、こっちの考えを理解してくれたのかなとも思ったんだけど、だけどなんだかそのメッセージの文面からは高圧的な匂いがプンプンして、全体的に一方的な傲慢さが漂ってくる。オンラインに誘導したい感が満載で露骨だ。

怖い。いたいけな40女を怖がらせるのには充分だった。

わたしはスダチの考える不登校支援には、全く共感していない。それどころか、当時小川さんが不登校は親の責任だと言い放っているのを知って、自分の首を絞められた気分になりひどく落ち込んだ。そんな相手に相談するなんて、よっぽどのポジティブ人間か、わたしを罠に嵌めようとしてるとしか思えなかった。とにかく話が唐突すぎる。だけど世の中にはスダチを擁護する人もいるわけだから、会社の看板を背負ってそんなことをするとも思えなかった。

詐欺だな、と思った。これはスダチの名を語ったなりすまし詐欺。オンラインに参加させて情報を搾り取り、すっからかんになるまで金を巻き上げる卑劣なやつ。もしかしたら操り人形のように詐欺師の駒にされるのかもしれない。頭のいい口達者の悪者が、あたしをネット社会の闇に葬ろうとしているんだ。ひえー恐ろしい。


このことをスダチさんは知っているんだろうか。わたしはスダチのことを快く思ってはいないけど、知らないのなら教えなきゃ。スダチだって被害者だ。スダチの会社名を語った詐欺師が、オンラインに手招きして悪事を働いている。そして今まさに、わたしはロックオンされて身ぐるみ剥がされそうになっている。

スダチへの連絡はnoteのコメント欄を使った。第三者からも見えるように、公開された場を選んだ。それでも怖かったから自分のⅩ(ツイッター)にもやりとりを貼り付けた。ちなみに削除されていなければ、スダチさんのnote「スダチ復学支援【公式】」5/16記事のコメント欄で最初にきたメッセージ以外のやりとりが全部見放題です。

結論から言うと、わたしに接触してきたのはスダチだった。多分小川さんではない人。同じ会社で働く事務員さんだと思う。その人が「スダチ代表小川」を名乗ってメッセージを送ってきたんじゃないかな。悪の詐欺軍団じゃなくてほんとに良かった、めでたしめでたし。とはならない。


なんであたしなの?
ふりだしに戻ってしまった。


スダチのやり方には共感できない。その理由は記事にも書いた。それでもなおわたしに相談するその意図。自分の会社に反論してくる相手に、あえて相談する理由が知りたかった。スダチの根本にある『不登校の9割は親が解決できる』をこれからも掲げていくのなら、わたしとは全く相容れない。社内に公認心理師や臨床心理士がいると言っているけれど、それならなぜその人達は子供本人と直接話をしようとしないのか。もしかして子供と会わずに子供の心がよめる心理士なのか。それはもう心理士じゃなくて超能力者じゃないのか。

わたしはスダチがいう「3週間で再登校できる」とか、再登校を「成果」と呼ぶビジネス目線が気に食わない。親に指令を出してそれを子供に強制させれば、苦しんでる子供を更に追い込むことになる。それは支援とは呼ばない。行き場を失い追い詰められた子供が、例えば命を失うことになっても、スダチが責任をとることはないし、命に代わるものなんて何もない。

わたしにはスダチのやり方が理解できない。どうしても虫唾が走ってしまう。だけどこれまでのビジネス形態を全部捨てて、出直す覚悟があるのなら、わたしにできるアドバイスは惜しまないつもりだった。わたしにとっては1円の儲けにもならない話だけど、不登校支援は早急に取りかかるべき課題だと思っているから。その手助けができるなら、スダチだろうとカボスだろうと構わない。

スダチ事務員さんとのやりとりで、なぜわたしなの?への回答がきたとき、ちょっと驚いてしまった。突然スマホにきたメッセージの時とはまるで違う丁寧なその文体は、人が変わったように気が利いていた。うっとりするほど当たり障りがなくて、警戒心を溶かすその文章は惚れるほど見事だった。そうかそれならいいかしらと、わたしの想いをぶつけてみた。提案したものはスダチの事業内容とは全然違っていたからか、賛同はしてもらえなかったんだけど、家庭と学校や社会の両輪で改革を模索し続けたいという考えを寄せてくれていた。コメント欄ではここで話が終わっている。


不登校の児童が増えてきて、「無理して学校に行かなくていい」という声は大きくなっていると思う。その一方で、「本当に学校に行かなくてもいいのか」という声も根強くある。

自分の子が完全不登校になってみると、学校に行くべきだとか行かなくてもいいとか、もうね、そういう話じゃないのよと思う。だって行けるなら行ってるわけだから。学校に行かなきゃ行けないことは、子供自身が一番よく分かってる。だけど玄関の上がり框に座って靴を履いても立ち上がれない、その一歩が前に出ない。そういうのと毎朝戦っていた息子を、強引に学校の環境に放り込むことが正しいことだとは思えなかった。苦しいだけの学校に登校したところで、息子は何を得るんだろう。それを考えると心が千切れそうになって涙が出た。

行きたくても行けない自分への腹立たしさとか、環境配慮に理解を示してもらえない悔しさとか、大人への諦めとか。息子のそういう姿を近くで見ていたときは、とんでもなく苦しかった。学校に行きたいのに行ける状況じゃない不登校。SNSで流れてくる不登校への風当たりの強さが、さらにもどかしさを加速させた。学校に行ける環境だったなら、不登校になっていない。

TBS冬クールのドラマ『御上先生』の中で、松坂桃李が繰り返し言っていた「個人的なことは政治的なこと(Personal is Political)」、あれは不登校にだって通じてる。不登校は個人の問題のように見えるけど、爆発的に増えた不登校への支援には、政治的な介入が必要だと思う。政治は私達の生活に直結しているのだから。けれど政治的な介入と聞くと、不登校ビジネスで金儲けしようとする業者が入り込むように聞こえるかもしれない。ここで推したいのはそんなのとは全く違う、全く全く全然然然然然然違うから。

わたしが考える不登校支援は、学校に臨床心理士を常駐させるやり方で、もちろんお金なんか必要ない。不登校の生徒も学校に通えている生徒も、親も、先生も、みーんなが相談できる相談室を学校に作ること。そして、不登校生徒への対応は担任と連携しながら心理士が主導で行っていくこと。子供が学校に来ていなくても家庭と定期的に連絡を取って、不登校の家族を孤立させない環境に変えていく。家庭と学校が繋がっていることが土台になければ、支援もクソもない。いやいや連絡してますよ、っていう先生もいるかもだけど、我が子不在の楽しそうな様子が載った学級通信や終わった行事のプリント回収に親が呼ばれるだけなんて悲しすぎる。そんなのを連絡してるうちに入れないでくれ。どの家庭だってそんなことは求めていない。

求めているのは上っ面のやっつけ感じゃない。子供の状態を知ること、そしてその子の今できることを一緒に考えること。外に出られる生徒なら、相談室で雑談する機会を持ってもいいかもしれない。学校に自分の気持ちを話せる大人がいるのは悪くない。心理士を在籍させて子供の安心に繋がるのなら、すぐさまやったらいい。

誰もが学校と繋がっていること。

不登校支援にとって一番大切なことはこれだと思う。教室に入れない子がいたら、相談室で勉強したっていいじゃない。いつでもクラスに復帰しやすい環境があることを、子供自身が感じられることが必要なんだと思う。

世の中には突飛な人がいて、スーパー心理士という人種がいるようだけど、わたしが言ってる心理士は障害特性にも理解のある臨床心理士のこと。学校に駐在させる心理士は常識的な心理士を選ぶべきだ。スーパー庶民のわたしが言うんだから間違いない。

不登校が増え続けるなかで、すべてを担任の先生に任せる時代はもう終わらせていいと思う。これからは専門家の先生を学校に介入させて、担任は授業やクラス運営に集中できるよう先生の環境も整えていくべきなんだと思う。それが先生の余裕に繋がって、子供への過度な叱責や失言がなくなれば、生徒も先生もお互いに嬉しい。困ったことがあれば先生だって心理士を頼ればいいし、時には心理士から指導が入ってもいい。そうやって一人で抱え込まない教育現場を作れたら、今とは違う景色が広がるんじゃないのかなとわたしは思う。

なにそれそんなの無理でしょうって思った人がもしいたら、飛騨市の作業療法室を調べてほしい。わたしが期待する心理士常駐の相談室は、学校に作業療法室を作った飛騨市の都竹淳也市長のお考えを丸パクリです。学校にOTが介入できるなんて思ってもみなかった。そこに辿り着くまでにどれほどの苦労があったのかは想像に難くない。飛騨市が切り拓いてくださった道を、感謝しながら存分に乗っかっていけばいい。作業療法室は着々と実績を積んでいる。それに倣って良いものはどんどん真似していけばいいじゃない。相談室でも心理室でも名前は何でもいいんだけど、クールダウンする場所を必要としてる子はわりといるんじゃないかと思ってる。外部の専門家を入れることで先生とは違う視点を発見できるかもしれない。それは学校にとっても収穫があるってことだから。

いやいやフリスクがあるでしょう、っていう考えもあるかもしれない。不登校支援というと、フリースクールを思い浮かべる人は少なくないと思う。過激な意見になると不登校になったらフリスクへ行け、みたいな口調で言う人もいる。だけどわたしはそれは違うと思う。たしかに不登校児童が増えるようになってフリスクも年々増加している。だけどそれは直接的な支援とは言えないと思う。勘違いされそうだけど、わたしはフリスクを否定したいわけじゃない。実際にフリスクの授業を見学したり話を聞いたときには、そこで指導する先生達の子供に寄り添う姿を見せてもらった。子供が無理なく授業に参加できることを第一に考えていたし、在籍する学校でつらい思いをした子供達が安心して通える場所でありたいと願っていた。とても親身だと感じた。学校以外の居場所があることは、死ぬほど大切なことだと思う。子供が息を吐ける場所は幾つあってもいいだろうし、それがフリスクならそれでいい。依存先はあればあるほど救われる。

だからフリスクを否定したいわけじゃない。そこがその子にとって安心して通える場所ならそれでいい。だけどね、環境が整ってさえいれば、本当は自分の在籍する学校に通いたいんだよね。フリスクの生徒だろうとなんだろうと、学校と家庭の繋がりは絶たれてはいけないし、フリスクはたしかに学校だけどそこに全振りしてはいけないと思う。その子の元の学校が責任を放棄しては絶対ダメだと思う。不登校支援は、本来はその子が在籍してる学校が担うべきなんだよ。

誰が不登校になってもおかしくないこの状況は、どうかしている。どうかしてる状況でも、子供の貴重な時間は流れていく。不登校になったとしても、子供の学びを共に模索できる学校の姿があることを猛烈に期待している。


スダチのやり方に反論した記事がこれ↓
当時プンプンしながら書いた記憶あり


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コメント

1
雫

ななさん、初めまして🙇‍♀️
Xの方でもやり取りを投稿して下さっておられたのを拝見させて頂きました!!
ななさんのご意見に完全同意な私は、今回のななさんに起きたことが別の方で情報開示請求をされて謝罪文を固定しなければならなかった事態を想起してしまい、ななさんもとても不安な思いをされたことと存じます…
代表からではなく事務員さんから連絡があったとしても、顧客でもないななさんと会社の許可無くオンラインミーティングを事務員さんが独断で行えるとは思えません。とても驚かれたことでしょう💦
ななさんの冷静な対応に感激しました!!記事にして下さって、本当にありがとうございます🙏✨

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