法曹臣民でございます。訴訟の途中で依頼者が弁護士をチェンジすることは、決して珍しい現象ではありません。もっとも、依頼者にとって「今の弁護士では埒(らち)が明かない」と感じる時点で、事件の筋が良いことはまずありません。

さて、一審敗訴などの劣勢事案で弁護士が途中交代し、新たに出場する後任弁護士がよく口にするのが、「前任の先生のやり方に問題がありまして……」「もう少し早くご相談いただければ」というお決まりの予防線です。

初回面談の時点で「かなり厳しい事案です」と布石を打ち、仮に結果が芳しくなければ「これは前任の対応の影響が大きかった」と、鮮やかに話題を前任にスライドさせるのが、実務家のサバイバル術です。

前任者はすでに依頼者との関係が終わっていますから、責任を押し付けられても痛くも痒くもありません。依頼者の不満は自然と前任者に向けられ、後任弁護士は現在の信頼をしっかり温存―まるで見事なバトンパスのようなものです。

そして依頼者がこの“事情説明”をすんなり受け入れてくれた日には、後任弁護士は心の中で静かにガッツポーズ。法廷の表舞台では見えない、プロフェッショナルたちの生存戦略が今日も静かに繰り広げられています。

ちなみに、私自身もこの“お約束”の恩恵に与ったことがあり、現在の顧問先の1つとなったご縁もございます。

法曹界もまた、人間の機微と知恵が交錯するドラマの舞台といえましょう。

今日もありがとう法曹臣民!ちょっとなんのことか思い当たる節があったり無かったりするものの、僕は難しい案件は最初からスパッと切ってくれる弁護士の方が好感が持てるタイプです。

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