ミオちゃんがフブキちゃんを撫でるだけ
本作は二次創作です、誇張表現や拡大解釈、独自設定や妄想が含まれます。
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登場ライバー(敬称略・☆は一人称主人公)
白上フブキ
☆百鬼あやめ
大神ミオ
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「ミオちゃん」
「んん〜?」
「この現場いつまで休憩時間入るんだろね」
「わかんないけど」
ミオちゃんがフフフ、と微笑む。
「少なくともメインカメラが復旧しないことには収録は止まったままじゃん、最悪バラシからのリスケになるかもしれないくらいで考えておいてもいいんじゃないかな」
「まさかカメラ止まると思わなかったんだけどほんとに」
外部スタジオって別に今までそんなにイメージ悪くもなかったけど、なんかちょっとネガティブなイメージ着いちゃったよ。
「んー、そこはまあ正直うちも」
フフフ、ってミオちゃんが笑った。
「フブキも驚いてたねえさすがに」
「ねえ、あんなに普段冷静沈着なのに」
アクシデントなんて起きて当然だよねー、みたいな顔してるフブキちゃんまであんな顔するようなアクシデントだと思うと逆に一周半くらい回ってレアだなーって気持ちにすらなってくる。
「わかる、うちもそんな感じ」
フフフ、ってミオちゃんが微笑む。
「かわいかったよねえ」
「フブキちゃんが取り乱し始めた時の第一印象は恐怖だったけどね」
「フブキ、普段から動じなさすぎるからねえ」
キャパが広いというか、経験値が段違いだからね。
「一期生と二期生って言うか、どっちかと言うとフブキちゃんとそれ以外みたいな」
「わからんでもない」
ミオちゃんがちょっと誇らしげに笑う。いやまあパートナーとしちゃ鼻が高いかそういう評価は。
「うち別にフブキのパートナーってわけじゃないんだけどね」
え、そお?
「もちろん、重要度の高い大親友だよ。とっても大切な関係だと思ってるし、フブキが苦しむようなことはさせたくないと思ってるし、んーと」
ミオちゃんがちょっと首を傾げる。
「まあ、だからフブキを特別大切に思ってはいるけど。でもそれはそれとしてうちはフブキのパートナーってだけじゃないもん。おかゆとか、ころねとか、もちろんあやめもそうだし、スバルや、みこちや、色んな人とうちは大切な関係を結んでる。優先順位はあっても、フブキだけのパートナーじゃないしそれはフブキにとってもそう」
ああ、まあそれはそうか。
「いやでも、フブキちゃんのパートナーVTuberは誰ですか? って言われたらミオちゃんが出てくると思うよ」
「まつりとかすいちゃんとかフレアとかポルカとか他にもいると思う」
頑な。
「んん、っていうか独占するのはなんか違う気がするんだよ。できるとも思ってないし、フブキにとっての大切な人の中に入ってたらそれでいいなーって気持ちがどっかにあるんだと思う」
「フブキちゃんが全力でミオちゃんに愛を伝えに来そうなことを」
……もしかしてそれ目的で話してる?
「そんなわけないじゃん。本気でそう思ってるよ」
「……ほんとかなあ」
「ぇぇ、信用ない……?」
いやいや。なんか、負けず嫌いだけど自己肯定感は低いみたいな変なメンタルしてるじゃんミオちゃんって。
「例えば他の誰か……みこちとか、すいちゃんとかがフブキちゃんの一番の親友は私だって言ったらどうする?」
あ、というか、どう思う? って方が近いか。
「どう思う……ええ、なんだろ。とりあえずおまえらじゃないだろとは思うかも」
急に言葉にトゲ生やしてきた。
「フブキの一番の親友はそりゃフブキに聞いて見なきゃわかんないけど、度合いでいったらみこちとかよりはうちの方が」
「思ってんじゃん」
ちゃんと負けず嫌いというか、比較対象が出たらちゃんと判断できる程度には冷静にフブキちゃんのこと特別じゃん。
「……かも」
へへ、ってミオちゃんが照れくさそうに笑って。
「違うんだよ。なんかこう、フブキに負担かけたくないからなんか、うちのことを優先して欲しいなあとか思いたくなくて好きって言うのセーブしてんのよ」
「独占されたいって思ってんじゃない、フブキちゃんも」
「あいつ縛られるの嫌いじゃん」
それはまあそうだけど。
「フブキの嫌がることしたくないんだよ。うちにとって特別だけど、それを前面に出しすぎるとあいつちょっと苦しくなるかなって」
考えすぎだってば。
「ねえフブキちゃん」
「あ、こら起こさないの」
ミオちゃんの膝の上で静かに寝息を立てているフブキちゃんを、さっきまでと変わらずミオちゃんがそっと撫でる。
「普段から頑張りすぎてるくらいに頑張ってんだから、今くらいさ」
「……ねえミオちゃん、余いつまでこの光景見せつけられてればいいの」
「んー……フブキが起きるまで?」
いいけど、二人が仲良いのはいいんだけどちょーっと気まずいんだってさっきからあ。
Comments
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思ったよりも近くでスヤスヤしてた