「つかさの冬」第2部 4.届いた動画
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第7回
彼等に,もう少し普通の独占欲があれば,結果は違ったものになっていたかもしれない。
もっと一緒にいたい…
もっと話をしたい…
笑顔を見ていたい…
しかし,そのような恋愛の感情を知るには,彼等はあまりにも歪みすぎていた。
彼等が求めたのは,つかさと心を交わすことではなく,肉体的欲望の満足だった。
恋愛として育て温めていくべき『心』の手順をすべて跳び越えて,つかさの体のみを奪い求め,
我がものとしてしまった結果……つかさとの,つながりとも言える接点は『体』だけでしかない。
自然,つかさとの関係性で,更に満足を得ようとすれば,それは肉体的欲望を満足させること以
外にはない。
それ以上の歓びなど,彼等には最初から存在しないのだった。
……つかさちゃんで,もっと興奮するような刺激はねぇかな……
そこには,つかさの心情を慮る気持ちも,大切に扱おうとする気持ちもない。
つかさを,性奴隷よろしく自分の自由にできる所有物として扱い,更に性的な興奮を昂ぶらせ満
足させる相手として欲望をエスカレートさせていく……
つかさに対する独占欲は,結局のところ肥大化した征服欲と同義なのだった。
きっかけは,送られてきた1枚のDVDだった。
送り主の名前もない,何がデータに残されているのかも不明なDVD。
それでも,真中にはそれが何なのか分かった。
真中は,震える指でDVDを手に取る。
「西野…」
独りになると…すぐに胸の内を,幸せな記憶とともに,悲しみでいっぱいにしてしまう愛しい者
の名前。
苦しくて苦しくて……片時も忘れたことなどなかった。
つかさと過ごした大切な時間…
輝くような笑顔…
つかさと一緒なら,何をしても何を話しても楽しかった。
時間と空間を共有していることだけで,他には何もいらないほど満足だった。
自分の,幸せの象徴だった。
けれど……
……それなのに……俺は……
真中は,悔恨の痛みに胸を押さえる。
あの日の,つかさの言葉。態度。
あのときは,分からないことばかりだった。
なぜ,そんなことを言うのか。
なぜ,そんな何でもないような態度で,平気な顔をするのか。
言葉として表れない,その奥にあるつかさの心情が分からず…
……俺は……君の手を…離してしまった……
つかさの心情を思いやるよりも,自分のショックにいっぱいで。
言われるがままに。
振り解かれた手を,再び引き寄せる勇気を持てなかった。
……西野……
自分を好きでいてくれた,あのときのつかさはもう本当にいないのだろうか。
これを観たら,自分の中で何かが変わるのだろうか。
真中は,何かの決着を付けようとでもするかのように,DVDを見つめていた。
『寂しい淳平くんに,俺たちからプレゼントだよ~』
『つかさちゃんは,もうすっかり俺たちのモノになっちゃいましたー』
『その様子を,淳平くんにご報告~!』
『といっても,いきなり今の姿じゃあ,演技してるんじゃないかって信じられないかもしれないか
ら,まず1本目は「堕ちる直前の,ツンデレなつかさちゃん」』
というふざけたテロップとともに,映し出されたつかさの綺麗な顔のアップ。
少し戸惑ったような目をしながらも,正面からこちらを真っ直ぐに見るつかさは,紛れもなく真
中がよく知るつかさだった。
「…っ」
真中は,あまりの懐かしさに,送り主の邪悪な意図も忘れて食い入るように見つめる。
ずっと,会いたかった……
見たかった顔,愛しい者の顔がそこにあった。
白い頬と,ふっくらとした可愛らしい紅い唇。
流麗な眉と,長い睫毛に彩られた大きく魅力的な瞳。
触れたい…
声を聞きたい…
自然と胸が熱くなり,いろいろな思いが溢れ出す。
「あぁ…西野……」
無意識の内に我を忘れ,画面へと手を伸ばしかけ,
「あのさ……どうして,こういうことするの。したいのなら,あなたたちがすればいいじゃない」
抗議の囁き声に,真中ははっとする。
画面の中のつかさは,真中という自分にではなく,この動画を撮っている誰かを見ているのだった。
軽く唇を噛み,正面から見つめてくる目が,こちらを睨んで苛烈な光を帯びる。
「またまたぁ~。俺たちにやられるくらいなら,見ず知らずの男にやられる方がまだましだって,
つかさちゃんが言ってたんだぜ? だからさ,こうやって俺たちは涙を呑んで,見るだけに留めて
いるんだけどなあ?」
「くっ……よくも,そんなことを…」
つかさが,悔しげに画面越しの男を睨んだ。
「それにさ,淳平くんじゃなきゃ嫌だ,感じないなんて言うんなら,勝負してみようかって話だっ
ただろ? ほら,証拠動画もこうやって撮って」
「だからって……こんなところで…知らない人たちに痴漢…させるなんて……」
悔しそうに口元を歪めるつかさの言葉,そしてその言葉と共に,引き気味になった画面に映るも
のを見た瞬間,真中は頭を殴られたようなショックを覚えた。
電車の中,制服姿のつかさ。
その制服の胸の両膨らみを,2本の手が大きく掴むようにして揉み動いていた。
よく見ると,それだけではない。
肩や両腕,腹部,後ろからはスカートの上からお尻までも……制服の上のいたる処を,男たちの
手が,さながらイソギンチャクの触手のように這い回っている。
それに対して……微動だにせず,凛とした瞳で真っ直ぐに画面を睨み付けているつかさ。
見ていて辛くなるほど,つかさらしいつかさの姿だった。
そしてその周囲を囲むように,つかさを舌なめずりして見つめている何人もの男たち。
西野は,これからこの男たちに痴漢をされるというのか。
「知らない男相手に,エッチなコトされて感じちゃうかどうか,そこが大事なところなんじゃねぇ
の? 『凄く感じて気持ちよくなってしまいます』って認める?」
「淳平くんよりも,俺たちの方が気持ちいい…」
「そんなわけ,ないじゃない」
最後まで言わせずに途中でさえぎり,つかさは怒りの声を上げるが,男はへらへらとした笑いで
返してくる。
「じゃ,頑張ってみてよ。でも,つかさちゃんは,コイツらのこと知らない人だなんて言うけど,
そうでもないんだぜ? たとえば…緑地公園のお散歩って,本当にただの散歩だと思ってた?」
「………」
「くくくっ,気付いた? あの公園って,そういうのけっこう穴場でね,つかさちゃんの可愛い姿
を披露して痴漢大募集なんてやってたわけよ。ま,これからも続くんだけどね? 知らない男たち
に濡れ濡れになるまで痴漢されて,体が発情してしまった後に俺らに犯されるっていうの,けっこ
うエロいと思わない?」
「ココに集まったみんな,つかさちゃんに見惚れてしまったヤツらでさ,今日痴漢できる日をウズ
ウズして待ち焦がれていたらしいんだぜ? メチャクチャ気持ちよくしてもらえるんじゃないか?
俺らも,痴漢に遭うつかさちゃんというシチュに期待してるんだよな」
「そうそう,つかさちゃんをイカせてたっぷり気持ちよくさせられたら,後は夜までつかさちゃん
の体を,ホテルで触り放題,舐め放題OKにしているからさ,みんな凄ぇ気持ちよくしてやろうと
張り切っちゃってるわけさ。ま,つかさちゃんに『淳平くんとの本物の愛』があれば関係ないんだ
ろうけどね? じゃ,終点まで30分間,こいつらの痴漢ぶりをたっぷり味わってみなよ」
「な…っ……」
あまりのことに声を失うつかさから,画面が少し遠ざかるのが合図だった。
制服の上着を這っていた多数の手が,するすると滑り動いていく。
ブレザーの内側へと…
スカートの中へと…
それは,無数の淫靡な触手に囚われゆく,可憐な獲物の姿のようだった。
「ぁ……ん…ぅ」
寄ってたかって群がる,淫欲に満ちた手…
ブレザーを肩から胸元まで,大きくはだけられたつかさの体に,ベタベタとたくさんの手が貼り
付いていた。
画面にアップで映る,可憐な白いブラウスの上では,4~5本の手が代わる代わる這い動き,柔
らかそうな胸の膨らみを撫で,揉み上げ,傍若無人に我が物としている。
そして……つかさの下半身には,更に淫猥な責めが与えられていた。
細く長い脚の付け根近くまで,大きく捲り上がったスカート…
その中心には,前後からの男たちの手が,それぞれ2本ずつ突っ込まれている。
手が侵入した先では,無防備な股間を好きなように弄ばれているのだろう。
捲れ上がるスカートから露わになった,眩しいほどの白い太腿が引きつるようにビクビクと震え,
その内側で,淫靡な指の群れがモゾモゾと蠢いているのが容易に想像できるようだった。
「や……やだ…っ……あぁ…」
つかさは,大きな反応は見せない。
それでいながら,眉根を寄せて懸命に耐え,頬を紅く染めながらも何とか声を抑えようとする仕
草が,見る者をゾクゾクとさせるほどの色気を放っている。
それは,これまで真中が目にしたことのない,つかさの色気だった。
上半身を切なそうに何度も左右によじり,男たちの指の責めから下半身を逃れさせようとしなが
らも叶わず,腰をブルブルと戦慄かせる……その悩ましげな姿。
「へへへっ,可愛いくお尻を振っちゃって……もっと触ってほしくて,誘ってんの?」
「どう? つかさちゃん,そんなにココ気持ちいいのか?」
そんな声にも,ただ首を左右に振って否定を示すことでしか返事をすることができない。
血液が逆流するかのような思いを味わいながら,つかさの匂い立つような色気に,ただただ真中
は息を呑む。
声の代わりに漏れてくるつかさの吐息には,まるで色がついているかのようだった。
……何て…何て……イヤらしい触り方……
後ろからも,前からも……股間に群がり,貼り付く指先がパンティ越しの秘裂を撫でている。
決して強くはない,ソコの形を指先で楽しむかのような,そこはかとない触り方…
それが逆に,つかさの性感を引き出し,自覚させてくる。
「ん…っ……く…くぅ…っ…」
全身に力を入れていても,敏感な神経をなぞられて感じてしまう,甘い快感の痺れ。
思わず,ピクンと反応してしまう。
……痴漢なんかされて…反応なんてしたくないのにっ……
その悔しさに,股間を這い回る指にじっと耐えようとすれば,忍耐の限界を超えた腰がブルブル
と戦慄いてしまう。
「…はぁ…ぁっ」
思わず零れそうになる声を,何とか吐息に変えてつかさは喘いだ。
男たちの手が集まってくるのは胸と股間には違いなかったが,手が這い回っているのは何もソコ
だけではなかった。
左右の太腿を,感じさせようとするかのようにサワサワと撫で上げてくる手…
お尻に手を被せ,その丸みを楽しむように揉んでくる手…
その他にも,肩や腕,腹という,普通ならば特別な箇所とは言いにくい部分にまで,男たちの手
は執拗に,イヤらしく絡みついてくる。
……たくさんの手が……あたしの体を…っああ…んっ……
その手の感触自体は,声を上げそうになるほどの強い刺激ではない。
しかし,その1つ1つの手が,一斉に体中に蠢き始めるのは…悔しいほど官能的だった。
体中の隅々まで,性感のすべてを同時に愛撫されているような感覚。
男たちの手から与えられる無数の愛撫は,忌まわしくも淫らな信号となって胸の奥や体の芯をざ
わめかせ,子宮をジンジンとした熱い疼きに火照らせていく。
愛撫を受け昂ぶっていく性感は,胸や秘部を触る指に……ぞくぞくっとしてしまう。
……や,いや…っ……あぁんっ…こんな触り方は…っ…んんぅっ……
つかさは,込み上げてくる妙な感情を振り払おうと,顔を左右に振った。
知らない男たちに,体を触られるなんて気持ち悪いだけのはずだった。
しかし,今まで何度も親衛隊と称する男たちに弄ばれ続けた体は,意志や理性とは関係のない,
女としての悦楽を覚え始めている。
ましてや,股間だけを責められるのではなく,性感となるところを同時に責められると体がおか
しくなってくるのは,つかさがこれまでに身にしみて分かっていることだった。
……こんな簡単に…感じたくない……感じたくないのに…っ……
つかさは唇を噛み,両手を強くギュッと握って,何度も胸の中で言葉を繰り返した。
胸に感じるのが,羞恥と嫌悪感だけなら,どんなにかよかったことだろう。
しかし……性感の甘い刺激に疼きを覚え,敏感さを増していく体は,あっけなく胸や秘裂を弄ぶ
手に悦びの反応を返してしまう。
……こんな風になるなんて……やっぱり…あたしは……あたしの体は……
胸の内とはいえ,その先を言葉にする勇気は,この頃のつかさにはまだない。
それでも思わずにはいられない,自分のふがいなさ,女としての浅ましさ。
こんな男たちの思い通りに,そして喜ばせてしまうだけの反応をしてしまう自分が,情けないほ
ど腹立たしかった。
いつか,真中のもとに戻りたいという思いを,やがて自ら打ち砕いてゆくほどに。
「パンティ,どんどんヌルヌルになってくるみたいだぜ? こんな風に無理やりされるの,本当は
興奮してしまうくらい好きなんだろ?」
後ろからの耳元に囁く低い声に,カーッとした悔しさが募る。
男の言葉は,今までにつかさが自己嫌悪に苛まれながら自問自答してきたことだった。
今まで何度も,犯されてきた日々…
最初は,好きでもない男の欲望を受け止めるなど,悲しくて辛い時間だった。
それなのに…いつしか,悔しいと思いながらも,心の底では快感を覚えるようになってきている。
快感…?
あたしは,この行為を本当に嫌悪しているの? それとも快感だと感じているの?…
好きでもない男に抱かれるというのに,もうソコが濡れ始めているのはどうして?…
……違う……絶対に違うわ……気持ちいいなんて……そんなことないっ……
だって自分は,決してこんなこと望んでいない…
つかさは,自問自答する。
そして今度こそ,男たちにイカされたり,気持ちいいと思わされたりすることなく,本当の自分
自身を取り戻そうと決意する。
しかし……一晩中にも及ぶ行為に,つかさの決意はあっけなく崩され,味わわされる絶頂は数え
きれるものではなかった。
陵辱を受ける体は,自分でも思ってもみなかった悦びの反応を返し,耐えようと心を強く持たな
ければ,勝手に恥も外聞もなく乱れゆこうとしてしまう。
……違うっ……こんなことが,本当に気持ちいいわけないじゃないっ……
つかさの否定の言葉は,もはや悲鳴だった。
車内の男たちは,そんなつかさの胸の内を見透かしているようにニヤニヤと笑う。
「あ,それ俺も思った。前と後ろから,同時に指で責められてさ……こうやって指を前後に滑らせ
てやると……ほら,腰をヒクヒクさせて感じてるよな? 俺の指なんか,もうすっかりヌルヌルだ
わ。つかさちゃん,痴漢されるの好きになっちゃった?」
横に立ち,手を前からスカートの中に突っ込んだ男の声に,つかさは顔を横に逸らせて拒絶と抵
抗の姿勢を示すものの,秘裂を軽くえぐってグニュグニュと蠢いてくる指にすら耐えられない。
「……っ……んん……く,くぅっ…」
上半身では,ブラウス越しに左右の乳房を揉む手が,ブラジャーの中心を集中的に探っている。
布越しに乳首を掠める度,ツンとした甘い刺激が閃くのが悔しい。
……やめて…やめてっ……これ以上…こんなことされ続けたらっ……
つかさはギュッと目を瞑り,何も考えないようにしたかった。
唇から漏れる吐息が,次第に荒くなってきている。
行為から言えば,痴漢はまだ下着の上からのものであるに過ぎない…
それでもつかさは,自分がもう既にギリギリのところまで追い詰められているのを感じずにはい
られなくなっていた。
執拗な愛撫が20分を超えた。
「はぁ…はぁ…っ……あ,んんっ……嫌……駄目…」
うわごとのように拒絶の言葉を繰り返しながら,つかさは熱い吐息を漏らす。
電車内という人が密集した空間,人目につくこともなく,潜り込んできた服の中で無遠慮に敏感
な処を弄んでくる男たちの手は,さながら淫らな力をもった無数の触手だった。
……っ……あ…ぁっ……こんなの…イカない……感じない…っ……
硬くなった胸の先端が,ブラ越しのねっとりとした愛撫に,狂おしく疼いている。
パンティの中では,熱い蜜を溢れさせた秘裂が,周囲を這い動く幾つもの太い指に,ぞくぞくと
した快感を背中まで駆け巡らせる。
パンティに手を入れられ直接触られれば,もうすぐにでもイッてしまいそうだった。
……あと少し…あと少しで痴漢されるのも終わりだから……どうか,このまま……
見え隠れし始めた絶頂の波。
焦るつかさの頭にあるのは,何とか痴漢などの指でイクことなく終わることだった。
親衛隊の,恐ろしい言葉が蘇る。
『つかさちゃんをイカせてたっぷり気持ちよくさせられたら,後は夜までつかさちゃんの体を,ホ
テルで触り放題,舐め放題OKにしているからさ……』
自分がイカされてしまえば,そうなる可能性が強まってしまう。
このような下劣な男たちに,体中を舐められるなんて……そんなこと,絶対に嫌だった。
……イカない……絶対にイカない……
このまま,時間が過ぎてくれれば……
つかさは,祈るような気持ちで,男たちの指に耐える。
しかし……ギリギリのところで耐えるつかさは,気付かない。
それこそが,男たちの狙っていたことだということに。
男の薄笑いが,耳元に囁かれる。
「ずいぶん頑張るねぇ,つかさちゃん。そんなに,俺たちにはイカされたくないんだ? でも本当
はさ,パンティの中に手を入れて,直接触って欲しくて触って欲しくて堪らないんだろ? ほら,
言ってみろよ。『パンティの中,触ってください』ってさ」
「はぁ……はぁ…ぅっ……馬鹿じゃないの…そんなの,願い下げよ……んぅ…っ」
つかさは,怒りを冷たい言葉に代えて顔を背ける。
今さら,なぜそのようなことを言うのか分からない。
しかし,男たちは不気味な薄笑いで顔を見合わせ,ニヤニヤと舌なめずりをする。
「くくくくっ…いいねぇ。期待通りの反応だよ。燃えちゃうなあ……つかさちゃん,俺たちをます
ます興奮させてどうすんの? そんなに,メチャメチャ責められたい?」
嫌な感じがした。
何だろう…
つかさは,不意に感じた妙な違和感を拭うことができず,男たちを見上げる。
「つかさちゃんさ,自分が本当に下着の中まで触られずにすむと思ってた? つかさちゃんが痴漢
されるのに? ふふふっ,俺たち相談したんだぜ。自分のやりたいことをさ。そして…どうやった
ら,つかさちゃんをホテルでじっくり楽しむことができるのかってね」
「つまり……つかさちゃんを,エロエロに発情させるために,どうするかって方法さ」
言葉をいったん切って,面白そうにニヤニヤと続けた男は,つかさの白いブラウスの襟に両手を
伸ばした。
同時にスカートの中の手が,一斉に下着の中に潜り込もうとする動きを始める。
つかさは,青ざめた。
ようやく,男たちの狙っていたことを理解する。
下着の中に手を入れられなければ,簡単にイカされないですむ…
それだけを考えていた。
けれど,それがどういうことを生むのか……考えていなかった。
ギリギリでイカされず,時間をかけて,感じさせられるだけ感じさせられ続けたら…
この,もどかしさに焦れ疼いた状態で,ブラを剥ぎ取られて,硬く敏感になってしまった乳首と
火照ったソコを直接弄ばれてしまったら…
つかさは,この男たちが,ただの痴漢ではなかったことを思い知る。
……今まで……イカされないように…懸命に耐えてきたのに……
けれど,それは昂ぶっていく欲情がドロドロとしたものになるまで,欲求を抑え込んでいくこと
を意味してしまう。
イカされないまま,快感を積み上げられ,強くなる疼きと欲求に耐えさせられ続けた…
つかさは,自分が男たちの用意していた罠に逃れる術もなくかかっていたことを知る。
「あ…あぁっ…駄目……何をするのっ…いや…やめてっ……」
藻掻く体も両腕も抑え込まれ,守るもののない無防備な胸元で,ブラウスのボタンが1つ1つ外
されていく。
スカートの中では,パンティの上部をかいくぐった手が,前後から同時に中心のソコに向かって
這い進んでくる。
……駄目……今,触られたら……あたしの体は……
つかさは,恐れた。
これ以上の嬲りを受けて,果たして自分は,どこまで感じてしまうのか…
どこまで堕とされてしまうのか…
……そ…そんなの…嫌…っ………
ホテルの中で,好きなように弄ばれている自分の姿が浮かんでくる。
「へへへっ,つかさちゃんのブラジャーだ。凄ぇ可愛いの着けてるんだな」
「ひひひっ,コレ選んだの親衛隊だな? 今夜は,可憐な女子校生っていうプレイか?」
開かれたブラウスから,露わになったブラジャーと白い乳房に,男たちの目が集まる。
そして…
「じゃあ,みんな悪いな。お先に,つかさちゃんの生オッパイ,いただきまーす」
ブラウスの内側に侵入した手は,ブラジャーをもかいくぐって乳房へと被さってきた。
「く…うぅぅっん……!」
つかさは,ビクビクと上体を震わせた。
乳房を覆う,熱い手の体温が,男の手に包まれていることを実感させる。
体中の性感を焦らされ,ギリギリまで感じさせられた後で,直接,乳房という素肌を触られるの
は,耐え難いほどの淫らな感触だった。
「つかさちゃんの乳首,すっかり硬く尖っちゃって……くくくっ,こうやって触られるのをよっぽ
ど期待していたんだろ。ほらほら,乳首が弱いのか? 可愛いなぁ」
「ち…違うっ…ん,んっ……そんなこと…なぃ…っ…やだ…っあぁんっ」
乳房を揉み上げられながら,硬く尖っていた左右の乳首を摘まみ転がされ,つかさは小さな声を
唇から漏らす。
「あ…っ……く,くぅ…っ!」
つかさは,堪らなそうに身悶え,腰をくねらせた。
下半身では,パンティを脚の付け根まで引き下ろした手の群れが,熱い泉の中心へとたどり着き,
代わる代わる濡れた秘裂をえぐるように掻き混ぜてくる。
「ほらほら,女の体ってよ,嫌がってても気持ちよくなっちゃうんだよな? 今まで我慢してた分,
こうやって乳首と当時に弄られると寒気がするくらい感じちゃうだろ?」
「や,やめて…っ……指っ…あ,あぁっ……っく……ん,んうぅっ!」
男たちの言う通りだった。
嫌だと思っているのに,乳首と秘部を同時に責められると,そのあまりの快感に全身が震えてし
まう。
……あ,あぁっ……こんなの駄目っ…イク…っ……イカされちゃう…っああんっ……
つかさは,股間に群がる指から逃れようと,イヤイヤをするように腰を揺り動かした。
しかし,その動きは,ヒルのように秘部に貼り付いたまま周囲をじわじわと探っているたくさん
の指に,自ら強く押しつけるのと同じだった。
意図せず……秘裂に指を突き立たせ,擦り上げさせ,クリトリスを押し潰させてしまう。
その瞬間,神経を直接爪弾かれたような甘い痺れが,腰全体にビリビリと閃いた。
「ひぃ…っぅうぅぅっ!」
思わずビクンと腰が跳ね,背中が弓なりに反る。
瞬間的に腰を退いても,追いすがる指が貼り付き,快感を収束させることもできない。
「分かってるって……今,一番触って欲しい処は,ココだろ?」
「ま…待っ……お,おねが……っ……んっ,うぅぅぅんんんっ!」
前後から挟まれ,逃れられないまま,クリトリスが再び押し潰され,捏ね回され続ける。
一際強い快感が,連続して背筋を駆け巡り脳を突き抜けた。
つかさは,踵を浮かし爪先立って少しでも逃れようとするが,そんなものでどうにもなるわけで
もない。
……も…もう……我慢…できない……
つかさは小さく呟き,絶頂に達することを覚悟した。
「あ…あぁぁ…っ…駄目…駄目……」
胸を揉まれ,転がされる乳首に,恍惚とする快感の疼きが沸き立つ。
クリトリスを捏ねられ,指を埋め込まれる腰が,麻痺したようにビリビリと痺れる。
「んっ,ああっ……っうぅぅ…っん!」
絶頂は,すぐにやって来る。
つかさは,男たちに全身を弄ばれながら,ガクガクと膝を震わせて小さな悲鳴を唇から漏らした。
第8回
『堕ちる寸前の,エロエロなつかさちゃん』
怒りを覚えるようなテロップが流れ,動画は2本目に入る。
そこは,どこかのホテルの一室らしかった。
「駄目っ…やめてっ…嫌ぁぁっ」
つかさの悲鳴から,動画はスタートした。
画面の中心には,広いベッドに押し倒されたつかさの姿…
周りには,何人もの男たちがつかさの四肢に取り付いていた。
つかさは,まだ制服姿ではあるものの,スカートは捲り上がり,ボタンが外されたブラウスは,
襟から裾まで完全に開いてしまっている。
ブラウスの隙間からのぞく,柔らかそうな素肌とピンクのブラジャー…
白いシーツの上に伸びた,細く長い足がとても眩しい。
しかし,その魅惑的な光景が,周囲に群がる男たちを異常なほどの興奮に昂ぶらせているのは明
らかだった。
「やめて!…やめてったら!……手を離してっ…ああっ,嫌っ」
「ほらほら,もっとちゃんと抵抗しないと,すぐに裸にされちゃうよ~」
押し倒されたつかさが,必死になってベッドに手を衝き起き上がろうとするものの,背中から2
人がかりで抱きかかえられ両腕を取られる。
多勢に無勢の男たちは,薄笑いを口元に浮かべ,余裕も露わだった。
つかさの儚い抵抗を押さえつけるどころか,むしろ抵抗させながら制服を1枚また1枚と脱がし
ていく。
少しずつ,晒されてくるつかさの素肌…
「電車でも見たけどよ,可愛いブラだよなあ。へへへっ,早く脱がしたくなっちまうぜ」
「それ,普通逆だろ。ま,脱がすのが楽しみになるのは確かだけどな。あ~あ,つかさちゃん,と
うとうブラウスが脱がされちゃったねぇ。それじゃ,この可愛いブラも脱ぎ脱ぎして,オッパイを
見せてもらおうかなあ?」
「じゃ,俺はスカートを脱がしてしまうかな~」
「やだっ,待って…それは嫌っ…お願い,脱がさないで…こっちに来ないでっ…嫌あぁっ」
つかさは,足元から躙り寄ってくる男たちに,脚をバタバタさせて抵抗する。
しかし,つかさの抵抗を楽しんでいるのが明らかな男たちは,散々暴れさせた後,ゆっくりと,
そしてあっさり両脚を捕らえてしまう。
「つかさちゃんの綺麗な足,捕まえた~。へへへっ,そんなに暴れるから,スカートの中のパンティ
が見えちゃってるぜぇ……このまま,触っちゃおうかなあ?」
「ああっ……」
抵抗の術を奪われ,つかさの悲痛な声が漏れた。
男たちは,せせら笑う。
「そんなんで抵抗しているつもりなの? あんまり抵抗が可愛いからさ,もうブラのホックも余裕
で外しちゃったよ……へへへっ,ブラが脱げかけている美少女の姿って,凄ぇエロエロなんだよな
あ……早く裸になって,俺らに舐めまくられようぜ,つかさちゃん?」
「あ~あ,残念,ブラも脱がされちゃったねぇ。そんなに手を伸ばしたって,もうこのブラジャー
には届かないよぉ~,ほら向こうに飛んでった~」
「あぁ……ひどい…」
「はははっ,つかさちゃんを苛めるなって。お前,鬼畜過ぎだっつーの」
「これはな,愛情表現,可愛がってるんだよ。ほら…つかさちゃん,抵抗を休めているヒマはない
ぜ? 次は,スカート脱がされちゃうよ?」
「ま,待って…っ」
「だーーめ」
下卑た男たちの興奮した笑いとともに,脱がされた制服や靴下,ブラジャーが宙を舞い,ベッド
の周りに散らばっていく。
その度に,響いてくるつかさの悲しげな声。
最後の1枚となる下着がベッドの向こうに放り投げられたとき,つかさにはもう抗う力もすべも
残っていなかった。
「ああ……西野…っ……何て…何てことに……」
真中は,血が滲むほど握り締めた両手をブルブルと震わせる。
今まで,理解してなかったわけではない。
親衛隊達に犯されたあの日からの,西野の境遇をまるで考えなかったわけでもない。
しかし…
それでも…
聞くに堪えない,見るに堪えない,汚らしい劣情に駆られた男たちの仕打ちだった。
つかさのことを,ただの欲望をぶつける対象としか見ていない男たちに,怒りを感じる。
……西野は……西野は……
人を傷つけるどころか,人に元気を与えてくれるようなコだった。
あんなに,溌剌として,夢に向かっていた女のコなのに…
そんなつかさを悲しくさせて,楽しんでいるような男たちの行為が許せない。
つかさに似合うのは,笑顔だというのに。
……許さない……絶対に,許さない……
真中は,立ち上ってくる怒気に身を任せながら,射るような目で画面を食い入るように見つめた。
「っう!…んっ!……あ…あぁ…っ!」
全裸にされたつかさが,体をビクビクと小刻みに震わせる。
つかさの背中には2人の男たちが取り付き,上体を後ろの自分の方へと預けさせながら,耳の中
に舌を入れたり,白い首筋に舌を這わせたりしていた。
「気持ちよさそうだな,つかさちゃん? 耳とか首とか舐められると,力が抜けちゃうくらい敏感
に感じちゃうだろ? 一緒にオッパイも舐められると,もっとイイぜ?」
「こ…来ないで…んっ…あぁぁ…っ…」
「遠慮するなよ。もっと気持ちよくしてやるって……へへへっ」
正面からも,2人の男たちが左右それぞれから迫ってくる。
つかさは,後ろから抱かれながらも両手を懸命に伸ばして,近づいてくる男たちの肩を押さえよ
うとした。
しかし,その中途半端な抵抗は,かえって男たちの興奮を煽るものでしかない。
手を衝いた男の肩を少しも押し留められず,つかさの細腕がブルブルと震え,押し返されていく。
「つかさちゃんの,綺麗なオッパイ……ほら,いいのかい,俺に舐められちゃうぜぇ…」
「く…うっ…やめて…っああ…っ!…ん,んぅっ!」
クネクネと動く舌が乳首に触れた瞬間,つかさは喉を仰け反らせた。
硬くなっていた先端がチロチロと転がされ,体がブルブルッと戦慄く。
「あっ,あっ……んっ…駄目っ…胸,舐めないで…っ……あぁっ!」
「へへへっ,乳首って舐められると気持ちよくなっちゃうよな? ピンクの綺麗な乳首,こんなに
硬くしちゃってさ……いっぱい舐めて欲しいだろ?」
「違う…っ…そんなこと思ってな…んっ,ああ…っ…!」
男たちは,ついにつかさの細い体に顔を埋め,舌を這わせ始めた。
果実のような丸い乳房を揉み,先端の乳首を吸い転がしては,つかさが吐息を震わせ小さな声を
零すのを楽しむ。
そして…
カメラは,つかさの体を下へと流れていき……あるものを中央に捉えていく。
それは,つかさの両脚だった。
画面の中心に写る,つかさの両脚……
最初,真中は,それが何を意図しているのか理解できなかった。
しかし……
「はぁ…ぁん…っ…んぁ……はあ…ぁっ…」
聞こえてくる切なげな吐息とともに……ベッドの白いシーツの上で,悩ましく膝を合わせ,太腿
を擦りつけ合うようにくねり動くつかさの長い脚。
見ているだけで,ドキッとするほどの色気を感じる脚の動きだった。
そして……両脚の中心でチラチラと覗く,濡れ光っている秘裂。
「西野……」
真中にも,それが何を意味しているのか分からないではない。
つかさの体が欲情し,悦楽を求めている…
いや,理解せざるを得なかった。
撮影している男が,自分に何を言いたいのかも……
そして,その場にいる男たち全員が,それを当然のようにして勝ち誇っている様子に煮えくり返
る思いがする。
「つかさちゃん,どうよ? もう,イキたいだろ? オ○ンコが疼いちゃって,堪らないんじゃねぇ
か? もっと気持ちよくして,って言ってみろよ」
「何を…言ってるの…っ…あ…うぅぅ…っ…こんなことされても…気持ち悪い…だけよっ」
乳首や首筋を舐められながら,目に精一杯の力をこめて,つかさが男たちを睨んだ。
けれど……そこまでだった。
「へへへっ…いいねぇ。つかさちゃんみたいな女のコ,好物だぜ。メチャメチャ苛めて,イカせて
やりたくなるんだよなあ」
へらへらと笑う男が,つかさの両脚を抱え上げて開かせる。
「つかさちゃんの,可愛いオ○ンコ,丸見え~。へへへっ…凄ぇ,濡れ濡れじゃねぇか」
「あぁっ…そんな処,見ないでっ……ん,んうぅっ」
ハッとするつかさが,脚を閉じようとする余裕もなかった。
「つかさちゃん,俺たちの責めをどこまで我慢できるかな…ひひひっ」
膝を割って入った男の顔が,両脚の中心に近づいていく。
つかさにとって,地獄のような責め苦が始まった。
「ああっ,嫌っ…嫌あ…ぁぁ…っ!」
悲鳴を上げたつかさが,体をビクンと大きく跳ね上げる。
左右に広げられた両脚の中心には,男の顔が埋められ,その大きな唇で肉食獣さながらにむしゃ
ぶりつかれていた。
「へへへっ,美味ぇなあ。つかさちゃんのオ○ンコ,いい味してるぜ。舐めても舐めても,つかさ
ちゃんのイヤらしい蜜がどんどん溢れてくるぜ。そんなに気持ちいいか?」
「そりゃあ,こんなことされれば,気持ちいいに決まっているよなあ? 電車で痴漢されたはいい
けど,あんだけ焦らされりゃ,1回イッたくらいじゃ女の体が収まるわけねぇもんなあ?」
男たちはイヤらしく笑いながら,群がったつかさの体を貪っていく。
ジュルジュルと淫らな水音を響かせ,秘部を激しく舐めすする。
上半身でも,耳や首筋,左右の乳首が同時に舐められ,つかさの瑞々しい素肌を味わっている。
「乳首を舐められるの,よっぽど好きなんだな,つかさちゃん? 乳首どころか,周りの乳輪まで
こんなに膨らませちゃってさ……ココも舌でなぞってやるよ」
「いやいや,つかさちゃんは耳とか首筋を舐められるのも好きだよな? ビクビクしちゃってさ,
可愛いよなあ……体中舐められるのって,気持ちいいだろ?」
「ん…ぁぁ…はあっ…こんなの…気持ちよくなんか……ないわっ……んんうぅぅ…っ!」
同時に,体のあちこちに奔る快感の痺れ。
つかさは,堪らず体を弓なりに反らした。
……く…悔しい……こんな…イヤらしいことされて……
男たちに体中を弄ばれ,甘い悲鳴を上げていることを自覚しながら,つかさは胸を吸っている男
たちの頭を掻き抱く。
何かにしがみついていないと,もっとイヤらしい声が唇から零れてしまいそうだった。
……こんなの嫌…なのに………ごめんね…淳平くん……あたし…悔しいけれど……
つかさは,両手をギュッと握り締める。
男たちの言う通りだった。
痴漢のときから,散々男のイヤらしい指で触られ続けた体は,じっと平静を保つのが苦しいほど,
ズクズクとした疼きでつかさを責め苛んでいる。
もっと,イヤらしいコトをされたい……
そう胸の内から沸き上がり,心も体をも支配してくる忌まわしい欲望の声に,堅く保とうとする
理性は甘く蕩けさせられていく。
……あたし……駄目だ……
つかさは,目を瞑った。
乳房を揉む大きな手,甘く感じる乳首を吸う男たちの唇…
ベロベロと敏感な首筋を舐め,耳の中まで犯してくる熱い舌…
火照り疼いていたソコを,えぐり,掻き回してくる大きな舌…
……あぁ…もぅ……駄目……き…気持ち…いい……
胸の中で,言葉にしてしまうほど堪らなかった。
背中を抱く男の体温も,体中に群がられて舐め回されているという事実も,その感触も……脳が
熱く灼けるような,羞恥と官能と悦びを感じてしまう。
「あ,あぁっ……こんなの……あたし……おかしく…なっちゃうっ……っぁああぁっ!」
真中への思いに必死に踏み留まろうとしながら,つかさは絶頂へと追い上げられた。
「今度は,俺の番だぜ……俺の舌と指で,しっかりイカせてやるからな」
「あぁ……んぅ…はぁっ……はぁ……ま…待って……」
絶頂の余韻に浸かり,戻ってくる余裕も与えられず,つかさは四つん這いにさせられる。
「あぁ……こんな恰好…」
つかさは,羞恥に顔を伏せて目を瞑った。
男は,つかさのヒップを高く掲げさせ,ニヤニヤとした視線を突き刺す。
それは,何とも女性美に溢れた扇情的な姿態だった。
左右に張り出した,瑞々しくも丸く弾力のあるヒップ…
なだらかな曲線の,白く綺麗な背中…
重力に引かれて,下に垂れるふっくらとした乳房…
「最高にいい恰好じゃねぇか。ふるいつきたくなる尻だぜ……へへへっ,時間までたっぷりと可愛
がってやろうじゃねぇか」
声を合図に,つかさの背中,乳房,ヒップといたる処に,再び男たちの手や舌が這い始めた。
「綺麗な背中だよなあ……つかさちゃんは,本当佳い女だぜ」
背筋を舐める舌が,首からヒップにかかるラインまでを,上から下へと何度も往復する。
「俺は,なぜかこの四つん這いのオッパイが好きなんだよなあ…へへへっ,いただき~」
四つん這いになったつかさの,胸の下に潜り込んだ男が,揺れる乳房を揉み上げ,下から尖った
ままの乳首に吸い付いた。
そして……ヒップの中心で,ひっそりと隠れていた花のつぼみにも,淫猥な男の舌は襲いかかっ
てくる。
「はっ…!…んぅあぁっ……ぁ…んっ…」
舌の動きにハッと顔を上げるが,再び顔を伏せ,シーツをギュッと掴んで耐える。
……この人たちも……なんだ……
つかさは,羞恥に顔が火照るのを感じながら独りごちる。
そんな処まで,舐める人がいるなんて……
親衛隊たちにもされることではあるが,こんなことをする男が他にもいるとは思っていなかった。
どうかと言われれば……言うまでもなく,恥ずかしくて堪らない。
そのような処を弄ばれる,ましてや舐められるなど,とても考えられないことだった。
けれど,『そんな処までは嫌』と男たちに抵抗してみても,無駄なことも分かっている。
親衛隊達がそうであるように……恥ずかしさに負けてそんなことをすれば,男たちは面白がって
押さえつけ,それこそ泣いてしまうまで続けられるのは目に見えている。
「つかさちゃん,ココを舐められるのも経験ありそうだねぇ? 相手は,淳平くんとかいう元彼氏
かい?」
「んっ…淳平くんは…こんな変なことしないわ……」
「へぇ,じゃ親衛隊に無理やりか? それにしちゃ,嫌がらないんだね?」
「嫌だと言っても…どうせ……するんでしょ…っ」
「まぁね。俺,好きなんだよなぁ……ココを舐められて,恥ずかしがっている女のコの貌がさぁ。
それが,だんだん快感を感じた貌になってくるのが,また堪らなくてさぁ…つかさちゃんも,もし
かしてもう気持ちよくなっている口か?」
「そんなわけ…ないでしょ……変態…」
「くくくっ,その変態相手に,何度もイッちゃってるつかさちゃんはどうなんだ?」
「………………………あなたたちみたいな変態………いつか,寝首を掻いて上げるわ…」
意表をつかれたのか,男は一瞬黙った後,面白そうに笑い出した。
「くくくっ…いろんな女のコとこうやって楽しんだけどさ,そんな風に答えたのって,つかさちゃ
んが初めてだぜ」
「ますます気に入っちゃったよ,つかさちゃん。じゃ,その彼氏一筋だった健気で強気な復讐者に,
気持ちいい世界をたっぷり教えて上げなくちゃ,だな…」
男は言葉とともに,ヒップの奥に舌を這わせつつ,秘裂にも太い指を埋め込んでいく。
舌先がつぼみを突き,周囲をなぞり…それと同時に,膣内に侵入した指がぐるぐると捻られなが
ら出し入れされる。
「そら…こういうのどうだ? 二穴責めなんて,淳平くんのような男なんかじゃ味わえない快感だ
ぜ? イイだろうが?」
「っあ…ぁっ!…そ,そんなの…っ…やだ…んっ……んんうぅ…っ!…ああっ…んっ!」
寒気さえ覚える快感が背中に奔り,つかさは唇から漏れ出る喘ぎを抑えられない。
……あぁ…どうして……
つかさは,戸惑う。
四つん這いの体を,羞恥心までえぐるように弄ばれているというのに……なぜか,恍惚とした気
分が湧き上がってくる。
普通なら,恥ずかしくて堪らない……そのような忌避したい処まで舐められるなどという,男に
欲望の的にされ,求められ,自分のすべてを知られて,支配されゆくような気分。
……あたし……また……変わらされていくんだ……
また1つ,そのことを実感することは悲しかった。
男たちは,代わる代わる交代で,つかさの秘裂を舌で犯してくる。
……イカない……イカされたくない……
男たちの思うようにはなりたくない。
そう思ってみても,寄ってたかって,全身の性感帯で感じさせられる大きな快感の波は,とても
抑えきれるものではない。
「みんなに気持ちよくしてもらえて,女として幸せだろ? へへへっ…佳い女の特権ってヤツだな?
そらそら,オ○ンコの奥まで舐めてやるからじっとしてろよ」
最後は自分の番だとばかりに,つかさの両脚をガッチリと腰ごと抱きかかえた男は,泉を湛えた
秘裂を散々にえぐった後,淫らな水音を立てて小さな秘孔に舌を侵入させた。
「んっ,っああぁぁ…っ!」
入り口をほぐし広げるように舌が動き,熱く火照った膣壁をぐるぐると掻き回す。
舌を何度も出し入れさせ,敏感な秘孔を広げて押し入っては,また抜き去り,そしてまた秘孔を
押し広げる。
「こういう舌の動き,味わったことあるか? そら,こういうことだってできるんだぜ?」
「あっ,あっ……何,やっ,やだっ…んんうっ!……またっ…く,ぅううぅんっ…!」
舌が膣内でうねり,壁を強く掻きえぐられるのが堪らない。
腰が麻痺したように甘く痺れ,快感がビリビリと背筋を駆け巡った。
「何だ,もう限界か? じゃあ,最後はつかさちゃんの,一番敏感なクリで思いっきりイクか?
ナメナメされるのと,吸われるのとどっちがイイんだ? くくくっ……両方か?」
「やぁっ…そんなこと…されたらっ……んっ,っああぁっ!」
何が起こったのかを知る前に,ビクンと背中が弓なりの曲線を描いて反り返った。
クリトリスが唇で強弱を付けて吸い付かれ,舌先に柔らかく何度も突き転がされる。
「あぁ…そんな…のっ……耐えられ…な………………んんんうぅぅぅっ………!」
脳まで貫かれる快感の痺れ……息ができない。
絶頂に達するまで……責められ続ける数秒が,永遠にも感じられた。
第9回
ベッドに横たわったまま,絶頂の余韻にビクビクと小刻みに震える全裸のつかさ…
はぁはぁと乱れた呼吸を続ける全身は,男たちの唾液と流れる汗で濡れ光っている。
やがて,おもむろに起き上がり,つかさは俯いたままバスルームへと入っていった。
それをじっと見つめる真中に,言葉はない。
これ以上はないと思えるほどのダメージを,真中は感じていた。
しかし,2本目の動画は,まだ終わらない…
「くくくっ…ハメられずに,ひたすら舐め回されまくりというのも,意外と気持ちいいもんだろ?」
「…………」
ようやく登場した親衛隊の声に,ベッドに座ったつかさは顔を逸らして答えない。
親衛隊の男たちは,ニヤニヤとしてなおも答えを迫る。
「まだセックスしていないのに,凄い感じようだったな,つかさちゃん? 可愛かったぜ」
「オ○ンコをしつこく舐められて乱れるつかさちゃん,エロかったなぁ? とても気持ちよさそう
でさ,メチャメチャ興奮しちまったよ。見ろよ,早くつかさちゃんにぶち込みたくて,チン○はも
うこんなにガチガチなんだぜ」
「あれだけ感じさせられりゃあ,体はもうセックスを求めて,堪らなくなってるんじゃねぇの?
な,つかさちゃん? スイッチ入ったみたいだし,今日はもう素直になろうぜ。『もっとイカせて』
とか『もっと気持ちよくして』とかそろそろ言ってみろよ。そしたら,それこそ真中なんかとは比
べものにならないくらい気持ちよくしてや…」
「冗談じゃないわ。あなたたちにされたって,気持ちいいわけないでしょうっ! 何度も言うけど,
淳平くんと比較になるなんて思わないで!」
激情に駆られたように,つかさはキッと男たちを見上げて怒りの声を上げた。
しかし……
それは,男たちの挑発だったのかも知れない。
「ふぅーーん」
「つかさちゃんってさ,本当に彼氏ひとすじなんだねぇ。そういう純愛純愛している,つかさちゃ
んみたいな綺麗な女のコって最高だけどさ……俺,嫉妬しちゃうよなあ」
「そうだな,嫉妬しすぎて,俺たち……ベッドで一晩中,つかさちゃんを抱いて,イカせまくって
やらないと気がすまなくなりそうだぜ,へへへっ…」
男たちは,面白そうに顔を見合わせる。
「それじゃ,まず最初の1本目は……と,『彼氏のいる純愛美少女を,快楽責めでイカせまくる』
というミッションでいこうか? 燃えるなあ」
「いよいよ,俺たちとつかさちゃんのセックスタイムだ。今日の動画は,そのまま編集なしで真中
に送るからさ,その愛を貫いて見せてよ。そんなの,簡単だろ?」
「さあ,つかさちゃんは,果たして本当に,大嫌いな俺たちに抱かれても感じないのでじょうか?
カメラに証明して見せようぜ?」
「え………淳平くんに…………」
つかさは,雷に打たれたかのような……驚愕の表情を浮かべた。
「や,やだっ!……嫌っ! 淳平くんに見られるなんて,嫌っ…お願いだからやめてっ! そんな
こと,しないでっ!」
必死に暴れるつかさの四肢を数人がかりで押さえつけ,白い膝を左右に割り開いた男がゆっくり
と覆い被さっていく。
男はへらへらと笑いながら,硬く反り返った怒張の先端をつかさの股間に宛がった。
「大丈夫,大丈夫。どうせ,あの日に真中にも見られてるだろ? あとは,つかさちゃんが愛を貫
いて,感じていないことを真中に教えてやればいいだけだって。じゃ,いよいよみんなのお待ちか
ね,つかさちゃんの今週の本番一回目いきま~す!」
「あ,ああっ,待って! 入れないでっ……あ…あぁっ……嫌…ん,んうぅぅぅっ!」
つかさの唇から悲しげな声が漏れると同時,開かれた両脚の中心には,男の太い怒張が埋め込ま
れ始めた。
『くそっ…あんなものが…つかさの中に……』
真中も目を見張る。
可憐な雰囲気のつかさには,どう見ても不似合いの,淫らな禍々しさを感じる怒張。
本当ならば,無理やりなレイプという,痛々しささえ感じる光景だったのかもしれない。
しかし…
先端の太い部分を咥え込み,ぐぐっと濡れた膣口を押し広げられていくつかさの姿態には,拒絶
の態度の陰に……どうしようもない快楽に呑み込まれゆく,悲愴的で官能的な色が見え隠れしていた。
侵入してくる男根に,腰をビクビクと反応させ…
悲鳴を上げながらも,声には抗えない恍惚とした甘さを感じさせ…
先ほどまでの嬲りで,何度も絶頂を味わされていた濡れ光る秘部は,何の抵抗もなく男の欲望の
ペニスをヌルヌルと受け容れていく。
まるで,硬く反り返った男の怒張そのものが,人の身では抗し得ない淫魔の魔力でも放っている
かのように。
「つかさちゃんのココ,こんなに熱く濡れててヌルヌルじゃねぇか。ほらほら,分かるだろ。こん
なに,俺のチン○をどんどん呑み込んでいってるんだぜ?……本当は,嫌じゃないだろ? コイツ
が本当は気持ちいいんだろ?……ほら,根元までいこうか…」
「全然…気持ちよくない…っ…お願い…っ…あっ,んっ…入れないでっ……くぅ…んんんっ!」
つかさは,歯を食いしばって苦悶した。
自分の体が,男たちの思惑通りになっていくのが悔しかった。
電車内の痴漢,ホテルに来てからの何人もの男たちの指と舌による責め……
ここに至るまでの長い時間,体を弄ばれ,イクだけイカされ,それでも犯されずにいた体は今や
どうしようもないほど燃え上がり,その先のコトを待ち望んでしまっていた。
心の中にある,願いや思いとは裏腹に…
……あたしの体が…熱くなって………こんなの…って……嫌なのに…っ……
無理やり押し入ってくる,憎いはずの男のモノ……それなのに,体は寒気を感じるほどの歓喜に
沸き立っていこうとするのが分かる。
少しでも気を許せば,どれだけイヤらしい声になるのか,容易に想像できてしまう。
……そんなの嫌っ……今は…駄目……今…犯されたら……あたしはっ……
つかさは,焦りを感じていた。
今,膣内の奥まで男のモノを受け容れさせられれば,きっと,無理やり犯されているとは思えな
いような姿を晒してしまう。
真中にだけは,そんな姿を見られたくない。
これ以上,嫌われたくない。
……淳平くんにだけは……あぁっ…やだ…っ…奥まで……入って…くるっ……っああぁっ……
絶頂の波は目前に迫っていた。
抵抗できない。
余裕もなく,耐えることもできない。
もう,気持ちと理性だけでは,どうすることもできなかった。
男根に擦り上げられゆく膣壁の快感が……際限もなく大きく膨らんでくる。
……声が……声が…出ちゃう…っ…ああんっ……我慢…できない…っ………
体温が急激に上昇し,腰が熱く灼け痺れた。
……もう…駄目……イク…っ……
せめて……
何とか……
つかさは,押し潰してしまいそうなほど覆い被さってくる男の肩を掴んでしがみつき,込み上げ
てくるものに懸命に耐えようとした。
『やめろっ…やめろよっ…』
青ざめる顔で呟く真中の目の前で……
つかさの切羽詰まった懇願など聞き入れず,男は軽い出し入れを繰り返しながら,少しずつ奥へ
奥へと侵入を深くしていく。
一番見たくなかったものは……ほどなく訪れた。
「あ,ぁっ…くっ……あ…ぁ……ん………っうぅうぅぅっん!」
男の腰がつかさの腰にズシッと密着したとき,つかさは声もなく背を反り返らせる。
左右に割り開かれた白い太腿が,ビクビクと痙攣していた。
男の肩に,その手を回してしがみついたままで……
「あぁ…ぁ…うぅ…はぁっ…ぁ…ん…んぅっ……」
腰の奥から,重さのある麻痺したような痺れが退いていかない。
……イカされて…しまった……これを…淳平くんに…見られるというのに……
つかさは,絶望を胸にぐったりと放心したまま,艶のある吐息を途切れ途切れに漏らす。
男が,へらへらと笑った。
「くくくっ…つかさちゃん,もしかして,もう軽くイッちゃったか? まだ,ただ入れただけで,
ほとんど動いてもいないのにな? 早くシテ欲しくて,よっぽど待ち焦がれてたんだな? それと
も,俺のチン○がそんなによかったか?」
息も絶え絶えのつかさは答えられない。
男は,わざとらしくカメラの方を向いて耳に手を当てた。
「え? 何々?……おい真中,お前のつかさちゃんは,もっとイキたいから,動いて欲しいってよ」
「そんなっ,ち,ちが…っ…」
「ああ,分かった,分かった。つかさちゃんの好きな,いつものヤツだろ? 連続イキ
させてほしいから,一番奥を突いて欲しいってんだろ? くくくっ…真中,お前のつかさちゃんは,
本当にイヤらしい体してるぜ。じゃ,続きもしてやろうか,つかさちゃん?」
「違うっ,駄目…っ…今は…や,やめ…っ……おねが…っ…」
「はいはい,つかさちゃんの『嫌』とか『駄目』は,『好き』のことなんだよな」
「違うっ,やだっ,駄目っ……あっ,っああぁっ!」
男は,言いすがるつかさが手を伸ばして胸を衝き,押しやろうとするのも構わない。
つかさを押し潰しそうなほど組み敷いたまま,腰を大きく動かし始めた。
先端近くまで引き抜いた後,ゆっくりと根元まで再び埋め込んでいく。
「あっ! あぁっ! あぁあんっ! っうんんんんっ! 嫌,待ってっ…駄目えぇっ!」
激しいセックスではない。
しかし,引き抜かれていくだけで膣壁が擦られる感覚に,つかさは声を上げてしまう。
……ああぁっ…アソコの中が…擦られてっ……凄い…っ……体が…おかしくなる…っ……
繰り返し入り口を押し広げ,一気に最奥まで挿入されてくる男根の存在感。
奥まで届かせた先端で,子宮を打ち崩すかのような力強い打ち込み。
微妙に,角度や強弱のリズムを変えた男根の責め。
その淫らな責めに,つかさは身をくねらせ,悲鳴にも似た高い声を上げる。
「そら,ココがいいんだろ? つかさちゃんって,こんな風にされると弱いよな。ちゃんと分かっ
てるんだぜ? くくくっ…じゃあ,今日はカメラも回って真中にも見てもらうし,つかさちゃんが
イクまで,ずっとこの深い処を突きまくってやろうな?」
「あっ,あぁっ!……そんなの…嫌よ…っ…っううんっ!…やだ…ダメっ…動かないでぇ…っ!」
つかさは,突き貫いてくる男根の責めから逃れようとするかのように,肩を抱え込まれた上体を
激しくくねらせた。
しかし,大きな体に組み敷かれ,深々と太い杭に貫かれた体は,密着した男の腰から離れること
もできない。
「くくくっ,つかさちゃん,嫌だ嫌だと言いながら,もうメチャメチャ感じてるじゃねぇの? い
いのか? 淳平くんひとすじだって,今日は証明するんじゃなかったのかい?」
男は,目の前の揺れる乳房に顔を埋め,硬くなった乳首に舌を這わせた。
そうしながらも,腰の動きは少しも休めず,確実につかさを追い詰めていく。
「へへへっ……おい,真中,見てるだろ? 淳平くんが大好きなつかさちゃんはさ,俺に犯られて
オ○ンコをトロトロにして凄い悦んでるんだぜ? 乳首だって,小さいくせにこんなにガチガチに
してさ,舐めてやると…そら,俺のチン○を欲しがって,キュッキュッと締め付けてくるんだぜ?
ホント,イヤらしい体で,最高の抱き心地だよな?」
「違う…っ…淳平くん…あっ…あっ,んんぅ…っ!…全然…っ…感じてなんかない…から…っ…」
休む間もない男根の責めを受けながらも,つかさは男の言葉を懸命に否定した。
しかし,その抗いの声は,男根の責めが強さを増していくのにしたがい,だんだんと弱々しいも
のへと変化していく。
男が腰を入れ込む毎に,抑えきれずに声を上げ…
敏感になった乳首への同時責めに,細い体を戦慄かせて男の肩にしがみつき…
「やめて…っ……イヤ…舐めないで…ん…ああぁっ…も…もう…やめてぇ…ああぁっ」
次から次へと襲ってくる快感の波に,つかさはついに耐えきれなかった。
忍耐の糸が切れたように,声の端々に,すすり泣くような高い声を混ぜ始める。
「くくくっ…つかさちゃんって,本当にイイ声で啼くよなあ。今にもイッちゃいそうじゃねぇの?
じゃあ,恋人みたいにキスしながらイカせてやるよ」
「あぁっ,イヤ,それは絶対イヤ…むむ…んっ!…んっ,んんぅっ…!」
唇を奪われ,つかさは身をよじって抵抗しようとする。
真中以外の男には,何度奪われたとしても絶対に許したくない……つかさの思い。
しかし…
……あぁぁ……そんな…淳平くんを傷つけた人なんかのキスで……どうして…っ……
唇を奪われ,くぐもる声を漏らしながら,つかさは胸の中で悲痛な声を上げる。
汚らわしいとしか言いようのないキスに……体が,淫らに疼いて堪らない。
執拗な男たちの淫戯に炙られ続け,つかさの体は,絶頂を渇望するほどの快感の痺れに覆い尽く
されてしてしまっていた。
守りたいと思う唇を犯されることにも……悔しくも,悦びの反応を引き出されてしまう。
「はぁ…あぁ…んっ……むむっぅ…あ…あむ…んく…ぅぅっ…!」
男の舌が,逃げ惑うつかさの舌にヌメヌメと絡みついてきた。
ぐちゅぐちゅと音を立てて,強引な舌がつかさの口の中を掻き回す。
今まで,乳首を舐めていた,とてもイヤらしい動きをする男の舌…
……あんな…イヤらしい舌に……
本当なら嫌だと思って当然の,いや,そう思わねばならないはずなのに……イヤらしければイヤ
らしいほど,体が熱くなってくる。
真中ではないのに,真中を傷つけた男たちなのに……嫌悪感が,飛んでいってしまう。
……あぁ…頭の中が……
つかさは,無意識に小さく呟いた。
唇を犯す舌の熱い音が脳に反響し,頭の中を白いものへと変えていく。
「あっ…んんぅ…むぅっ……んむ…はぁ…あぁんっ…はあぁ…っ…」
「へへへっ,キスされるとつかさちゃんって,抵抗できなくなっちゃうよな……可愛いぜ」
「やめて……あなたが…言わないで…っ…ん…はむ…うぅむん……あぁ…っん」
いつしか……つかさから,抵抗は消えていた。
男に求められるがまま,甘い声を漏らし,ボゥと熱く蕩けた瞳で身をくねらせる。
男が,カメラのこちらを見てニヤリと笑った。
「見てるか,真中? つかさちゃん,気持ちよさそうだろ? つかさちゃんの膣内が,俺のチン○
を凄ぇ悦んでるの,彼氏くんに見せることができないのが残念だわ。でも,分かるだろ? どんな
に抵抗しても,嫌がってても,つかさちゃんの体は俺のセックスを悦んでしまっているってことがさ?」
「違う…っ…あぁ…んんっ……違うのっ……淳平くん…あたし……悦んでなんか…っ」
「そら,聞けよ……蕩けて,グチャグチャだぜ?」
熱い泉の中心を突き込むペニスが,これ見よがしに熱い水音を立てる。
「やっ,やめてっ…くうぅ…んっ!……駄目っ,いやあぁぁぁ…っ」
強さを増したストロークに,つかさが耐えきれない感泣の声を上げた。
「そろそろ,俺もいかせてもらうぜ……中に出してやるからな」
「い,いやぁ……ん…っ…ううんむ…っ……!」
男の射精を知らせる言葉に,つかさは再び体をよじる素振りを見せる。
しかし,その最後の抵抗は儚げで弱々しく,ますます男の情欲を誘うものでしかない。
それは,『抵抗しなければ』という思いに衝き動かされてはいるものの,抵抗の形を示している
だけで,もはや快感に思考も体の自由も囚われてしまった女の姿だった。
……西野の体は……あんなヤツらのセックスに………今までもずっと……
真中は,奥歯を食いしばる。
ただただ,悔しかった。
この1本の動画を見ただけで,今までのことが想像できてしまう。
今までも……こうなる事態を,理解していなかったわけではない。
しかし…実際に目にしてしまうと,自分の甘さを痛感してしまう。
1回や2回,或いは数回などというレベルでは,到底語れないような重み。
『一晩中』などという言葉も,重く胸に突き刺さっていた。
つかさは,男たちからどれだけの行為を受け入れさせられ続けてきたのか…
どれほど無理やり感じさせられ,イカされ,大切なものを踏み躙られてきたのか…
……西野……俺が…ふがいなかったばかりに……
体だけではなく……目に見えない大切なものまで奪われていくような,そんな気に体から力が脱
けていく。
考えれば考えるほど,気がおかしくなりそうだった。
「あっ…ああぁ…っ!……く…ぅ…っん,んあぁあぁぁ…っ」
男の射精を知らされ,つかさもまた,悲哀のこもった叫びを上げながら絶頂へと達する。
男からの荒々しくも情熱的なキスを受け,体をビクビクと痙攣させながら…
『あ…あぁ……西野』
それを見る真中は,呆然と呟く。
頭からは,完全に血の気が失せていた。
「あっ…やっ…い,嫌っ…っ…んんっ…うんっ…」
つかさの半開きの唇からは,短く切れ切れの甘い声が零れ,パンパンという体どうしを打ち付け
る音が響く。
つかさは四つん這いにされ,もう何人目かとなった男に後背位で犯されていた。
「見ろよ真中,このつかさちゃんの体。腰はこんなに細いのに,お尻は丸くて柔らかそうでこんな
色っぽくてさ,こんなの後ろから犯ってくれって言ってるようなもんだろ?」
つかさの細くくびれた腰を掴んで引き寄せ,自分の腰に打ち付けている男が,楽しそうにカメラ
のこちら側に話しかけてくる。
「真中,つかさちゃんは本当にイイ女だよな。こんなメチャメチャ可愛い女のコなのに,『真中に
はもう手を出さない』っていう約束だけで,俺たちに自由にされるのを了解したんだぜ。健気だよ
なあ? 憧れのつかさちゃんの,せっかくのお申し出だからさ,毎週こうやって時間かけて楽しま
せてもらっているわけよ。これでも,真中には感謝してるんだぜぇ? おかげでつかさちゃんとは,
好きなプレイで好きなだけセックスできるわけだからな……へへへっ,最高だぜ」
言いながら,男は腰を大きく退いた。
つかさの熱い蜜で,ヌラヌラと長くヌメり光る怒張が,先端まで引き出されてくる。
……あれが……西野の中を……
真中は,歯がみした。
つかさの膣内を押し広げ,つい今まで掻き回していたなごりを見せつけられていることに,血液
が逆流しそうな思いがする。
「な,真中? よく見てろよ。へへへっ…この長いのが,つかさちゃんのイイ処に当たるらしくて
さ……今から,たっぷりと,つかさちゃんをよがらせてやるからな」
男は,カメラを見てニヤリとしたかと思うと……力強く,太い怒張を一気に打ち込んだ。
男の腰が,つかさのヒップにズシッと密着する。
「…っんんんうぅっ!」
つかさは高い声を上げ,仰け反った。
それだけでは赦さず,男は体重を乗せた腰を大きく動かして,何度も何度もつかさの白く綺麗な
ヒップに打ち付けていく。
「くくくっ…つかさちゃん,俺のチン○,奥まで来てるだろ? 奥に当たってるんだろ? 真中も
知りたがってるぜ? 教えてやれよ。ココが,つかさちゃんのイイところなんだよなあ?」
「あっ!…ああっ!あぁん…っ!…そんなのっ…っんああっ!……し…知らない…っ!」
甘い悲鳴だった。
ヒップを突き上げられる度,体中に奔る快感の痺れに耐えようとするかのように,頭を激しく左
右に振る。
「いいじゃねぇか。せっかくだから,つかさちゃんの最高にエロい姿,大好きな淳平くんにも見せ
てやれよ? 今まで知らなかったセックスの凄い快感を,淳平くんではない他の男にたっぷりと教
え込まれてます,とっても気持ちよくて何回もイカされてます,ってさ?」
「そんな…ことっ…でたらめ…あなたたちが無理やり…んっ!…あっ!…ああんっ!」
つかさは,何人もの男たちに犯され,イカされ続けていながらも,なおも拒絶する。
男たちの思い通りにはなるまいとする,つかさの強い理性だった。
しかし……それは,理性ではあっても,もはや言葉の上だけになった理性の残滓でしかない。
拒絶する言葉とは裏腹に,零れる喘ぎ声は官能的な甘さで,男の行為を誘ってしまう。
高く掲げたヒップは,淫らな男のペニスに貫かれる毎に,悦びの熱い蜜を溢れさせる。
求められるがままに受け容れるつかさに,抵抗の意思はもう欠片も残っていなかった。
「そんなこと言っちゃって,本当はもう体中が,凄い快感でビリビリ痺れてるんだろ? さっきか
ら乳首なんて尖りっぱなしじゃねぇか。ほら,真中だって見て分かるよなあ?」
男は舌なめずりして,つかさの背中から覆い被さり,その細い首筋に舌を這わせる。
そして……カメラに向かって見せつけるように,つかさの丸い乳房を揉み上げ,硬くなったまま
の乳首を摘まみ転がした。
「ほら,綺麗なオッパイだよなあ? 乳首もピンク色で,そのくせにオ○ンコ突かれながら,イヤ
らしい触り方されるのが好きみたいでさ……へへへっ,見ろよ,エロい貌だろ?」
男の言う通りにする悔しさを感じながら,真中も思わず目をやってしまう。
男に魅惑的なヒップを突かれる毎に,その衝撃で前後に揺れている白桃のような乳房。
その頂点にある乳首は,しっかりと自己主張を続け,つかさが全身で感じている快感の大きさを
物語っている。
そして……逃れようのない快楽に支配されていることを示す,切なくも狂おしそうな貌。
瞳は憂いの色を帯びて潤み,頬は悦楽と興奮に紅く染まり,見る者すべての男たちを,ゾクゾク
とする欲情に引き込まずにはいられない色香に溢れていた。
「くっ,ううぅん…っ……見ないで…淳平くん…っ……ごめんなさい…ううぅっ……」
つかさも,分かっているのだろう。
隠すこともできず,すべてを晒している自分の姿を思い,羞恥に顔を横に逸らして消え入りたそ
うにそっと俯く。
「そうそう,こんな顔とか仕草とか反則だって。男の欲情を誘ってるって,本当に分かってんのっ
て話だよな? なあ,真中? 同じ男として,分かるだろ? そんなコトされると…ますます感じ
させて,狂わせてやりたくなるよな? こうやってさ」
男はそう言うと,つかさの腰を抱き寄せるようにして手を伸ばし,秘裂を弄び始めた。
女のソコを責める,淫らな触手のような指…
「んっ…やっ,触らないでっ…ぃっ…んんんうぅぅ……っ!」
つかさが,ビクッと反応し,身を震わせた。
うねうねと動く指は,太い怒張を埋め込まれたソコの周囲を確かめるようになぞり,探り出した
敏感なクリトリスを,指の腹で前後にゆっくり,ゆっくりと捏ね転がす。
男は,首筋から耳の中へと舌を侵入させ,言い聞かせるように囁いた。
「ココに,俺の太いチン○を埋め込まれてさ……こんなに熱くてドロドロにして…クリトリスなん
て,ヌルヌルになっちまって……ほら,こういう触られ方,気持ちいいだろ?」
「っあ…んんっ!…や,やだ…っ……そんな処っ…お願い…触らないで…っぁあ…んんぅっ…!」
つかさは,男の指から逃れようと,怒張を根元まで埋められたヒップをくねらせる。
男の指は,淫魔さながらの手練れだった。
膣奥を犯す,力強い男根の動きとはまた違う,細やかに愛でるような指の蠢き…
……こんなの……感じちゃいけない…のに…っ……また…イカされてしまう………
つかさは,歯を食いしばる。
犯されながら,ソコを触られるあまりの快感に,全身にゾクゾクと寒気が奔った。
「っあぁ…んっ……も,もう…触ら…ないで…っ…駄目…駄目…っぁ…あ……っううぅぅんっ!」
「ほら,認めてしまえよ。されていること全部,凄く気持ちいいだろ? つかさちゃんが『気持ち
いい』って認めるまで今夜は続くぜ? そら,ハメられたままココ触られると,もっと強く動いて
欲しくなってくるだろ? もっと気持ちよくして欲しくなるだろ?」
「嫌っ…嫌あぁ…っ…ああぁんっ!…気持ち…よくなんか…ない…っ…っうぅぅ!」
ヒップを振り,指の責めから逃れようとするものの,そんな程度でヒルのように貼り付いた男の
指が離れてくれるはずもない。
背中を駆け巡り続ける,快感の甘い痺れが,耐えきれる限界を大きく超えた。
「も…もう………っあぁああぁっ!」
逃げようとも逃がしてもらえず,男根を根元まで埋め込まれたまま,敏感なクリトリスまで執拗
に弄ばれ続け,つかさはもう何度目かとなる絶頂へと上り詰めた。
「何だ,またイッちゃったのか? チン○を根元まで入れられたままで,動いてもいないのにイッ
ちゃうなんて,凄ぇエッチな体になっちゃったな,つかさちゃん?」
男は,せせら笑いながら,深々と突き入れたままの腰を回し始める。
「ほら,今度はちゃんと動いてやるよ……こうやって,奥をグリグリされるのが好きなんだよな?
イイだろ? つかさちゃんの膣内も,熱く濡れて…凄ぇ気持ちいいぜ」
「…っああ…い,今は…っ…やめてっ……んんっ…お,お願いっ…だからぁっ…は…あぁぁっ!」
絶頂の余韻に浸る間も,敏感になった膣内を鎮める間も与えず,男の責めが続く。
つかさは,息も絶え絶えに,次の絶頂へと追い詰められていく体をのたうたせた。
「ほら,ココ……つかさちゃんのイイところに,俺の長いのがグリグリ当たってるだろ? ココを
強く,しつこく,貫くように突かれるのが気持ちいいんだよな?」
「くっ,うんっ!……やっ…ソコっ,ああっ!…んん!…っう…やあぁっ!…うぅっん!」
つかさは,男の一突き一突き毎に,体をよじりながら甲高い悲鳴を上げて乱れ続ける。
男の責めは,終わりがないかのように続いていた。
絶頂に達してもかまわず,痙攣する腰に男根をねじ込まれる。
ズシッ,ズシッと体重の乗った衝撃は,体の中で……膣内で暴れ,子宮をこじ開けようとするか
のような勢いで,つかさのすべてを犯してくるようだった。
「んっ,あっ!……ぅうん…っ!…っぁああ…んっ!…」
体の中で,激しい嵐が吹き荒れていた。
全身が燃え上がり,汗が噴き出る。
体を襲っているのは,辛いのか,気持ちいいのか……それすらも分からなくなるほどの,強烈な
快感。
頭の中が,霞がかかったように白んでいく。
「あああっ……駄目,駄目っ……また……おかしく…っ!……んっ…ううぅぅぅん…っ!」
つかさの裸身がピーンと伸び,腕から崩れ落ちるように突っ伏した。
しかし,それでも男は腰の動きを止めない。
白いヒップを押し潰して,つかさの最奥をえぐり,男根の先端で掻き回し続ける。
「くくくっ…またイッちゃったな? 気持ちイイだろ? もっと突いて欲しいのか?」
「ち,違…っ……んんあっ!…もう,やっ…やめて…っ……ああぁぁっ!」
つかさは,喘ぐ。
快感が大きすぎて,苦しかった。
もう,どうしていいのか分からない。
それなのに,喉元へと迫り上がる何か大きなモノが,何かしらの返答を迫って追い詰めてくる。
イッてもイッても終わらない,頭の中がおかしくなるほどの快楽責め。
ついに堪らず……突っ伏したつかさは,シーツを掻きむしってすすり泣き始めた。
「イッてるから…っ!…もうイッてるのっ……だから…っ…もうお願い…ああぁぁっ!」
絶頂後も収束する間を与えられず,延々と敏感な最奥を突き崩され,つかさは恥も忘れ自分の絶
頂を認める。
もう限界だった。
感情のタガがはずれたように,泣き声を上げながら赦しを請う。
そこにはもう,凛とした態度で男たちに対峙するつかさの姿はない。
延々と続く快楽責めに,耐えきれず赦しを請う,屈服した女の姿だった。
「遠慮するなよ。可愛いつかさちゃんだったら,何回だってイカせてやるよ。こんなに俺のチン○
を締め付けて悦んでるくせによ? そら,コイツは凄いか? もっとか?」
「もう…やめ…っ!…んっ,あああぁっ…頭おかしく…っ!…やあぁあああぁぁっ!」
体の奥深くまで熱く滾った怒張が突き立てられ,崩れ落ちた上体にまでズシッ,ズシッとした衝
撃を与えてくる。
つかさは,男に掴まれたヒップだけを高く掲げ,恥も外聞もなく泣き声を上げながら震える指で
シーツを掻きむしった。
「じゃ,俺たちのチン○に,ここまで負け続けたつかさちゃんに,起死回生のチャンス!」
太い杭でヒップを突き続けられ,また次の絶頂へと追い落とされる寸前の突然の声。
それとともに,男の腰の動きが止まった。
「もう何度もイッてしまい,淳平くんに申し訳ない…そんな,つかさちゃんに質問でーす」
男たちの,からかうようなふざけた笑いが,つかさに向けられる。
「確認しますが……イッてしまいましたよね?」
「はぁ……はぁっ………っぅぅ……」
答えられず悔しそうに顔を逸らすつかさに,男たちがニヤニヤと周囲に寄ってくる。
「答えないと言うことは,否定できないということかな? そんなに気持ちよかった?」
「気持ちよく……ない…わ…」
「ふぅーん。でも,何度もイッてたよね? つかさちゃんは,常日頃から,好きな相手じゃなきゃ
セックスしても感じないしイカないと言っていたけど……俺らのことは?」
「嫌い……大嫌いよ」
つかさは即答するものの,その声は悔しげで敗北感に満ちていた。
「確かに,真中の前では,そう言わなきゃだよな?」
「くくくっ…じゃ,次の質問。つかさちゃんが大好きな男は,淳平くんということでいいかな?」
「…………そうよ」
「おめでとう! 淳平くんルートのフラグが立ったぜ! それじゃあ,ここでラッキーな起死回生
の選択肢! 今夜,つかさちゃんは,一緒に過ごす相手を選ぶことができます。淳平くんか……俺
たちか……さあ,どちらを選ぶ?」
「え………」
意外すぎる選択肢に,つかさの目が驚きに開かれた。
解放されて,淳平くんと過ごすことができる……
そう一瞬だけ思い,つかさは胸が弾む。
しかし……よく考えれば,そう甘いものであるはずがなかった。
「条件は,ちゃんと朝まで,選んだ相手と甘~い一夜を過ごすこと。ふふふっ,言っている意味分
かるよな? 今夜のセックスの相手を選ぶってことだぜ? 淳平くんのところへ行くか……それと
も,俺たちと別荘に行くか? どうする?」
つかさは,声を失った。
ニヤつく男たちの,邪悪な選択肢。
男たちの唾液と精液に汚された体で,真中に逢って抱かれることができるのか……
やれるものなら,やってみろと言わんばかりの選択肢。
下衆な考えが,透けて見えるようだった。
「…………」
つかさが唇を噛む。
できるわけがない…
画面を見る真中にも,そんな思考が見えてくる悲しそうな顔だった。
『西野…』
真中には,つかさの心情が痛いほど分かる。
望まない悲しい選択をせざるを得ない,つかさの心情を…
画面で,俯くつかさが顔を上げた。
「あたしなんかが…淳平くんのところに戻れるわけ…ないじゃない……」
悲哀に満ちた声だった。
「分かってるわよ……こんな汚れた女…淳平くんには……相応しくないの…」
男たちが,くくくっと笑う。
「ということは,俺たちと一緒に別荘に行くということだよな?」
「……………そうよ」
「朝まで,俺たちと甘~いセックスをしまくることになるぜ?」
「…………それで…いい」
震える声で,しかしはっきりと答える。
その意味するところ……
男たちに顔を向けていられず,つかさは憂いの瞳を伏せた。
「悪いな,真中? つかさちゃんは,俺たちとセックスする方がいいってよ」
画面に向かって,勝ち誇った男たちが,つかさとのキスを見せつける。
「今夜は記念日だな。つかさちゃん,お祝いのキスをしようぜ」
「あっ……んんぅっ…あ…あぁん…っ…むむ…っ」
舌を吸われても,つかさは無抵抗だった。
男の為すがままに,目を瞑り,顔を上げて応える。
しかし……真中には,その華奢な肩や両腕が細かく震えているのが見える。
『くそっ……畜生っ……』
西野は,それを受け容れるしかなかった……
分かっていながら,理解できていながら,真中は体から力が抜け落ちていくような思いを味わう。
……それでも…西野……君には……
戻ってきて欲しかった。
立場や筋など,すべてをかなぐり捨てでも,自分のところに戻ってきて欲しかった。
それだけの度量は,自分にもあるはずだった。
しかし…つかさという人間が,それを潔しとしないのも,真中にはよく分かる話だった。
『お前たちの……ねらい通りだよ……』
真中は,暗い目で画面をねめつける。
親衛隊たちの思惑通り,この動画によって,自分は大きな喪失感に打ちのめされた。
元はといえば,西野を彼女にした自分への復讐が始まりだった。
つかさをモノにして,さぞ親衛隊たちは留飲が下がったことだろう…
しかし……
動画も,男たちの邪悪な行為も,まだ終わりではなかった。
男たちの,言葉は更に続く。
「俺たちを選ぶというのなら,つかさちゃんには,やってもらうことがあるんだよな」
続く言葉に,真中は息が止まった。
「真中への,お別れを言ってもらうぜ。俺たちの女になります,ってな? そして,今,後ろから
つかさちゃんを犯しているヤツに,自分から腰を振って応えてみせろよ。ちゃんと,自分でイクま
でだぜ?」
「できなかったら…真中の家に行ってもらうからな」
「………っ」
つかさの退路を断ち,徹底的に決心を迫る言葉…
目を見開くつかさが,了承する暇もなかった。
「あぁっ…!」
四つん這いのつかさの両腕が後ろから引っ張られ,膝立ちの姿勢へと変えられる。
背中を反らせ,後ろに突き出したヒップが男に犯されている姿態はそのままに,丸く柔らかそう
な乳房が揺れ,白い太腿から秘部まですべてがカメラに露わになった。
「あぁ……映さないで……」
全身を隠すこともできずにカメラに晒され,羞恥につかさが顔を逸らす。
そして……
「へへへっ……つかさちゃんの,淳平くんへのお別れメッセージだな? お別れしやすいように,
俺たちが手伝ってやるよ」
眩しいほどの白い裸体に,周囲から男たちの触手が伸びてきた。
「い…嫌っ……こんな…ことっ…しないで……ちゃんと言うからっ…っああんっ…」
後ろから,ずっぷりと根元まで太い杭を打ち込まれ,僅かな動きでも快感が奔る。
いや,膣内を動かない男根に……灼けつき,焦げつくような疼きが奔ると言ってもよかった。
燃え上がったまま留め置かれた秘裂から,熱い雫が太腿へと垂れていく。
それなのに,その疼きを増幅させ,堪らなくする……他の男たちによる淫らな責め。
「つかさちゃんのうなじって,白くてホント綺麗だよな。ずっと舐めてて飽きないぜ」
「この乳首,尖ったままだよな。疼いて堪らなかったか? 舐めて欲しかっただろ?」
「へへへっ…つかさちゃんのオ○ンコ,堪らないくらいウズウズしてるだろ? 熱いのがどんどん
溢れてきてるぜ?」
四つん這いで犯されている間,男たちの目を誘っていた左右の乳房が揉まれ,その頂点を舌先に
転がされる。
ゾクッとする快感に顎が上がり,その首筋にもツツッと舌が這う。
下半身へと伸ばされた手は,後ろから太い怒張を埋め込まれた秘裂を……クリトリスには決して
触れないようにして,その周囲をなぞっていく。
「あぁ,ああっ…ん…んんぅ……っ」
先ほどまでの強烈な刺激とは打って変わった,ねっとりとした焦らし責め。
真中に話しをしている間にも感じさせ…
男たちの責めを,欲しくて堪らなくさせ…
そうして……つかさ自身に,自分の浅ましさを思い知らせるつもりなのだ。
真中に,決別させるために。
……こんなコトをされながら……淳平くんに…お別れしなきゃいけないなんて……
この動画を観ることになる真中の心情を思うと,胸が痛む。
でも…
では……また,本当に真中の元に戻れるのかと問えば,そんなはずはなかった。
そうである以上,同じコトだった。
……戻れるはずが……ないのよ……同じなのよ……
つかさは,呟く。
その諦めは,分岐を進む決心へとつながった。
自分が嫌っていたはずの,男たちの思惑通りに…
「あのね…淳平くん…ごめんね」
何と話すか決心がついたように,つかさが顔を上げた。
まるで,真中が正面に見えているかのように話をするつかさ…
『やめろ…西野……そんなこと言わなくていいから……』
それを言ってしまうと,本当に手の届かない遠くへと行ってしまうような気がする。
真中の胸は,張り裂けんばかりだった。
「本当にごめんね。淳平くんに,もう迷惑をかけるのはとても嫌だったんだけど……この動画も,
淳平くんに送るんだって言うから……その……うぅん……はあ…ぁんっ」
だんだん俯き,言葉を途切らせ……そっと吐息をつく。
首を舐め回され,乳首に吸い付かれ,くちゅくちゅと音がするほど秘部を弄られ…
耐えられない淫らな光景の中,それでもつかさは再び顔を上げて,にっこりと微笑む。
「淳平くん…っ……こんなことに…んんぁっ……なってしまってて…ごめんね。せっかく,淳平く
んに…彼女にしてもらったのに…ね……はぁ…あ,ぁぁ…っん」
こちらを見るつかさは,懸命に喘ぎ声が漏れるのを抑えていた。
乳首をチロチロと舐め転がす舌に,眉根を寄せて息をそっと吐きながら話を続ける。
「でも…淳平くんは…何も悪くない…よ……あたしが…駄目だったんだ……これは自業自得…なの
……だから,あたしのことなんか…気にしないで……いいよ……だいたい…これくらいのこと…あ
たしは平気だから…何ともないから……ううぅ…っん!」
乳首に奔る快感を振り払おうと,切なげに体を左右に振った。
しかし,そのギリギリまで昂ぶらされた胸に奔る性感は,淫らな信号となって子宮へと伝わり,
膣壁に包み込んだ男根をきゅうっと締め付けてしまう。
ブルブルと全身に力が入り,腰が戦慄いた。
……駄目……まだ……まだよ……
つかさは,両手を握り締める。
「淳平くん。今からあたしがすることは,演技でも脅されているわけでもないよ。今の……本当の
あたしなの。本当の……最低なあたしを見て……そして…あたしのことなんか,嫌いになってね…
…いいんだよ……あたしも,自分が大嫌いなの」
そして……
「あぁぁ…っ……もう…駄目…」
つかさは,長い睫毛を伏せて小さく呟いた。
我慢に耐えかねて,ふるふると震えるヒップを,ゆっくりと男の腰に押しつけていく。
「ごめんなさい……淳平くん……大好きな淳平くん………さよならだよ」
顔を上げ,こちらを見つめるつかさの瞳は,涙に溢れていた。
「んっ,くぅんっ!…ぅう…んっ!…っあぁ,ぁああ…んっ!」
つかさは,自らヒップを動かして,何度も何度も男の腰に密着するほど強く押しつけた。
自分で動かすと,自分がとても感じる処がよく分かる。
そこに,侵入してくる男根の先端が当たるようにすると……快感だった。
膣奥を突かれる度に,快感が頭の先まで突き抜ける。
今まで,こうやって男たちに何度イカされたのだろう…
いつの間にか,自分の体は,嫌いなはずの男に抱かれてこんなにも感じるようになってしまった。
つかさは,自分の女としての体が,この男たちに屈服してしまったことを感じた。
「あ,あぁ…んっ!……くぅ…あぁあっ!…んっ…あぁあぁぁっ!」
つかさは汗で濡れた髪を振り乱し,解放された手で,乳首に吸い付く男たちの肩を掴む。
「へへへっ,気持ちいいだろ? 俺たちのこと好きになったかい?」
「嫌いよ……本当に…大嫌い……っん,っああ…んっ…」
悔しそうな表情をしながらも,つかさは男たちの愛撫に素直に反応を返す。
四つん這いで犯されている間,ずっと疼いていた胸の突起を舐め転がす熱く濡れた軟らかな舌に,
堪らなそうに息を漏らして上体をくねらせる。
燃え上がる膣内をぐりぐり押し広げ,暴虐にえぐり入ってくる男根の太い先端部分を更に奥まで
感じようと,自ら腰を動かして誘い込んでいく。
頭の中を支配してくる熱い快感に,つかさはすべてを委ねた。
嗚咽の混じった,感泣の声が部屋に響く。
「へへへっ,つかさちゃんの尻に打ち付けながら中出しって最高だぜ……俺もイッていいか?」
「もう,俺たちのモノになるんだよな? 真中じゃなく,さ?」
「……………」
言葉にはしないまま,諦めたように小さく頷くつかさの唇が奪われ,男の舌がつかさの唇を絡め
取った。
一瞬,カメラのこちらを見たつかさだったが……諦めたように目を伏せ,おずおずと男の舌に自
分の舌を応えさせる。
くちゅくちゅと水音を響かせ,男の舌の求めるままに自らも舌を動かすつかさ…
それは,真中の最も望まないつかさの姿であるのに,たとえようもなく美しかった。
……もう……どうでもいい……
つかさは,暗い絶望の中,全身を支配する快楽に体だけではなく心までも委ねた。
自分のこんな姿を見てしまえば,いくら真中でも愛想を尽かしてしまうだろう。
……それでいいのよ……こんなあたしなんか……自分でも大嫌い……
壊れてしまえばいいと思う。
意識をなくすまでメチャメチャにされて,この世から消えてしまえばいいと思う。
「じゃ,俺もイクぜ。これ終わったら,別荘で朝まで楽しもうな?」
男が大きく腰を引き……奥まで届けとばかりに突き上げた。
「っあっ……あ,あぁっ………う,んんううぅぅぅ…っ!」
つかさは,顎を天に向けて動きを止め,ビクビクと体を戦慄かせる。
大きく息を吸い込み,白い裸身がピーンと反った。
声を押し殺した沈黙の後,つかさは大きく体を痙攣させる。
今までの時間で,十分に感じさせられていたつかさの膣内は,大きな絶頂へと駆け上がっていく。
体の中で,太い男根から白濁液が吐き出され,膣内を満たしていくのを感じながら…
画面からは,甘い喘ぎが漏れ続けている。
真中も,それの意味するところを,言葉だけではなく現実として実感するしかなかった。
裸で抱き合い求め合うのは,恋人同士だからこその行為だと思っていた。
だからこそ,幸せな気持ちがある……少なくとも,自分もつかさもそう思っていた。
……それを……西野は……奪われた……
いったい,どれだけの悲しみで覚悟を決め,男たちの求めに身を任せたのだろうか。
男たちの下劣な行為に,つかさはどんな姿を見せ,応えてきたのだろうか。
恋人同士だからこそ,絶頂に達したときの幸福感がある……そう信じていた女のコなのに,それ
を下劣な男たちに寄ってたかって与えられる辛さ。
心では辛いと思っても,体は悦びを感じてしまう……
いや,それだけではない。
何度も何度も与えられている内に,辛さや悲しみを忘れようとして,嫌悪していたはずの快楽に
対して,『もっとして欲しい』と自分から求めて没頭してしまうことも不自然ではない。
もし,そうなら……つかさにとって,どれほど絶望的なことだったのだろうか。
男たちの行為に,つかさはどんな姿態をさらし続けたのか…
動画が終わりを告げる。
腹の底にずしっと重く,疲労感は深く…生きる力さえ奪われていくような動画だった。
終わり
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