「つかさの冬」第2部 3.諦め

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第5回



「着いたぜ,つかさちゃん。まずは,シャワーでも浴びてきなよ。使い方は分かるよね?」
「う…うん…」
 何度も連れ込まれる内に……もう馴染みとなってしまった,閑静な別荘群の一軒。
 背中を後押しされドアの中へと進むと,見慣れた室内の様子がつかさの目に映る。
……今日も…ここで……
 今までの,忌まわしい出来事が思い出されてくる。
 ベッドで両手を拘束され,夜通し体を弄ばれたこと…
 今ではお約束となった,男たちが用意した下着を身につけ,自分から男たちの股間のモノを口に
咥えるという『ご挨拶』…
 最初は,悲しくなるほど嫌だった。
 こんな卑劣な男たちは嫌いだ,抱かれても絶対にイクものかと心に決めていた。
 けれど…
 それも,男たちの体を教え込まれるまでの話だった。

 猛々しく反り返った,血管の浮き出るほど硬く張り詰めたペニス…
 何度も見せつけられ,組み伏せられては,膣内で形を覚えてしまうほど味わわされた。
 男たちの責めは,執拗だった。
 いったん挿れられてしまうと,感じまいとするつかさの抵抗を面白がるように少しずつ突き崩さ
れ,ついには何度イカされても終わらない。
 それこそ,自分の決心や,まともな思考を保っていられる内に終わったことなど一度もなかった。
 どんなに耐えようとしても,理性ごと呑み込んでくるかのような勢いで快感を与えられ続け,最
後には身も蓋もなく感じさせられてしまう。
 多分,何人もの女性を自由にしてきた男たちなんだろう…
 女の体を屈服させるセックスに長けた男たち…
……こんな人たち……大っ嫌い……
 心の底からそう思う。
 好きになれる相手では,絶対にない。
 それなのに…
 なぜなんだろう。
 嫌いだと思えば思うほど…
 そして,淳平くんのことを考え,男たちを拒絶しようとすればするほど…
 こんな卑劣な男たちに自由を奪われ,ペニスを膣内に埋め込まれることに,敏感すぎるほどの快
感を感じ……官能的な昂ぶりさえ覚えてしまう。
 いつの間にか,心も体も……狂おしく,乱れてしまうようになってしまっていた。
……西野つかさ……最低な女だよね……
 悲しくなるほど嫌だったコトなのに……嫌ではなくなってしまった。
 こんな最低な女,堕ちたいだけ堕ちればいい……そう思う。
 大切な人を傷つけてしまった自分に,罰を与えずにはいられない。
 壊れるものなら,壊してしまいたかった。
……だから……男たちに犯されるのは,こんなあたしに相応しいんだ……
 つかさは,シャワーを浴びた体にタオルを巻き,ドアを開けた。


「もうすっかりトロトロだな。よほど期待してたんだろ? 入れてやるぜ,つかさちゃん」
「んぅ,ああぁっ……っくぅ…うぅんっ!」
 細くくびれた腰部から続く,曲線美に満ちた山なりのライン…男の大きな手に掴まれた白いヒッ
プに,硬く反り返った太い怒張が沈められていく。
……つぁああっ……は…入ってくる…っ……
 つかさは,体の芯まで抉られていくような感覚に,四つん這いの全身を緊張させた。
 公園で散々体を弄ばれ,ドロドロに濡れて疼く膣内に,灼けるような痺れが広がる。
……んっ!…すっ…凄い…っ…これっ…く…っああぁ…っ!……
 今にも腰が熔けてしまいそうな,この熱い痺れ。
 体中が甘くわななき,深奥からの悦びに沸き立っていた。
 男の手に掴まれたヒップが,奥へ奥へと進んでくるペニスの侵入にブルブルとわななく。
 つかさの脳裏には,熱く濡れた秘肉を犯し貫いてくる怒張の姿がはっきりと映っていた。
……あ…アレが……あたしの中にっ…ぃ…っ……っうぅんっ!……
 深々と侵入してくる男の感触を味わおうと,男根を締め付け,またその快感に切なく尾を引く声
を漏らしてしまう。
 待ち望んでいた。
 自分の体なのに,自分では絶対に得られない快感。
 男のモノに,支配されることでこそ味わうことができるこの悦楽。
……あぁ…っ……まだ,奥にくる……すごい…こ,こんなに奥まで…入ってくる…っ……
 男たちに犯される度,味わわされる快楽に,いつしか身も心も蕩けきっていた。
 じりじりと焦げ付き疼いていた子宮の欲求が,圧倒的な快感に覆われていく。
 あぁ…
 堪らない…
 つかさは,快感に痺れゆく頭を左右に振った。
 流麗な眉を切なげに寄せ,シーツを握り締めて襲い来る悦楽に耐えようとする。
 けれど…
 すがるものを手放してしまった心には,もはや守るべきものは存在していなかった。
「……あ…ぁ……感じるっ……き…気持ちいい…っ……もっと…」
 思いがけず,呟きとなって零れ出た言葉。
 口にしてから,はっとする。
……今まで……絶対,言わないって決めてた…ことを…………
 先ほどの公園で,追い詰められ,考えに考えた葛藤の末,ついに選択してしまったというものと
は性質が違う。
 まったく…無意識だった。
……どうして…こんな……
 自分を弄んできた,こんな下劣な男たちを求め欲しがり,喜ばせるだけの言葉…
 今まで,媚薬を使われ狂うほど感じさせられながら犯されたときでも,決して口にはしなかった
言葉…
 それを,何の抵抗も感じることなく。
 しかし……一度言葉にしてしまうと,気付いてしまう。
……これが…あたしの……本当の,『今』なんだ………
 自覚してしまえば,もうどうしようもなかった。
 根元まで埋め込まれた男根に,ゾクゾクとした震えが背中に奔る。
 心の枷(かせ)が外れてしまった体には,もうブレーキなど効かなかった。
 ズキズキとした焦げ付く疼きは,耐え難い強さとなり,堪らず腰をくねらせてしまう。
「はあっ…んううぅんっ……あぁっ…っ…凄い…うぅ,んんん…っ」
 つかさは,男の律動を受け,甘く切ない高い声を,噛み締めた歯の間から細く漏らした。
……あたしの体……っ…こんなに……欲しがって…感じてしまっている………
 踏みとどまれない。
 駄目になっていく。
 坂道を転がるように,身も心も堕ちていく自分を自覚せざるを得ない。
「…ぃぃ…気持ちいい…っ……」
 あまり快楽に涙が流れ……再び,絞り出すような声で呟いてしまう。
 つかさは,ベッドに両肘をついて腕を折り,瞳を伏せた。
 あんなに嫌っていた男たちなのに,組み伏せられ,求められていることが心地いい。
 いろいろな淫らなコトを要求され,支配されていくことが心地いい。
 そんな自分の姿に,得体の知れない妖しい興奮が,沸々と胸の中に広がってくる。
「ほら,いいだろ? 大嫌いなはずの,男のチ○○を入れられて感じさせられるのって,悔しくて
堪らないよなあ? けど,それがまた,痺れちゃうくらいイイんだろ? くくくっ,ようやく素直
になったな,つかさちゃん? つかさちゃんは,俺のコイツを入れられるのが本当は大好きなんだ
よな? なあ,お望み通り,もっと気持ちよくしてやろうか」
 男の言葉に,ゾクっとしたものが奔る。
……あぁ……
 男の,自分を辱める興奮した声さえ,妖しい快感だった。
「そら,後ろからたっぷり突いてやる」
 細くくびれた腰を後ろから掴まれ,男に向かって高く突き出したヒップに,太い杭が打ち込まれ
始める。
 最初は,ゆっくりと。
 しかし,力強く。
「やっ…っああぁっ,っぅ…ぅんっ!……っあ,くっ,っうぅん!」
 脳内を灼き貫くかのような電気の痺れが,連続してつかさを襲った。
 全身の肌が,悦楽にわななく。
……あ…あぁっ……こ,こんな…イカされ方したら…っ…あたし…きっと…もう…っ……
 戻れなくなってしまうのが分かる。
 先の見通せない闇の中に,堕ちていくのが見えるような気がする。
 真中という心の拠り所から離れたことが,こんな変化をもたらすなどとは,つかさ自身思っても
みないことだった。
……本当は離れたくなんて…なかったのに…っ……
 つかさは,胸を締め付けられるような思いを吐露する。
 ずっと,あのままでいられたらと思っていた。
……淳平くん……淳平くん…っ……
 愛しい顔を目の前に見つめて,名前を呼べる資格と……幸せを感じていたかった。
 けれど…
 こんな,最低な男たちに犯され…
 執拗にイカされ続け…
 そんな自分が嫌だったのに…
 ついには,理性で抵抗できなくなるほどの,快楽を植え付けられ…
 自分は,変わってしまった。
……もう……こんな,あたしは……淳平くんに相応しくない………
 自分を切り捨ててしまわなければ,とこかで壊れてしまったかもしれない。
 つかさは,自分の体を絶頂に追い詰める,男の猛々しいペニスに……身も心も委ねた。
「そら,イキたいんだろ? 好きなだけイカせてやるからさ,イイ声聞かせてくれよなっ」
「あぁっ,そんな…激し…っ……んっ,ああぁっ!…駄目っ…も…もうっ…イ,イク…っ」
 頭の中が,白みかかる。
 絶頂は,もう目の前だった。

 欲しかった…
 公園で弄ばれている間から,ずっと欲しかった。
 イヤらしい指と舌で何度絶頂に達しても,いや,イカされればイカされるほど満ち足りないもの
を感じてしまっていた。
 今まで,執拗に男たちから教え込まれた性の快楽は,甘く妖しい邪淫の触手となって,何も知ら
なかったつかさを絡め取り,深く暗いところまで引き摺り込んでいた。
……コレが…ずっと欲しかった……気持ちいい…っ…
……最低…こんなの…あたし最低だ…っ……
 相反する2つの思いに揺れ動きながらも,つかさは狂おしい歓喜に悶え喘ぐ。
 大嫌いなはずの男に犯されながら,それを悦びに感じている自分に嫌悪してしまう。
……ごめんね…淳平くん……ごめんね………
 謝罪の言葉しか出てこない。
 真っ直ぐな真中の気持ちに向き合えず,逃げてしまったこと。
 心の中で真中への想いにすがりながら,男たちに抱かれる度,裏切り続ける自分の体の淫らさを
思い知らされたこと。
 想い続ける苦しさから逃れようと,すべてを忘れてしまう悦楽に流されてきたこと。
……あたし,馬鹿だったね……淳平くん…あたしはもう…この人たちに抱かれ続けて……
 涙が零れ落ちる。
 ひと言で言えば,悔しい。
 悔しいに決まっている。
 けれど……それだけならば,どんなによかったことか。
 つかさは,ベッドの向こうから自分の乱れ姿に絡みついてくる,男たちの肉食獣にも似た欲望の
目を見上げた。
……今夜も……あたし…一晩中犯されて…イカされ続けるんだ……
 男たちの興奮に囚われた目から,実感としてそのことが肌を通して伝わってくる。
 どんなことをされるんだろう…
 今夜も,息も絶え絶えになるまで,淫らに責められ続けるのだろうか…
 どんなに,赦しを請うても聞き入れられることもなく。
 イヤらしい男のアレを,何度も膣内にねじ込まれて…
 体も,心も……グチャグチャになるまで犯してやると言わんばかりに。
……あぁ……そんな酷いコト……あたし,されちゃうんだ……
 哀しいのに,息は弾み体は昂ぶっていた。
 全身が火照り…体の芯が,ゾクゾクとした興奮を伝えてくる。
 犯されて悔しいと思うことさえ,多分……自分を取り繕いたいとする見せかけだ。
 その証拠に…
 いつの間にか,心の内では,こんなにも恍惚とした気分を感じてしまうようになった。
 自分を犯す,欲情と興奮でガチガチに硬くなった男のモノが,妖しく魅力的に見えてしまう。
……あぁ………あのイヤらしいモノに……メチャクチャにされるんだ……
 それは,体の快楽というだけの話ではなかった。
 真中のことを思えば思うほど……男たちを求めてしまう。
 もっと激しく…
 もっと執拗に,求められ犯されたい…
 そう望んでしまう。
 何度,その声を裏切りだと断罪し,否定してきたことか。
 でも……
 それでも声は,消えていかなかった。
……これ以上…思い出したくない……
 独りになったときをねらって,闇の中から頭をもたげ,つかさを捉えて離さない思い出の数々…
 真中の声,笑顔,優しい言葉…
……思い出したくないよ……嘘じゃない……本当に思い出したくなんか……っ……
 視界が,熱くぼやけてくる。
 つかさは,自分独りの空虚な時間に,とても耐えられなかった。
 ふと気を緩めると,真中を求めたくて,胸が締め付けられそうになる。
 だから…
 この男たちに,長い時間をかけて弄ばれ犯され続けるのは,実のところ望むことだった。
 暗く込み上げ,黒々と増していく自己嫌悪と引き替えに。
……最低よ……もう…こんなあたし……全部,壊れてしまえばいい……
 追い求めていた夢も,あの輝いていた日々も,そして自分の馬鹿さ加減も…
「あぁ……ぃいっ…もっと…もっと……あたしを…メチャメチャに……してっ…」
 ベッドのシーツをギュッと掴み,小さく嗚咽を漏らしながら,つかさは腰を突き上げてくる男の
重い律動を受け止め,高い声を上げる。
 今だけは,全部忘れてしまえる…
……このまま…壊れてしまえたら…いいのに……
 つかさを満たしてくれるのは……黒々とした甘く妖しい,刹那的な悦びと破壊の願望だった。

「くくくっ,泣いちゃうほど俺のチ○○がよかったか? ほら,今度はもっと…一番奥でイカせて
やるからさ,何もかも全部忘れて,たっぷり今日も夢中になっちまえよ」
 男の声とともに,ヒップに密着した男の腰が,ぐぐっと更に強く押しつけられた。
 その瞬間,男根の太くなった先端が,最奥にまで届いたことを感じる。
 いや,届いたどころか,ぐりぐりと突きほぐされてしまう。
「あっ!…くぅ…っんんっ!…ソ,ソコはっ……あ,ぁああっ…!」
 つかさは,大きく目を見開いた。
 子宮がこじ開けられるのではないかと思うほどのペニスの責めに,四つん這いになった腰から背
中にかけて,電気のような快感が立て続けに駆け巡る。
 唇から,高く甘い悲鳴が上がった。
「くくくっ,一番奥のココをぐりぐり擦られるのイイだろ? これやられると,つかさちゃんの強気
な顔が,みるみるうちに崩れていくのがやたらエロくてさ,俺メチャメチャ好きなんだよな。そら,
コレどうよ? すぐイッちゃうヤツだぜ?」
「んっ,くううぅん…っ!…だ…駄目…っ……っ…んぅ!…っああぁ…っ!」
 歯を食いしばって耐えようとしても,無駄だった。
 男の腰の動きとともに,ペニスの太くなった先端が,体の芯部を突きえぐる。
 覚えてしまった快感…
 嬲られ続けて昂ぶった体が,一気に2回目の絶頂へと追い詰められていくのが分かった。
……あぁっ…!…す…凄い…ぃっ……これ…っ…されると…っんんぅうっ!……
 男たちに教えられた性感が恨めしい。
 脳内が痺れ,全身が強張り,シーツを掴む手に力がこもる。
 そんなつかさの反応を嘲笑い,耐えてみろとばかりに奥深く突き込まれたペニスが,子宮の壁を
掻き回すように擦り上げてきた。
 そのまま,先端で擦り続けられる…
「ああぁぁーっ!」
 それは,つかさにとって,イキ続けるにも等しいペニスの責めだった。
「そらそら…ココがいいっての,真中なんかが相手じゃ味わえなかっただろ? どうよ,こんなに
気持ちいいこと,俺らに教えてもらえてつかさちゃんも幸せだなあ? 好きなだけイキ放題だぜ?」
「んっ,んあぁっ…こんなの…っ…おかしく…おかしくなっちゃうっ…やっああぁ…っ!」
 男たちの言葉に答えるような余裕はなかった。
 一度絶頂に達し,敏感になったソコを掻き乱され,脳を突き抜ける快感が奔る。
 男の腰の動きとともに,次々と閃き続ける快感は,少しも収束することができない。
 されるがままのつかさに与えられる,性戯に長けた男のセックス。
 耐えることなど,できるはずもなかった。
「そら,俺もイクぜっ…たっぷり出してやるよっ」
「駄目っ…駄目っ……あ,あっ!…イクっ,イッちゃうっ!…んっ,あ,あああぁーーっ!」
 言葉とは裏腹に,高く掲げたヒップを,自ら男の腰に押しつける。
 そうして,ビクビクと痙攣するペニスを膣奥で味わおうとする。
……あああっ…出てるっ……出されてる…っ………あたしの体の中に…っ………
 つかさは,男の両腕に抱え込まれた白い裸身を狂おしくくねらせながら,感情のタガが外れたよ
うに感泣の声を響かせた。


「そうそう……俺の上に跨がって自分で入れるの,ずいぶん上手になったじゃねぇの。くくくっ,
それにしてもさ,今日も凄いドロドロだぜ? アイツに,そんなに気持ちよくイカされちゃったん
だ? くくくっ…濡れまくりの熱いアソコが,俺のチ○○を包み込んで…ねっとりと絡み付いてき
ててさ…つかさちゃんの中,今日も凄ぇ気持ちイイぜ」
 つかさを腰の上に跨がらせた2人目の男は,真下から膣口に男根を杭のように打ち込んで,ニヤ
ニヤと満足そうに笑う。
「でもさ,根元まで入れたからといって安心してちゃ駄目だぜ? ほら,つかさちゃん,俺の喜ば
せ方知ってるだろ? いつものように腰を動かしてさ,つかさちゃんのお○○○で,気持ちよくし
てくれよ」
「はっ…あ,あっ…う,うん…分かって…くぅっ!……あっ…ん,ん…うぅっ!……んっ」
 つかさは,じっとりと滲む汗に体を濡れ光らせ,悩ましく腰を前後にくねらせ始めた。
 自分を真下から貫き,突き上げてくるかのような,硬く物量感のあるペニス。
 男のモノを膣内に入れているだけで,ざわざわとした寒気さえする性感が刺激される。
 子宮が焦げ疼き,堪らず体内のペニスを締め付けてしまう。
 その瞬間の,腰の奥に沸き起こる灼熱の疼き…
 言われないでも,とてもじっとなどしていられなかった。
「う…うんっ…あ,あぁん…っ」
 恍惚とした甘い声が自然と漏れる。
 腰を動かす1回1回毎に,小さな膣口にねじ込まれた太いペニスが,狭い内部を押し広げて動く
のが分かった。
 少し集中すれば……太い先端が,熱く昂ぶった膣壁をえぐってくるのまで分かる。
「んん,あ…ぁっ」
 つかさは,背を反らせ顎を上げて喘いだ。
 快感に,ヒップがビクビクと反応してしまう。
……気持ちいい…っ……
 どうしようもなく,気持ちいい。
 気持ちよくて,堪らない。
 最初の頃は,強制される羞恥にまみれていたのが,いつの間にかそのこと自体に官能的な興奮を
感じてしまうようになった。
……あたし…こんな…嫌いな男に犯されてるのに……自分で動いて…求めている……
 この快楽を拒絶することなど,もうできない。
 自嘲的な笑みに口元を歪ませながら,つかさは悩ましく腰を振りペニスの快楽を求めた。


「へへへっ,バックで犯られるつかさちゃんもエロかったけどよ,この騎乗位もなかなかいいだろ?
見ろよ,このエロいつかさちゃんの尻。自分から腰を振ってよ,よっぽど俺のチ○○が気持ちイイ
んだぜ。な? つかさちゃん」
 つかさは,熱病に浮かされたような蕩けた表情で小さく頷き,腰を動かしながら真下からの男の
責めに応える。
 ペニスの根元まで,自分の膣口にしっかりと咥え込ませるように,ヒップをギュッと押しつけ…
 そしてまた,太くなった先端に,膣壁をえぐらせながら引き抜いていく…
 その度に,果実のような白い乳房が,瑞々しい弾力を示して柔らかく揺れた。
「あ……んっ…っんうぅ…っ!……んっ…はっ,あっ…うぅ…っ!」
 もはや,つかさからは,完全にブレーキが外れてしまっていた。
 心は,全てを忘れる術を求め…
 体は,忘れる代わりに満たされるものを求め…
……気持ちいい…っ…もっと…もっと…あたしがおかしくなるまで…して欲しい…っ……
 秘部に,男のモノを受け容れてイカされる……覚えさせられたその快感が,自分に絶望するつか
さに残った,唯一のモノのようにも思えた。
「セックスっていいだろ? 気持ちいいんだったら,気持ちイイってちゃんと言うもんだぜぇ? 
ほら,言えよ,つかさちゃん。言えば,もっと気持ちよくなるんだぜ」
「あぁ…んっ……気持ちいぃ…っ……あなたのコレ…とても凄くて…っ……感じるよっ…」
 つかさは,言われるがまま従順に応える。
 長い睫毛を伏せて,瞳を閉じ…
 ふっくらとした紅く小さな唇から,扇情的な高く甘い声を切れ切れに漏らし…
 今までに体が記憶した通りに,細い腰から左右に張り出した形のよいヒップを前後にくねらせ,
強い快楽を得ようとする。
「ん,んぅあぁ…っ……あぁ…気持ちいい……イキたい…」
 恋人ではなく,大嫌いだと公言してきた男たちの体を求めて…
 男たちは唾を飲み込み,つかさの乱れる肢体に熱い視線を絡めつかせる。
 輝かんばかりの容姿で男たちを魅了してきた美少女の,性の悦楽に身も心も堕とされた淫靡な姿
は,見ているだけで股間を痛いほど張り詰めさせる『誘惑』だった。

「お…お願い…っ…んん……もっと…もっと気持ちよくさせて……イカせて…っ…」
 情感を湛えた濡れた瞳を向け,つかさは目の前の男に哀願する。
 絶頂を間近にしながら……麻痺したように腰全体が痺れ,これ以上は自分の思うように動かすこ
とができなかった。
 絶頂を求めて,ビリビリとするほど敏感に研ぎ澄まされてしまった全身が,狂おしい子宮の欲求
に身悶えしてしまう。
 男は,ニヤニヤと笑った。
「へへへっ,俺の手で犯って欲しいってことかい? そんなに感じすぎちゃったんだ? いいぜ。
今日は,ちゃんとおねだりできた初めての日だからな。ご褒美に,たっぷり気持ちよくイカせてや
るよ。じゃあ,キスしながらしてやるから,こっち来いよ」
「うん……」
 つかさは,体を起こした男の肩に手をかけて身を預け,自ら躊躇なく唇を重ねる。
 まるで,恋人にするように…
「あ……んっむ……んん」
 唇を重ねた途端,激しく嬲るような男の舌が唇の中に侵入してきた。
 熱く濡れ,軟らかく,ぐねぐねと動き……
 何かの淫らな生き物のように,女の体を火照らせてくる舌…
……ああ…何てイヤらしい…舌……
 しかし,それこそが欲しかったモノだった。
 つかさは期待を込め,自分からもそっと舌を触れさせる。
 対する男の太い舌の反応は,荒々しかった。
 獲物を見つけたとばかりに,激しく絡みついてくる。
「んむ……はぁ…うぅん…っ……むぅ…あ…ぁっ……はぁ…んんっ」
 息もつかせないほどの荒々しさに,頭の中がボゥッとなってしまう。
 けれど,つかさは,そこから逃げようとはしない。
 むしろ…
……あぁ…今度は胸が……
 つかさは男の大きな手が,乳房へと伸びてくるのを感じていた。
 抵抗感など,まるでなかった。
 男が揉みやすいように,胸を反らして突き出す。
「へへへっ,いつ見ても形のいいオッパイしてるぜ。つかさちゃん,犯されながらオッパイ触られ
るのは好きか?」
 遠慮もなく,乳房の丸みを鷲掴みにされた。
 性感を昂ぶらせて硬くなった乳首にも,指先が触れてくる。
「っん…ん…くく…ぅ……っ」
 つかさは,掠れる声を漏らした。
 抱き締められている体が,甘い…
 膣壁で包み込んでいる,硬いペニスが甘い…
……あぁ…んっ……あたし…っ……気持ちいいっ……
 どんどん,甘い気分にさせられていく。
 衝動的に,真中相手にもしたことがなかったこと……自分から愛撫を求めて,乳房の重みを男の
手に押しつけてしまう。
「あぁ…っん……好き…っ……もっと揉んで…もっと…エッチなことして…っああ…ん…」
 せがんでしまうことも,心地よかった。
 ニヤニヤと笑む男のイヤらしい声,乳首を触るイヤらしい指遣い……
 そんな淫猥なものに,身も心も官能的に犯され,翻弄されてしまう。
「最高に,エロくそそってくれるじゃねぇの,いいぜ,つかさちゃん」
 男もまた,昂ぶる興奮に,ギチギチに張り詰めたペニスが熱く滾る思いだった。
 執拗に与えられ続けた悦楽についに屈し,ビクビクと体を反応させながら更に行為をせがむ美少
女の姿態…
……つかさちゃんを…ついに堕としてやったぜ……
 その実感が,男の背に,ぞくぞくとした得も言われぬ興奮を呼ぶ。
「へへへっ,凄ぇ素直になっちゃったじゃねぇか。それとも,これが本音だったかな? 何たって,
俺らに犯られ続けて,こんなに敏感なエッチな体になったんだもんなあ?」
 言葉が終わるのと同時に,男の腰が大きく引かれた。
 そして……重く大きな一撃が,つかさの腰に入ってくる。
「ひ…っああぁぁっ………!」
 力いっぱい抱き寄せられた腰の奥で,男のペニスが最奥まで到達した。
 その快感の大きさに,衝動的に身じろごうとしたヒップが,大きな両手に包み込まれる。
 がっちりと抑えられ,身動きもできず抱え込まれた。
「あぁぁっ…ま,待っ……んうぅぁぁっ!」
 わななく唇は,最後まで言葉を紡げない。
 男の上で抱き締められたままの体に,力強い律動が与え加えられ始める。
 ヒップが抱え上げられ,何度も何度も…太いペニスの上に降ろされる。
「ん,うぅん…っ!…あ,あっ…!…っあ,くっ…はぁっ…あ…ううぅんっ!」
 包み込んでいる壁を擦りつけ,微妙に角度を変えながら膣内への侵入を繰り返す男根。
 鮮烈な快感が,電撃のように閃いた。
 その強烈さ……一瞬の呼吸困難とともに,背が弓なりに反り返ってしまう。
……凄い……こんなのっ…感じすぎて……もう駄目っ……このままイカされちゃうっ……
 疼き,燃え上がっていた子宮が,歓喜の声を上げていた。
 膣壁が,男のペニスを求めて強く絡みついていく。
 もっと…
 もっと燃え上がりたい…
 もっと感じさせて欲しい…
 つかさは,次々と大波のように襲い来る快感に耐えようと,男の首に腕を回してしがみつく。
「へへへっ,積極的なつかさちゃん,好きだぜ……可愛がってやるよ」
「はっ,ああぁっ!…んっ!…っうぅ…んっ!……うんっ…あたしも好きっ…いっぱい…いっぱい
して…いいよ…」
 絶頂感が迫ってくる。
 何度も頷くつかさの脳内に,何とも言いがたい甘い気分が支配してくる。
「凄ぇ…凄ぇイイぜ,今日のつかさちゃん,凄ぇエロいぜ。そんなに気持ちいいか?」
「あ,あっ…!…あぁんっ…!……いぃ…っ…気持ち…いいのっ…もっと…もっとしてっ」
 男の頭も,興奮に痺れる。
 男根を奥深くまで埋め込まれながら,息も絶え絶えに喘ぐ,つかさの高く細い声。
……やったぜ……
 無理やりに言わせたのではない。
 今まで,絶頂の連続に我を忘れることはあっても,そうでなければ強気な瞳で拒絶し続けてきた
つかさが,ついに快楽を求めていた。
「そら,イクぞっ……つかさちゃんも,一緒にイこうなっ!」
「あ,あっ…!…っあ,くっ…ううぅんっ!…」
 男の声とともに,つかさは体の奥のペニスが,激しい脈動とともに熱い白濁液を吐き出したのを
感じる。
……ああ…また…出されてる……イ…イク…っ……
 その熱い興奮に,つかさもまた一気に登り詰める。
「っあ,あああぁぁっ!」
 耳元に囁く男の声に頷きながら,つかさは悲鳴のような高い声で絶頂を迎えた。


「凄ぇ…やっぱイイぜ,つかさちゃん」
 男たちは,飢えた獣のような目でごくりと唾を飲み込む。
 自分たちに犯され,望まない快楽を教え込まれ,抗えない絶頂を味わい続けた日々…
 その日々に耐えられず……ついに,つかさが堕ちた。
 つまり,つかさは,強制的に与えられるセックスの悦楽に負けたのだ。
「とうとう堕ちたな,つかさちゃん……これから,もっともっと楽しませてやるよ」
 真中と恋仲にあったときは,なかなか手が出せなかった。
 弱点である真中を利用して奪い取り,別れさせるのに成功した後も思ったほど簡単ではなく,屈
服させることができるのはいつもベッドの上だけだった。
 心までは折れない…
 そんな女を追い詰めすぎたら,何をするかわからない。
 だから,好き放題にしているように見えて,我慢してきた部分も少なからずあった。
 しかし……
 こうして堕ちた以上,そんな我慢もほぼ不要になった。
「セックスされるのが,そんなに好きになったか,つかさちゃん? 今度は,俺のを味わわせてや
るよ」
「あっ,あぁ…っん」
 待ち焦がれた次の男が,つかさの細い体を押し倒し貪りつく。
「つかさちゃん,そいつのであんまり感じちゃ駄目だぜ? 後でまた俺が,たっぷり気持ちよくし
てやるからな」
「ふん。言ってろ。俺のコイツで,つかさちゃんがどれだけ感じるか見せてやるよ」
「わかった,わかった。わかったから,早く終われよな」
 体をビクビクと反応させながら,男の為すがままにすべてを受け容れていくつかさの様子を見つ
め,男たちは沸騰してくるような欲望に股間が滾るのを感じていた。
……俺に抱かれることを望ませ,チ○○を欲しがらせて何度もイカせてやる……
……俺のモノになるって,言葉で誓わせてやる……
 何かが変わろうとしていた。
 それは,今まで男たちが知り得ることがなかった……独占欲に他ならない。
 男たちの胸の奥が,チリチリと灼ける。
 身も心も堕ちたつかさは,その淫らな美しさで,これまで以上に男たちの欲望を増長し,強く煽
ろうとしていた。



第6回



 また,週末の夜が巡ってくる。
 これで何回目になるのだろう。
 つかさは,いつものように……男たちに抱かれるために別荘に来ていた。
「つかさちゃん,ホント色っぽいよな……もう何度もヤッてるけど,今日も思わず見惚れちまった
よ。つかさちゃんがシャワーを浴びてる間,まだかまだかと待ち焦がれていたけどさ,髪を水に濡
らした姿なんて,なかなかそそらせてくれるじゃないの」
 ベッドに座った男が,バスルームから出てきたつかさの姿を,ギラギラとした目で舐め回すよう
に見つめる。
「早く,体からタオル取ってこっちこいよ。今まで,待ち焦がれていたもんだからさ,コイツがも
うヤベェんだって。すぐにでも,つかさちゃんの体を抱かなきゃ鎮まらない状態なんだぜ」
 男は見せつけるように,天を向いて反り返った股間の太い強張りをつかさに向けた。
 何人もの女を,そしてつかさの体を何度も犯し,無理やりな絶頂に追い詰めていったイヤらしい
怒張…
 男の言葉を肯定するかのように,ヒクヒクと動く。
 先端が太く,そして力強さを感じる長い物体…
 それは,まるで淫らな意志を持った何かの生物のようにも見える。
「っ…あ……そんな」
 つかさは,顔を背け,タオルを巻いた体を震える両腕で抱き締めた。
 嫌悪感などではない。
……あんなに太くて長いのが……今日も…あたしの中に挿れられるんだ……
 今まで何度も味わったものながら,その想像にゾクッとしてしまう。
 自分のソコが,熱いモノで溢れ,疼いてくるのが分かった。
 腰の奥が,熔けてしまいそうなほどの熱に火照り始める。
「ほら,来いよ。今夜も一週間分,目いっぱい俺の味を思い出させてやるからな」
「う,うん…」
 背中から腰を抱く男にタオルを剥ぎ取られ,唇を奪われる。
「ん,んう…っ…」
 露わになる裸体を隠すこともせず,つかさは小さく喘いだ。
 そうして,自分の体を抱く太い腕に,しなだれかかるように身を任せながら……大きな手が,乳
房を包み込み,揉み回し始めるのを待ち焦がれる。
「はぁ……ぁん…」
「つかさちゃん,オッパイ触られるの好きだよな。そら,ココもうこんなに硬くしちゃってさ…いっ
ぱい触ってやるから,俺が興奮するようなイイ声聞かせてくれよ」
 男の指が,左右の乳首を転がしてくる。
 しつこく,何度も…
 指先で円を描いて転がし,優しく摘まみ,強く弱く力をこめてくる。
 つかさが,ついに堪らずに声を漏らし,体をくねらせ始めるまで……
 それは,つかさの反応を知り尽くした男の手練だった。
……ああ…気持ちいい……凄く気持ちいい……今夜も,何もかも忘れてしまえる……
 つかさは,その心地よい恍惚感に,ほっとした言葉を胸に呟いた。
 胸の中に巣くう苦痛が,すーっと消え去っていくかのような気がする。
 この日を待ちわびていたのは,何も男の方だけではなかった。
 自暴自棄に,暗い闇の世界に堕ちていきながらも,やはり心の奥底で求めてしまう真中への思い…
 今さら何をと,そんな自分を嘲笑い侮蔑する,自己嫌悪。
 悔恨。
 そして,その後にやって来る……胸が張り裂けそうなまでの悲しさ。
 こんな思いをするのはもう嫌だ,もうすべてを捨てよう……そう心に決めても,それは言葉の上
だけのことだけに過ぎなかった。
 何度捨てても,否定しても……胸の奥底で,いつの間にか形を成して復活してくる思い。
『苦しいよ……淳平くん…っ…お願いだから,あたしを苦しめないで…もう…嫌だよっ…』
 暗い部屋の中で,声を押し殺し,つかさは胸を掻きむしって泣く。
 捨てようとも捨てられない思いに苛まれ,苦しみながらの一週間は,つかさにとってとても長す
ぎた。
 だから…
「今日もいっぱい感じさせて,メチャメチャ乱れさせてやるよ……へへへっ,まずはイクまで体中
を舐めまくってやろうか? つかさちゃん,そういうの好きだよな」
「うん………エッチなこといっぱいして……あたしを夢中にさせて……」
 つかさは,男を見つめながら積極的に応える。
 両脚を広げさせて,腰を抱え込んでくる太い腕を両手で握り締め,その中心に埋められてくる男
の頭を,甘い喘ぎを上げながら切なげに掻き回す。
……早く…忘れさせて……
 つかさは,目を瞑った。
 祈りにも似た気持ちで,男を受け容れる。
 自分を抱く男たちから与えられる快感は,すべてを忘れてしまえる救済の時間だった。


『お願いがあるんだけど……あたし,抱かれるときは…1人の人とだけにしてくれないかな……あ
なたたちが,どうしても2人とか3人とか一緒にって言うんなら,仕方ないけど……1人ずつの方
が…その……あたしは,この人の女なんだって…思いやすくて……気持ちいいから……駄目かな?』
 男たちのモノになると誓った日,つかさのお願いは,単なるお願いに終わらなかった。
 男たちは,顔を見合わせる。
……それも…そうだよな……
 それは,思いがけず自分たちも考えていたことだった。
 今までは,つかさを犯れればそれでよかった。
 強気な凛とした美少女の体を,犯し,味わいたいという欲望。
 体を押さえつけ,執拗な言葉責めを耳元に囁きながら,何人もの指と,舌と,男根の同時責めで
絶頂させる。
 何度も,何度も…
 そうやって,延々と繰り返される快楽責めで,つかさを堕とすためには,親衛隊という集団で行
動するのは都合が良かった。
 しかし,強固だったつかさも,ついに堕ちた。
 堕ち,自分から求めてくるようになったところで,男たちの胸にも更に別の感情が芽生えていた。
……つかさに,俺のモノを欲しがらせてやりたい……俺の責めとセックスで,何度もイカせてやり
たい……
 最初の頃はまだよかったが,最近では,複数人でつかさを責めイカせても不満足に思うことが多
くなってきている。
 自分の女として,自分一人でつかさを責め楽しみ,抱き,イカせたい…
 容姿に優れた女を,味わいたいというのが,生物としてのオスとしての本能ならば…
 気に入ったつかさという女を,自分の女にして求め,そして一方的に求め犯すだけではなく,相
手からも求められるのを楽しみたいと思うのは,人間の男としての本能だった。
……俺の女として,抱いてやれる……俺の手で,何度もイキ狂わせてやれる……
 今の状態に,何となく不満足を覚えていた男たちは,その魅力的な提案に抗うことなどできるは
ずもなかった。


「あぁ……ん…っ……気持ち…いいよ…っ…」
 全裸になって男に抱かれる心地よさに,つかさは恍惚の声を漏らす。
 騎乗位で,男のペニスを膣内に埋め込んでいく快感が背筋を駆け巡っていた。
 少し集中するだけで,よく分かる。
 こんなにも,自分を犯す興奮で硬くしているペニス…
 自分を乱れさせてしまうまで,延々と責め続けてくる逞しさ…
……あたしを激しく抱いて……何度もイカせてくれる…何も考えられなくしてくれる……
 抱かれる火照った体は,勝手に目の前の男を恋人のように感じてしまう。
 自分には,もう何もない…
 この男たちから与えられる快楽以外には,もう夢中になれるものはない…
 抱かれていれば,大切なものを失った悲しみや苦しみから解き放ってくれる…
 そう思うと,とても得がたいもののように感じてしまう。
 自然と,腰が前後に動く。
……たくさん…して欲しい……もっと,いっぱい…感じさせて欲しい……そして……あたしの体で
満足して欲しい……
 つかさは,真下で自分を犯している男の目を見つめた。
「へへへっ,気持ちよさそうだな,つかさちゃん。ちゃんと自分で,イイところに当たるように動
くんだぜ。けどよ,他にして欲しいことはあるか? オッパイも揉んでとか,お尻を抱えて強く突
いてとか,もうイカせてとかさ,あるんならきちんとお願いするんだぜ」
 男にとっては,いつも通りの何気ないひと言だった。
 しかし…
「うん……じゃあ…キスを……お願い?」
 つかさは,男に覆い被さり唇を重ねる。
 自ら唇を開き,男の舌を誘い込み,進んで舌を絡ませる。
 そうしながら,熱く蕩けた膣壁で,最深部までえぐり埋め込まれた猛々しいペニスをキュウッと
締め付けた。
「おぉっ,つかさちゃん……これ,凄ぇ気持ちいいぜ……積極的じゃねぇか」
「うん……だから,いっぱい気持ちよくして……君に…たくさんシテ欲しいの」
 長い睫毛に彩られた切なげな目と,吐息混じりの情感のこもった声に,膣壁に包まれたペニスが
強く反応する。
 男は,軽い驚きを感じていた。
 無理やり犯していた今までとは,明らかに違う声の感じ。
 その声に含まれるのは,甘えるような色だった。
 まるで,恋人に対してするかのような。
「あぁ…っん……気持ちいい……もう,イキたい…」
 つかさは,堪らなそうな濡れた瞳で男を見つめ,再び腰を動かし始める。
 男の胸に置かれたつかさの手に力が入り,形の良い丸く柔らかそうな乳房が揺れた。
 男は,つかさを見上げ,ぞくっとする。
 それほどの何かが,つかさにはあった。
 身も心も自分のモノ……
 そう思うに十分たり得る,つかさの態度。
 男の脳内がカッと灼け,血液が沸騰する。
……凄ぇぜ……これが,本当のつかさちゃんか……ぜってぇ,俺のモノにしてやる……
 つかさの腰遣いは,ゆっくりだった。
 しかし,込み上げる疼きを,根こそぎすくっていくかのように強く締め付けてくる。
 互いの体を,じっくりと味わうような……あろうことか,包み込まれたペニスが,痺れる快感に
絶頂の予感を伝えてくる。
「お,おっ……もう俺イキそうだぜ」
「う,うん……あたしも…一緒にっ…」
「おぅ,一緒にイこうぜっ」
 男の手が,つかさのヒップを包み込み,ぎゅっと押し込んで抱き締める。
 ぐりぐりと子宮を突き崩され,つかさの背中が弓なりに反り返った。
「はぁ…あっ!……あぁ…ぁああぁぁっ!」
 腰を熱く熔かす痺れが爆ぜ,弾け飛んだようにつかさの脳を白く灼き貫く。
 膣内では,痙攣するペニスから,どくどくと熱い液体が吐き出されていた。


 しばらくの休憩を挟んで,今度は別の男がつかさを抱く。
「はっ…あ,あっ…あっ……ん,ん…うぅっ……んっ」
 つかさは,男の体重を全身で受け止めながら,甘い悦びの声で喘いだ。
 体が押し潰されるようにのしかかられ,首筋や耳の中を舐められることに興奮が昂ぶる。
 両脚を広げさせられてベッドに組み敷かれ,ガチガチに強張った怒張を濡れた秘裂に突き込まれ
る一回一回毎に,全身に痺れる快感が奔った。
 気持ちいい…
 でも,そのはずなのに,不満足なモノが次第に色濃く,つかさの胸を染め上げていく。
 この男は,いつもそうなのだった。
 もっと,感じたい…
 けれど……奥まで届かない。
 届かせてくれない。
 男に,体を押し広げられて犯される……その最初の,入り口だけの感覚を何度も何度も味わわさ
れる秘孔は,抑えきれない悦びの声を上げながら,焼け焦げるような焦燥感が広がっていた。
 先端だけ入れられては,奥まで入ってくることなくまた抜かれてしまう…その繰り返し。
 つかさは,男の目を見つめ,自らも腰をくねらせながら哀願した。
「あぁ…いやっ……ぅ…ん…ぁんっ………意地悪……お願い…苛めないで」
 いっこうに満たしてもらえない最深部で,燃え上がりゆく子宮はざわざわと騒ぎ,入り口だけを
犯す男根をもっと奥に導こうと,懸命に絡み付いて蠢く。
「へへへっ,つかさちゃん,こうされた後はよ,いつもメチャメチャ感じて乱れるじゃねぇか。本
当は,こういうの好きなんだろ? つかさちゃんの可愛い顔がさ,もっと俺のが欲しいって歪むの
がエロくてさ,最高なんだよな。しかし,そんなに言うんなら……そろそろ,奥まで入れてやるか?
そら,俺のコイツどうよ? いいだろう? 欲しいのか? ちゃんと口で言うんだぜ?」
 男は,喘ぐつかさの唇を奪いながら,意地悪くゆるゆると腰を動かした。
「くく…くっ……ああ……んうぅ……うんっ……んっ…いいっ…お願い……お願いだからっ…もっ
と奥まで……一番奥まで入れてっ…」
「へへへっ,いいぜ。こんなんじゃ,つかさちゃんだってもどかしいよな? じゃあ,奥まで挿れ
てやるから,たっぷりと俺のチ○○を味わいな」
 男が満足そうに笑い,それとともに,ソコを犯す怒張が先端から根元まで押し込まれる。
「ああぁ…っ!…んっ…んっ…うぅうぅぅんっ!」
 膣壁が,最奥まで犯される痺れ。
 男の太いモノが,体の奥へと侵入してくるのを感じる。
 つかさは,男の肩にしがみついて,甘美な悲鳴を甲高く上げた。
……す…凄い…っ……これ…気持ちいいっ……
 宙に浮いたつかさの足先が反り返り,両膝がガクガクと痙攣する。
 しかし…
 奥まで届いたと思ったのも束の間,またしても男の腰の動きは意地悪く,不満足なモノへとなっ
ていく。
 太い男根を,ずっぷりと根元まで埋め込ませながら,ゆっくりとした動き…
「どうした? 根元まで入れてやったのに辛そうだな? ほら,これでいいんだろ?」
「あっ,あぁ…うぅ…っ………」
 男は,腰を小刻みに動かし震わせ,その微妙な振動を膣内に伝えてくる。
 男の腰は,「動く」というほどではなかった。
 しかし,「動かない」ということでもない。
 子宮口を弱く突く,微細な小刻みな動き…
 ガチガチに強張った怒張に隙間なく絡みつこうとする膣壁にとって,その微細な動きは,この上
なく情欲を煽り立てる刺激だった。
「んっ,ん………んぅっ……っ……」
 つかさは,歯を食いしばる。
 揺り動かされる秘部に,ズキンズキンと快感が奔った。
 快感が奔りながら……もどかしくて,もどかしくて堪らない。
「そぉら……そぉら……ココ,ぐりぐりされると,凄ぇ気持ちイイんだろ? どうよ,つかさちゃ
ん,満足かあ? へへへっ」
 男は意地悪く囁きながら,組み敷いた華奢な体を眺め…尖った桜色の乳首を舐め転がす。
 それは,つかさにとって拷問にも等しい責めだった。
「あぁ…ぁっ!…んっ…そんなの駄目……駄目……っううぅんっ」
 乳首に与えられる快感は,熱く疼く子宮を抑えきれない欲情で燃え上がらせてしまう。
 つかさは,身をくねらせて悶え,狂おしく喘いだ。
 性感を極限まで昂ぶらされ,指や舌の軽い愛撫にも体はビクビクと反応する。
 もう,頭の中がおかしくなりそうだった。。
「んっ,くくっ……ああ……んうぅ……んっ…もっ…もっと……強くして…お願い…っ」
 ついに,つかさは感泣の声を上げた。
 感情のタガが外れたように,頬を泣き濡らしながら男の肩にブルブルとしがみつく。
 その細くくびれた腰は,堪えきれない衝動に激しくくねり,膣内の怒張を強く感じようと蠢いて
いた。
……くくくっ,もう限界だろう……
 男はほくそ笑んだ。
 さっきまでは,違う男…アイツに抱かれたつかさだったが,ここできっちりと俺のモノを刻み込
んでおいてやる……
 理性なんかでは抗えないほど,この快楽を忘れられなくしてやる……
 果たして……つかさは,小さな紅い唇を震わせた。
「あぁ…もう……君のが早く欲しいの…っ……して……強くしてっ……激しく奥まで突き上げてっ…
もう,お願いだから,意地悪しないで……いっぱいイカせてっ…」
 しっとりと濡れ,憂いと切なさの色に満ちた瞳が,哀願するように見つめてくる。
「もっと…もっと奥まで……入れて……激しく突いて……欲しいの……お願い」
 無理やり言わせたのではない,つかさの本音だった。
……俺のモノにしてやる……
 それを,つかさ自身も望んでいる。
 男の背筋に,ぞくぞくとした快感が奔った。


 つかさは,自分を抱く一人一人の男に,まるで恋人のように抱かれた。
 愛撫に甘く喘ぎ,情熱的にキスを求め,ペニスへの奉仕も進んで行う。
 焦らされれば,切なそうに体にしがみついて行為をせがみ,何度も絶頂に達していく。
 それは,つかさにとっては,恋しい真中を忘れ,嫌悪する自分をグチャグチャに壊すためのもの
に他ならなかったが,男たちにとってはそうではなかった。
……こんなにいい女は,ちょっといねぇ………俺だけの女にしてやりたい……
 集団で女を犯していたときには,知らずにいた独占欲がふつふつと沸いてくる。
 今までであれば,自分になびかない女であっても,いい女を集団で犯してイカせて弄ぶことで,
興奮し満足することができた。
 飽きたら捨てることにも,躊躇いはなかった。
 しかし……それが,変わった。
 今や,男たちの頭には,つかさというたった一人の女に対する執着心というものが芽生え,不思
議なことに,犯し抱けば抱くほど独占欲が膨らんできている。
 他の女など,もうどうでもいいと思えてしまうほどに。
「何か,刺激的なプレイはねぇかなあ?」
「もう,週末だけじゃなくてもいいんじゃね? 俺らの学校に連れ込むとか?」
「また,真中の前でつかさちゃんを抱いてやるのもいいんじゃねぇの? すっかり堕ちて,俺らの
体にハマったつかさちゃんを見たら,アイツきっと泣いちまうぜ」
 談笑する彼等に,表面的には破綻は見えない。
 しかし,その水面下では……排除し排除される関係が進行しつつあった。
「アイツよ,現場をサツに見つかったらしいぜ」
「落としたスマホに,ヤベェもんが写ってたらしいぜ」
 かくして,つかさを抱くために集まる毎に,親衛隊はその数を減らしていく。
 彼等は,仲間だった者の間抜けさを嘲笑うことはできても,自分が排除される対象になったこと
も,水面下で何が起こっているのかにも気づけなかった。
 気づけないまま……いつしかそのメンバーは,もともとの親衛隊をそそのかし,つかさを真中か
ら奪う今回のことを扇動した,2人組の男たちだけとなっていた。




  終わり



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