10代の男女3人を逮捕、52歳会社員への強盗殺人の疑い 広島県警
広島県府中町の森林公園で4月、東京都練馬区の会社員、里見誠さん(52)が殺害された事件で、県警は22日、16~18歳の男女3人を強盗殺人容疑で逮捕し、発表した。3人の認否は明らかにしていない。
捜査1課によると、逮捕されたのは松山市の無職少女(18)と、広島県内に住む16歳と18歳で同じ会社に勤める少年2人。
3人の逮捕容疑は4月12日午後10時ごろ、同町の水分(みくまり)峡森林公園の管理事務所南側で、里見さんの頭部を何らかの物で打ち付けるなどして殺害し、現金約5万円やスマートフォン1台(1万1760円相当)などを奪ったというもの。里見さんの死因は、頭蓋骨(ずがいこつ)骨折や脳挫傷などによる外傷性ショックだった。
同課によると、現場近くの防犯カメラには事件直前、里見さんと少女、その後を少年2人が歩く姿が映っていた。直後の映像では、里見さんの姿はなく、少女と少年2人が一緒に歩く姿が映っていたといい、3人が事件に関与した疑いがあるとみて捜査していた。
3人の関係性は捜査中だが、少女と里見さんは数年前から面識があるという。
県警によると、少女は事件から数日後に捜査本部のある広島東署を訪れ、「里見さんと一緒にいたところ、里見さんが男2人に襲われ、事件に巻き込まれた」といった趣旨の話を伝えたという。事件当日に里見さんと2人で会う約束をしていたなどとも説明した。捜査関係者によると、里見さんは事件当日、新幹線で東京から広島に移動していたという。
一方、少年2人は逮捕前日の21日夜、広島東署に出頭していた。
現場はJR広島駅から北東に4キロほど離れた山の中にあり、キャンプ場や展望台などの施設がある。