「セフィリアの使命Ⅱ」(7.抑えられない欲情)
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ドロドロとした,熱病に浮かされたような時間は終わりを告げない。
翌日になっても,セフィリアがベッドから解放されることはなかった。
「んっ…あっ…あ,あっ……ん,うっ…あぁん…っ…」
全裸で男の腰の上に跨がるセフィリアは,ボゥとした目で宙を見上げ,自らの腰を前後に揺り動かし
続ける。
昨日,最後の絶頂の後,媚薬入りの水を飲まされたセフィリアは,目覚めと共に強い欲情に駆られ,
されるがままに再びヴァルザーリの怒張を,秘部にずっぷりと埋め込まれていた。
「今日は,自分で腰を動かして,自分でイッてみろ」
ヴァルザーリの言葉に,騎乗位で尻を動かし始めたセフィリアは,最初こそ羞恥と躊躇を表していた
ものの,次第に恍惚としたものに表情を変えていく。
「あぁ…っん,は,あ……ぁん…っ……」
小さく喘ぎながらも,零れる吐息には艶のある色気がこもる。
腰を動かす度,クリトリスが擦り上げられ……甘い痺れが奔った。
快感に尻をくねらせると,感じる処に当たる男根に膣内が掻き混ぜられ……体の芯が熱く蕩ける。
腰は勝手に動き続け,止めることなどできない。
……ああ……火照ったままでは…とても体が鎮められない……感じる……蕩けてしまう……
セフィリアは,半開きの唇から吐息を漏らしながら呟いた。
自分の腰の動きでは,容易に絶頂には届かないものの,自分のペースでも得られる快感に,このまま
ずっと…と思ってしまう。
「ふふふっ…どうした? 自分ではなかなかイクことができないか? それにしても,ずっと色っぽい
尻を振り続けおって……そんなに,ワシのモノが気に入ったか?」
「すみません……気持ちがよくて……んっ…あ…んっ…腰が止まらないのです…」
「セフィリアの,イイところには当たっているか?」
「はい…」
「では,そのままこちらに胸を突き出してこい。目の前で,セフィリアの揺れるオッパイを見せつけら
れては,ワシもいい加減に焦れてきたぞ? そのツンと尖った乳首,舐めてやる」
「はい……お願いします…」
ヴァルザーリの言葉に,セフィリアは素直に体を傾け,乳房を突き出していく。
唇に含みやすいよう,乳首を近付け,舌先に触れさせると,得も言われぬ甘い快感が体中に広がった。
「あ,あっ…ふっ…舌が…あん,んっ…んう…ぅっ…んううっ」
「ふふふっ…乳首,舐められるのは気持ちいいか?」
「凄く……ん…あぁっん……あ,あっ…いいです……もっと…お願いします」
舌先が,乳首を転がす度に,セフィリアは眉根を寄せて切ない声を漏らした。
その淫らな刺激は,火照った子宮を疼かせる。
「そら,乳首を舐められると,セフィリアのココは,ワシのコイツでイキたくなってくるんじゃないの
か? もっと,強く腰を動かしてみろ」
「あぁっん…はい…んっ…もっと…腰を動かします……っん,あっ…いいっ……んんんぅっ」
ウズウズと堪らなそうに蠢き始めた腰は……次第に,絶頂を求めて,より強い力を帯びた大きなもの
へと変わっていく。
「くくくっ,クロノスでいた頃は,澄ました顔の女と思っていたが,一皮剥けば,こんなにイヤらしい
体をした女だったとはな,セフィリア?」
「…すみません…ぁ…んんっ…」
「ワシらと作戦の打合せをしている最中も,この体を疼かせていたのではないのかな? 地図を広げた
テーブルに,セフィリアが手をついて説明を始めるとな…そうすると,胸は前に,腰は軽く後ろに突き
出されるのは分かっているか? あの前傾姿勢は,体のラインがなかなかエロくてな,そういう姿勢で
説明をしているセフィリアの体を…何人もの市長どもの目が,前から後ろから,胸や尻を舐め回すよう
に見ていたものだが…本当は分かっておったのだろう? 男どもに視姦されるのを楽しんで,犯される
想像でもしていたか? それを分かった上で,わざとああいうエロい姿勢をとっていたか? どうだ,
正直に答えてみろ」
「それは………」
セフィリアは,答えに逡巡した。
クロノスと諸市との連携のためにと,数回行ってきた作戦会議…セフィリアも覚えている。
頭の中には,気さくな市長たちの顔が思い出された。
……あの市長たちが……いえ…ただの話に過ぎません……
ヴァルザーリの言葉は,あくまで自分がソフィとして,セフィリアを演じているという前提での戯れ
言である。
あること,ないことを『事実』として聞かせ,からかいながらセフィリアである自分自身に『答え』
させるのを楽しもうとしているのだろう。
……この問いは……私を,からかうためだけの…ただの遊びです…ですから,気にする必要は何もない
はず…です……
セフィリアは,自分に言い聞かせた。
しかし…
……では……どう答えれば………もし私が……肯定したら……
恐らく,ヴァルザーリは,自分が肯定することを期待している。
肯定して『わざと体を見せつけて,犯される想像をしていました』と答えれば,罰としていっそう激
しい男根の責めを,喜々として与えてくるつもりなのだろう。
今すぐ,イキたいと願うほど焦らされ…
そこから一転したかと思えば,今度はイッてもイッても赦されず…
昨日の,あのような責めを,また執拗に,涙を流すほど長時間に渡って受け続けるなど…
……あぁ………駄目…おかしくなりそう……
セフィリアは,頭を左右に振った。
チュクチュクと吸い立てられる乳首が,快感に震えた。
想像してみただけで……脳には,熱いモノが奔る。
腰も…背中も……いや体中が,ゾクゾクとした甘い痺れに包まれてくる。
……これ以上,感じさせられて……また,あのように狂わされるのは……………駄目です……
駄目と呟きながら,その想像に体が昂ぶっていくのも,腰が大きく動くのも止められない。
ヴァルザーリの太い怒張を咥え込んだ秘部は,腰を前後に動かす度にジュクジュクとした水音を立て,
更に強い快感を求めようと火照った体を衝き動かしてくる。
硬く尖ったまま,軟らかな舌に絡みつかれる乳首は,いっそう敏感に性感を高めてくる。
………凄く…感じるっ……乳首が…ソコも……敏感になって…あぁ…っ……堪らない…っ……
そんな様相を呈する,体の声は明白だった。
もっと,責め立てられたい…
もっと激しく犯され,何度もイカされたい…
そんな言葉が,喉の奥いっぱいに溢れてくる。
だから…
「そんな…こと……っん…ありま…せん……んんうぅっ…」
セフィリアは,肯定できなかった。
切れ長の美しい目を切なく細め,紅潮させた頬で呼吸を乱し,秘部と乳首への責めに,切れ切れの喘
ぎを漏らしながら……セフィリアは,ギリギリのところで懸命に踏み留まる。
……覚悟は…しています……けれど…っ……今は……駄目なのです………
セフィリアは,強い葛藤に揺れていた。
確かに……与えられる淫戯に,拒否することなく堕ちていくことを決めていた。
ヴァルザーリの欲望に満ちた求めにも,応じるつもりでいた。
それでも…
今だけは駄目だと,セフィリアの中の何かが警鐘を鳴らしていた。
……こんなに…体が欲情し……感じてしまっている状態では…………
自分がどうなってしまうのか……セフィリアは恐れる。
こんなはずではなかった。
羞恥に耐えて何度も抱かれ,絶頂を繰り返していく内に,少しずつ行為にも快感にも慣れていくもの
だと考えていた。
落ち着いて,自分を取り戻していけると思っていた。
けれど……この3週間の調教で,何となく分かってきたこと。
日ごとに深くなってくる,セックスの悦楽と,それを与えられることへの恍惚とした欲望。
淫蕩な責めを受けることに対して,欲情しやすく,体は敏感になり感じやすくなっている。
今も…昨日,長時間に渡って延々と抱かれたというのに,秘部から太く長い男根が抜かれた瞬間から,
次が欲しくて膣内が疼き始めてしまう。
それは,渇望と言ってもよかった。
……抱かれれば,抱かれるほど……男の人のモノが…セックスの快感が深くなって…やめて欲しくない
と願ってしまうなど………だから…今だけは…駄目です……これ以上は…きっと自制できません……
これが,今までの調教の結果というものなのだろうか。
……ともかく…一度落ち着いて,リセットしなければ……
渾身の精神力で,セフィリアは激しく沸き立つ欲情に抗う。
しかし…
「嘘だな」
期待を外す答えに,興を削がれたかと思われたヴァルザーリは,逆にニヤリと口角を上げ,騎乗位の
セフィリアの尻を掴んだ。
……くっ……ヴァルザーリには………すべてお見通しですか……
セフィリアは,奥歯を噛む。
女の体のことなど,ヴァルザーリには手に取るように分かるのだろう…
セフィリアの内心も,体の状態も,すべてを見透かすような邪悪な笑み。
恐らく,どう答えても結局は同じだったのだろうと,セフィリアは悟るしかない。
果たして…
「正直に言わない女には,お仕置きが必要だな,セフィリア?」
根元まで埋め込んだ怒張を,ゆっくり出し入れさせながら,抱えたセフィリアの尻をゆるゆるとグラ
インドさせ……そして,ズシッと勢いをつけて,男根の先端で最奥をえぐる。
「…っ…!…っは………ぁ…っ!」
背中をびくんびくんと痙攣させながら,悲鳴を上げることもできないセフィリアの姿を楽しそうに見
つめ,ヴァルザーリは意地悪く口角を上げた。
「はぁっ…あ,あっ…あんっ,んあぁぁっ!…本当は…分かっていましたっ……申し訳ありませんっ!
…ですから,もう…もう赦してくださいっ…ああぁぁっ!」
対面座位に変わり,両手に抱え上げられた尻を,何度も太い杭に打ち付けられる。
その度に,激しく体の下から貫かれていくような感覚に,セフィリアは髪を振り乱して声を上げた。
ヴァルザーリの欲望に満ちた怒張は,渾身の精神力で踏み留まったブレーキをいとも簡単に突き崩し,
どうしようもないほどにセフィリアを乱れさせ追い詰めていく。
「スケベな女め。澄ました顔をしながら,その貌と体で,男どもに視姦されるのを楽しんでいたとはな?
男をムラムラさせてきた罰を,受けなければならんとは思わんのか?」
「あ,ああぁ…っ! 受けますっ…罰を受けますからっ…!…もう,赦してくださいっ!」
「なら,イカせてやろう。いいか,明日からも,セフィリアはワシのモノだ。ずっとな」
「なりますっ…! ヴァルザーリのモノになりますからっ! あああぁぁーっ!」
体を痙攣させながら,全身で絶頂を訴えるセフィリアは,いつ果てるとも知れないドロドロとした,
邪悪な甘い悦楽の時間に身悶え続けた。
来る日も,来る日も…
昼夜を問わず,言葉で嬲られながら『セフィリア』として『答え』させられ,媚薬の覚めない火照っ
た体を狂わせ続けられる。
体だけでなく,脳内までもが蕩ける熱に冒され,引いていかない。
……あぁ……思考が…整理できません……
次第に,セフィリアは自分の思考が,朦朧としていくことを感じていた。
硬く太い男根に貫かれる責めを受けながら…
『セフィリア』として扱われ,問われ,答えさせられる内に,次第に自分の言葉が『ソフィ』として
のものなのか『セフィリア』としての本音になってしまっているのか,区別がつかなくなってくる。
名前を呼ばれる毎に,自分自身も『セフィリア』として考え,答えてしまいそうになる。
どう答えればよいのかも判断できず,より苛烈な責めを受けてしまうことも,ただ逃れるためだけに
思わぬコトを口走ってしまうことも,一度や二度のことではなかった。
……あの市長は…こうなることを知っていたのでしょうか……
ヴァルザーリに,ベッドでセフィリアと呼ばれることを『受けるも,受けないもお好きなように』と
言ったあの言葉…
……このままでは……私は…どうなってしまうのでしょうか……たくさん…抱かれたのに…それなのに,
すぐにされたくて……少しも体が…この込み上げる欲情が…鎮まらないなんて……
疑ったことのない自制心も,もはや自信を失ってしまっている。
自分がヴァルザーリの手の上で,好きなように翻弄されていることを感じる。
もう,このまま前に進むしか道は残されていないのだった。
「3日後,パーティーを開くのでな。明後日の内に,議員が2名来ることになっている。ソフィには,
その議員のホテルまでの護衛をやってもらおう。パーティーまで,ゆっくりと休んで準備をしておくの
だな。あ,そうそう,道場のヤツらに剣術指導も頼むぞ。アイツらも,それを心待ちにしているのでな。
ふふふっ,ヤツらも飴は必要だろう……しっかり頼む」
「ふぅ…束の間の休息ですか……」
セフィリアは,息をつく。
案内された,数十人は入れそうな広々とした豪華な専用の浴場。
好きなものを選んで着るようにと,用意された高級そうな色とりどりの下着と衣装。
贅を尽くされた食事。
この数日間も,与えられていたものではあったが,すぐにベッドへと引きずり込まれることもなく,
1人でゆっくりと過ごす時間は久しぶりのものだった。
冷涼な室温に保たれた静かな一室で,ようやく人心地をつき,広いベッドに体を横たえると……あら
ためて自分の体の状態が分かる。
冷えた素肌の乳首の奥で,ズクズクとこもり続けている熱…
体の芯に残ったまま,決して消え去らない疼き…
ようやく,解放された朝を迎えることができたのに,体は物足りなさを訴えていた。
いや……正直に言えば,火照ったままの体の芯部は,欲しいという声を上げ続けている。
……私は……女の体というものは……何て浅ましいのでしょうか……
決して望んでいたことではないはずなのに,現実にはこんなにも体は情欲に囚われてしまっている。
セフィリアは,ベッドの上で,正面の鏡に映った自分の姿を見た。
ぱさりと服を落とし,白い肌も露わな下着姿…
……昨夜は……この鏡を見せられながら……後ろから,好きなようにされた……
自分の尻を抱き寄せ,邪悪な男根を沈めていくヴァルザーリ…
要求されるがまま,淫らに腰を振り,胸を揺らす自分の姿に興奮を感じてしまった時間…
こうやって冷静に思い返してみると,羞恥が込み上げてくる。
……いえ,大丈夫……計画通りです……私は…そうならなければ,ならないのですから……
セフィリアは,意を強くもとうと思い直した。
考えようによっては,自分の現状は,理想的だとさえ言える。
指と舌,そして男根の責めに,身をよじるほどの悦楽を感じ…
イッても終わらず,連続した絶頂にいつ終わるのかと…乱れながら,赦しを請う毎日。
完全に自分を見失って,すべてを忘れてしまうなど……屈辱だとしか言いようがない。
けれど…
クロノナンバーズであった自分が,ヴァルザーリの油断を誘うためには,その行為が屈辱的であれば
あるほどよいのだ。
屈辱に耐え,そして屈辱も悦びになってしまえば……ヴァルザーリは信じる。
……そうなれば…私は…動きやすくなる……だから,自分が『女』であることを…しっかりと自覚する
方がよいのです……大丈夫です…このまま進めば……きっと道は開けると信じましょう……
今までも,逆境や窮地を何度も切り抜けてきた経験が,再び自信となって戻ってくる。
セフィリアは,鏡に映る自分の姿を凝視した。
……私は……『女』…なのです……
今まで,そう意識することはあまりなかったが……心にも,変化が起こってきたのだろうか。
鏡に映る自分は,ヴァルザーリが用意させただけあって,男を誘うような下着をまとっていることも
一因かもしれないが,妙に艶めかしかった。
……この体が……あの男に触られ…舐められ…あんなに強張った…男のモノで求められた……
昨日までのコト……思い出すだけで,体が熱くなる。
呼吸が乱れてくるのを感じる。
……私は…次は……どんなことをされるのでしょうか……
想像が,頭の中を巡ってしまう。
自分の体が,期待していることを痛感してしまう。
……あぁ…私は……
我慢できず,セフィリアは,自分の体に手を這わせた。
「はぁ…ぁっ」
素肌を撫でる手の感触,その心地よさ。
豊かなレースを施された,白いブラシャーに包まれた胸の膨らみを揉むと,ぞわぞわとした快感に,
あっという間に乳首が硬く尖ってくる。
もう片方の手を,太腿の内側に這わせると,キュゥッと子宮が疼くのが分かった。
……ああ……ヴァルザーリには……こうやって…感じさせられた……
あの大きな手に,この胸が揉まれ…
太腿にも,手が這わされ…
ショーツの上から,股間を指で捏ねられ…
……あ…あっ…ココを堪らなくされて……ショーツの中に…手を……入れられて…中を…探られた……
指に絡みつく,温かくヌルヌルとした蜜液。
秘裂をえぐると,グチャグチャとした淫らな水音が響いた。
「あ,ああっ…いい…っ……このまま………もう……もうっ…イク…っ……んんんぅっ!」
セフィリアの目の前で,鏡に映った淫らな表情を浮かべた女が,くびれた細い腰をビクビクと痙攣さ
せて絶頂を示している。
……あぁ……私の顔…イヤらしい……
しかし…
満足できなかった。
昨日までの絶頂とは,まるで違う。
たった今,イッたというのに……淫らな欲求が治まる気配が,まるでない。
理由は分かった。
セックスでなければ到達しない快感を……体が知ってしまったからだ。
男のモノを挿れられ,体の奥までえぐられなければ味わえない悦楽を,刻み込まれてしまったからだ。
あの…頭の中がおかしくなってしまいそうなほどの快感。
……ああ……体が凄く…欲しがっている……
ヒクヒクと脈打つほど,硬く反り返った男根…
あれを,根元まで突き入れられ…
頭の中が真っ白になるまで,メチャメチャに犯し抜かれて…
……イキたい………何度も,イカされたい………
襲い来る強烈な欲求に耐えるように,セフィリアは自分の体を抱いた。
トロトロと燻っていた情欲を,自分の手で再び燃え上がらせてしまった体は火照り,全身の性感帯が,
イヤらしく敏感に刺激を求めている。
……ようやく得た休息なのに………
鎮めることのできない体を持て余し,再びセフィリアは乳房を揉み,ショーツの中に手を潜らせた。
何度イッても,本当の満足は得られないことを理解しながら。
続く
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