「セフィリアの使命Ⅰ」(3.嬲り)

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 陽光が幾本かの線状の筋となって差し込む,薄暗い部屋の中。
・・く・・ぅっ・・は・・ぁぁ・・ぅ・・
 体を這い回る手指の感触に,気を抜けば溜息が漏れそうになる。
 セフィリアは,おぞましくも熱い疼きに苛まれていた。
 天井から,両腕を吊されたセフィリアに絡みつく2人の男。
「すみませんな,セフィリア殿。我々の救出に来て頂いたのに,このようなことをするなぞ・・・
しかし,犯人の命令を聞かねば,今度は我々の命に関わりますのでな」
「しかし,身を挺してまで我々を救出してくださろうとするなぞ,なかなかできるものでもありま
せんな。この行為は,栄誉ある勲章モノですぞ。名誉なことと思われなされよ」
 男たちは,剥き上げたブラジャーの中から零れ出た乳房を,愛しそうに撫で回した。
 品の無く涎の垂れた唇は,ヌラヌラとセフィリアの全身を這い回り,思い思いの処をその舌先で
汚していく。
 しつこく胸の尖りを責め立てる舌が,セフィリアの感じるおぞましさを増幅させていた。
「ふふふ・・お嫌なこととは思いますが,私たちも辛いのでしてな。どうぞ堪えてくだされよ」
「く・・ぅ・・・分かっています・・・」
 唇を噛むも,セフィリアはそれ以上は何も語らずに男たちの愛撫に身を任せる。
 男たちは,人質となっている政府高官とその補佐官だった。


第1回


「おぉっ,これはこれは・・・セフィリア殿ではございませんかな?」
 黒い革手錠を両手首に付けられ,天井から腕を吊されたセフィリアに,背後から鷹揚な声がかけ
られたのは太陽も高く昇った頃のことだった。
「我々を,わざわざ救出に来てくださったセフィリア殿が,自ら進んで囚われの身になっていると
聞きしましてな・・・」
 たっぷりと情感豊かに,いかにも驚いた口調でありながら,少しもそのように聞こえてこないの
は政治家ゆえのことだろうか。
 しかし,クロノスという組織で厳然とした階級制に過ごすセフィリアには,そのようなことは,
どうというほどのことでもない。
「このような恰好で失礼致します・・・力及ばず,申し訳ありません・・・」
 下着だけは身につけているものの,時の番人とは到底見えない姿態を晒していることに恥じ入る
ように,セフィリアは眉を曇らせて俯いた。
「いやいや,どうぞお気になさらず。我々のために,ベストを尽くしてくださっているセフィリア
殿に,何の不満がありましょうや」
「そうですとも。セフィリア殿の行為に,センセイはいたく感動されましてな。我々も頑張らねば
と思った次第でありまして」
 男たちは,機嫌良く貼り付いたような笑顔を浮かべて,淀みなく唇を動かす。
「申し訳ありません・・・しかし,我々クロノスが全力を尽くしますので,お二人には決して無理
をなさることの無いよう・・・」
 セフィリアは言いかけて,不意に言葉を途中で途切らせた。
・・?・・
 何がというものではない。
 わけもなく心がわだかまるような漠然とした不審さを感じ,セフィリアは男たちを見上げる。
 息がかかるほど側まで躙り寄ってきた男たちの目は,不気味な鈍い光を放っていた。

 セフィリアの見ている前で,横に立つ高官は肩を大仰に揺すって嘆息する。
「それにしても,うら若く見目麗しい女性が,粗野な男どもに肌を許すなど・・さぞや悔しいこと
でございましたでしょう・・・」
「まったく,おいたわしいことでございますな」
 同情するような声の調子でありながら,その目は,革手錠に拘束されたセフィリアを品定めする
かのように,下から上まで何度も見回している。
 そしてその全身には,この状況の中では不似合いなほど高揚したものが充ち満ちている。
 部屋中に,急激に暗く立ちこめ始めた,漆黒の禍々しい空気。
「いえ,そのようなことは・・・・」
 焼け付くような視線に,平静を装いつつも戸惑いが胸に広がってくる。
・・これは・・何かおかしい・・・
 セフィリアは,自分の勘が,最悪の形で現実のものになろうとしていることに,不安と焦りを覚
え始めていた。


 任務を受けてここに来るまでに,浮かび上がっていた疑問点が幾つかあった。
 犯人たちが,立てこもりという稚拙な行為に選んだのがなぜ,よりによって非舗装の細い一本道
しかない,およそ逃走するに不適なこのような田舎の村だったのか。
 その成功の見込みのない犯罪の主犯に,なぜA級犯が2人も関係しているのか。
 人質が,なぜ高官たちなのか。つまり,犯人たちは何を狙っているのか。
・・A級犯が入っていなければ,私も気にせず見過ごしてしまうところでした・・・
 セフィリアは,今更のように独白する。
 だいたい,過去の歴史をひも解いてみても,立てこもりというものが成功した試しは一度として
ない。
 それほど,犯罪の質としては粗さしか感じられないところ,A級犯と政府高官という2つのキー
ワードが際だって人目を引き,難攻不落の印象を与えている。
・・しかし,それとて時間の問題のはず・・・永遠ではあり得ない・・・
 5人という人数の少なさは,身軽ではあるが立てこもりには不適だと思われた。
 犯罪者とはいっても,人である以上,疲労が重なりいつかは限界がくる。
『じっくり待てばよい! 稚拙な奴らが疲れ果てるに任せて,しかる後に一網打尽にすれば,馬鹿
な考えを持つ者もこれから出てこなくなるだろうよ』
『逃走? 非舗装の一本道で,できるものならやってみろ! せいぜい,上等の車を用意してやる
さ。棺桶用にな!』
 煮え湯を飲まされた形の警察では,そんな声が圧倒的だった。
 長期戦も辞さない構えの警察に対し,疑問を投げかけたのがクロノスでありセフィリアであった。

●A級犯が2人もいる以上,長期戦が不利にならない,むしろ有利に働くような何かの策が用意され
 ているとみるのが妥当であること。
●犯人たちは,逃走のためにどのような切り札を用意しているのか分からないこと。長期に持ち込
 めば,その準備時間を与えてしまうことになるやもしれないこと。
●政府高官を狙った意図が,政府に対しての取引ではなく,高官本人との取引にある可能性もある
 こと。

 この3点をもとに早期の解決を説き,救援要請を受けたことで半ば強引にセフィリアを投入した
のだった。
・・それにしても,村長が協力者となっていたのに気づかないでいたのは迂闊でした・・
 犯人たちは,セフィリア本人が来ることを画策していたと言った。
 とすれば,この状況をあらかじめ想定していたことになる。
 無論,他のメンバーであれば,犯人たちは皆殺しの目に遭っていただろう。
 結果的にセフィリアを捕らえたことで,時の番人も警察も動けない状況を作り出してはいる。
 その意味で,犯人たちの目論見は成功していると言えなくもない。
・・しかし・・・本当に,ただそれだけのためでしょうか・・・
 セフィリアには,どうしても腑に落ちない。
 真の実力を見て生きている者は皆無だが,暗殺術の名手として知られている以上,犯罪者ならば
わざわざ関わり合いになるのは避けたいところではないのだろうか。
・・時の番人が,誰も来ない状況を作ることが,本来ならばベストなはず。それを,わざわざ私が
来るように画策したのは・・・私が来ることで何かが有利に働くのでしょうか・・・
 セフィリアは,新たに分かったことを,謎を解くパズルのピースのように整理しながら埋め込ん
でいく。
 周囲は完全に包囲されているというのに,犯人たちには,殺気だった様子も緊張感の欠片も感じ
られないというピース。
 A級犯の1人は,同じ建物内にいるにもかかわらず,まだ姿を現さないというピース。
 そして,高官たちは人質という身にもかかわらず監視もなく,また,やはり緊張感もなく,生命
の危険すら感じていないというピース。
・・ここから,導き出される答えは・・・何か無いものでしょうか・・・
 セフィリアは,まだ埋まりきっていない空白のピースの部分を見通そうとした。
 自分の知らないところで,誰もが想定外の大きなことが起きようとしている・・・
 今まで姿を隠していた事態が,急激に頭をもたげてくるのをセフィリアは感じた。
・・早く・・解かねば・・・
 それは,姿を現した時点で手の施しようが無く,もはや手遅れであるのは疑いのないことのよう
な気がしていた。


「・・っ・・!?」
 ヒップに奔った,大きく包み込むような手の感触に,セフィリアは体をピクと動かした。
「な,何を・・!?」
 ヒップを包んだ高官の手が,弾力のある丸い膨らみを前後左右にゆっくりと撫で回していた。
 もう片方の手は,瑞々しい太腿を滑り上がり,閉じられた両脚の間の隙間に指を侵入させようと
する。
 セフィリアは,身をよじって訴えかけた。
「お,お待ちください・・・刹那的にこのようなことをなさっても,何にもなりません。気をしっ
かりとお持ちください」
 もし,これが犯人たちの預かり知らないことであれば,高官たちは処分されることになるかも知
れない。
 反対に,もし,犯人たちの知っていることであれば・・・・最悪の形を辿ることになる。
 果たして,高官たちの言葉は無情だった。
「おやおや,セフィリア殿は,我々が勝手に,好きこのんでこのような行為に及んでいると言いた
いのですかな? とんでもないことですな・・・」
 心外であると言わんばかりに,哀しそうな目をする高官に続き,補佐官が言葉を繋げる。
「これは,犯人たちの命令なのですよ。セフィリア殿を,しっかりとお慰めしろと・・・具体的に
申せば,1時間以内に10回ほどもイカせて,絶頂を味わわせてみせろと,こういうわけでして」
「それができれば,我々を解放するということでしてな。もっとも,首にこのようなモノを付けら
れていては,犯人たちの命令を聞く以外,どうすることもできんわけですがな」
 高官は,首にかかったリング状のモノを見せつけた。
 これが,爆弾だということなのだろう。
「という,やむにやまれぬ事情ですので,セフィリア殿には協力いただく他ございませんな。よろ
しいですか?」
 高官は,選択のない選択を迫る。
 セフィリアは,できれば想定したくなかった方向へ,現実が進み始めていることを知った。

・・既に・・交渉は成立したのか・・
 間に合わなかった,という感が強くセフィリアの胸を締め付けていた。
 やはり,犯人たちの目的は政府にあるのではなく,この高官本人にあったのだ。
 そして,おそらく犯人たちは,高官たちとの何らかの取引を成立させることに成功した。
 誰にも邪魔されることなく。
 取引が成立した以上『人道的』という名の下で,協力者になった人質を『解放』するつもりなの
だろう。
 また,人質が協力すれば,立てこもりから一転し,逃走することも容易になる。
 そうなれば,一見,無謀に見える立てこもりが,また違う意味合いを持ってくる。
・・まだ,分からない・・・しかし,もし・・・そうであるならば・・・
 セフィリアは,思考を巡らせた。
 もし,そうであるならば,今すぐここで行動を起こし,犯人たちを戦闘不能にすることを第一義
にして,副任務としてこの高官を確保するべきとも思える。
 時の番人の,他のメンバーであればそうしただろう。
 多少の犠牲など省みずに,最小限の目的だけを果たす。
 時の番人である以上,目的とは,敵の抹殺に他ならない。
・・でも・・・まだ推測に過ぎない・・・
 推測を裏付けるような,確固とした証拠も材料も,まだセフィリアには無い。
 そこに,セフィリアは希望を繋げたかった。
・・私が,今ここで行動を起こせば,犯人たちだけでなく人質も死亡する可能性の方が高い・・
 セフィリアにとって,それは避けたいことだった。
 非情であらねばならない時の番人にあって,人の死はどこまでもついて回ることだった。
 それであるからこそ,その死を避けることに大きな意味があるとセフィリアは考える。
 人の死を避けずに,任務を果たす・・
 人を死なせることなく,任務を果たす・・
 この両者の大きな違いを,セフィリアは痛いほどに知っていた。
・・ふふ,いえ・・・私以上に,ハートネット・・・あの,少年は・・・・
 一瞬浮かんだ少年の顔。
 セフィリアは,軽く口元を歪めた。
 決して口にできないことながら,常に胸を哀しく巡っていた想いを思い出す。
 少年の本質を知っているからこそ,その本質を大切にすることを教えてやりたかった。
・・ふふっ・・今更,時の番人にあっては詮無きことかもしれませんね・・・
 切なく痛んだ胸を押さえることなく,セフィリアは高官たちに向き直って顔を上げる。
・・私にも誇りはあります・・ハートネット・・それは,貴方と同じなのかもしれませんね・・
 凛とした表情には,迷いは一片もなかった。

「よく分かりました。よろしくお願いいたします・・」
 キリッとした美しい顔。
 高官たちは胸が躍るのを感じていた。
 4つの好色な目が,改めてセフィリアの体を舐め回す。
「よろしい。では,お相手願いますぞ,セフィリア殿・・」
 男たちは,満足そうに目を細めた。


第2回


 黒い革手錠を,その細い両手首にかけられたセフィリア。
 革ベルトに繋がれた長い両腕は,天井に向かって美しく伸ばされ,さながら囚われの身になった
美貌の天使といった風情で,男たちの欲望を誘う。
 際立つ白い肌がボゥと妖しく光り,艶めかしい色気が漂っていた。
 そんなセフィリアの,ふっくらとした胸の膨らみやヒップ,長い両脚には男たちの手が遠慮もなく
ベタベタと這い回っている。
 ブラジャーとショーツを身につけたまま責め立てられ,その淫らな刺激に体を震わせる姿は,何
とも言えずひどくエロチックな光景だった。

 白磁のような二の腕に,キスをするように押しつけられた男の唇が,瑞々しい肌の感触を味わい
ながら,肩口に向かってゆっくりと滑り上がっていく。
 高官とその補佐官は,満足そうな声を漏らした。
「まったく・・・セフィリア殿は,綺麗な肌をしていますな。それに,細い体つきながら,柔らか
な女性美に溢れている・・完璧ではございませんか。これでは,妬ける女性も多いでございましょ
うな? 男の視線を惹きつけてしまうこの体では」
「それも仕方のないことでしょう。この細いウエスト,豊かな胸,クッとくびれた柔らかな腰つき。
この体を見れば,男なら誰でも堪らなくなるのは必定です。この清らかそうな肌を,我がモノとし
て征服したい衝動に駆られて・・セフィリア殿への妄想を逞しくする輩も多いと存じますが,いか
がですかな?」
「確かに,セフィリア殿をこんな風にしてやりたいと熱望している男どもは多いでしょうな・・・
そら,こんな風に・・・」
「くくくっ,男どもの妄想の中では,セフィリア殿はこのようなことをされているのですよ・・・
ほれ・・・どんな気分です?」
 男たちは,セフィリアの耳元に口を寄せ,淫らな言葉を浴びせかける。
「う,うっ・・・・どうか・・そのようなことを仰るのは・・お,おやめください・・・」
 耳の中に転がり入ってくる言葉を避けようと,セフィリアは顔を振りよじった。
 男の指は,ウエストの細いラインを確かめるようになぞり・・・ブラジャーの上から胸の膨らみ
を掴んでいる手が,指先だけの動きで無防備の乳房をモミモミと揉み込んでいる。
 下半身では,脚の付け根ギリギリまで這い上がってきた指が,パンティラインを際どくなぞって
いた。
・・あぁ・・・
 震えるような溜息が,唇から漏れる。
 体を自由にされ,ただでさえ羞恥に支配されてしまいそうになるのを何とか堪えている中,これ
以上,イヤらしい言葉などを耳に吹き込まれるのは気が遠くなるほどの辱めだった。

 しかし,飽きたらぬ男たちの淫らな責めは,そこまでに留まらず,益々エスカレートしていく。
「では,そろそろ本題といきましょうか・・」
「・・・?」
 何のことか分からず顔を上げたセフィリアに,高官は,当然といった表情を向けた。
 反論などまるで入る余地のない,悠然とした顔。
「さぁ,セフィリア殿・・どこが貴女の性感帯なのか教えてくださらんかね。じゃないと,どこを
どうしてよいのやら,分かりませんのでな」
「なっ・・・そのようなこと・・・」
 あまりの要求に,セフィリアは色を失った。


 政治家たちは,命の危険など始めから無かったかのように,救出に来たはずのセフィリアに対し
て,己の欲望を剥き出しにする。
 政治家たちにしてみれば,セフィリアを筆頭とした時の番人は,鼻持ちならないクロノスの番犬
だった。
 表向きは,自分たちに礼を尽くす素振りを見せながら,クロノス以外の言うことを決して聞くこ
とはない。
 自分たちのことを歯牙にもかけないその態度,そのくせ尊重しているかのような素振りの丁寧な
言葉遣い,端正に整った顔立ちまでが気に入らなかった。
・・何が時の番人だ・・クロノスの命令がなければ,儂らの指示には従わないなど・・儂らを何だ
と思っている。いつか,その澄ました顔を,すすり泣かせてやりたいと思っていたところよ・・。
よい機会だて・・今まで馬鹿にしてきた報いを思い知らせてやる・・・この女が,逆らえない立場
であるのは面白い。儂の手で,女として恥ずかして堪らなくなることをたっぷりとしてやろう・・
くくくっ,その美形を誇った顔が,恥ずかしさと悔しさと・・・そして感じたくない快楽に歪むの
が楽しみだわい・・
 今まで,畏れと怖れの対象だった,クロノス,時の番人セフィリア。
 この美貌の番人に対して,犯し,ヨガり狂わせ,屈服させたいというどす黒い欲求が,今までずっ
と意識の底にあったのを高官は思い出していた。

・・くくくくっ・・・強いからといって,必ずしも勝ち上がるわけではないのだよ・・
 好色な笑いを顔に貼り付かせて,高官はセフィリアの体に手を這わせる。
・・むしろ,儂らのような,人間の負の力に長けた者こそが,この世界の真の勝者なのだよ・・・
だからこそ,ほれ,お前は儂の思うがままになるしかなかろう?・・ふふふ・・・
 敵にさえ成り得ないような矮小な人間は,しかし,時として強敵以上の力を持つ。
 濁った目を持つ政治家の暗い心情は,セフィリアの想像の及ぶところではなかった。
 知略の限りを尽くし,敵を打ち倒すことそれ一点にのみ全力を傾けていたセフィリアにとって,
嫉妬や妬み,理不尽な憎悪といったドロドロとした人間の内面は,計り知ることができない深淵の
闇だった。
・・そうだ・・力が弱いからといって負けるわけではない。現に,こうやってあのセフィリアを捕
らえて辱めてやれているではないか。何も,面と向かってクロノスと対抗するわけでなし・・ただ
水面下でちょっと都合を付けてやるだけだ・・・アイツらの取引に応じてやるのもよかろうて・・
 男たちはセフィリアにとって,いわば,背後から突き付けられた懐剣だった。
 それも,見かけの傷口以上に,遙かに深刻なダメージを内部に負わせる,禍々しい猛毒を隠した
暗器であった。


「ん? セフィリア殿は,我々を救出に来てくださったのではないんですかな? 協力してくれん
と,我々は非常に困るんですが・・」
 鼻白むセフィリアに構わず,補佐官は背後からショーツの内側に手を潜り込ませていく。
「はっ・・」
 羞恥の感情が露わに奔りそうになるのを,セフィリアはグッと堪えた。
 気味の悪い手の感触が,しつこいほどにヒップにまとわりついてくる。
 ふわりとした双丘を,両手でゆっくりと上下に撫でさすりながら,補佐官は言い募った。
「ふふふ・・・柔らかなお尻ですな。ココはどうですか? お尻を撫でられると,感じてきません
かな? ほれ,どうです。お答えしないと,センセイが困っておいでですよ」
「わ・・かりません・・・」
 セフィリアは,顔を背け,恥辱に声を震わせた。
 その耐える様子,長い睫毛に,男たちの加虐心は一層そそられる。
「『分かりません』ではいけませんな。どうなんですかな? 気持ちいいのか,悪いのか・・感じ
るのか,感じないのか・・・それくらいは教えてもらわないと」
 指先が,双丘の狭間をなぞるように滑り降りていく。
 正面に立つ高官は,両の乳房を揉み上げる手を興奮に弾ませながら,ショーツから次第に丸いヒッ
プが露わにされていくセフィリアの姿態を眺めていた。
 脱ぎ降ろされていくショーツから,下草の淡い翳りが微かに覗いている。
 男たちの股間が,滾る欲望にズキズキと熱く疼いた。
「嘘はいけませんぞ,セフィリア殿。触られて感じたいのが女の体・・・こんなに魅惑的なお尻で
我々を誘っておきながら,何も感じないわけがない。さあ,どうなんですかな?」
「胸も,立派なものをお持ちではないですか。ふふふ・・・感度も申し分無さそうですし」
 ブラジャー越しに,指先が硬くなった乳首に触れ,高官はニヤニヤとしている。
「私は・・私は・・・決して・・」
 男たちの自由にされ,恥辱を受ける悔しさが,セフィリアの胸に込み上げてくる。
・・こんな男たちの・・オモチャにされるために・・・私は・・・
 しかし,セフィリアは,がっくりと首を垂れた。

「は・・い・・・撫でられると・・か・・感じます・・」
 粉雪のような白さを放つヒップを,男の手に散々に蹂躙されながら,セフィリアは小さく,震え
る声を絞り出した。
 そこには,「時の番人」にはおよそ似つかわしくない,一人の少女のような趣がある。
 辱められる悔しさを滲ませるような・・権力に逆らえないことを悟り,身も心も屈服させられる
ことを覚悟したかのような・・それでいて,恥じらう気持ちを抑えきれないような少女特有の初々
しさ。
 今まで,権力にものをいわせて,数多の美女や美少女の体をほしいままにしてきた男たちは,その
恥じらいと初々しさが,女の最も美味な部分であることを知っていた。
「これは,また・・・セフィリア殿の,密かに隠れたウブさが引き立つようですぞ・・ふふふっ・・
いい表情です。やっと正直になりましたな・・」
 部屋中の温度が,急激に上昇していくかのような感覚が満ちていく。
 男たちは,興奮に舌なめずりをして,白い肌に恥じらいと官能を呼び起こすべく,いっそう淫ら
にその手指や唇を這わせた。

「我々は,セフィリア殿を早くイカせなくてはいかんのです。そのためには,セフィリア殿の協力
が不可欠でして・・・なりふりかまってはいられんのです。感じるときには,正直に,感じている
様子を素直に出していただけますかな」
 悠然とした口調で,胸を揉んでいたその指が,セフィリアの反応を確かめるようにブラジャーの
中にゆっくりと潜り込んでくる。
 背後ではヒップが揉まれ,股間の周囲は,太腿から付け根ギリギリまでを何度も往復する大きな
手に撫でられていた。
「は・・・・はい・・・」
 込み上げてくる性感に眉根を寄せながら,せめて,声だけでも堪えようと小さく押し殺すセフィ
リアの抵抗は儚い。
 本格的にセフィリアの体を弄び始めた男たちは,そんな小さな抵抗ごと,一枚一枚とプライドを
剥ぎ取っていく。
 高官は,口調だけは慇懃に笑みを浮かべた。

「感謝いたしますぞ。では,お聞きしますが,他にはどこが感じるのですかな?」
「え・・・あの・・・」
「ここなど,いかがですか? 私が直々に揉んで差し上げている,このブラジャーに包まれたオッ
パイの・・ココですよ。さっきから,貴女が硬く尖らせてしまっている処でもありますな」
「はっ・・・ぁっ・・」
 胸を隠すことは出来なかった。
 あっという間に,剥き上げられたブラジャーから,美しい形の乳房が零れ出てくる。
 すかさず,露わにされた敏感な尖りを指先に摘まれ,セフィリアは上半身に緊張を奔らせた。
「では一緒に,この美しい背中も可愛がって差し上げましょう・・」
 同時に,補佐官の舌が,後ろから背筋を舐め上げてくる。
「そこはっ・・・ん・・ぅぅ・っ・・」
 ツツーッと背中を舐め上げてくる舌。
 セフィリアは,耐えきれず背を弓なりに反らせた。
「ほほぅ・・・セフィリア殿は,やはり背中も弱いようだ。補佐官の舌遣いは如何ですかな? この
男の舌戯は,なかなか上手いモノでしょう?」
 反り返った胸に屹立した乳首を,高官は両手の指で楽しそうに何度も摘み転がす。
「ぅ・・ぅ・・っ・・ん・・・・ぁ・・」
「どうですかな? ふふふ・・もう,こんなに尖らせて・・感じているのでしょう? 感じるとき
には感じると言ってくださらないと,我々が大変困ること,もうご存じですな?」
 いつの間にか,高官の顔は,際限を知らない邪な悦びに満ちている。
 目の前には,手にかけることなど,到底叶うべくもなかった時の番人,セフィリア=アークスが
今,自分の奴隷として裸体を晒しているのだ。
 しかも,何をされようと,逆らうことなど決して許されない。
・・さあ・・これからだな・・・儂の手で,たっぷりと恥辱と悦楽にまみれさせてやろう・・
 男の胸は,ゾクゾクとした興奮に燃え上がっていた。

「くくくっ,さぁ,どうなんです? コイツが気持ちいいんでしょう? ココを,こんな風に弄ら
れるのは如何なんですかな?」
 左右の乳首を摘み転がす高官を,セフィリアは,眉根を切なく寄せた切れ長の目で見つめ,震え
る声で求められる言葉を口にする。
「う・・ん・・・は・・い・・・胸を・・・胸を,そのようにされると・・感じます・・」
 しかし,懸命な覚悟を決めた一言を,高官は面白そうに軽くいなし,更に淫らで無慈悲な責めに
セフィリアを追い込んでいく。
「なるほど。それでは・・・ココは如何ですか?」
「はっ・・・うぅん・・っ!」
 ビクンと腰が跳ね,セフィリアは声を漏らした。
 辛うじて僅かにショーツに隠れていた秘部に,男の指が宛がわれていた。
 指先は,弦楽器を弾くかのように秘部を前後に往復し,僅かながらも花びらの中に沈み込もうと
している。
「そろそろ,セフィリア殿のココは濡れてきましたかな?」
「そ,それはっ・・・」
「セフィリア殿には,イッていただかないと我々の命が危ないものでしてな。これは,我々の命を
救う,栄えある名誉なことなのですぞ。さ,どうなんですかな? 我々の言葉に感じて,濡れてき
ましたかな?」
「ほら,センセイにきちんとお答えするんですぞ。イカせてくださるのですから」
 政治家たちは薄笑いを浮かべ,決して抗うことができないことを知った上で,セフィリアの体だ
けでなく,その心までもを嬲っていく。
 女というものを,好きなように味わう楽しみを知り尽くした巧みさは,セフィリアの想像を遙か
に超えていた。
「はい・・・感じて・・濡れて・・います・・・」
 目を瞑り唇を噛むセフィリアを,男たちはまだ許さない。
「それで? ふふふ・・・それでどうするとよいのですかな? 我々にどうして欲しいと? この
尖った乳首と・・・貴女の秘められた大切な処と・・・どうすればもっと感じるのか,教えてくだ
さいませんかな」
「それは・・・・」
 セフィリアは言い淀む。
 しかし,逃れる術はあるはずもなかった。
「ふふふっ・・・舐められたいのでしょう? 疼く乳首を,センセイに舐めて欲しいのでしょう?
そして,セフィリア殿のソコを・・・我々の指や・・舌や・・もっと太くて逞しい,男のモノで犯
して欲しくてならないのではないのですか? ほら・・私もこうして頑張っているのです・・正直
に教えてはくださいませんかな? でないと,果たしてどうすればいいのやら・・」
 首筋に舌を這わせる補佐官が,背後でニヤニヤとした笑みを浮かべているのが感じられた。
 セフィリアは,目を瞑り,ゆっくりと静かに息を吸う。
・・迷うことなど・・・もう・・無いはずです・・・大丈夫・・私は大丈夫です・・・
 まだ,事件は解決をみていない。
 このようなところで,留まるわけにはいかないのだ。
 静かに受け容れることが,自分を保ち続けることに必要なことだった。
 セフィリアは,自分自身に言い聞かせるように胸に呟くと,ゆっくりと息を吐く。
「・・どうか,私の・・・乳首を舐めて・・もっと,感じさせてください・・・私のソコも・・・
直接触って・・犯して・・・どうか私を・・たくさん,イカせてください・・」
 プライドをズタズタに引き裂かれながらも,何とか冷静に努めるセフィリアがそこにいた。
「流石は時の番人,セフィリア殿。見事な,お言葉でしたぞ・・では,私のテクニックの全てで,
たっぷりとイカせて差し上げましょう」
「ふふふっ,微力ながら,私もセフィリア殿のために力をお貸ししますぞ・・」
 白々しい台詞を吐く男たちの手が,前後からショーツの小さな布を奥深くまでかい潜ってくる。
「うぅ!・・っ・・くっ・・ぅんっ!・・」
 セフィリアの全身に,戦慄が奔った。
 それは,鮮烈で,脳髄にまで突き抜けるほど甘美な痺れだった。


第3回


「は,あぁ・・っ・・・ん,んぅ!・・ぅ・・」
 浅ましい声だけは発すまい,嬌態だけは晒すまいとする渾身の努力で,それだけは何とか堪える
ことができたものの,体に奔る快感そのものを抑えられるわけではない。
「くは・・っ・・あ,ぁ・・ぁっ・・・んんうぅぅっ」
 男たちの指がくねる度,ショーツの中ではクチュッという微かな水音が響き,セフィリアの膝が
崩れ落ちそうになる。
 セフィリアは,懸命に奥歯を噛む。
・・簡単には,墜ちられない・・こんな指ごときに・・・簡単には決してっ・・
 両腕を拘束され,前後からショーツの中に突っ込まれた手にガクガクと腰を震わせながらも,必
死に耐えようとしている美女の姿は最高の艶姿だった。

「ほほぅ・・・セフィリア殿,微かですが・・・だんだん濡れてきましたな」
 股間に押し当てられた指が,熱を持ち始めた秘部の丘を前後になぞってくる。
 腰のふっくらとした双丘の狭間を指が探るたび,ヌメる液体が男の指を熱く濡らした。
「うぅ・・ん・・んんっ・・そのようなことは・・」
 セフィリアは,目を瞑り,襲いかかってくる快感に耐えようと唇を結ぶ。
・・あ,あ,ゆ・・指がっ・・そんな処をっ・・くっ・・こんな男たちの指に・・っ・・体を探ら
れるなどっ・・くぅぅんっ・・・
 前後から2本の手に股間を這い回られ,気を抜けばすぐにでも腰が抜けそうな快感に,セフィリ
アは必死に耐えていた。
 濡れた秘肉の左右の丘を,後ろから差し込んだ指先で,隅々まで愛撫する補佐官の表情に,ニヤ
ニヤと暗い悦びの色が浮かんでくる。
「確かに濡れてますな・・・しかし,セフィリア殿の女性自身は・・・花びらのこの形といい,感
触といい・・まだあまり男を知った体ではないと見えますな・・我々が念入りに,この体の全身に
快感というものを教えて差し上げる必要がありそうです」
「そうだな・・女の歓びというヤツを知らなければ,イクということも難しいだろうからな・・セ
フィリア殿,すべて私らに安心してお任せ下さい。じっくりと,ちゃんと教えて差し上げますから
な。体中,どこもかしこも性感帯という状態にね・・」
 男たちは,自らの行為を正当化する言葉の鎧を不必要なほどまといながら,それが楽しくてなら
ないかのようにセフィリアの魅力的な体に手をかけた。

「はっ・・うぅぅっ・・・」
 熱く濡れた舌が,紅く火照り始めた耳を舐め回した。
 ただそれだけで,セフィリアの体に緊張が奔る。
 補佐官が,ほくそ笑んだ。
「女性にとって,耳というのは敏感なモノでしてな・・・こうされると感じるでしょう?」
「くっ・・んんぅっ!」
 熱い舌が,耳の奥までねじ込まれた。
 舌先が,こね回すように動いてくる。
 しかし,そのような責めを繰り出しながらも,秘部に対する責めの手は少しも緩められることが
ない。
「ココも一緒に触られると,体中のいろんな処がビリビリに感じてくるものなのですが・・・ふふ
ふふっ,如何なモノですかな」
「はっ・・あっ・・ん! く・・はあぁぁぅっ!」
 両脚の中心で,ショーツの中で蠢く手が,次第に熱を帯びてくる秘部を刺激してくる。
 濡れ始めた花びらを左右に割り,軽く沈んだ指が前後に往復した。
・・指が・・指がっ・・ソコを弄られると・・っ・・ぁぁっ,耳の中では舌が動いて・・
 セフィリアの全身に,ぞくぞくとする戦慄が奔った。
 声を必死に押し殺そうとしても,悪寒にも似た痙攣が体の奥から込み上げてくる。
 セフィリアは,声を上げまいと歯を食いしばった。
「ふふふ・・・まだまだですよ。こんなもんで感じていたら,最後にはどうにかなってしまいます
よ。さあ,もっと感じることを,たっぷりとして差し上げましょうか・・」
 補佐官が,ゾッと寒気のするような声で,後ろから耳の中に囁く。
「それにしても,お美しい乳房の形ですな・・これがお椀型というのでしょうな? それに,綺麗
な色の乳首をしておられる・・くくくっ,こんなに尖らせて・・」
 セフィリアの正面では,形のよい乳房を揉み,桜色に屹立した乳首を愛でる高官が,ゆっくりと
その口を近づけてきた。

 白桃のような乳房の中心で,桜色に色づく小さな乳首。
 高官が,その突起をさも愛おしそうに唇に含む。
「ぁっ・・・く・・ん」
 胸の先端に,新たな快感の細波が走るのをセフィリアは感じた。
 男の唇は,軽く包み込んだ乳首を,その柔らかさと屹立した形を楽しむように,微妙な強弱のリ
ズムをつけて締め付けてくる。
・・くっ!・・ぅんっ!・・胸まで・・ぁ,んっ・・んうっ・・だ,だめ・・っ!・・
 耐えようとすればするほど,どうしても男たちの淫技に意識は向かってしまう。
 しかし,体中に与えられる淫戯は,お互いが相乗効果的に快感を大きくし,セフィリアの耐えよ
うとする力を巧妙に剥いでいく。
「ひっ・・ぅううぅぅんっ!」
 耳元から首筋を這い舐める,ザラザラとした舌の感触にセフィリアは小さな声を上げた。
 胸の敏感な尖りは,弾力のある唇に挟まれ,強く弱くリズムをつけて揉まれている。
 そして,それらすべての快美感と,連動し作用し合うかのように,下半身ではヌメる秘裂をたく
さんの指先が何度もえぐった。
「はっ,ぁっ・・うぅぅ・・」
 たとえようもない快感が体を奔る。
 腰に奔る鮮烈な痺れに,セフィリアは体をビクビクと反応させた。
・・あぁ・・っ・・このような・・体中に及ぶ嬲り・・全身が痺れて堪らない・・ぁあっ・・
 体中に奔る快感は,奥底からの熱を呼び起こし,セフィリアの全身の性感を否応なく加速度的に
高めていく。
 
 セフィリアの硬く尖った乳首に対する,高官の責めは異常なほどに執拗だった。
「私は,特に女性の乳首が好きでしてな・・・美しい女性が,ココを舐められて眉根を寄せて喘ぐ
様などもう・・・おっと,失礼。これは私ごとでしたな」
 胸元に顔を埋めた高官は,ナメクジのような軟らかな舌で,乳首の先端を丸くなぞった。
「どうです? だんだん感じてきてしまうでしょう? ふふふっ,こんな風に乳首を刺激されると,
恥ずかしい処が疼いてきませんかな? ココですよ,ココ」
「あ,ぁあぁっ!・・ふっ・・ぁぁ・・ぅんっ・・くぅ・・ん!」
 甘く痺れている秘肉を,捏ね回す指先に,腰が前後にくねる。
 同時に後ろからは,女性の曲線美を描く背筋に舌が這い,ツッーッと何度も往復するように舐め
上げられる。
「はぁ・・はあぁ・・ぁっ・・」
 セフィリアは,半開きの唇から熱い息を吐いた。
 男の言う通りだった。
・・だめ・・いけない・・乳首を舐められると・・っ・・体が・・・意思とは反対に求めてしまい
そうに・・っ・・はっ・・
「んぅうぅっ・・」
 吸われる乳首に,ピリピリとした鋭い快感が奔り,セフィリアは顔を背けて身をよじった。
「いけませんな・・逃がしませんよ。セフィリア殿には,もっと感じてもらわねばならないのです
から・・ひひひっ,頑張ってくだされよ」
 身をよじり逃れようとする体を,背中に回した腕でガッチリと抱き寄せ,高官は更なる愛撫を乳
首に加えていく。
「ぁく・・ん・っ・・・っぁああぁっ」
 疼くような刺激を乳首に与えながら,秘裂を捏ね回して掻き分ける指先は,蕩けた花びらの奥に
隠れる小さな秘孔を捉えていた。

・・こんなにっ・・体中を刺激されてしまうと・・・こんな風になってしまうなんて・・
 指先が,ヌルヌルとした入り口に突き立っている。
 ただそれだけで,体を貫かれる悦びを予感し,自ら腰を押しつけて一気に指を埋め込もうとする
衝動が湧き起こってくる。
・・だめ・・それだけはいけませんっ・・・自ら求めてしまうなど・・決して・・っ・・
 必死に,衝動を抑え込もうとして,耐えかねる体がブルブルと震えた。
 目を瞑っても,否応無しに湧き起こってくる,淫らな感覚。
 男たちの巧みな淫技には,際限が無いかのようだった。
「ふふふっ,コレがそんなに気持ちがいいのですかな・・・清らかな顔をして,随分と男を誘う腰
つきだと思ったら・・・セフィリア殿のココはこんなにイヤらしい・・」
「あ,あ,そんな・・っ・・んあぁっ!」
 秘孔を押し広げるようにして,指の先端部が侵入した。
「ん・・ふぅぅぁっ!」
 続いて,ゆっくりと引き抜かれる。
「ほら・・・こんなに濡れて・・ふふ,セフィリア殿も,立派な女ではありませんか」
「く,ああぅぅっ・・!!」
 第一関節部分までしか入れられない指先が,何度も秘孔を犯し始めた。
 その度毎に,狭く小さな秘孔は,突き立てられる指の先端に何度も押し広げられる。
 狭く,快美感の神経が密集した処に感じる,指の侵入。
 堪らない圧迫感。
 濡れた秘孔を,強く擦り上げられる鮮烈な快感。
「ぁっ,はっ・・ん,ぅっ!・・ぁぁっ!・・だ,だめ・・っ!・・・」
 しかしそれでも,指を根元まで入れられない秘肉は,満たされない悦びに焦れる疼きが広がって
くる。
・・こんなの・・っ・・た,堪らないっ・・・どうにかなってしまいそうっ・・
 半開きの唇から,必死に堪える小さな声と熱い息を吐く。
 セフィリアは,体内に駆け巡る性感の疼きに,早くも追い詰められていくものを感じていた。

「こんなにイイ体をしているのに・・今まで,さぞ我慢し続けていたことでしょう? この体を,
男に味わわれることなく独り寝で・・・何と勿体ないことでございましょうな」
「その分,今日は我々が,たっぷりとこの体を可愛がって差し上げましょう・・セフィリア殿も,
この際,体に正直になって一緒に楽しむことにしませんか?」
 耳元に囁かれる声に,ゾクゾクとした身震いがセフィリアを襲う。
「ぁ・・はぁ・・ぁ・・っ・・・そのような・・淫らな言葉・・・どうか仰らないでください」
 チュッチュッと両乳首を交互に吸い立てられながら,なおも指の先端だけで秘部を犯され続ける
辱めに,セフィリアは顔を背けて耐える。
 守り,救出するはずだった相手から,このようなイヤらしい言葉を耳に吹き込まれるなど,到底
受け容れられることではなかった。
 しかし,その気が遠くなるような行為を受け入れさせられる羞恥と悔しさ,そして嫌悪する感情
こそが,まさぐられている体を逆に敏感にさせていることにセフィリアは気づかない。
 男たちは,口元を僅かに歪ませ,薄く笑っていた。
・・ふふふ,佳い女を楽しむには,こうでなくてはな・・イヤだと思いながらも,逆らえない行為
を強要されるうち,体が圧倒的な快感に包まれ身も心屈服してしまう・・快感を罪悪視してしまう
生真面目な女ほど,快感に対しては敏感よ・・その相手がセフィリアとは,最高だったな・・これ
以上の相手は存在しまいよ・・ふふふふっ・・
 力ずくとは違う,女を追い詰め嬲ることは,男たちにとって最高の美酒も同然だった。

 わざと大げさな身振りで嘆息してみせる。
「いけませんな・・その答えでは,何か我々が,自分の楽しみのためにこのような行為を強要して
いるかのような感じがしますぞ。何と,嘆かわしい・・」
「我々が耐え難きを忍んで・・必死になって,何とかセフィリア殿の気分を高めて差し上げようと
しているのに,それがお分かりにならないとは・・」
 セフィリアの立場を利用し,セフィリアを縛っていく。
 セフィリアには,それが分かっていながらどうしようもない。
「いえ・・・申し訳ありません・・・どうか・・続けて下さい・・・」
 男たちは,内心で邪悪な笑いが込み上げてくるのを抑えることが出来ない。
 最後の追い込みまで,もう少し・・・セフィリアを崖に完全に堕とすまで後一歩だった。
「分かっていただけますかな? 感謝致しますぞ」
「では,セフィリア殿も頑張って,一緒に気分を高めていきましょうぞ・・・さあ,その綺麗な声
で,我々の気分も高めて下さらんか? どうすると,よろしいですかな?」
「そ,それは・・っ・・・」
 セフィリアは唇を噛む。
 男たちの望むことは分かっていた。
 それに抗うことは,既にもうできない。
 ここまで追い詰められてしまったという感が,強く込み上げてくる。
 セフィリアは,震える声を小さく絞り出した。

「胸が・・舐められると・・とても・・か,感じます・・っ・・もっと・・ぁぁ・・舐めて下さい
ませんか・・・それに・・あの・・ぁぁ・・っ・・ア・・アソコが・・う,疼いて堪りません・・
入り口だけではなく・・もっと奥まで・・ゆ,指を入れて・・感じさせて欲しいのです・・どうか
お願いします・・っ」
 言い切ったセフィリアは,どうしようもない羞恥に顔を背けた。
 好色さに老練な磨きをかけた政治家たちの責めに,セフィリアは目眩すら覚える。
 しかし,その仕草までが,政治家たちには欲情を誘い煽る行為だった。
「よく分かりました・・・他ならぬ,セフィリア殿のご希望です。セフィリア殿を満足させること
ができるよう,我々も頑張らせていただきますよ・・では」
「・・っ! ぁ,っ,ぁあぁあああぁぁっ!」
 重々しく頷いた高官の腕に抱かれ,セフィリアは,股間の衝撃に顎を反らせて喘いだ。
 熱く蕩けた内壁を,節くれ立った太い指が侵入してくる。
・・ああぁっ! 奥まで・・っ! 奥まで指が入ってくるっ・・た,耐えきれない!・・
 先ほどまで,指の侵入を受けずに焦らされ続けた肉壁が,激しい快楽に悦びを訴えていた。
 痙攣のような震えが止まらず,腰が勝手に動いてしまう。
 子宮が,秘肉が,待ちかねたようにザワザワと騒ぎさざめき,悦びに指に絡みつく。
「あ・・・ぁっ・・・くううぅ・・んんぅっ! っぁああぁあああぁっ!」
 甘く重い衝撃。
 高官の指を根元まで埋め込まれたとき,セフィリアは絶頂に達していた。


第4回


「くぅ・・ぅっ・・んん・・あぁ・・んっ・・・はあぁ・・ぁっ・」
 ヌメリの中心に突き立つ高官の指。
 指の根元まで秘肉に咥え込ませ,グルグルとうねるように掻き回される度,セフィリアは熱い吐
息を漏らさずにはいられない。
「あ,あ・・あぁっ・・ふ・・んぁあぁ・・っ」
「くくくっ・・・随分とよさそうですな・・この指が,そんなにいいのですかな?」
「んん・・くっ・・は,はい・・イイです・・とても・・気持ちがよくて・・感じます」
 恥辱にまみれながらも,セフィリアは潤んだ瞳を返す。
 選択肢を与えず,強要していることが分かっていながら,男たちはゾクッとした興奮が火のよう
に熱く股間を昂ぶらせるのを感じた。
「あぁ・・んっ・・くっ・・あ,はあぁ・・んっ・・でも・・んんぅっ・・あまり,中で指を動か
さないで・・ください・・もう・っ・立っていられなくなりそう・・です・・」
 しっとりと濡れた瞳。
 隠しきれない恥じらいを含んだ官能的な目つきに,高官は掻き立てられるモノを感じる。
「なるほど。ちょっと,感じすぎてしまいましたかな? よろしいでしょう。それでは私が,椅子
になりましょう。それも・・ふふ,快楽をもたらす椅子ですがな・・」
 両腕を上に拘束されたセフィリアの足元に,高官はどっかとあぐらをかいた。
 無造作な動作で,セフィリアのしなやかな両脚を掴み,両肩に乗せて太腿と腰を抱え込む。
「はあぁっ,何をっ・・ま,待ってくださいっ・・」
 セフィリアの白く長い脚が,高官の肩の上で宙に浮いた。
 両脚の中心で濡れ光る秘裂は,高官の顔の前に淫らに広がっていた。
「くくくっ,グチャグチャに濡れてしまっているじゃないですか。これだけ感じてしまっては,早
くイキたいでしょう。ふふふっ,凄いのを上げましょう・・」
 高官の唇が秘部に押し当てられ,蜜の溢れる花びらを掻き分けた。
「はぁううっ・・!!」
 背中を仰け反らせながら,腰に電気が走るのをセフィリアは感じた。
・・そ,そこはっ・・っあぁっ・・そこはダメっ,いけないっ・・っくあぁああっ!・・
 花びらの奥に隠れた,艶やかな珠。
 高官の唇は,その小さな部分に,強く吸い付いていた。

「っぁああぁああっ! んっ,はぁっ,うぁあぁあああっ!」
 体を大きく跳ね上げ,暴れさせるセフィリアの腰をガッチリと抱え込み,高官の唇は小さな突起
を吸い立てる。
「ふふふっ,イイのでしょう? 乳首もこんなに尖ったままで・・吸って欲しいですかな」
 上半身では,補佐官が楽しそうに揺れる乳房を揉み上げ,乳首に舌を這わせていた。
「はあっ,ああぁんっ! ううんっ,くっ,そこはっ・・そこはいけませんっ・はっあああっ・・
いっ,いやあぁっ・・」
 胸に奔るツンとした刺激と共に,乳首が吸われ,先端が舌先に突かれるのを感じる。
 ビリビリと電気のように痺れる小さな珠が,延々と休む暇も与えられずに吸われ続ける。
 セフィリアを快感の痺れに突き落としながら,高官はイヤらしく囁いた。
「こういうのもイイでしょう? 今まで,貴女は,女の歓びを知らなさ過ぎたんです。たっぷりと
堪能してください・・・ふふふ,今度はこういうのは如何ですかな?」
 言葉と共に,高官の舌が激しく動いた。
「はうぅ・・っ!!」
 セフィリアの呼吸が止まる。
・・こ,これは・・っ・・・く,くうぅぅん・・っ・・
 舌先に触れている,小さな物体が強烈な振動と共に押し潰され,激しく転がされていた。
 腰に,一際強烈な痺れが奔る。
「あぁっ,はぁああぁっ! い,いけませんっ! 舌をっ・・う,動かさないでくださいっ・・・
はっ,あっ・・あぁぁっ!」
 痺れは容易には退かず,それどころか全身に広がろうとしている。
 手足がピーンと伸び,唇がワナワナと震える。
「ふふふ,イクのですかな? ココを舐められて,セフィリア殿はイクんですな? ふふふ・・気
持ちいいでしょう? さあ,存分にイッてください」
 男の言葉が,抗いたくも心地よく感じる。
 舐め吸われる乳首が,それに甘く追い打ちをかけた。
「だ・・だめ・・うぅ・・あ・・ぁ・・も,もう・・ん,んぁあぁあああーっ」
 セフィリアは,高官の肩に担がれた両脚を大きく震わせながら,秘部を吸い立てられる快感に絶
頂に達した。

「あ・・ぅん・・くっ・・ふ・・はっ・・あぁ・・んっ・・」
 肩を大きく上下に動かし,絶頂の余韻に手足をピクピクと痙攣させるセフィリア。
 その耳に押し当てられたのは,電話の受話器だった。
「な,何・・」
 見ると,目の前にジェイが立っている。
「おい,セフィリアさんよ・・・」
「は・・はい・・・」
「お楽しみのところ悪いが,連絡の時間だ。アンタのお仲間に,きちんとこちらの要求を,連絡し
てもらわなきゃいかんからな・・ほら,もうすぐ相手が出るぜ」
 はっとする間もなく,プルルルルという通信音が聞こえる。
・・そんな・・こんなときにっ・・・
 そのとき,後背で体を割られるのを感じた。
「ほれ・・・私の硬いモノが,貴女の柔らかなお尻に当たっているのが分かりますか?」
 ヒップに感じる,高官の熱く硬い物体。
「これが男というものです・・ふふ・・・今から,コイツを貴女の中に入れて差し上げますよ」
・・いけないっ,今そんなことをされるとっ・・・
 脚を閉じる余裕も,男を振り払う間もなく,左右に張ったヒップを掴まれる。
「ひうぅっ・・!」
 掴まれたヒップが後ろに引き寄せられると同時,男が入ってきた。
 セフィリアの体に,ビクンと衝撃が奔る。
 白い喉が仰け反った。
 ヌルヌルと,小さな秘孔に侵入してくる熱い男根・・・
・・くっ・・くぅ・・は・・ぁっ・・・こんなときに・・っ・・た,だめっ・・・
 込み上げる狂おしさに,セフィリアは首を左右に振る。
「ベルゼーだが・・」
 電話の向こうの声に,セフィリアは数刻の間,答えられなかった。

「ベルゼーだが・・・誰だ? アイリンか?」
「そ,そうです・・・セフィリアです。その名前は,もう必要ありません・・ベルゼー,あなたが
今回の指揮を執っているのですか?」
 背後から犯されながら,必死に快感を抑え込む。
 何とか平静を保った声で応答ができるまでには,しばしの時間が必要だった。
「あぁ,そうだ。だが本部は,現場近くではなく市の中心部だ。話にならん・・・ところでセフィ
リア,どうした? まだ犯人たちのところから戻っていないようだが・・何か問題でも起きたのか」
「心配ありません・・・人質も無事です。それよりも犯人たちから,要求があるようです」
「む・・・要求か。何だ・・」
「それは・・っ・・ん・・」
 答えようとして,セフィリアは言葉を続けることが出来なかった。
 体内で,男根が細かく抜き差しを繰り返しながら徐々に入ってくる。
「ぐっ・・むむ・・ん,うぅ・・はあぁ・・っ」
 受話器から顔を逸らして,懸命に息を呑み,歯を食いしばる。
 その様子に,背後から犯している高官がニヤニヤと笑った。
「ふふふふ・・お電話中,すみませんな。凛々しいセフィリア殿を見ていると,コイツがどうにも
我慢ができなくて・・・」
 ヒップから入ってきた男根が,腰の奥までズブズブと侵入してくる・・・
・・う・・あぁっ・・奥にっ・・奥までっ・・は,入ってくるっ!・・・
 男の下腹部が,ズンと重く,柔らかなヒップに当たった。

「かは・・っ・・・う・・くっ」
 傍から見ればごく軽い衝撃だが,秘奥まで突かれたセフィリアにとっては,この上ない響きを腰に
もたらす突き込みだった。
 体の芯にまで到達し,そこを直接えぐられたかのような感覚。
 声になるのを避け,何とか吐息に変えたものの,責めは当然それだけで終わらない。
「私の太いモノを,セフィリア殿のココが咥え込んでいるのがお分かりですかな? くくっ,しっ
かり咥え込んで・・根元まで貴女に包まれた私のモノ,極上の気持ちよさですぞ」
 高官が後ろから,セフィリアだけに聞こえる小声で囁いてくる。
「く・・くふっ・・んっ・・・は,ぁ・・っ」
 高官の指が,震える顎に宛がわれ,半開きの唇を確かめるようになぞった。
 唇に咥えさせられる指が,自分を犯すモノのようにセフィリアには感じられる。
「くふふふ・・内部もドロドロに熱くて・・・貴女のココは,素晴らしいですな。中に入れている
だけで,私のモノに絡みついてきて・・・堪らなくなってきます。まさに,男を夢中にさせ,狂わ
せる体をしていらっしゃる・・・どら,少し動いてみてもいいですかな?」
 男の言葉とともに,今度は,体内から男根が引き抜かれていく。
「くはっ! あ・・ぁ・・ぁぁっ! ・・んっ・・」
 秘肉を引き摺るようにして,抜かれていく男根の動きにヒップがブルブルと震えた。
「どうした,セフィリア? 何か具合でも悪いのか?」
 懐かしいベルゼーの声が,今だけは責め苦だった。

「いえ・・大丈夫・・すみません・・・何でもないのです」
 再び気持ちを入れ直し,ところどころ吐息を漏らしながらも,セフィリアは凛とした表情で答え
た。
 ジェイが,要求内容を書いた紙を手渡してくる。
「要求内容を・っ・・言いましょう・・要求とは・・・ウニモグを5台」
「ウニモグだとっ!?」
 犯人の要求に,ベルゼーが愕然とした声を漏らした。
 ウニモグとは,不整地・水中・泥中で高い機動性を発揮するばかりか,登坂能力45度,横転角
38度と,崖にも見える場所を走破することができる軍用車両である。
 この山の中を自由に動き回るのに,障害になるものは何もない。
・・道路ならいざ知らず・・山中は全くの無警戒だ・・そこに逃げ込まれては,パトカーなどでは
敵にもなり得ん・・犯人たちは,最初からこれを狙っていたか・・ 
 逃走不可能と思われた非舗装の山道が,一転して犯人たちにとってこの上ない有利な地形となっ
てしまうことを考え,ベルゼーは呻いた。
「まさか,ウニモグとは・・・確かなのか? 犯人がそう言っているのか?」
「はい・・間違いではありません・・そのウニモグは・・・ぅ・・んっ」
 言葉を続けようとして,セフィリアは息を呑む。
 高官が,ゆっくりとした律動ながらも,深い突き上げでセフィリアを責め苛み始めた。

 太い杭を打ち込まれ,秘裂と花びらが・・内側に・・・外側に,と擦れ,何度も捲れ上がる。
・・く・・くっ・・くぅ・・んぁぁっ・・・い,いけないっ・・感じてはダメ・・っ・・
 甘い痺れが,ビリビリと腰全体に広がり,膝が崩れ落ちそうだった。
 しかし,宙に両腕を吊られ,ヒップを掴まれて太いペニスを埋め込まれた体は,何一つセフィリ
アの思い通りになるものはなかった。
 高官の男根が,ズシン,ズシンと腰に打ち込まれる度,セフィリアは背を弓なりに反らし,全身
に力を込めてその衝撃に耐えねばならなかった。
 美しい形の乳房が前後に揺れ,声が揺れ響く。
「ウニモグには・・ぁぅっ・・はぁっ・・と,盗聴器など,余計な手を加えないこと・・・小細工
など・・っん,うぅっ・・するな・・ぁっ・・警察無線をつけておくこと・・ただし・・」
「ただし・・?」
 問いかけるベルゼーに,セフィリアはまたしても返答ができない。
「んっ・・うぅ・・ぁ・・ぁく・・っ・・んん・・はっ」
 ベルゼーに聞こえないよう,受話器から顔を外して息を吐き,やっとの思いで声を殺す。
 気を少しでも抜けば,淫らな打ち込みに耐えかねる声が,喉の奥から出てきそうだった。
・・あぁ・っ・・動いている・・っ・・広げられて・・くくぅ・っ・・奥に当たってる・っ・・
 濡れた秘孔を押し広げ,内部に出入りを繰り返して動く,硬く張りつめた男根は強烈な存在感を
セフィリアに伝えていた。
 その一回一回の動きに,歓喜してざわつき,ヌメヌメと絡みついていく秘肉が恨めしい。
・・どうして,このような汚らわしいモノに・・っ・・私の体は,反応してしまうの・・
 セフィリアは,歯を食いしばって必死に耐えた。

「ただし・・ぅくっ・・すべての窓には黒色フィルムを貼り・・く・ぅんっ・・防弾仕様の車両に
して早急に届けろ・・と・・あく・っ・・ぅぅ・・いうことです」
「そうか・・なるほど」
 犯人の意図を考えるように言葉を切ったベルゼーは,ふとセフィリアに問いかける。
「ところで,セフィリア・・・大変な状況ならば,俺が乗り込んでいってもいいが・・・誰かナン
バーズを呼ぶ必要はあるか? それとも,医療班がいいか?」
「それは・・」
 セフィリアは言い淀んだ。
 ベルゼーの話しぶりには,セフィリアの身を案じるかのような色が滲んでいた。
 ジェイを見ると,『前に約束した通り,手を出させるな。適当に話してあしらえ』というように
手を振って頷いている。
 セフィリアは,努めて冷静に答えた。
「いえ,その必要はありません・・どうか,冷静な対応をお願いします。特に,ジェノスには突出
せず,行き過ぎることがないようくれぐれもご注意ください・・」
「分かった・・伝えておこう」
「お願いします・・・」
 セフィリアは,喘ぐように何とか返答する。
 秘部を掻き回すように,太い男根が秘裂の狭間でうねった。


 最初のあのとき,ジェイが迂闊にも漏らした「一週間」という期限・・・
 あれは,犯人たちの,何か大きな動きを示しているのではないのか・・
・・何かの動きを見せるのが一週間後・・だから,その決行までの時間を稼ぐために,私を捕らえ
た・・
 犯人は,いったい何を目論んでいるのか・・
 セフィリアは,犯人たちの意図を読もうと思考を巡らせる。
 5台のウニモグを要求している事実。
 これが,逃走用であることは疑いようがない。
・・人質を分乗させ,山中にバラバラに逃げて追跡を撹乱する・・・
 フィルムを貼っておけば,人質を乗せた車両を特定することは難しくなる。
 犯人だけであれば,警察も全力を挙げ,力ずくで車両を押さえることが出来るが,人質が乗って
いるかもしれないとなると,それも難しい。
 ましてや,『進行を妨げれば即,人質は殺す』と宣言されれば,容易には手出しが出来ない。
 それに,警察無線を積み込めば,警察の情報を把握することもできる。
 そんな中で,山中に逃げ込まれれば,数時間も経たないうちに補足できなくなり見失ってしまう
ことは目に見えていた。
・・しかし・・あくまで目的は,別にある・・・
 セフィリアは,逃走だけに心を囚われる愚を犯すつもりはなかった。
 逃走は,目的を果たしたその後のことに過ぎない。
 そもそも,立てこもりの意味は何だったのか。
 逃走するだけならば,最初から出来たはずなのだ。
 そこには,何らかの目的が別にあったと見るのは,妥当というより当然のことと思えた。
・・何かが,まだ裏に隠されている・・・
 それを防ぐこと,そのことが最大の問題事であるはずだった。
 だが警察は,もう間もなくそれどころではなくなる・・・
 新たに降って湧いた,逃走という可能性によって,その対応策に追われることになるだろう。
 逃走の派手さと意外さによって,巧みにこちら側の目を外そうとするやり方・・
 それが分かっていても,逃げられるかもしれないという可能性の危険さから見れば,軽く見えて
しまうものなのかもしれない。
・・なかなか・・侮れない・・
 頼みの綱は,ベルゼーと,そしてあとは・・・ここにいる自分だけだった。

・・そのために私は,ここを離れることは出来ない・・媚びるようにしてでも犯人の側にいて・・
 それがどういうことなのか,想像を巡らすだけで鳥肌が立つ。
 犯人や高官たちの怒張を,自ら唇に咥え・・・秘部に埋め込み,『奉仕』をさせられている自分
の姿が目に浮かぶ。
 平気なわけがなかった。
・・しかし・・それしか・・ありません。任務を果たすためならば・・・
 セフィリアは,両手のこぶしを固く握りしめて決心を固めた。


 そのとき,体内の男根が先端近くまで引き抜かれる。
「お話は,終わりですかな? では,そろそろ激しくしてもいいでしょう? もう,さっきから,
ウズウズして,我慢が出来なくて仕方がなかったところなんです」
 次の瞬間・・・
 両脚の爪先が,床から浮き上がるほどの力強い突き上げが,一気に送り込まれた。
「あっ・・んぐうぅぅっ・・」
 秘奥が痺れ切っていたところに深々と貫かれ,セフィリアはあっという間に高みに押し上げられ
るのを感じた。
「はっ・・あぁ・・あ・・ぁ・・っ」
 太くなった先端部が子宮に届き,グリグリと刺激してくる。
・・だめ・・っ・・まだ,イッては・・こ,声が・・出てしまうっ・・・
 ヒップが高官の下腹部に押し上げられ,セフィリアは爪先立つ。
 絶頂の波は,すぐそこまで押し寄せていた。

・・まだイッてはいけない・・まだ・・ベルゼーとの電話が切れるまでは・・まだっ・・
 セフィリアは,受話器を持つジェイに訴えかけるように見上げる。
「何だ,もう話はいいのか? 時の番人同士,積もる話もあるんじゃねぇのか?」
「い,いえ・・も,もう・・・結構・・です・・っ・・」
 意地悪く見下ろすジェイに,何とか返答をしながらセフィリアは焦れた。
・・ベルゼーに,聞かれてはならない・・・
 手足の硬直は始まり,膝が震えている。
 体の内部では,達することができないもどかしさが加速度的に積もっていく。
 そして,そんなセフィリアを追い詰めていく,高官の巧みな腰遣い・・
「そら,私のコイツは,気持ちいいでしょう? どうです? そら,もっと突いて上げますから,
存分に味わってください」
「あっ・・く・・は・・ぁん・っ・・ふ・・ふぅ・・んんっ」
 重量感のある律動が,次々と打ち込まれる。
 これ以上の我慢は,もう無理だった。

「も,もう・・話すことは・・んっ・・ありません・・はっ,あぁっ・・ですから・・電話を切っ
て・・どうか・・切ってください・・っ・・」
 唇を戦慄かせ,苦しそうに訴えるセフィリアを,ジェイは嘲笑って無視した。
 そんなセフィリアの揺れる乳房に,補佐官が楽しそうにかぶりつく。
 丸くお椀型の乳房が揉み上げられ,柔らかく歪んだ。
「さあさあ,我々がセフィリア殿を気持ちよくして差し上げますよ。ほら,これが女の歓びという
ヤツです・・凄くイイでしょう? どうぞ,心おきなくイッてください」
「だっ,だめです・・っ・・今は・・今は許して・・っ・・どうか・・あっ・・はぁ・ぁぁっ」
 正面から,乳首を甘くしゃぶられ,股間に指を這わされる。
 強張った男根に広げられた花びらを更に掻き分け,補佐官の指は,セフィリアの最も敏感な小さ
な珠を捏ね回した。
「くうぅ・・っ! い・・いぃ・・っ・・はぁあああ・・っ! だ,だめっ・・そこは触らないで
くださいっ・・か,体が・・もう・っ・・お願い・・しますっ」
「どうです? 犯されながら,ココを弄られる刺激は? 感じるところを全て責めてもらえるなん
て,女として幸せでしょう? ほら,乳首なんて,こんなにツンツンして・・」
「あ,あぁ・・ぁっ・・だめ・・もう・・」
 セフィリアは,意識が白み始めるのを感じていた。
 後ろから激しく犯されながら,乳首と股間にも正面から指や舌を這わされ,絶頂の波はもう防ぎ
きれる範囲を超えていた。
・・くっ,来る・・っ・・
 恐怖さえ感じるほど,高すぎるほどに高まった波が,激しい渦を伴ってセフィリアを引き込もう
と被さってくる。
「くっ,イキますぞっ・・」
 高官の腰が震え,奥まで貫けとばかりに突き込まれた男根が体内でビクビクと脈動した。
・・あぁっ・・中で・・っ・・そんな・・また・・っ・・
 分かっていたことながら,男の熱い白濁液に汚された哀しみが込み上げてくる。
 しかし,それは,どうしようもない女の官能に満ちた悦楽と表裏一体だった。
 ゾクゾクッとした快感が腰に満ち,突き込まれた男根をギュッと絞り上げてしまう。
「おぉっ・・これは凄いっ・・・まだ出ますぞっ・・セフィリア殿,何と素晴らしいっ」
 秘肉の蠢きに合わせて,男根は何度も脈動を繰り返し,続けざまに欲望を吐き出した。
 吸われる乳首が・・股間で,指の嬲りを受ける敏感な部分が・・・灼熱の熱さに痺れる。
「はぁああぁっ! うぐうぅぅ・・っ! あぁ・・あ・・んっ,あああああぁーーっ!!」
 全身をビクンビクンと激しく痙攣させ,セフィリアは絶頂の快楽に引きずり込まれていった。

 意識が遠くなっていく刹那,セフィリアはジェイの狙いを知った。
・・そういうこと・・だったとは・・いけない・・これが,私に電話をさせた意図・・・ベルゼー,
早計はなりません・・どうか落ち着いて・・冷静な対応を・・犯人たちはあなたを・・
 意識が墜ちる。
 セフィリアのその心の声は,ついに届けることは叶わなかった。


「警察本部に連絡だ。5~7日後に,大きな動きが予想される・・・加えて,犯人から要求が出さ
れた・・ウニモグ5台だ。逃走する気だぞ」
「ウ,ウニモグで逃走っ・・・」
 目を剥き絶句した警察官に,ベルゼーは鋭く怒気をはらんだ声を発した。
「何をしている,早く連絡だ」
「は,はっ・・!」
 低く怒りのこもったベルゼーの声に,周囲の動きが慌ただしくなる。
「セフィリア・・・」
 ベルゼーは,小さく呟いた。

・・ジェノスの『Ⅶ』・『突出してはならない』・・つまり7日を超えることはない・・・セフィ
リア・・俺の意図に気づき,よく伝えてくれた・・その報告,確かに受け取った・・
 今まで長年,常に行動を共にしていた二人だけに通じる呼吸と機転によって,貴重な情報を得た
にもかかわらず,ベルゼーの表情に喜びの色はなかった。
「ヤツら・・・許さん・・」
 気高く誇りあるセフィリアが,陵辱を受けている事実が,ベルゼーの心に影を落としていた。
 あの静かな瞳をした年下の上司が,粗野な男どもの腕に抱かれ,欲望に汚されているなど考えた
くもないことだった。
 ギリッ・・
 歯が軋む。
「・・っ・・む」
 握り潰した電話の受話器を見やり,ベルゼーはゆっくりと受話器を離した。
 砕けた破片が,パラパラとテーブルに落ちる。

「ジェノスか? 奇襲と暗殺の名手だそうだが,その大言壮語,確かだろうな?」
 間もなく,再び電話で会話を交わすベルゼーは,低い声で二言三言,短く用件を告げる。
 ジェノスは,ベルゼーと共にセフィリアが市中心部に待機させていた,時の番人「№7」である。
「ヤツら・・火を噴くグングニルを見たいらしい・・・だが,その役,譲ってやる・・クロノスの
要員も連れて行っていい。だが・・確実に仕留めろ。失敗は,絶対に許さん」
 ベルゼーは,ジェノスを現場に向かわせることに決めた。
 セフィリアの声を,聞いてしまったがために・・
 
 たった一つの小さな,しかし,ジェイによって計算され尽くした,確実な綻びだった。



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