「セフィリアの使命Ⅰ」(1.すべての始まり)
◇トップに戻る◇
「ダリル市の村に,強盗犯が人質を取って立てこもったようです。犯人の人数は5人ですが,報告
によると,2人がA級指定されている凶悪犯で爆発物を持っており,地元警察が手を出せないでいる
ということです。人質は3人なのですが,うち1人が政府高官とのことで,今朝方,救出要請が出
されました。また,村長は要求を突きつけられており,我が同胞の市長がクロノスに対応を求めて
います。要求内容は・・・・」
秘密結社「クロノス」に,事件内容を説明する声が響き渡る。
世界平和実現の先駆けを掲げるクロノスではあるが,急速に発言力を伸ばしている背景には卓越
した人材の力が見逃せない。
クロノス最後の要「時の番人」。
あらゆる事態の中で,事件を処理し,なおかつ生き残ることのできる「時の番人」は,現在のとこ
ろほぼ無敵だった。
世界で暗躍するA級S級の凶悪犯罪に対し,無傷で迅速に処理することができるのは,時の番人
以外には考えられないことだった。
クロノスの力は,僅か12人の,時の番人に負うところが大きいのは否めない。
しかし,今回の件には,少々問題が感じられた。
「救出とはな・・・。言ってくれる・・」
時の番人とは,本来,暗殺を目的とした組織であった。
救出という,人道的な行為を目的にした集団ではない。
もっとも,そのことは公にはしておらず,表向きは犯罪対応の特務部隊ではある。
・・しかし,それはあくまで表向きのこと。身も心も暗殺者集団の奴らが,救出などという市民の
安全に注意した行為ができるものか・・。さて,誰を・・・
難しい選択だと思えたが,意外に早く脳裏に閃くものがあった。
「ベルゼーか。いや,セフィリアなら・・」
時の番人として,未だ精神的に割り切れていないセフィリアだが,この件を任せるには最高の適任
者だと思えた。
「セフィリアに伝えろ。政府高官を救出し,犯人を全員処分せよとな」
「御意」
指令は速やかに下された。
「武器は持っていません。要求の品を届けに参りました」
見張りに銃を突きつけられたまま,ドアに立つ人影を凶悪そうな男たちが注目する。
「おう! 待ってたぜ! 結構・・」
遅かったじゃねぇか・・・と不機嫌な声で言いかけて,その姿を見やった男が語調を変える。
「ほう,これはこれは・・・」
そこには,荷物を持ち,清楚な服装に身を包んだセフィリアがいた。
スーッと流れるような眉。
長い睫毛に彩られた,美しい色の瞳。
頬の白さとなめらかさは,白磁の人形を思わせるものがある。
細く長い四肢は,服の上からも十分に察することができるようだった。
男は,しばし見とれた。
澄んだ青空をバックに,明るい戸口に立つ美女は,上品さを内面から滲ませて静かにたたずんで
いた。
「随分と,別嬪な姉ちゃんをよこしたもんだな。あの村長も気が利くじゃねぇか」
セフィリアを見据えながら,男がニヤニヤとした笑いを浮かべ,にじり寄ってくる。
「要求があったものについては用意しました。この通り,私は武器を持ってはいません」
同じことを繰り返す女に,男が苦笑する。
「そんなことは,わかってるさ・・だが,一応身体検査だ」
言うなり,セフィリアの腕を掴み,引き寄せてその可憐な唇を奪う。
「うっ!」
突然だった。
慌てたセフィリアが荷物を落とし,男から逃れようと藻掻く。
しかし,男は太い腕でセフィリアを抱き込み,口の中に自分の舌を侵入させ始めた。
口の中で逃げるセフィリアの舌を捕らえ,自分の舌を絡める。
抱き込んだ腕はセフィリアの腰に回され,魅惑的な曲線を描くヒップの膨らみを撫で回し始める。
「んっ! んんぅっ!!」
必死に藻掻くセフィリアの腰つきに,男たちは釘づけになりながら,やれやれという顔をした。
「またかよ,ザッカス。お前はまったく,すぐそれだ。順番関係なしじゃねぇかよ」
そのとき奥から別の声が届く。
「おい,ザッカス。気持ちは分かるがな,役割を忘れたか。おい,女,こっちだ」
その声に,やっとザッカスが顔を上げる。
「お・・すまんな,ジェイ・・・こいつがあんまりイイ女だったもんでよ」
首をすくめると,名残惜しそうにセフィリアを解放し,持ち込まれた荷物を調べ始める。
セフィリアは,息を整えつつ,ジェイと呼ばれた男の方に近づいていった。
・・人数が1,2,3,4人・・報告では5名。あと1名・・・
セフィリアは,犯人たちに気取られないように装いながら,頭の中で考えを巡らせる。
あと1名の所在が分からない以上,慎重に行動する必要がある。
セフィリアは,奥に座っている男を眺めやった。
・・あの,ジェイとかいう男,確か・・・
その顔には,見覚えがあった。
クロノスで見た,A級犯の顔写真に合致する。
精悍な顔つき。
決して大柄ではないが逞しく力強さを感じさせる身体。
・・言葉と,周りの犯人たちの態度から見て,犯人たちを束ねているのはおそらくこの男。とに
かく,人質か残りの犯人の位置を確定できれば。それまでは・・・
セフィリアは,無力な女を装って,恐る恐るジェイに歩み寄る。
「まぁ,座れ」
「はい・・」
セフィリアは,促されるまま,用意された椅子に腰掛けた。
座ると同時,セフィリアの両手首は後ろ手に縛られてしまう。
「悪いな。抵抗するなよ。用心のためだ。女でも何をするか分からんからな」
しかし,それには構わず,セフィリアは,正面を向いたまま静かに問う。
「あの・・人質は無事でしょうか・・・」
「まずは,名前を聞こうか」
セフィリアの言葉を意に介さず,逆に切り返す。
話の主導権を,譲る気は毛頭ないことを,ことさらに強調するかのようにも見える。
「私は,アイリンと申します・・」
セフィリアは,偽名を使った。
任務が,暗殺ではなく救出にある以上,相手の警戒を呼び込むことはできるだけ避けるべきだと
考えていた。
従って,今回の任務では不本意ではあるが,額からもNO1の印を隠している。
「アイリンか。女に目のない,ザッカスが飛びつくだけのことはある。あんた,本当に凄い美人だ
な。それに,顔に似合わず肝もすわっているところがあるようだ・・」
鋭い眼光を隠してニヤつく男。
セフィリアは,油断ならないものを感じとっていた。
「ありがとうございます。あの・・・私は,人質の無事を確認できましたら戻ってくるよう言われ
ているのですが・・・」
「ふむ。さっきは乱暴な扱い,悪かったな。女性には優しくしろと言っているんだが」
ジェイは,ここからが本題と言いたげに話を続ける。
「あんたには,しばらくここにいてもらう。ここ数日の立てこもりでな,娯楽もお楽しみも何もなく
て,まったく困っていたところよ。何せ,こんな田舎の山の中だ。お前さんのような,別嬪さんの
来訪は願ったりだったわけでな・・・。盛大に歓迎するぜ・・」
嫌な雰囲気を感じつつ,セフィリアは話を元に戻そうと努力する。
「おっしゃることが,よくわかりません。人質は・・」
言葉を遮って,ジェイが傲然と言い放つ。
「心配ない。手荒なことはしねぇ。しかし・・それも,あんたの返答一つだがな・・。そうだな・・
とりあえず,まずは脱いでもらおうか。人質の件はそれからだ」
「言っただろ。歓迎してやるって。美人はな,特に念入りに可愛がってやるんだよ・・」
ジェイの口元が,イヤらしく歪んだ。
「どういうことなのでしょうか・・」
あまりの強引な展開に,セフィリアは不穏なものを感じずにはいられなかった。
何かがおかしかった。
強引といえば強引だが,あらかじめ予定されていたことのようにも思える。
「聞こえなかったか? 服を脱いで,裸になってもらおうと言ったんだ」
話にならないその言い方に,セフィリアは静かな口調の中で語気を強める。
「私は,そんなことをしに来たのではありません。私は,ただ,村長さんにお願いされて,あなた
がたに食料を届けに来ただけです」
「そうさ,村長さんにお願いしたのさ。とびっきりの女をよこしてくれってな。食い物と一緒にあり
がたく食べさせてもらいますってな! うへっへっへ!」
下卑た声で,横の男がからかう。
ふと気付くと,外で待機しているはずの警官隊の物音も消えていた。
ニヤついた男が,こちらを見ながらゆっくりとドアを閉める。
・・これは・・はめられた!?・・
セフィリアの周囲では,男たちが,久々の極上の獲物に視線を加熱させ始めていた。
眉をひそめたセフィリアの表情を見て,別の男が欲望に満ちた声で話を続ける。
「今頃,気付いたのかい? 可哀想になあ。あんた,村長さんに売られたんだぜ。人質にした村長
の娘を犯っちまうつもりでいたらよ,別の女をよこすから,勘弁してくれときやがった。試しに,
一度犯ってみたかった女の名前を言って交換条件にしてみたらよ,本当にあんたがやってきたと
いうわけさ」
「そういうことだ。どうだ,これで分かったか? アイリンちゃん。いや,セフィリア=アークスと
言った方がイイかな?」
いつの間にか,セフィリアの横に立ったジェイの最後の言葉は,いわば駄目押しだった。
興奮に乾いた唇を舐め,セフィリアの顎に手をかける。
セフィリアは,俯いたまま動かない。
表情すら,微動だにしなかった
「どうしても,腑に落ちません。場合によっては,私ではなくベルゼーが・・・いえ,もしかしたら
他のメンバーがくる可能性だってありました。そうなったら,どうなっていたかお分かりのはず。
あなた方のいうことだけを聞いていると,今回のこの行動は,あまりにも無謀です。しかし,それは
あくまで表面的なこと・・・これは,本当にあなた方だけの犯行なのですか?」
セフィリアは,真っ直ぐにジェイを見つめた。
静かな口調の中に,真実を見抜いていることを告げているようだった。
しばし沈黙が流れる。
やがて,ジェイが呟くように口を開く。
「流石だな・・・。流石は,時の番人NO1のセフィリア=アークスと呼ばれるだけのことはある
・・。あんたの考えている通りだよ。俺たちは実動隊に過ぎない。村長の考案によるものさ。どう
考えても,セフィリア=アークスしか来ることができないような,状況と情報をあらかじめ作って
おいたというわけだ。そこまで見抜くとはな。ますます,あんたが気に入ったぜ」
セフィリアの細い顎にかけていた指を,ゆっくりと顎から首筋へのラインに降ろす。
上へ,そして下へなぞり,白い首筋を指先で楽しむ。
しかし,セフィリアはやはり微動だにしない。
「では,村長の娘という人質は・・・」
「そうだ,人質なんかじゃねぇ。仲間よ。おっ・・・と,変な気を起こすなよ。本物の人質だって,
ちゃんと用意しているんだぜ」
「政府高官ですね・・」
「察しがいいじゃねぇか。その通りだ。こいつがなければ,俺たちは本当に生きちゃいられないから
な。だから・・」
「もう一人のお仲間が監視役になって,別のところに監禁しているのですね・・」
首筋を撫でていた手が更に下に降り,胸の膨らみが大きな手の平に包み込まれる。
セフィリアは,溜め息をついた。
・・村長がグルだったとは・・通りで・・・
全てが仕組まれた罠だった。
・・私は,まだまだ未熟・・・
自戒を込めた呟きをそっと胸にしまう。
セフィリアは顔を上げた。
胸の膨らみを,じわっと包まれながらセフィリアは更に問う。
「時の番人とは,暗殺を主任務とした組織です。そのNO1の私が,人質など気にするはずなどない
とは思わないのですか?」
ジェイは愉しそうに笑い,胸の膨らみを包んだ手の平を,ゆっくりと動かし始めた。
5本の指を大きく広げ,閉じては広げ,また閉じては広げる。
その度に,セフィリアの胸の膨らみが大きく形を変える。
もともと,後ろ手に縛られたセフィリアに,抵抗する術はなかった。
しかし,セフィリアの様子からは,そのようなことを全く意に介した風もなく,従って,嫌がって
抵抗するような素振りもない。
ただ,静かな瞳で,ジェイを正面から見つめている。
それは,自分がされている行為など,まるで取るに足りない小さな事とでも思っているかのような,
深く静かな目だった。
普通の若い女であれば,悲鳴を上げて怯えるか,そうでなくとも強い羞恥心を露わにするところで
あるに違いない。
ジェイは,他の女とは明らかに違う,このセフィリアという女に興味を覚えていた。
・・綺麗な顔をしていながら,なかなかどうして・・・縛られていながら,この状況で落ち着いて
いやがる・・流石は時の番人というやつか・・・しかし・・ふふふ・・女という身だったのは不幸
だったな・・・そういう女をこそ,楽しみたいと思っていたところよ・・・
セフィリアを見つめたまま,ニヤリとする。
・・これは,一気にヤッちまっては勿体ないというものだな・・・
ジェイは,この美しいセフィリアを徐々に追い詰め,身も心も辱めてやる楽しさを想像し,身体の
血液が熱く滾り出すのを感じていた。
「くくくくっ。俺たちを舐めてもらっては困る。あんた,時の番人のNO1じゃねぇか。さっき言っ
ただろ? NO1のあんたが来るしかねぇような,情報と状況を作っておいたって・・・。そこで
本当に,番人随一と言われる冷静な頭脳を持つ,セフィリアが来たと言うことはだ・・・粗野でバカ
な俺たちにだって,だいたいの想像はつく。今回は,人質の救出が絶対の任務なんだろ? 人質は
死んでもいいから,皆殺し・・・という任務のはずがねぇ。クロノスの任務に背くなんざ,あんたに
できることでもねぇしな。そうだろ?」
「・・確かにその通りです・・そこまで,ご存じなのですね・・」
「あぁ,本当にこんな極上の美女,セフィリア様にお出でいただけるとは,さっきまで現実になる
とも思えなかったがな」
ジェイは,セフィリアの目を見ながら,胸の中心に指を這わす。
つんとした刺激が,セフィリアの胸に湧き起こった。
しかし,セフィリアは,何でもないようにその行為を無視する。
顔色一つ変えない表情の下で,胸の中心の堅いモノが男の指先に触れる。
集中的に指で転がされるそこは,少しずつ更に堅く,突起状に形を変えていく。
・・くくくっ。まったく,いい女じゃねぇか・・
ジェイの口元が,軽く上向きに歪んだ。
「人質は無事ですか?」
「ああ。丁重にお預かりしている」
答えるジェイは,その手でセフィリアの膝を掴んでいた。
静かな目を見据えたまま,少しずつその膝を開かせていく。
セフィリアは,膝にかかるその力に逆らうことなく,ゆっくりと開かれていきながら穏やかに
問うた。
「一つ聞かせてください・・・人質を解放する気はあるのですか?」
「むろん,ある」
即座に答えたジェイに,初めてセフィリアはにっこりと微笑んだ。
「ありがとうございます。そう答えてもらえなければ,ここで一か八かの決断をせねばならない
ところでした」
その瞬間,周囲の男たちが息を飲んだ。
一瞬後に,爆発的な笑いが起こる。
それほど唐突な,そして予想もしない言葉だったのだ。
「一か八かだって? わははははっ。手首を縛られているのにかい? 銃と丸腰の4対1でか?
いくら,あのセフィリア様だと言ったって,そりゃあ,ちと冗談キツイぜ!」
「ふふふ・・まったくだ・・・」
ジェイも,笑おうと努力しながら,背中を冷たいイヤなものが走る。
時の番人の,鬼神的な強さは伝説として聞き知っていた。
・・こいつらは,時の番人のことを知らねぇ・・しかし・・・手首を縛られたまま,しかも丸腰で,
銃を待っている俺たちを倒すなど・・・確かに不可能だ・・ありっこねぇ・・・
男たちの笑いに同調するかのように,微笑しているセフィリアの柔らかな表情を見ているうち,
ジェイの不安もみるみるうちに掻き消えていく。
不安に代わって,ジェイの心に再び呼び起こされたのは,セフィリアに対する強い欲望だった。
開かせた膝の奧で,スカートの陰に隠れた白い太腿が,男たちの目を魅了する。
スカートが捲れ上がり,魅力的な柔らかさを醸し出す太腿が顕れる。
楽しそうに,下品に笑う男たち。
時の番人であるはずのセフィリアに対して,警戒する様子など,もうない。
男たちのそんな視線の中心で,セフィリアは,涼しげな微笑みを浮かべていた。
「ぐへへへっ・・・柔らかいオッパイじゃねぇかよ。早く俺たちと楽しもうぜぇ。なあ?」
さっきまでジェイが弄んでいたセフィリアの胸には,とうとう我慢できなくなったザッカスが,
ジェイの手が離れたのを幸い,溢れる欲望をみなぎらせて両手を貼り付かせた。
椅子の後ろから,下卑た声で話しかけてくるザッカスを,セフィリアはほぼ無視した。
後ろから伸びた太い腕の先で,自分の胸が鷲掴みにされているのを軽く見やる。
ただそれだけだった。
再び正面のジェイに目を向け,今度は,先ほどとは違う真剣な瞳で問いかける。
「では・・人質を解放するための条件をお聞きしましょうか」
凛とした声だった。
「ほぅ・・」
ジェイは目を細めた。
「なあに,大したことじゃねぇ・・・簡単な事よ。言っただろ? 女に飢えたコイツらを,あんたが
裸になって満足させてくれりゃいい。そうだな・・・一週間という期限を区切っておこうか。あとは
・・・そうだな・・その間,他の番人サンが手を出さないよう,あんたから指示を出しといてくれ
たらいいな。どうだ? たったそれだけだぜ?」
口調の軽さとは裏腹に,ジェイが出した条件は,女ならば到底受け容れられるものではない。
しかし,セフィリアに選択の余地がないことも,男たちは知っていた。
・・さて・・どう出るか・・・
セフィリアが,受け容れるしかないことは分かっている。
その上で,男たちは,セフィリアの表情や反応を興味津々で見つめる。
セフィリアの態度は,男たちにとって完璧だった。
椅子に姿勢よく座ったまま「セフィリア=アークス」としての態度を微塵も崩さない。
真っ直ぐな目で,正面からジェイの視線を受け止めている。
強気な挑戦的な目でもなく,ただただ,静かな瞳だった。
・・まったく・・いい女だぜ・・くくく・・・完璧じゃねぇか・・・
ジェイはほくそ笑み,スカートを軽く捲り上げ,手をその内側に差し込んでいく。
緊張を揉みほぐすかのように太腿を愛撫する。
手の動きと共に,スカートの奧の白い下着が,男たちの目に曝された。
ごくっ・・・
男たちは,唾を飲み込んで,美女のその部分に目を釘付けにする。
「さあ・・もういいだろう。そろそろ答えを聞こうか」
太腿の内側を撫で回しながら,ジェイが,ゆっくりと問いかけてきた。
「白いパンティか・・そそるじゃねぇか。堪らねぇなぁ・・・なあ,早くこのオッパイで,俺を慰
めてくれよ」
服の上から胸を揉みしだく手は,その敏感な頂点を探そうと動く。
スカートを捲り上げ,その内側に完全に潜り込んだ手は,いつでも下着の中心に指を押し当てる
ことができると言わんばかりに,イヤらしく太腿を撫で回す。
下着を男たちの目に曝し,際どく身体を弄ばれてもなお,セフィリアは冷静だった。
「もし・・私が,イヤだと言ったら・・・どうなりますか?」
「人質は,死ぬな」
あっさりと言ってのける犯人に,セフィリアはふっと息を漏らす。
「そうでしょうね・・・・しかし,そのようなことをしたら,あなた方は全員生きてここを出られ
なくなるのですよ」
しかし,そんな言葉は,この男たちにとって何の脅威でもなかった。
「なあに,人質の一人や二人,死んでも警察は動けねぇよ。全員死んじまわなけりゃな。だが,
あんたはそれでは困るんじゃねぇのか? 任務が達成できなくなるのかもしれないんだぜ? どう
する?」
男たちは,もはや手に入ったも同然のオモチャに,舐め回すような視線を這わし始める。
セフィリアは静かに,言葉を締めくくった。
「・・そうですね。確かに困ります。・・・・・仕方ありません。わかりました。あなた方の要求
を飲みましょう・・」
セフィリアは,もう一度,静かに溜め息をついた。
「いい子だ・・少しご褒美をやろうか」
ジェイの指が,ついに下着の中心に押し当てられる。
純白のショーツは,太い指先の侵入に光沢のシワを寄せ,セフィリアの柔らかな肌を浮き上がらせ
ようとする。
「ひひひっ・・・じゃ,俺からも」
ザッカスが喜びの声を上げ,ブラウスの胸元にあるボタンの隙間から,強引に手を差し込んだ。
清楚なブラウスの内側で,ザッカスの手がモミモミと動く。
セフィリアは,表情すら変えなかった。
しかし,指を押しつけた瞬間,セフィリアの女の部分から小さな緊張が伝わってきたのを,ジェイ
は見逃さなかった。
・・冷静を装ってはいるが・・任務のうちだと割り切ろうとしているだけだな。NO1の誇りという
ヤツか・・・ふふふ,ますます征服してやりたくなる・・しかし,こういう仕打ちには,身体の方が
戸惑いを隠せないようだ・・・
指先を,股間の柔らかな感触に沿って上下にゆっくりと動かす。
「強がってはいるが・・・こういうことにはあまり慣れていないようだ」
「何のことでしょうか。この程度のこと・・何の問題もありません」
周囲の男たちには,その言葉は真実のようにも聞こえる。
男たちの頭の中を,セフィリアはやはり身も心も戦闘マシンなのではないかという思いがよぎる。
しかし,少なくとも,ジェイだけは違った。
肌を通してこそ分かる,女としての身体の反応。
「あんたのことが,マジで気に入ったぜ。最高のもてなしをしてやるよ」
指先に力を込める。
指が浅く,ショーツにめり込んでいく。
ジェイの指に,セフィリアの腰が小さく痙攣するのが伝わってきた。
「そのようなもの,必要ありません・・」
股間に手を宛われ,中指を女の中心に押し当てられながら,冷たくセフィリアが答える。
「そういや,そうだ。あんたが,俺たちを悦ばしてくれるんだったな。その綺麗な身体を使って,
たっぷりと楽しませてくれよ・・・期待しているぜ・・・。見ろ。コイツら,もともと荒くれた
ヤツらなんだが・・・すっかり溜まっちまって,あんたのコトを夢中になって見つめているぜ・・
まずは,ストリップでもやって,こいつらを歓ばせてやってくれ」
「分かりました・・・いいでしょう・・」
ジェイの言葉は,周囲の男たちの目を輝かせた。
男たちの歓声が,部屋に響く。
欲望に満ちた目が,セフィリアの顔や身体に注がれる。
続く
動画 アダルト動画 ライブチャット