「葵の紋」(3.淫魔の魔力2)
◇トップに戻る◇
第3回
「ん,ああぁ…っ!…ぅ…うぅんっ!……あ,あぁっ…んっ!」
組み伏せられた男の体の下で,身動きすることもままならず,葵はただただ喘ぎ悶える。
男の腰がくねり,太く反り返った怒張が,葵のソコを何度も何度も貫く。
そこからは……赤い線が幾本も垂れ流れ,ギラギラとする男たちの目を惹き付けていた。
「おいおい,マジかよ。烈怒帝瑠の元総長様が,実は処女だったなんてな」
「くくくっ…何となくそういう気もしていたがよ。葵,お前,初めてだったのかよ。どうよ,セックス
されるのは? 初めてなのに,こんなに感じまくりって最高だろ?」
「こりゃ,俺も気合いが入るってもんだぜ。無敵を誇っていたあの邦枝葵に,初めての男の○○○の味
を教えてやれるんてな。今まで,誰にもこの肌を触れさせてなかったんだろ。記念に,今日は狂うほど
イカせまくってやるよ,な,スケベな体をした葵ちゃん。一緒に楽しもうぜぇ」
「あ,あぁっ!…んっ……っん!…っあ!…っあうぅっ!」
何かを言おうとした唇は,声を言葉にすることすらできなかった。
下半身を支配する男のモノが,奥深くまで到達し,膣壁を擦り上げて動く。
……あぁ…っ!…これが…犯される感覚だなんてっ…体の中から……お…おかしくなってしまうっ……
処女を散らされる痛みは,ほんの短い間だけだった。
引き裂かれるような鋭い痛み…
葵は,その痛みが続くことを期待していた。
この痛みは,きっと自分を正気に戻してくれる…
この,自分で自分が情けなくなる行為が,ただ痛みが続くものであってくれれば…
そうであれば,これ以上は自分に絶望せずにすむ…
無様で浅ましい,快楽に溺れた姿態を晒さずにすむ…
けれど…
……あっ,んんっ…そ…そんなっ…!……あぁ…駄目っ…っううぅぅんっ!……
男の邪悪なペニスが根元まで埋められたのを感じたとき,葵の胸に響いてきたのはたとえようもない
ほど,黒々とした甘く妖しい…悦びと充実感だった。
今までの,すべての苦悶が解消され,うっとりと心地よく満たされゆくような…
汚らわしい男のペニスに,膣内をえぐり犯されているというのに,最奥の子宮は歓喜の叫びを上げ,
熱いモノを際限なく溢れさせてくる…
「くくくっ…ついに,葵を犯してやったぜ。さあ,処女だった葵に,男の○○○の味を教え込んでやる
とするか。お前には,特別に4レベルをプレゼントだ。へへへっ,狂っちまえよ」
「あっ…ぁ…っああぁっ!」
男のモノが,体の中を動き始めたとき,頭の中からすべてが消えた。
膣内をペニスが動くだけで…先ほどの絶頂よりも,更に強い快感の悦びが全身を支配する。
……う,嘘…っ……何…これ………
唇が,わなわなと震える。
圧倒的な……
白い閃光の中,葵は訳も分からず叫んでいた。
「あぁっ!…くぅ…ぅっ…んああぁっ!」
両手首がマットに押しつけられ,汗に濡れた丸い乳房や白い首筋に,淫らな舌の感触が這う。
大きく広げられた両脚の中心には,葵の処女を奪った男根が杭のように埋め込まれていた。
「そら,これが男の○○○だ。どうだ,降参か? お前,俺たちに思い知らせてくれるんじゃなかった
のか,え,どうなんだよ,葵? へへへっ…何とか答えてみろよ」
「あぁっ…!…くっ…んっ!……ん,んあぁぁ…っ!」
葵は端正な顔を歪め,押し寄せてくるものから逃れようと,狂おしげに首を左右に振る。
答える余裕どころか,男の言葉を考える十分な思考力さえも保つことができない。
4レベルの魔力は,絶大だった。
ズシッ,ズシッと子宮にまで重く届いてくる,男の腰の律動。
その1回,1回が,葵の頭に,先ほどまでの絶頂を超えた快感を響かせてくる。
……あぁ,駄目…もうイキたくないっ…そんなの嫌…イキたくないっ…!……
脳内に,強烈な痺れが連続して突き抜けた。
さっきから,もう何度イカされたか分からない。
淫らな魔力を帯びた男根は,歯を食い縛って耐えなければ,ただの数回の突き込みであっという間に
絶頂の渦に呑み込んでくる。
「はっ,んぅあぁぁっ!…あ,あっ…っあ,くっ,うぅ!……っあ,ああぁぁっ!」
葵は,男の下で狂おしく何度も体を左右によじりながら,悲鳴のような高い声で乱れ続ける。
何度も何度も,狭い膣壁を押し広げて侵入してくる凶悪な男根……気が狂いそうだった。
「ほら,我慢しなくていいのかよ? こんなコトされて悔しいんじゃねぇのか? 最初の威勢はどうし
た? 汚らわしいとか,くだらないとか言ってみろよ。もう何度もイッてるくせしてよ,まだ悔しそう
にしてるお前の目,凄ぇそそってくれるぜ。ひひひっ,イクんだろ? イクって言えよ」
けれど男は,簡単には葵を絶頂に上り詰めさせない。
散々,悶え狂うだけ悶えさせ…
絶頂のギリギリで留め置いて,葵を必死の思いで限界まで耐え続けさせる。
イカないように気を強く持って堪えようとする,葵のその様子をニヤニヤと見つめながら…そうして,
頃合いを見はからったように,一気に限界を突き破ってくるペニスの責め。
……く…悔しい……
葵は,歯を食い縛った。
男のいいようにされ,抵抗も何も出来ないでいる自分が悔しい。
自ら『イク』などと,男の言うように口に出すことなど思いもよらない。
しかし…このような下劣な男に犯され,快感を与えられることに身が灼けるほどの悔しさを感じながら,
それでも『女』としての体はどうしようもなかった。
……あ…あ……ダメ…っ……
男の腰が一層の力強さを帯び,膣内を子宮までえぐられる。
それがトドメの合図だった。
抑圧されていた激しい何かが,葵の華奢な体の内部で暴れ回る。
「い,いや…あぁっ!……っ…んっ!…駄目っ!…っくぁ…っぁあああぁぁーーっ!」
葵は,背を弓なりに反らし,腰を小刻みに痙攣させた。
……また……また…イカされて…しまった……
体の中で吹き荒れる,快感の嵐。
全身がビリビリと敏感になるのとは反対に,意識にはもやが白く立ち込めてくる。
はぁはぁと荒い息をつき,ようやく訪れた収束も束の間でしかなく,絶頂を与えられる悔しさを十分
に噛み締める間もない。
「いひひひっ,またイッたか? エロい声あげやがって。ほとんど,イキ続けているような感じだな。
俺の○○○が,そんなに気持ちいいか? そら,次いくぞ。次こそはもっと我慢して耐えてみせろよ」
「はっ,ぁぁ…っ…はぁっ…待っ…て…っ…んっ,あっ…っあああぁ!」
耳の中に低く囁かれながら,ねじ込まれる熱い舌の蠢きが,葵の脳内にグチャグチャと響き渡った。
それとともに,膣内を動く怒張に,再び葵の体には欲情の炎が燃え上がっていく。
体の芯部に沸き上げる,ぞくぞくとした疼きと戦慄。
……嘘……今,イッたばかりなのに…私の体はどうして…っ………
否が応もない。
男の責めに終わりがないように,淫魔の毒を受けた葵の体もまた,性感の昂ぶりに終わりを迎えること
が出来ないかのようだった。
……あぁ…っ!…こんなこと…されたらっ……ん,んんうぅ…っ!……
絶頂の余韻からまだ回復しきれないまま,葵は息も絶え絶えに感じさせられる体をのたうたせる。
ねっとりと耳の中を舐めしゃぶる,ぐねぐねと動く舌…
淫魔の魔力を帯び,熱く滾ったペニス…
敏感に疼く乳首を,執拗になぞり転がす太い指…
葵の体を凌辱する,その男のすべてから淫魔の強い魔力が流れ込んでくる。
所詮,人間レベルでしかない葵にとって,また先ほどまで処女だった葵にとって,その淫猥さに満ちた
責めは到底耐えられるものではなかった。
「犯されているのに,どこもかしこも敏感で,随分とエロエロな体の反応だな。そんなに感じてていいの
かよ? またイキそうか? 凄ぇだろ? 普通なら5~6回もイカされりゃ,感覚も鈍くなってぐったり
なんだが,そら,俺たちにかかりゃ,何度でもイクことができるぜぇ。最初の強烈な感覚のまんまでよ…
それが,俺たちの相手が終わるまで,ずうっと続くんだ。これが俺たちの魔力だからなぁ。うひひひっ…
今まで,どんな女だってよがりまくりだったぜ。お前の体だって女なんだ。残念だな,お前の感じるとこ
ろは,全部お見通しよ」
男は喜悦に歪んだ顔で,下品な声と言葉を耳に囁きながら,熱く濡れた舌で耳の中をグチャグチャに
掻き混ぜる。
「っ…んぅ!…っあぁ…っ!…そんな…っ…ああぁぁっ!」
葵は,息も絶え絶えに喘いだ。
淫魔を淫魔たらしめる,人間が抵抗し得ない所以…
葵の頭に,以前,図書館で悪魔の文献を調べていたときに読んだ一節が蘇ってくる。
『淫魔に犯される人間は,男女の別はなく,犯されている間は,体や神経の疲労を感じることがない。
人間のもてる限界を超えた,底なしの欲情と敏感な性感を与えられ,絶頂の快感を連続で与え続けられ
てしまう』
その言葉の裏にある意味に,葵はようやく思い至る。
本当に恐ろしいのは,快感という毒を受け続けると,自分からそれを欲してしまうようになること…
それを得るためには,大切にしていたものを自分という存在も含めて,すべて捨て去っても構わない
と思うようになってしまうこと…
……淫魔の…この力……私では…勝てないの…っ………
葵は,大きな悦楽の前に,為す術もなく乱れさせられている自分の姿を思った。
望んだわけでもなく無理やり犯されているというのに,もっともっとそうされ続けたいと思う願望が,
確かにこの胸の奥でドロドロと消えることなく渦巻いている。
「葵,お前がどんなに強くたって,女のイヤらしい体はコイツには勝てないことが分かったか? その
ことを,お前の体にしっかりと刻み込んでやる。お前はこれから,今日の快感を忘れられずによ,駄目
だと思いながら,また俺たちに犯されるのを待ち焦がれるようになるんだ。犯されたくて,犯されたく
てよ,へへへへっ…楽しみだぜ。葵が俺たちにおねだりする様は,見ものだろうなあ? お前に恨みが
あるヤツ,みんな呼んで輪姦してやるのも興奮しそうだな?」
葵は,体をガクガクと突き上げられながら力なく首を振った。
……そんなこと…っ……絶対に,嫌よ……
受け入れられるはずがない。
こんな男たちに,これからも犯され続けるなんて…
自分から,それを望んでしまうなんて…
……そんなの……あり得ない…狂ってる……
分かりきったこと。
おねだりだなんて,輪姦なんて冗談じゃない。
けれど…
そう思っているのに…
頭では分かっているのに…
……それなのに…どうして…私は……
葵は,切なく喘ぐ。
葵の胸に迫ってくるのは,ドロドロとした妖しく甘美な世界と,高鳴る期待感だった。
男たちに体を支配され,恍惚とした目でそれを受け入れる自分の姿が脳裏に浮かんでしまう。
……違う……普通じゃない…そんなの異常よ……
分かっている。
それは,自分を破滅に導く狂った世界。
どんなに,そう思ってみても……体の奥底から,それを望むもう一つの声が聞こえていた。
このまま,ずっと犯され続けたい…
男たちの好きなように,メチャメチャにされたい…
抵抗することも許されずに,何度も何度もイカされたい…
そうして迎えゆく『破滅』という言葉も,なぜか甘く魅惑的なものに感じられてくる。
「くくくっ,お前の体を犯すのは,まったく気持ちいいぜ。それじゃ,そろそろ俺もここいらで,1回
イカせといてもらうか……そら,イクぜ…っ…」
トドメとばかりに,ぐっと根元まで押し込まれた膣内に男の欲望が爆ぜる。
激しい脈動とともに,白濁液が注ぎ込まれた。
ドクンッ…
ドク,ドクン…
連続して吐き出される熱いものが,次々と膣奥を満たしていく。
「あっ…あ…あ…っ……」
恋しい男のものではない精液を,体内に注ぎ込まれる…
それは,絶望…のはずだった。
……ついに体を汚されてしまった……
いや,確かに絶望と大きな哀しみが身を包んでいる。
だが,その絶望させられることに,ゾクゾクとした戦慄きが体の芯から込み上げ震えてくる。
「な…中に……だなんて…っ……」
そう呟きながら,その事実を突きつけられる体が,一気に燃え上がっていくのを覚えた。
凌辱の限りに犯され,体の奥から汚されてしまったというのに,昂ぶる興奮が抑えられない。
……ど…どうして…っ……
体が硬直し,小刻みな痙攣を始める。
……イ…イク……っ……
異常…
自分の異常さを知りつつ,止められない。
「こん…なことっ…て……っううああぁぁっ!」
犯される腰をビクビクと痙攣させ,葵は深い絶望の…絶頂へと堕ちていった。
第4回
甘い香りが室内に満ちる。
「っく,あ……んっ…んうぅ…んっ……うぅ…っ」
葵は,じっとりと汗を滲ませて苦悶の中にいた。
先ほどまでとは一転して,ジリジリと満たされない焦げ付きが全身を包んでいる。
入れ替わった男の腰の上で,太く反り返った怒張に楔のように真下から貫かれ,曲線美に溢れる尻を
密着させたまま,葵は切なげな息を漏らした。
「うひひひっ,動けねぇか? 太い杭にでも串刺しにされてるみたいだろ? これが騎乗位っていうん
だぜ。もちろん,3代目総長様はご存じだよなあ?」
「どうするか分かるか? そら,女が腰を動かして,相手の男を気持ちよくするんだよ。もっともお前
の場合,男をイカせる前に自分が何回もイッてしまいそうだけどなあ?」
男は,ニヤニヤと腰を動かさない。
葵の熱く濡れた秘部を貫き犯しながら…そこから沸き起こる情動を,葵自身に噛み締めさせるように
微動すらさせない。
「く……ん……あぁ…」
疼く体に耐えかね,葵は背に垂れる長い黒髪を左右に揺らした。
欲しい…
熱い声が込み上げてくる。
異常な悦びを深くしていく体の声が,はっきりと聞こえてくる。
……こんなコトされて……負けたく…ないのに……
葵は,頭を振った。
いや…こんな姿を晒している自分は,もう負けてしまっているのだろうと思う。
あんなに,感じるわけがないなどと強気に男たちを拒絶していたのに,実際は1時間も経たないうち
にイヤらしい声を上げさせられている。
……感じるということが…こんなに凄いことだなんて……
頭だけで想像していたこととは,まるで違っていた。
舌や指で,体を責められるイヤらしさ。
そうして,『女』としての心の奥底に呼び起こされる,淫らな情動。
普通ならば,今までならば……恥ずかしさと気持ち悪さに嫌悪しか感じないようなことが,この『女』
の情動を呼び起こされてしまうと,どうしても正反対のことを感じてしまう。
男たちに責められることに興奮を感じ,気持ちいいと思ってしまう。
もっと…して欲しいと思ってしまう。
……私は……
葵は,目を落とした。
快楽の責めに,堕ちつつある自分の姿が見える。
淫魔ごときに,簡単に心を掻き乱されている情けない自分…
これくらいのこと,耐えなければならないはずだった。
いや,想定し考えていたのは『苦痛』であり,それに耐えるのならともかく…
……こんなイヤらしいコトをされて………それなのに……私は………
自分が恥ずかしい。
犯されるほどに,体は考えてもいなかった悦楽に狂い,汚らわしい精液を子宮に注がれていながら興奮
を感じてしまっている。
ソコを,指で触られ…
顔を埋められて,舐められ…
欲望に満ちた,イヤらしいペニスを入れられ…
そして,ついには……あの絶頂を迎えさせられてしまった。
何度も,何度も,終わりもなく…
気持ちいいと思わされてしまった。
……もう…数え切れないくらい…イカされてしまった……
こんなことが気持ちいいなんて,何て恥ずかしいのだろう。
それなのに,もっと味わわせて欲しいと思ってしまう。
もっと,気持ちよくさせられたいと思ってしまう。
恥ずかしさも,与えられる屈辱も……今の自分にとっては,目が眩むような快楽だった。
異常……
その言葉が,実感を伴って浮かんでくる。
……こんなの…普通じゃないわ……
何て浅ましい感覚なんだろう。
だけど,これは卑劣な悪魔による力……絶対に,自分の感覚ではない。
狂わされていく体を自覚しながらそう思っていた。
しかし……本当に,それだけなんだろうか。
すべてを悪魔のせいにしようとしていたけれど,本当は自分の異常さを,ただ大きく引き出されただけ
なのではないだろうか。
今まで,自分でも気づいていなかっただけで…
……分からない……もう…頭の中も,ぐちゃぐちゃ……
自分に自信がなかった。
何が本当なのか,もう自分のことすら判然としなかった。
頭の中には,いまだに抵抗を続けようとする理性と思考力は残っている。
けれど,それだって本当なんだろうか。
男たちの言う通り,いい格好をしようとして,そんな振りをしているだけなのではないだろうか。
……いい格好……うぅん…私は,ただ………
否定しかけ…完全に否定することはできなかった。
考えてみれば,今までもずっと…ずっと,そうだったような気がする。
ただ,分かったふうな顔をして…
いつも綺麗事を並べて,みんなを従わせてきた…
……そう…なのかもしれない……
そう断罪されれば,否定できない。
だとしたら…
自分は,今まで何をやってきたのだろう。
葵は,天を見上げた。
「ひひひっ,それにしてもよ,こうしてみると…見れば見るほど,色っぽい体つきしてるよなあ。この
ツンと上がったオッパイに,くびれた腰つき…細い体してるくせして,やたらとそそってくれる尻だぜ。
こういうイヤらしい体が,男を誘うって知ってるか,葵?」
「っつ…う…」
背後から耳に囁かれる言葉が,葵の心を官能的に犯す。
体の声は,葵の神経をすり減らし,必死になって留まろうとする理性を苛んでくる。
『本当のお前は,こうされることを望んでいたはずさ…』
自分の本音を見透かして,そう問われているような気もする。
……やっぱり……そうなのかも…しれない……
灼けるような熱と疼きが,濡れた秘裂に奔っていた。
「そらそら葵,早く腰を動かせよ。せっかく,葵の○○○に咥えさせてやったというのによ,このまま
じゃウズウズして堪んねぇよ。へへへっ,それともお前ができねぇと言うんなら…」
「仲間には手を出さないで……そういう約束だったはずよ」
「へへへっ…分かってるって。言ってみただけだからよ。俺らだって,葵とヤるのが楽しみで来てるん
だぜ。だからよ,そんな俺らを,葵が自分の体で気持ちよくしてくれねぇかって思ってるんだけどな?」
仲間というカードをちらつかせながら,ニヤニヤと舌舐めずりをする卑劣な男たち。
男たちは,普通に犯すだけでは飽き足らず,葵を玩具のように嬲り辱めたいらしかった。
下劣な性欲を満足させるための,女の体という道具として…
「分かっている……や…やるわ……」
葵は,唇を噛む。
……こんな男たちの…いいように…なんて………
それでも…男たちの求めに応じざるを得ない。
応じれば,自分がどうなってしまうのかも何となく分かる。
今はギリギリで耐えているけれど,張り詰めた細い糸のような心が悲鳴を上げていた。
もう,これ以上は保たないかもしれない。
けれど…
そうだとしても…
絶対に,他の仲間に目を向けさせるわけにはいかなかった。
男に促され,葵はくびれた細い腰を,おずおずと動かし始める。
「あ…んっ……ぅぅっ…」
体の中で,狭い膣内を埋め尽くしたペニスが擦れ動いた。
快感が閃く。
熱く痺れる電流が,ビリビリと腰の内部を流れた。
ビクンと反応した体が思わず竦み,硬直してしまいそうになるのを堪え,葵は声を漏らしながら自ら
腰を前後にくねらせる。
ゆっくりと,太い男根を引き抜き…
また,膣内へと埋め込んでゆく…
「へへへっ,そうそう,もっと腰を動かしてくれよ。お前の○○○は気持ちいいぜぇ」
「う…ぅ…く,ぅっ……変なコト言わないで……こんなこと…あ,あっ…あぁっ…ん」
葵は,頭を左右に振った。
……こんな…イヤらしいこと…させられるなんて……
屈辱だった。
けれど……
歯がゆいほど,甘美だった。
腰を動かす度に,腰に,背筋に,そして頭の中に閃く甘い電流の痺れ。
狭い膣内を犯して動く,太いペニスが……どうしようもなく,気持ちいい。
強制されているのにそれを忘れ,自分がもっと気持ちよくなりたくなってくる。
……こんなコト…に…負けて…なんて…いられないのに…っ………
葵の脳裏には,先ほど目にした,血管を浮き立たせ猛り狂う怒張が浮かんでいた。
その上に,自分で腰を沈めるよう強制されたときの…添える指に触れた,淫猥な感触と脈動。
……あ…あれが……あんなもの…が……私の中に…入って……動いている…っ……あぁ……
思い出すだけで,頭の中がカッと熱くなる。
先端が太く反り返り,ヒクヒクと脈打つとてもイヤらしい形だった。
あれが今,自分の中に入っている…
体の中で動き,快感を味わっている…
……ああ……感じる…っ……
葵は,やるせなく溜息をついた。
次第に,頭の中がボゥとなってくる。
……どうして…私は……こんなにも簡単に………
行為に合わせて,蕩けてくるのが分かった。
腰を動かす度,あの太い先端部分が,性感の密集した敏感な膣内をえぐり入ってくるのが分かる。
その感覚に,どうしても惹かれてしまう。
それを感じるだけで…妖しい心地よさに恍惚としてしまう。
どうして,こんなコトがこんなに気持ちいいんだろう…
気持ちいい…
気持ちよくて堪らない…
犯される膣壁は,汚らわしいはずの男根を悦んで包み込み,狂おしくせがんで自ら絡みついていくか
のようだった。
「っんうぅ…っ……はっ,あっ…あぁっ…」
自分のイヤらしい姿が,目にはっきりと映る。
負けたくない……立ち直ろうと,心を強く持とうと思いながら,その度に,あっけなく崩されてしま
う自分の無様な姿。
……私…って……こんなに弱い……『女』だったんだ……
こうありたいと願った,自分の姿との落差の大きさを自覚してしまう。
絶望の淵から這い上がろうとしながら,それはかえって絶望を深くすることだった。
自嘲したくなるような無力感が忍び寄ってくる。
……何もできない…のに……こんなに気持ちいいことをされて…いったい私は…まだ何を抵抗しようと
しているの……無力,なのに……
頭の中の霞が,濃くなっていた。
既に,何度もイカされてしまったというのに…
体の中までも,男の精液で汚されてしまったというのに…
それでも,まだ自分は何を守ろうとしているのだろう。
……あぁ…もう……どうでもいい……
多分,これは本当の自分自身が望んでいたことなのだから…
男の体に手をつき,細くくびれた腰を動かす葵は,いつしかその動きを大きなものへと変えていこう
としていた。
「なかなか,葵も気分が出てきたじゃねぇか。へへへっ,乳首どころか,周りの乳輪まで浮き立ってし
まってるぜ。流石の葵も,すっかりお待ちかねのようだな?」
「だろ? 悪魔が言うにはよ,昔は聖女と呼ばれる女だって堕とした4レベルの魔力だ。淫乱度1しか
ない女を,いきなり100にすることだってできるわけだからな。葵もこれでトドメだな。おぅ,お前ら,
葵のオッパイもしゃぶってやれよ」
「あぁ…っ…お,お願い……それは……少し,待って…っ」
「感じすぎるのか? いひひひっ,お前が乳首が弱いのは分かってんだよ。いいじゃねぇか。本当は,
もっと気持ちよくなりてぇんだろが? オッパイを揉まれて,乳首を舐められながら,気持ちのいいア
ソコを,グチャグチャにされてぇんだろ? 分かってんだぜ?」
立ち込める甘い匂いに劣情を滾らせ,誘われた男たちの手が左右から伸び,白い乳房が寄ってたかっ
て揉みしだかれる。
「あ,ああぁんっ…」
甘い声が抑えられなかった。
前後に揺れ,男たちの目を誘っていた尻が撫で回され,ビクンと反り返る首筋に舌が這う。
白い乳房が寄ってたかって揉みしだかれ,その頂点が指先に転がされる。
ただ,それだけで絶頂に達してしまいそうな,強い快感と興奮。
「首を舐められるのもいいだろ? ビクビクしやがってよ。お前の首筋,何か甘い匂いがするぜ。ほら,
俺の舌,気持ちいいか?」
「いひひひっ,この尻だよ。さっきからエロく振って誘ってくれるじゃねぇか。次は俺の番だからな,
今度は四つん這いにして,後ろからぶち込んでやる」
「はぁ…あ,ぁぁ……っ」
男たちの責めが,この上もないほどイヤらしく葵の胸に迫っていた。
魔力を帯びた指と舌が,性感を高められ敏感になった全身の素肌をヌラヌラと這い回る。
耳も,首筋にも…
ブラウスを開かれた左右の乳房にも…
男の腰の上で揺れる尻にも…
腕や肩や背中にまで……蠢く舌や指の責めに,快感に上擦る声が上がってしまう。
……あぁっ……ぞくぞくするっ……凄く…凄く……感じる…っ………
耐えられない淫らさだった。
その,あまりの気持ちよさにじっとしていられない。
葵は,男たちの手と舌を這わされる体を,左右に悩ましくくねらせてその快感に身悶える。
「そら,お待ちかねの乳首だ。舐められるのを待ってたんだろ?」
「あ,あぁ…っ!……く…っ!…あ…あぁ…んっ…!」
性感の疼きを集中させていた,胸の小さな左右の先端が,軟らかな濡れた舌に絡みつかれた。
ビクビクと,体が小刻みに痙攣する。
……んうああっ……気持ちいいっ……こんなの…とても我慢…できない…っ…
葵は,目を瞑った。
子宮が,膣壁が…熱い。
ずくずくと…疼く。
もっと,もっと…
思い切り,燃え上がりたい…
子宮が…男の太い男根を,奥深くまで咥えたがっている。
ぐりぐりと最深部を擦り上げられるほど,強く欲している。
……もう…駄目っ……イキ…たいっ……
もっと,もっと強く…
堪りかねた葵の腰が,大きく動いた。
与えられる快感を追い求め,最深部までえぐってくるペニスを味わおうと激しくくねる。
それは,紛れもなく,快感と絶頂を求めた……自らの意思だった。
「くっ,うんっ!……はっ,ああ!…ん!…っ…あぁ…うぅっ!」
荒々しく乳房を揉まれながら体を貪られ,葵は疼く欲求のまま夢中で腰を動かしていた。
体の中に入っているペニスを動かす度,男のペニスを『咥え込む』という言葉がよく分かる。
行為を強くしていくほどに感じる…たとえようもない充実感。
体の中に入れているだけで,言葉には言い尽くせない満たされた気持ちに包まれる。
男たちにされる,何もかもが快感だった。
べろべろと全身を舐め回され,アソコから聞こえてくる水音も……その淫靡さだけで,心地いい。
……ああ…凄い……どうして…こんなに気持ちいいのっ……
体内に強まる淫らな魔力を感じ,わなわなと身が震えた。
熱く火照る肌の性感が,ぞくぞくと寒気さえ感じさせながら昂ぶらされている。
「へへへっ,自分で腰を動かすっていうのも,なかなかイイもんだろ? ほら,イイと言ってみろよ。
もっと気持ちよくなるぜぇ」
「いやいや,葵は,この小振りで敏感なオッパイを責められるのが感じるんだよな? ひひひっ,こん
なに乳首を硬くしやがってよ。もうイキそうか? ちゃんと,イクって言うんだぜ」
腰の動きに合わせて,下から男根が突き上げられた。
上半身では,汗で濡れ光るうなじや白い乳房,薄桃色の乳首が舐め回されている。
……こんなことされたらっ…凄いっ…あぁっ…感じて…しまうっ……もう…イキそう…っ……
葵は悲鳴を上げながら,一気に絶頂の階段を駆け上がっていくのを感じた。
圧倒的なものが,全身を支配してくる。
今まで,何度も味わわされ,覚えさせられた絶頂感がやってくる。
……ああ……また…っ……イク…っ……
葵は,体の中からの予感に全身を硬直させ,そのときに備えた。
しかし…
……!?……
その刹那,膣内に包まれた男根の動きが止まる。
丸く果実のような尻を包んでいた男の手……その手が,葵の腰の動きを押さえ止めていた。
……嘘っ…あと少しだったのに…どうして…っ……
目の前のことに,思考がついていかない。
散々高められるだけ高められた快感が,出口を見失って腰の芯部を灼き焦がしてくる。
「駄目だぜ,葵ちゃんよ。イクときには,ちゃんと『イク』って言わなきゃなあ?」
「そうそう,それを言わなきゃ,イクわけないよなあ?」
あと,一押し…というところで,そのときは訪れない。
「あぁ…っうぅ……ぅ…」
寸前で止められ,解消できない疼きに,尻ががくがくと震える。
下品な笑みで舌舐めずりをする男たちが,葵をニヤニヤと見つめていた。
「んっ……く…くっ!……ううぅ……っ…」
腰の自由な動きを押さえられたまま,男たちの執拗な責めが続く。
イカされることもなく,ただ体を弄ばれるだけの気が遠くなりそうな時間。
イキたい…
イキたい…
思考力は剥ぎ取られ,もはや葵は淫らな声を上げるだけの人形と化していた。
長い黒髪を振り乱しながら,葵は歯を食い縛る。
「そらそら,イキてぇだろ? こんな中途半端なヤツじゃ辛ぇだろ? 我慢なんかやめちまえよ。もう,
お前の体のイヤらしい処,全部俺らに知られちまっているんだぜ?」
「うひひっ…『イキたい』って言えよ。そうすりゃ,みんなでメチャメチャ可愛がってやるからよ」
腰の上で,葵の尻を抱え込んだ男の手は,絶妙なポイントで…ゆらゆらと揺すり立てる。
快感と欲情を強く刺激しながら,強い責めには至らない。
けれど,それだけではなかった。
時おり,葵の何かを見はからったように……ズシッと,深く引き寄せられる腰。
膣奥の熱く沸き立った子宮が,埋め込まれた怒張の先端にぐりぐりと擦り上げられる。
「っあぁぁっ…!」
待ち焦がれた強い快感に,絶頂を求める体が硬直した。
しかし……もう少しというところで届かない。
先ほどまでの,気を張らなければ数回の動きだけでイカされてしまいそうだった,あの強烈な絶頂感
にはあと僅かだけ及ばない。
……もっと…もっと続けて欲しいのにっ……
喉から言葉が飛び出そうだった。
敗北を認め,その先をせがむ言葉を言いたくて堪らない。
「くくくっ,分かるぜぇ…俺のコイツを,きゅうっと締め付けやがって。欲しいんだろ? 欲しくて欲
しくて堪らねぇんだろ? もっと奥まで入れて,強く動かして欲しいんだよなあ?」
笑いを含んだ言葉と共に,再びゆるゆるとした動きが繰り返され,蕩けきった腰が前後に揺すられる。
神経をビリビリと掻き乱されるような快感に,男の唇に含まれた乳首が甘く痺れた。
「あ…あっ…ま,また……そんな風に…っ……んっ,んあぁっ…」
葵は,吸われる胸を震わせながら,男たちの責めの狡猾さを思わずにはいられない。
求めるものをギリギリのところで与えず,さりとて鎮まることも赦さない。
そうして,体を屈服させ……最後には心の屈服を求める。
……したい……もっと…強く…っ……
分かっていながら,そう思わされてしまう。
ずくずくと燃え上がった体が,狂ったように昂ぶらされた欲情の出口を求めている。
「あ…ぁぁっ…っ………」
激しい興奮に,葵は息も荒く喘いだ。
乳首に奔る快感は,子宮を熱く滾らせ…男の猛々しいペニスを,包み込んだ膣壁でキュウッと締め付
けてしまう。
欲しい…
イキたい…
グチャグチャに,体の中を掻き回されたい…
メチャメチャにされて,何度もイクまで犯されたい…
激しいまでの体の声……全身の火照った素肌が,男の体を求めて乱れ狂っている。
「あっ,く…ぁっ…ん……頭の中が…っ………うぅん…っ…」
頭が,何かに塗り替えられていく。
自分が求めているモノの姿……先ほど見た,血管を浮き立たせ,ビキビキと硬く張り詰めた男の淫猥
なペニスが目に浮かんでいた。
思い浮かべるだけで,体が欲情の炎に炙られる。
これほどまでの欲情を,自分が感じるなんてとても信じられなかった。
「くぅ…あ…ぁぁ……もう…おかしく……なりそ…う……」
葵は,込み上げるものに瞳を潤ませ,苦悶する声を掠れさせる。
自分の中の『女』の弱さを実感せざるを得ない。
もう,限界だった。
「んぅああぁぁ…っ!」
不意に,神経を直接爪弾かれたような,ビリビリッとした雷に似た痺れが背筋を駆け巡る。
熱く濡れた秘部が,男の指にヌルヌルと掻き分けられ…小さな一点が丸くなぞられていた。
「ここ,イイだろ? 電気が奔るみたいに,ビリビリ痺れて気持ちいいか? 今まで澄ました顔してた
くせによ…女の体じゃ,こういうコトに弱いってこと,きっちりと思い知るんだな。へへへっ,葵もよ,
まったくスケベな体になったじゃねぇか。ほら,まだ耐えるか?」
「っあぁ…ああぁっ!」
強烈な快感が頭の先まで突き抜け,ビクンと大きく葵の体が仰け反った。
男の腕を押さえようとしても手には力が入らず,太い指先に敏感な珠をクルクルとなぞり続けられる。
「ぅああぁっ…!…くっ!…そんなことっ…んっ…やっ,やめ……っあぁああぁっ!」
今にも,イキそうなほどの痺れが腰に奔った。
しかし……イクことができない。
分かっていた。
魔力をコントロールする男の指に,決して絶頂に達することはできない。
今度は,絶頂寸前まで追い詰められながら,そのままに留め置かれる辛さが身を焦がす。
「ほら,どうするんだよ…このままでいいのか? こんな中途半端な触り方でいいのかよ?」
「くっ,く…っあぁ…っう!……はああぁ…っ!」
いいわけがない。
白くなりゆく葵の頭から,すべてが消えた。
……もう…駄目…っ……
ビクビクと小さく痙攣しながら耐え続けた腰が,自ら男の指に押しつけようと淫らにくねり始める。
「……カ…せて…」
掠れた声が,室内に小さく零れた。
「あぁ? 何て言ったんだ? 聞こえないぜ?」
男の意地悪な言葉に,葵は憂いと欲情の熱に潤んだ,切れ長の目を向ける。
躊躇することはできなかった。
「も,もう駄目……イキそ…う………イキたい……イキたい…の……お願い…もうイカせ……て…」
哀願する切なそうな瞳と,情感の湛えられた濡れた声。
男たちは,思わずゴクリと唾を飲み込んだ。
「いいぜ。みんなで,たっぷり可愛がってやるよ。ほら,好きなだけイケよ,葵ちゃん?」
声と同時に,再び解放された強い魔力が流れ込んできた。
指先が,敏感な珠を上下に擦り潰す。
同時に,葵の尻が大きく引かれ,次いで力強く抱き寄せられた。
ガチガチに強張った男根に,最奥まで貫かれる。
「ああぁぁぁっ!」
待ちに待った瞬間だった。
葵は,目を見開いて声を上げる。
息が止まるほどの強烈な痺れが,ビリビリと腰に奔った。
一気に絶頂に向かうのを感じる。
呼吸が止まった。
「あ,あぁっ!…う…ぅうんっ…!」
強すぎる快感に,葵は苦しげな唇を何度も開け閉めする。
「イ……イク……っ」
腰の芯まで男根に突き当たられ,絶頂までの時間が狂い死にしそうなほど長く感じられる。
ようやく,息が戻ってきた。
「……っ……ぅ……んぅあああぁぁぁっ」
感情のたがが外れ,涙が零れる。
声を甘く響かせ,葵は全身を痙攣させながら絶頂に達した。
第5回
何度,イカされただろう。
何度,男たちの精液を体に浴びせられ,そして膣内に注ぎ込まれたのだろう。
淫魔の魔力を帯びた男根に,葵は自分の『女』が屈服させられたことを痛感していた。
……こんなこと…勝てない……勝てるわけがない…っ……
絶頂に追い上げられる度,悦楽の甲高い声を上げながらそう思う。
いや,勝ちたいと思うこと自体が,もうできなかった。
黒紫の邪悪な色をまとった男根を打ち込まれ,両手の指では足りないほどイカされ続ける…
そうして,欲望の白濁液を浴び,ようやく体を解放されても……次の男の,隆々とそそり立つ男根を
目の前に見せられると,また妖しい気分にぞくぞくと胸が震える。
腰の奥が,熱く沸き立つ。
欲しくなる。
自分から堕ちることを望んでしまった今,もはや葵の心に壁となるものは存在しなかった。
「そら,今度は俺だぜ。順番待ちでビキビキに疼いていたコイツを,どうしてくれるんだよ」
「はぁ…はあ…っ……わ……分かって…るわ……」
目の前に立つ男の腰に手をかけ,葵は膝立ちの姿勢でその股間に顔を埋める。
硬くそそり立つ怒張に,紅い舌を這わせ,柔らかな唇で包み込むのに躊躇いはなかった。
「ん…んむ…ぁ…んんむっ……こ…こう…で,いいの…?…」
強制されたわけでもなく,教えられたわけでもない。
ただ,込み上げる欲情と興奮に,そうしたくて堪らなかった。
唇で柔らかく包み込むと感じる,男の脈動…
大きさと形は,唇を前後に滑らせるとよく分かった。
……こんなに大きいのが…もうすぐ……私の中に入れられるの……あぁ…堪らない……口に入れている
だけなのに感じてしまう……それに,この形……凄く…イヤらしい……
葵は,甘い吐息を漏らす。
初めて口にする男のペニスは,邪悪な形には違いなかった。
けれど,その邪悪さに,どうしようもなく体が熱くなる。
自分を,死にそうなほど狂わせてくれるその象徴だった。
「いひひひっ,イヤらしい女だ。俺のコイツに犯されるために,あの葵が自分の口で気持ちよくしてく
れるなんてなあ? もうコイツが,堪らねぇくらい好きになったみたいだな」
「はぁ…ぁ……んっ…む…そんなこと…っ」
そんな言葉を投げかけられても,実際は口ほどには悔しさを感じない。
むしろ,恍惚とする甘さを感じてしまう。
屈辱的な行為が,快感となって興奮を昂ぶらせていた。
普通であれば,汚らわしくてぞっとするような行為…
それが,淫魔の力に侵されるだけで,こんなにも心地よさを感じてしまうなんて…
……きっと,私は……もう…狂っているんだ……
だとしたら,考えるだけ無駄なこと。
心の抵抗を止めた葵は,唇に感じる男根の感触を夢中になって求める。
それが,4レベルの魔力を,より深く浸透させるものだとは知ることもなく。
「へへへっ…エロい姿見せやがって。見てるだけで堪らねぇ,いい尻してるぜ……うひひひっ,バック
で犯ってやる。ほら,こっちに尻を突き出せよ」
舌舐めずりをする男が,後ろから葵の腰を引き寄せ,白桃のような柔らかな白さを放つ尻を撫で回す。
その男の股間では,淫魔の魔力を漲らせた男根が,硬く張り詰めてヒクヒクと脈打っていた。
「あぁ……し…して……」
葵は,男の下半身に顔を埋めたままの姿勢で,悩ましく突き出した尻をくねらせる。
体が,際限のない悦楽と絶頂を求めて,男を欲し続けていた。
延々と,こうしていたかった。
……何もかも,忘れてしまいたい……
ずっと,こうしていられるなら…もう何を捨ててもいいとさえ思う。
「葵の声で言われると,ゾクゾクしてくるぜ。そら,根元まで入れてやるからよ,もっとイヤらしい声
でおねだりしろよ。セックスしてとか,奥まで突いてとかよ」
「んん……っ……して……私に…セ,セックス…して…っ……私の中に入れて……あ……あ,あぁっ…
凄く,気持ち…いい…っ…」
葵は,うっとりと喘いだ。
後ろに突き出した尻が掴まれ,蕩けた膣内にヒクヒクと脈打つペニスが埋め込まれていく。
「いひひひっ,いい姿だなあ? 今まで男を寄せ付けなかった葵が,俺におねだりまでするなんてな。
そら,お前の気持ちいい○○○が,どんどん俺のモノを呑み込んでいくぜ?」
「んっ,くっ…ぅうん…っ!…っあ,ぁああ…んっ!…」
返答は出来ない。
頭の中が白く閃き,全身が痺れていた。
楽しげな声と共に,尻に密着した男の腰が大きくうねり始める。
「ひ……ぃああっ!」
硬く反り返ったペニスが,太くなった先端の形と大きさを刻み込むように,葵の膣内を動き始めた。
先端近くまで引き抜かれては,体重を乗せたヌラヌラと光る怒張が腰の芯までズシッと打ち込まれる。
力強く根元まで打ち沈められたペニスは,内部でぐりぐりと突き揺すられ,奥底にまで届いた先端で
膣壁を掻き回した。
「ココを犯されまくる快感はイイだろ? な? ほら,どうだ? もっとして欲しいか? こうやって
強く突き上げられるのは凄いか?」
「っぅああっ…!…イイっ……し…して欲しいっ……っう…うぅんっ!…奥まで突かれるの…凄く感じ
るのっ…っぁあ…ああぁっんっ!」
濡れた膣内をヌルヌルと広げ,子宮に届く奥までいっぱいに男のペニスが打ち込まれる。
頭の中を,熱く痺れる快感が駆け巡り,涙が止めどなく溢れ頬に零れた。
……イキたいっ…イキたいっ……もっと…もっと,私をイカせてっ………
嗚咽混じりの,感泣の声が漏れる。
「葵,お前よ,イイ声で泣くんだな。ゾクゾクして堪らねぇよ。それにお前のココ,ドロドロに熱くて
よ,絡みついてきて最高だぜ。そら,葵がイクとこ,お前の男にもよーく見てもらえ」
男の声と様子から,もう終わりが近いことが分かった。
もうすぐ,また…男の汚れた精液を浴びせられる。
……あぁ……男鹿……
目の前に,その顔が浮かぶ。
葵のボゥとした意識は,現実とも幻とも,どちらともいえないところを漂っていた。
……ごめんね……私…こんなにイヤらしいコトされて…感じちゃうような女だったみたい……呆れちゃ
うよね……
申し訳なさと哀しみが,胸を熱くする。
けれど…同時に,葵の胸には『女』としての別のモノが燃え上がっていた。
男に寄ってたかって,体を貪られている姿…
欲望の怒張に,秘部を犯され突き上げられている姿…
そうして,どうしようもなく感じさせられている姿を男鹿に見られることに,異常なほどの興奮を感
じてしまう。
……声が…っ……犯される度に…凄く感じてっ……声が出ちゃう…っ…男鹿…ごめんなさい…っ……
この熱く燃え上がるモノは,いったい何なのだろう。
分からない。
けれど,男鹿に熱く見つめられていることに,ウットリと体が感じてしまう。
太い男根を受け容れる子宮がキュウッとさざめき,もっと強く感じようと締め付けてしまう。
「んっ,くううぅんっ!」
熱くうねるモノに,ドロドロに蕩けた膣壁が押し広げられ,奥まで届けとばかりに力を込めて突き上
げられた。
その瞬間,葵は大きく息を吸い込み,白い裸身をピーンと仰け反らせる。
「あっ…は……か……はっ……ん」
ゾクゾクとした寒気のする快感の波が,後から後から押し寄せてくる。
何度もイカせてくれる,男根の逞しさ…
頭の先まで突き抜ける強烈な悦びと快感が,葵の脳内を,全身を駆け巡った。
……ああぁっ……男鹿っ……私…っ……イクっ……こんな男たちに,イカされちゃう…っ……
葵は,汗で濡れた髪を振り乱しながら,曲線美に満ちた尻を自ら男の下腹部に押しつけた。
「あ…あっ…イク…っ!……んっ,あ,あああぁーーっ!」
葵の絶頂と同時,怒張から吐き出される白濁液が膣内を満たしていく。
……あぁ……何て……何て…素敵なの……
葵の意識が沈んでいく。
自分を今まで縛り続けていたモノ…そこからようやく解放され,抵抗することを止めた心と体が歓喜
の嬌声を叫んでいた。
この章終わり
動画 アダルト動画 ライブチャット