地獄の女子会クラッシャー。
大阪在住の女性A様から「今年新築のシェアハウス&ホテルを運営しておりまして、常に個室の空き部屋がたくさんあるので、よろしければぜひ一度遊びに来ていただきたいです」とご連絡をいただいた。私の正しい使い方である。スタッフが建物を案内してくれて、部屋に通されたら見知らぬ女性が五人いた。A様をボスとするコミュニティがあって、集いの場にもなっているらしい。その場にいた女性が「ここは敬語禁止なの。みんなフランクに関わっているから、君のあだ名を教えてよ」と言った。私は、光の速さで不快になった。
私が「あだ名なんてない」と言うと、別の女性から「何をしている時が楽しいの?」と聞かれた。地獄かよと思っていたら、その人は「私は寝ている時と食べている時が楽しい」と言った。保育園かよと思った私は「俺はここにいない方がいいと思う」と言って、帰ろうとした。すると、そもそもでこういうコミュニティに違和感を持っていながらも関わってしまっていた風の女性から「私もさっき来たばかりでようやくここに慣れてきたところだから、もう少しだけいてください」と言われた。歯に衣着せぬ私の物言いに、興味を持った風の女性だった。敬語だったのも好感が持てた。
何か食べますかと聞かれたが、テーブルの上にインスタントのパスタソースが並んでいたので「おなかいっぱいなので大丈夫です」と嘘をついた。ご機嫌に生きるためのコミュニティなのにスカスカのものなんか食ってんじゃねえよと思った。ちょっと談笑したら即刻油断した女子が「なんでこんな生活しているの?」と、舐めた態度で聞いてきたので「俺はお前みたいな美人風のドブスが大嫌いなんだよ」という思いをまなざしに込めて、部屋を出た。その後、ボスであるA様の子分から「別の部屋に来てください」と連絡をもらった。こんなコミュニティを運営しているボスがどんな人なのか気になって、指定された部屋に行った。
数分待たされた後、ボスのA様が登場した。ファーストインパクトで「圧の強い人だ」と思った。坂爪さんの文章を読むと毎回私が思っていたことが書かれているから、私とは親和性が高いと思うと言われたが「思っているだけの奴と、それを実際に言葉にできる奴と、雲泥の差があるんだよ」と思った。嫌な言い方だが「ただ乗りしてんじゃねえよ」と思った。どうして俺はここに来てからずっと喧嘩腰なのだろうかと思ったが、応接室に通された時に確信した。狭い部屋に、大理石風のテーブルとイスがどかんと置かれていて、見てくれはいいのだが中身が伴っていない。金持ち風に見せているけど心の貧しさは隠せていない的な成金の雰囲気に、居心地の悪さを感じていたのだ。
ボスのA様に「弱い人の相手するのやめなよ。あなたの子分は全員バカだよ」と言った。A様もいろいろ悩んでいたみたいで「どうしたらいいですかねえ」と言った。私は、そんなことは知らないと思いながら「あなたは圧がすごい」と言った。会話も盛り上がらず、寝ることになった。これだけ悪態をついて寝る場所だけ借りるのも変だと思って、家を出た。近所の公園に行き、紫陽花を眺めながら、風を浴びていたら気持ちよくなった。A様から「はっきり言っていただけてよかったです」と連絡が届いた。多数の人が自分に圧を感じているであろうし、前のパートナーからもよく言われていたのにスルーしてきたあたりに問題があるのだと思うと書かれてあった。何かしら役に立ったならよかった。私は、そのまま公園で寝た。
おおまかな予定
6月23日(月)兵庫県西宮市界隈
以降、FREE!(呼ばれた場所に行きます)
連絡先・坂爪圭吾
LINE ID ibaya
keigosakatsume@gmail.com
SCHEDULE https://tinyurl.com/2y6ch66z
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