推しの事を認知したのは、ある迷惑Youtuberを批判しまくっていた頃だった。
シニカルでアイロニーな視点で時事やウォッチ対象を語り、時には毒舌を吐くスタイル。
初期の動画では毒舌や暴言が行き過ぎている事もあったが、段々とこなれてきたのか
毒は吐くが毒を吐く自分自身も含めて客観視して物事を語り、あくまでも暴言の一線は超えずに
ラインのギリギリ間際でダンスをしつつネタにしていくスタイルが確立していった様だった。
推しは仕事が早く、基本的に一日一本ペースで動画をアップしていた。
時には一日数本動画をアップしていた事もあった。
推し曰く「テンプレを作成し量産できる様にしている」との事だった。
また、毒舌キャラの割には妙にマメだったり律儀な所もあり、数日休止する時は事前に報告。
休止する、といってすぐに動画アップした事もあったけど。
推しは「(動画)収益の為なら何でもやる」というスタンスを謳っていたが
収益の為に視聴者のニーズや動画の長さ、スタイルまで考えてやっているとも語っており
そういう所に何となくシゴデキな雰囲気を感じていたのも好ポイントだった。
これは私見だが、Youtuberとしての活動はあくまでも副業、金目的、お遊びと自称しながらも
本人が語るテンプレでの省エネ化大量生産や視聴者のニーズ研究とやらを有言実行で実践している所や
一方で「自分の言う事は全部真に受けなくて良い、自分で物事を考えて欲しい」という事も語っていた所に
何となく、きっちりとした責任感がある人なんだという事を感じていた。
また推し自身も、そういった「毒舌だけどちゃんとやる事はやる」というキャラ付けで売っていた様に思える。
またこれも私見だが、初期はともかく動画のスタイルがこなれてきた後は
テンプレが確立したのもあってか、毒舌、といってもただの聞くに耐えない罵倒ではなく
ある種のユーモアや、動画内で弄る対象へのペーソスも感じられた。
毒舌スタイル、悪く言えば悪口の中にも、一種の線引というか節度があった。
「時事系」と謳いつつ、取り上げるネタの内容や傾向がかなり偏っていたり
単なる罵倒、中傷にしかなっていない様なチャンネルも多い中、恐らく意図的に
ヘイトをコントロールして可能な限り客観的に語る、というスタンスに徹している姿勢は
ある種の知性や矜持を感じさせた。強い言葉を使って中傷すれば良いと思っている様なブクマカとは大違いだった。
ある時から推しは、あるインフルエンサーをネタにした動画をアップする事が増えていった。
推しが弄るのは基本的にネットの「痛い人」(例えばブクマカの様な)だったが
ご多分に漏れずそのインフルエンサー氏も相当「痛い人」だった。
典型的な「本人自体はアレで死ぬほど面白く無いけど本人の言動はアレ過ぎて逆に面白い」類のタイプ。
それに加えて、強い攻撃性や他責性、本人だけが知的な皮肉屋だと思っているただの下品で頭の悪い汚言症、
今どき5chでも中々見かけない様な学歴厨具合、それに加え上級国民仕草まで身につけているという
正直、これは推しがネタにして弄る事も分かるよな、というお方だった。
実の所、インフルエンサー氏については、実は推しが動画のネタにする前にも
ある炎上した一件で認知はしていたのだが、その頃から異常な他責性、「知性」を勘違いした「痴性」的な人、
そして異性への異常な執着とミソジニーが、本当に気色悪いと思い、自分にしては珍しく即ブロックしてしまった程だった。
インフルエンサー氏は当時に感じた印象と変わっておらず、寧ろもっと酷くパワーアップしていた。
相手を只管に下品な言葉と下衆な態度で慇懃無礼に煽って相手に完全に飽きられたり
あるいは全く面白くも無い下品な下ネタジョークを口にしてドン引きされる事が
「論破」あるいは「コミュニケーション」だと思い込んでいる様な人間。ブクマカが好きそうな人間だった。
そんな人を、他責的な人間が嫌い(であろう)推しが、見逃す訳も無かった。
推しはそのインフルエンサー氏と敵対している別のYoutuber(以下、A氏)が語るネタを良く使っていた。
A氏やその視聴者からも認知され、推しもまたA氏に傾倒まではしなくとも一定の距離を保ちつつ
お互いをネタにしながら、一種の協力関係を持っていた様に思えた。(少なくとも傍目にはそう見えた)
インフルエンサーをネタにした動画はシリーズとして一定の人気を集めた。
ある迷惑Youtuberを批判し対立していた頃が一度目の推しの全盛期だったとしたら
その頃が二度目の全盛期だった様に、今ならば思える。
推しはあくまでも「客観的に見てこれおかしいでしょ」という、良くも悪くも一定の距離を保ちながら
悪意全開では無く「笑い」や「皮肉」でインフルエンサーをネタにしているスタイルを崩さなかったが
動画の行間からは、推しの(ブクマカ連中の様に)他責性が強い割にすぐ被害者ぶる人間の事が本当嫌いなんだろうな
という感情は見え隠れしていたと思う。だからこそかなりのハイペースで擦るモチベーションが続いていたのだろう。
(インフルエンサー氏もよせば良いのにネタになる様なアレな言動を飽きもせず繰り返していた事も大きかったが)
そんな推しの周りに不穏な空気が流れ始めたのはいつだっただろう。
インフルエンサー氏にも「私を愚弄する敵」として認知され、名指しで攻撃される様になった。
インフルエンサーのやり方は誠に姑息で、自分の子飼いファンネルを飛ばす典型的なやり口から
虚偽の通報などで動画の収益を剥がそうとする様な嫌がらせや、個人情報を収集しそれを(第三者を装って)晒したり
あるいは直球で◯害予告など危害を加えるという脅迫や、かと思えば自傷したと自称し全力で被害者ぶって自らの命を楯にしつつ
相手の恭順と誹謗中傷を同時に行うという、これまた本当にネットの悪い所を煮詰めた様な攻撃をしていた。(推しだけでなく、色んな人にやっていた)
推し自身は「裁判上等、訴えてくるのなら訴えてくればいい」という姿勢を崩さなかったが、一方で今までやらなかった様な動きも見せていた。
インフルエンサー氏の上級国民仕草というか本当に不可解なバック、例えばどう考えても働いている様に見えないのに
高級マンションや豪勢な生活をアピール出来たり、金を積んでも依頼出来ない様な有名弁護士を複数契約し、またあるエリート弁護士を
使いっ走りとしか思えない様な形で使い倒している一方で、本人名義の資産は(書類上は)10万円も無かったり
「お金が無いので裁判費用を救助して下さい」という申請がそのまま通る様な、謎の資金源及び資産、あるいはコネクションが
いよいよ顕になってきて、上級国民仕草がただの仕草(ハッタリ)では無く、ガチでは無いか?という事も判明していた事もあり
「推しは大丈夫なんだろうか?」と内心心配していたのを覚えている。
事前の告知も無く動画は一切アップされなくなり、有料のメンバーシップでも何の連絡も無く放置状態。
SNSをやってない事もあり、突然ネット上での消息が掴めなくなってしまった。
今まで、少しの間休止するだけでも、きちんとメッセージを残していた人が、突然の無言で長期休止、失踪状態。
推しが消息不明の間、ネットでも「(推しは)インフルエンサーらのグループの仲間になった」
「A氏(インフルエンサーやその周りの取り巻きらと敵対)を集団で叩く包囲網に推しも参加する」
といった、真偽不明の怪情報が書かれていた事も目にした事があった。
インフルエンサー氏の周囲や、インフルエンサー自身にもおかしなトラブルや動きが相次いだ事もあり
遂にA氏が「(推しは)何らかのトラブルに巻き込まれ、動画をアップ出来ない状態に追い込まれたか、最悪◯されたんじゃないか」と言う様になった。
さすがに嘘だろ、嘘くさいと思った。いくら何でもあり得ない、陰謀論も過ぎると怒りを感じた。
推しがネタにする分は構わなかったが、A氏自体は大変に口が悪く、そういう所が苦手で嫌いだった事もあり、ハッキリと反発していた。
さすがにそんな訳無いだろうって。今思えば「そんな事起こって欲しくない」という気持ちが強かったのかも知れないけど。
消息不明になって数ヶ月が経った頃、推しの関係者を名乗る何者かが「(推しとは)連絡が取れている、近々復活する」と言い始めた。
その何者からにも色々怪しい所や、推しとの関係性があまり見えて来ず、正直言って信用出来なかった。
が、しかし、推しは(言及されていた復活時期よりもかなり遅れたが)新作の動画をアップした。
近々復活する、というのは本当だった。
動画を休止して連絡も無かった理由(というか言い訳)もそこそこに
動画内では(本気で)心配していた筈のA氏への恨み言、中傷が大半を占めていた。
続く新作動画も、言い訳アリバイ作りにしか思えない程度の雑な時事ネタの言及以外は
殆どがA氏への恨み言、中傷、当て擦り、(下品な)挑発だった。
ハッキリ言って異常事態だった。
推しは毒舌キャラながらも強い暴言や愚弄は吐かないスタイルだったが
A氏への言及はどう考えても一線を超えているものが多々あった。
内心はさておき、表向きは協力関係に合った人に対する姿勢とはとても思えなかった。
少なくとも私が知っている推しは、そんな義理ワンな人では無かった様に思えてならなかった。
また(一応理由らしき言い訳は説明されていたものの)コメント欄を閉鎖し
一般視聴者の意見を完全にシャットダウン、意見を言いたければメンシプに入れと
推しは、コメント欄を閉鎖してエコチェンの輪でキャッキャやってる様な他のYoutuberを
ネタにして馬鹿にしていた事もあったのに、そんな推しが自らエコーチェンバーを作り出すとは、到底思えなかった。
コメント欄の痛い荒らしの発言すら動画のネタにして楽しんでた様な人だったのに。
復活の前後で大量に動画を削除していたのも、今までの視聴者に対して誠意ある対応とは思えなかった。
動画そのものも、推しが繰り返し自慢げに語っていた「テンプレで省エネ化している」スタイルとは程遠く
明らかに素人臭く、推しが今までやっていなかった設定ミスまであり、まるで別の人が推しを模倣して
推しを自称する中の人いわく「PCが壊れてデータが破損した」だけでは説明がつかない違和感だった。
(そもそもブクマカが嘘松する年収ぐらい稼いでいたシゴデキの推しが、バックアップも何も取っていない事自体があり得ないと感じた)
推しはゆっくり動画を使って語るスタイルだった事もあり、推しは正確に言えば「中の人」になるのだが
大変皮肉な事に、推しが推しとして確立していたスタイルは、「中の人」が変わり果てたとしても
出来るのはおかしい点の指摘だけで、Youtuberのガワを被った中の人が同一かどうかは
推しはA氏に異常なまでの敵意や恨みを語る一方で、あれだけネタにして笑っていた
インフルエンサー氏の事を「理解出来る、ちゃんとした人」と急に持ち上げる様になった。
いやあなた、今まで自分が何を言っていたのか、完全に忘れたの?とさすがに呆れ果てた。
とても行間からインフルエンサー氏の様な人間が嫌いである事が滲み出ていた推しと同一人物の発言とは思えなかった。
そして推しは、インフルエンサー氏側の主張を全面的に代弁する様になった。
それはまさに「大本営発表」と表現するぐらいの酷いものだった。
(例えるなら、訴えたは良いがロクに裁判する気も無く全面取り下げで敗訴したのを
「相手に無駄な金使わせて合法的に個人情報取得出来たから勝訴!」とか主張してる様なもの。阿Qより酷い)
あの推しがインフルエンサー氏の一方的な主張を、「嘘つきの虚言癖」だと語っていた氏の主張を
何の裏付けも取らずに発表し、それが大本営発表だとすぐに判明しても、訂正すらしないなんて、信じられなかった。
A氏への強烈な敵意も理解し難かった。
A氏の心配性が過ぎる陰謀論染みた「死んでるかもしれない」が内心迷惑だったとしても
それをハッキリと表に出して、一線を超えた悪意をぶつける様な人では無かった様に思えてならなかった。
口が悪いA氏にしては珍しく、推しの失踪に関しては本気で心配していた様に思えた。
(個人的な感想だが、そういう「口は悪いが義理は義理できっちり通す」感じが
「嫌い」ではあっても「大嫌い」や「アンチ」にまでは至らない部分だった)
そんなA氏に対し、表面上の「ご心配おかけしました」という言葉すら無く
只管(推しのキャラに似合わぬ)暴言で中傷する動画は、見ていられない程醜悪だった。
動画の内容自体も、(自身の認知は「平均よりは頭が良い知的層」だが客観的に見れば
「単に口汚い中傷がしたいだけの頭が悪い下品で下衆な汚言症」なブクマカがやる様な)
まるで「どこかの誰かが考えた」様なアンチのテンプレ、的なものを垂れ流してるだけの様に見えた。
少なくとも推しは、インフルエンサー氏の様な痛い人間を腐す時も、推し自身の言葉で語っていた。
そんな推しが「どこかの誰か」の受け売りを垂れ流す様な真似をするとは到底思えなかった。
どこかの誰かの受け売りの様な動画からは、まるで「知性」を感じられなかったから。
(ブクマカ連中から感じる「痴性」の様なものは感じたのが、余計に悲しかった)
あれだけ「収益」や「視聴者のニーズ」を考えていた人が、A氏へのアンチに急速転回し
推しの動画を見ていてある程度共感していた人やA氏から流れてきた客層に対して
まるで手の平を返しハシゴを外して唾を吐く様な行為をするのは、私が認識していた
現に復活して以降、待ち望んでいた視聴者層の大半は「何かが違う」と感じたのか
長期休止中もあまり減らなかった登録者数が急速に減っていった。(もちろん再生回数も)
今までロクに言及してなかった、何なら推しのアンチと言える様な人間だけが
「推しは帰ってきた!あれは本物!偽物だとか言ってる奴は頭がおかしい!」
いつだったか推しは、ある掲示板にあった「(推し)はA氏に反転確実!」なんてコメントを取り上げて
「反転とかまずあり得ないし、仮にしたとしてもちゃんと自分の言葉で理由語るよ」という動画をアップしていた。
そんな推しが「どこかの誰かが考えた」様なアンチテンプレを垂れ流す様になるとは、さすがに開いた口が塞がらなかった。
言動不一致にも程があるだろう、さすがに。
とにかく復活後の推しには、違和感、不自然、異常性、そして違和感しか無かった。
まるで「別人」に入れ替わった様だった。
それまでの推しとは、あまりにも連続性や同一性が感じられなかった。
まるで、休止中に「中の人」の人格そのものが、取って代わられた様な違和感だった。
別にYoutuber活動に飽きたとか、嫌気が差したから辞めるのならそれで良かったのだ。
だって推しはその事すらネタにして動画にする様な人だったから。
さぞや面白いフィナーレが見れた事だっただろう。
今はその願いは絶対に叶わないけれど。
(A氏の発言に対抗する形で)嫌々復活したにしても、推しを自称する推しの姿勢は
そして遂に先日、推しは、あれだけ対立していたインフルエンサー氏との「和解」を発表した。
今後は協力してA氏に対抗し、その為にインフルエンサー氏からの資料の提供を受けて
もう、完全に終わりだった。
ひたすら他責性が強く、自分のした事や下品過ぎる発言は「気にする方が馬鹿でーす」で済ますが
自分がされた事は(例え自業自得だったり、そいつの中傷に言い返されただけでも)
自分の痛みは100倍、他人の痛みは0倍にしてしまう、非常に傍迷惑なブクマカみたいな人間だ。
AIに指定するスクリプトに「短く簡潔にまとめて」と加えておいてください