外国諜報機関のエージェントだった売春業者
念願の第二次トランプ政権が発足し、アメリカの保守派国民は、あの忌まわしいジェフリー・エプシュタイン(Jeffrey Edward Epstein)の罪が暴かれると期待した。それもそのはず。新たなFBI長官には辛辣な批判を繰り返してきたカシュ・パテル(Kash Patel)が就任し、要職の司法長官(AG)にもパム・ボンディ(Pam Bondi)が抜擢されたからだ。
ところが、4月が過ぎ5月、6月になってもエプシュタインから性接待を受けた人物が公表されず、“常連の顧客”と囁かれる有力者についても曖昧模糊となっている。これは一体どうしたことなのか? 政治に詳しいアメリカ人だと、「また証拠の握りつぶしかぁ~」と嘆いてしまうだろう。というのも、この一件にはユダヤ人の暗躍とイスラエルの謀略工作が絡んでいるからだ。ユダヤ人の闇を“詮索”するのは非情に難しく、時には“命取り”になる場合もある。
ジェフリー・エプシュタインの正体は、イスラエル軍の諜報機関に属していたアリ・ベン・メナシェ(Ari Ben-Menashe)によって暴露された。かつて、メナシェはイランに対する政治工作に携わった人物。彼は同国の核開発についても詳しい。高名なユダヤ人ジャーナリストのセイモア・ハーシュ(Seymour Hersh)が1991年に『サムソン・オプション(The Samson Option )』という本を出したが、このネタ元はベン・メナシェだった。引退した元諜報員は、1992年に『Profits of War: Inside the Secret U.S.-Israeli Arms Network』という著書を出版している。たぶん、日本人でも軍事関係や諜報組織に興味がある人は知っているだろう。
実はこのイスラエル諜報員、洋上で“抹殺”されたロバート・マクスウェル(Robert Maxwell)のハンドラーであった。そして、エプシュタインをベン・メナシェやその同僚に紹介したのはモサドの手先だったマクスウェル。(Dylan Howard, Melissa Cronin and James Robertson, Epstein : Dead Men Tell No Tails, New York : Skyhorse Publishing, 2019, p.28) ロバートの娘は投獄されたギレーヌ・マクスウェル(Ghislaine Maxwell)であるから、エプシュタインがマクスウェル親子とグルになっていても不思議じゃない。ベン・メナシェは『Epstein』の共同著者でジャーナリストのジェイムズ・ロバートソンによる取材を受けた。その中で「彼らはイスラエル諜報局のエージェントなんだ・・・ギレーヌはエプシュタンと一緒に後から諜報局に入ってきた」と語っている。
ベン・メナシェの裏話によると、やはりエプシュタインは恐喝目的で要人に女を世話していたようだ。ベン・メナシェ曰く、「露骨に言うと、奴は14歳の少女とセックスしている政治家の写真を撮っていた。彼らはまさに強請(ゆす)られる連中だった」と。(『Epstein』pp.28-29) エプシュタインは言葉巧みに無知な少女達を売春業界に導いていたが、その“材料”を彼に届けたのは恋人のギレーヌだった。例えば、ギレーヌは一人の少女を手懐(てなづ)けると、この“飼い犬”を若者が集まるバーやナイト・クラブに派遣する。こうした酒場には、“尻軽女”や“家出娘”が少なくない。ギレーヌの猟犬は“脈”がありそうな女性に接近し、気軽な会話を投げかける。そして、「モデルの仕事がある」とか「高額報酬の接待業」を餌にして“獲物”を咥(くわ)えてくるのだ。もし、中年の大人がスカウト役になると、「なに、この人! 怪しいし、気持ち悪い!」と目当ての標的が警戒する。だから、なるべく同世代の少女を使って“素材”を調達しよう、という訳だ。
商品の仕入れはエプシュタインも行っており、犠牲者となったコートニー・エリザベス・ワイルド(Courtney Elizabeth Wild)は、“リクルート役”を命じられると、四年間で少なくとも25名から30名ほどの少女を屋敷(エプシュタイン邸)に連れ込んでいたという。コートニーは最初から“ズベ公”ではなく、学校の成績もそこそこ良かった普通の生徒であった。しかし、荒んだ母子家庭で育ち、いつも金に困る日々を過ごしていた。アメリカではよくある光景だが、下働きの母親が見知らぬ男を家に連れてくる。こうした「」ボーイフレンド」には“碌でなし”が多く、転がり込んできた恋人は麻薬依存症のダメ男だった。その頃、学校をサボっていたコートーニーは、友人からマッサージの仕事を進められ、200ドルの報酬に目が眩んでいた。
しかし、それはエプシュタインの常套手段。コートニーは「オッさんのマッサージだけ」と思っていたが、按摩の仕事は次第に“性的サービス”へと変わって行く。14歳の頃に捕食されたコートーニーは、酒やマリファナを勧められ、麻薬にも溺れるようになった。本当に“おぞましい”事だが、エプシュタンとの性的関係(強姦に等しいセックス)も普通になっていた。ところが、エプシュタンは“幼女好み”だ。コートニーが17歳になると次第に興味を失って行く。この変態男は中学生くらいの少女を“大好物”にしていた。日本人が聞くと呆れてしまうが、コートニーはエプシュタインとって、「年を取り過ぎていた(She was too old for him.)」のである。(Julie K. Brown, Perversion of Justice : The Jeffrey Epstein Story, London : Herper Collins, 2021, 179.)
全米で大恥をかいたユダヤ人知事は、数年間で約8万ドルを使ったというから、結構、上等な娼婦を買っていたのだろう。ただ、痛々しいのは、謝罪の記者会見でシルダ夫人を伴っていたことだ。女房と一緒にセックス・スキャンダルの土下座会見なんて生き地獄だろう。隣で冷酷に見つめる妻の視線が非常に厳しい。浮気がばれた山崎拓・元副総裁なら、スピッツァー知事の気持ちが判るだろう。今では惨めな山拓さんだけど、昔は石原慎太郎やハマコーさんと一緒に「青嵐会」に属し、国防の重要性を訴えるタカ派だった。ところが、権力の座から転げ落ちると、立憲民主党の辻元清美と仲良しになり、辻本議員の応援演説をする左翼になっていた。これには自民党もビックリ。2021年、山ちゃんは1年間の党員資格停止の処分を喰らってしまった。そう言えば、ヤマタクさんが作ったエロ本はどうなったんだろう?
高校生が「オバはん」というのは酷い話だが、小児性愛者のエプシュタインにとってはピチピチとした「若さ」が一番。でも、エプシュタインには更なる“好み”があった。“少女漁り”のスカウト係になったコートニーは、新商品の“原石”を色々な場所で物色する。彼女はなるべく主人の要望に適う素材を探そうと必死になった。もし、手ぶらで帰ると奴隷主にこっぴどく叱られるからだ。
しかし、未熟なスカウト係は、時に失敗を犯す。ある日、“上玉”を釣れなかったコートーニーは、黒人少女を屋敷に連れてきた。すると、エプシュタインは激怒し、直ぐさま叩き出せ、と彼女に命じたそうだ。エプシュタインは黒人女や刺青を彫った少女(girls with tattos)を嫌いで、欲しくなかったという。この奴隷商人は客に提供する商品に厳しく、髪はブロンドかライト・ブラウンで、青い瞳と透き通るような白い肌。背丈は小柄の方が良く、ちょっと華奢な感じの少女がベスト。たぶん、ロリータ・アイランドに来る常連客は、自分が好き勝手に扱える“おもちゃ”をエプシュタインに注文するからだろう。(1980年に公開されたB級アクション映画の『The Terminator』については、別の機会で紹介したい。この中でも、売春婦をいたぶる変態男が登場する。)ちなみに、コートニーも髪は明るいブラウンで、大きな青い目の持ち主だ。エプシュタイン好みの小柄な白人少女は、やがて警察に恐ろしい秘密を告白することになる。
それにしても、さすが性犯罪者のユダヤ人は正直者だ。人権派の善人やリベラル派を気取ったユダヤ人は、西歐人の前で「女性の権利」とか「人種平等」を説く。だが、裏に回ると金髪碧眼のゲルマン人やスラブ系の美脚女性を求めたりする。テルアビブやイェルサレムにあるナイトクラブには、モデル並のウクライナ人やロシア人、あるいは北歐系の美女が酌婦として雇われている。エスコートサービス(実質的な売春業)だと、予め人気のタイプがスカウトされており、ビックリするような美女が「テイク・アウト・メニュー」に載っていたりする。つまり、アーリア人を好むユダヤ人は、「ナターシャ貿易」で仕入れた商品に高額の料金を払う、という訳だ。「ネオナチを赦すな! 人種差別反対!」と喚くユダヤ人でも、アフリカ系娼婦なんかには興味が無い。昔、性奴隷を持っていたイスラム教徒は、黒人奴隷をベッドに連れ込まず、洗濯や掃除、さもなければ野良仕事にしか使わなかった。
かつて、映画界の大物プロデューサーだったハーヴェイ・ワインシュタイン(Harvey Weinstein)も、変態ユダヤ人の一人だった。彼は女優の卵や映画に使った女優に目を附け、「マッサージをしてくれ」と頼む。大御所の言葉に逆らえない女優は、渋々ながらも彼の部屋にやって来る。このゲス野郎は自分の部屋に連れ込んだ女を性慾の捌け口にしていた。ユダヤ人がアメリカを「理想の国」と見なすのは当然だ。もし、ガリシア地方のペイルやフランクフルトのゲットーに住み続けたら、アーリア人の女を手込めにすることなど絶対できない。しかし、「金持ちになれば何でも手に入る」というアメリカなら別。映画界でのし上がれば、“高嶺の花”であった西歐美女を存分に味わうことが出来るのだ。ユダヤ人が牛耳る藝能界 だと、スキャンダルは仲間が握りつぶしてくれるし、同胞の有力者が女優達に「もし、誰かに喋ったら干すぞ!」と脅しをかけてくれる。泣き寝入りした犠牲者が何人いたことか。
脱線したので話を戻す。逮捕されたコートニーは、FBIの取り調べで次のように語っていた。
ジェフリー・エプシュタインは宿無しや麻薬中毒の少女を食い物にしていました。彼はオリンピックのスター選手やハリウッド女優といった少女ではなく、誰からも話を聞いてもらえないと察した人々を餌食にしたのです。彼の狙いは正しかった。(上掲書、p.180.)
アメリカの政治家とか裁判官は、「素人」を好む者が多く、プロのコールガールより、ブリトニー・スピアーズみたいな高校生や女子大生を求めたりする。大統領になったビル・クリントンは、ホワイトハウス内でモニカ・ルインスキーと破廉恥行為をやらかしたし、ニューヨーク州知事のエリオット・スピッツァー(Eliot Spitzer)は、エスコート・サービスから普通の若い娘を提供されていた。1回の料金が1,000ドルくらいであったらしい。FBIの盗聴で買春がバレて辞任となったスピッツァー知事は、業者から「顧客第9番(Client No.9)」と呼ばれていたそうで、彼が注文したアシュリー・アレクサンドラ・デュプレ(Ashley Alexandra Dupre)嬢は「クリステン(Kristen)」という源氏名を持っていたそうだ。


(左 : アシュリー・アレクサンドラ・デュプレ / 右 : 記者会見に現れたエリオット・スピッツァー知事とシルダ夫人 )
(左 : アシュリー・アレクサンドラ・デュプレ / 右 : 記者会見に現れたエリオット・スピッツァー知事とシルダ夫人 )
全米で大恥をかいたユダヤ人知事は、数年間で約8万ドルを使ったというから、結構、上等な娼婦を買っていたのだろう。ただ、痛々しいのは、謝罪の記者会見でシルダ夫人を伴っていたことだ。女房と一緒にセックス・スキャンダルの土下座会見なんて生き地獄だろう。隣で冷酷に見つめる妻の視線が非常に厳しい。浮気がばれた山崎拓・元副総裁なら、スピッツァー知事の気持ちが判るだろう。今では惨めな山拓さんだけど、昔は石原慎太郎やハマコーさんと一緒に「青嵐会」に属し、国防の重要性を訴えるタカ派だった。ところが、権力の座から転げ落ちると、立憲民主党の辻元清美と仲良しになり、辻本議員の応援演説をする左翼になっていた。これには自民党もビックリ。2021年、山ちゃんは1年間の党員資格停止の処分を喰らってしまった。そう言えば、ヤマタクさんが作ったエロ本はどうなったんだろう?
次回に続く。
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実際、トランプ大統領の岩盤支持層であるMAGAの中でもイラン戦争への米国参加には否定的な意見が目立ち、共和党内の有力議員やターニング・ポイントなどの保守系団体代表までもが「外国での新たな戦争には反対」と明確に表明しており国内課題の解決を重視すべきだと主張しています。保守系団体のSNSアンケートでは「米国はイスラエルとイランの戦争に介入すべきか」との問いに89.7%が「反対」と回答している状況で、この支持層の反応を無視してイランへの直接関与はトランプとしては踏み切りにくいところでしょう。
バノンなども「他国の戦争への介入は失敗の歴史を繰り返すだけだ」としており、「米国第一」を掲げてきた支持層の中でも亀裂が生じる可能性は否定できません。参戦を機にMAGAに亀裂が生じればトランプと共和党にとっては来年の中間選挙で逆風とならないとも限りません。
イランは現実問題としてイスラエルに制空権も完全に握られ、体制維持すら際どい所に来ており、この時点でアメリカが参戦して中東に展開している米軍基地などが何等かの標的になることはトランプとしては絶対避ける必要がある。この文脈で考えればイランへの直接攻撃はトランプにとってデメリットの方が大きそうに思います。