【未完成記事】2025年6月版、UGREEN NASYNCのOSの使用感【書きかけ】
諸事情からこの記事を完成させられなくなりそうなので未完成で投稿します。
この記事では、UGREEN NASYNCの2025年6月のOSの使用感を書いていきます。
2025年2月時点では個人的にかなり微妙な使用感でしたし、これだったらUbuntu入れたほうがいいと思っていました。
しかしわりかし革新的な新機能が追加されたり、不具合が解消されたりしているようです。
さらに、とある事情からから現時点で流行っているNAS OSであるUGREEN NASYNCの使用感を検証しておくべきと考えました。
そこで、再検証することになりました。
なお、この記事は案件記事ではありません。めちゃくちゃ広い意味なら案件かもしれませんが、UGREENさんと一切のコネクションや金品の授受はありません。連絡すらつかないので。
DXP480T Plusはジンドンで9万円だして買ったものです。
記事の前提
昔の記事について
2025年2月時点での使用感はこちらをどうぞ。2月時点の記事を前提に、どれだけ変わったかを書いていきます。
記事内においてはCasaOSやCockpitといった便利なツールや、コマンドラインは一切使わない前提です。
例えば、HDDフォーマットができないことをあげつらう予定ですが、DebianベースのUGREEN NASYNCなので、多分コマンドラインからやろうと思えばデリートできます。
辛口レビュー気味となっています。
比較対象が筆者の大好物なUbuntuであったり、案件じゃなかったりするので、全体的にネガティブ目な内容になっています。
また、比較対象とするUbuntuはi9-13900H搭載のMS-01にインストールされています。
もちろん、ネガティブな内容なために当然オブラートに包んではいますし、理論的に書いていくべきだと思っていますが、それでも気分を害されたらすみません。
評価は4段階
各項目ごとに◎、◯、△、✕の4段階評価で評価しました。
◎→とても強力で、かなり魅力的な評価
◯→十分使えるという評価。
△→微妙だが、致命的に悪いとは言い難い
✕→致命的に悪いので、できれば改善してほしい
ストレージ関連 ◯
基本動作は揃っている
内蔵ストレージをBrtfsやext4にフォーマット
RAIDを構築する
といった基本的な操作は揃っています。
外付けHDDの場合、フォーマットやSSDキャッシュが使えない。
exfatフォーマットの外付けHDDを弄りましたが、フォーマットする設定は見つかりませんでした。
また、外付けHDDにSSDキャッシュを設定することはできなさそうです。
その他
zfsには非対応と思われます。
プロトコル関連 △
プロトコルの概観
ファイル共有のプロトコルとしては以下に対応しています。
SMB
FTPとFTPS
NFS
Rsync
WebDAV
一方で、基本の機能ではAFPやSFTP、SCPやiSCSIには非対応です。
もっとも、対応してないのが気になると言われているのはiSCSIぐらいです。
AFPについては、MacのTimemachineで必要になる可能性もありますが、その用途の場合はSMBで代用可能です。
筆者的にはSMBとRsyncにさえ対応していればそこまで気にはならないですね。
SMBはやっぱりランダムアクセスが遅い
SMBは非常に重要なプロトコルだと思います。AndroidやiPadやUbuntuやMacやWindowsなどはこのプロトコルに対応していて、SMBにさえ対応していれば主要なOSのデータ転送は可能です。
SMB速度バトル VS Ubuntu 24.04 CrystalDiskMark
計測日時は2025/06/07で、Windows機から10GbEで接続して、Crystal Disk MarkあるいはAttodiskMarkを、Ubuntu鯖あるいはUGREEN DXP480T PlusのSSD上の共有フォルダに走らせます。
ちなみに、SMBはシングルスレッド性能にも左右されますが、過去にDXP480T PlusにUbuntuを入れてSMBテストをしたら、純正OSのときよりも速度はアウトパフォームしました。
SMB速度バトル VS Ubuntu 24.04 AttodiskMark
AttodiskMarkの結果がこちら
FTPはそこそこ使えそう。
FTPも使えます。
Ubuntuの場合筆者が調べた限りではいい感じのGUI FTPサーバーソフトがなかったので、FTPサーバーをGUIで設定できることは明確な利点です。
実際接続までは簡単でした。
ただ、Windowsから120GB程度のデータを転送していると、3Gbpsぐらいしか出ず、さらに途中で転送が止まってしまったので、うまく評価できません。
総評 iSCSiが使えないことや、SMBの転送速度が小さいファイルやランダムアクセスを中心に遅いことを考慮して、◯よりの△。
Thunderbolt Networking?関連 ◎
Thunderbolt Networking的な挙動について
Thunderbolt3やUSB4を搭載したPCやNASなどでThunderboltやUSB4の端子を接続すると、20Gbpsのネットワーク接続が確立されることがあります。
相性やソフトウェアの関係などもあり、うまくいかないことも多いです。筆者も過去に検証しまくったところなかなかうまく行きませんでした。
しかし、うまく接続できれば10GbEの2倍の速度を叩き出すことができます。
UGREEN NASYNCは4月末に安定してThunderboltダイレクト接続が可能に。
2月頃のアップデートで対応はしたのですが、筆者が試した限りうまく動作しませんでした。
しかし、4月末のアップデート後に試すと、WindowsやMacとUGREEN NASYNCをThunderboltやUSB4で接続すれば簡単にP2Pが動作するようになりました。
しかも結構安定してつながってくれます。
速度について。
2025/06/08時点ではこんな感じの速度になりました。大きなファイルをシーケンシャルで送れば高速な転送が可能でしょう。
一方でランダムアクセスの速度は代わりがありません。
総評、安定性や接続の簡単さや高速さなど、かなり評価が高いです。◎もやむなし。
アプリ関連 ✕
質は高いものの、アプリの数は充実していない
2月からあまりアプリの数が増えていない印象を受けます。
UGREENが開発に関与していないアプリも両手で数えられるほどしかありません。
Dockerもあるが、少し難易度が高いかも?
Dockerアプリもあり、筆者が試したところ簡単にExcalidrawアプリを動かすことに成功しました。
ただ、慣れていない人には大変かもしれません。
アプリストアアプリから入れられるアプリでは対応していない機能一覧
WebサイトのRSSや更新検知アプリ
PostgreSQL
Nextcloud
n8n
なお、Onvifに特化したカメラビューワーアプリはないですが、Home AssistantがOnvifのマイグレーションに対応しているため、なんとかなるはずです。
公式サードパーティーストアとかあればいいなあ
Terramasterは一応公式アプリストアがあります。
あとはCasaOSやruntipiのようなアプリストア的なソフトウェアが入る余地があると、かなり使いやすいなあとは思いました。
総評としてはアプリストアのアプリが少ないので期待を込めて×としました。
メディア管理関連 ◎
文字認識にも対応してる!!!
AI機能が充実しています。
immichでも重複排除や機械学習による画像分析はできます。
しかし、immichでは画像内に写っている文字を認識して、それを元に検索することが基本できません。
一部のモデルではできますが、あくまでも間接的にしかできません。
例えば、「ネコ」と検索すると、「ネコ」という文字列が入った画像と、ネ
コが映っている画像が混じってしまいます。
しかし、UGREEN NASYNCであればそれぞれの検索結果を峻別してくれるので、文字列で検索できます。
また、immichのデメリットとして、検索で関連度順のソートしかできず、日付順のソートができないという点もありますが、そこもUGREENは問題ありません。
総評としては、ざっくり使った限りではかなり使いやすくなっていると感じています。
仮想環境関連 ◯
仮想環境をHDMI出力する機能はなさそうですが、仮想環境にはUGREEN NASYNCと同じサブネットマスクを割り振られて、同じLAN上の別マシンからも簡単にアクセスできるようです。
意外と使い勝手がいいかと思います。