相変わらずミスリーディング
財務省は、相変わらずミスリーディングな資料を発表し続けている。それをマスコミは、それをそのまま鵜呑みにしたまま報じている。
もともと財務省の公表元データは、「国債及び借入金並びに政府保証債務現在高」といい財務省のサイトにある。これを見ればわかるが、四半期ごとに公表されている。これについての報道も、テンプレートかのように、「過去最大を更新し、財政状況は一段と厳しくなっている」。
債務残高が大きくなると財政状況が厳しいというなら、金融機関の預金残高の大きなところも財政状況が厳しいと言わなければならない。ベスト5をいえば、ゆうちょ銀行195.0兆円、三菱UFJ銀行192.3兆円、三井住友銀行149.9兆円、みずほ銀行145.2兆円、JAバンク108.6兆円だが、財政状況が厳しいなんて話はまったくない。
それもそのはず、債務が大きいことは財政状況に直結せず、バランスシートで資産との大小でみなければいけないからだ。
その答え合わせは後でするとして、このほかにも、財務省は相変わらず誤解を招くような資料を出している。
4月9日、財政制度等審議会財政制度分科会で出したのが次の資料だ。
この資料を使って、「拡大する財政出動の結果、過去20 年で政府債務残高は約 2倍となったが、名目 GDP はほぼ横ばい。 積極的な財政運営が持続的な成長にはつながっていない面 もある。先進国の債務残高(対GDP 比)と実質経済成長率の関係性を見ると、 必ずしも正の相関関係は見られない。」と説明している。