1984年にLEDデジタルメーターを採用したアストンマーティン「ラゴンダ」!オークションで未だ継続販売中の理由
メーター類はすべて、当時最新鋭のLEDによるデジタル表示
新生ラゴンダSr.2は、同時代のメルセデス・ベンツ「450SE」やジャガー「XJ12」よりも上級。価格帯ではロールス・ロイス「シルヴァーシャドウ」よりもさらに高価な、4ドアのエキゾティックカーだった。ルックスはまったくの別ものながら、ホイールベースやトレッドなどの寸法はSr.1時代とまったく同じ。鋼板溶接式プラットフォーム上に細い鋼管の枠組みを構築し、アルミパネルのボディ表皮を張るという工法も従来どおりのものとなる。 また、内装は伝統の「コノリー」社製レザーハイドを多用するものの、ダッシュボードはSr.1やAM-V8サルーンのオーセンティックなものとは一線を画した未来指向。メーター類はすべて、当時最新鋭のLEDによるデジタル表示とされた。 パワーユニットはAM-V8と共通の5340ccとなる。この時代のアストンマーティン ラゴンダ社の通例にしたがって、スペックは未公表。トランスミッションは、クライスラーの「トルクフライト」3速ATのみが設定された。
当時の先進的な装備が入手も修理も困難かつオンラインゆえに現状のコンディションが不鮮明
世界の注目を一身に集めた新生アストンマーティン ラゴンダながら、LEDメーターの実用化に手間どり、デリバリーが開始されたのは約1年半後の1978年春となってしまう。それでも、その後1985年にはV8エンジンをインジェクション化し、メーター周辺もわずかながら常識的なスタイルとした「シリーズ3」へと進化。さらに1987年にはボディのエッジをやや丸め、リトラクタブル式ヘッドライトを固定式に改装するなどフェイスリフトを受けた「シリーズ4」へと進化したのち、1990年までにシリーズ総計645台(ほかに617台説など諸説あり)が生産されたといわれている。 このほどRMサザビーズ「Shift Online:North America 2025」オークションに出品されたアストンマーティン ラゴンダは、1984年式。すなわち、アイコニックな前衛的ボディが与えられた最初期モデル「シリーズ2」の最終期に製作された1台ということになる。 このラゴンダは、非常に魅力的なマルーン色の外装に、ブラウンのパイピングが施されたタン・レザーの内装、美しいバーレッド・ウッドのキャッピングが施されている。また、この時代を反映した「NEC」社製自動車電話を残す一方で、USB接続が可能な「コンチネンタル」製ヘッドユニットが装備されている。 また、オークション出品にあたって添付されるドキュメントファイルには、1993年まで遡る販売明細書や通信文書、メモ類、過去の登録証コピー、そして一連の整備インボイスなどが含まれるとのことであった。
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