「とうとうウチにも来たよ…」突然鳴った“退職代行”からの電話 驚き→困惑→反省経て社長が進めた社内改革
焦った社長は、全社員1人1人と、3カ月に1回、1時間じっくり話し合うようにした。 デスクの配置も工夫した。オフィスの一番奥に上司の席がある一般的なスタイルから少しでも話しかけやすいようにと、上司を部下が取り囲む形に変えた。
そんな努力が実を結びつつあるのだろうか。 会社設立以来初めてという、入社5年目のトップセールスマンが誕生した。 アッシュホームの梅田大和さん: 「何かあっても最終は助けてくれる安心感がずっとあった。向こう(上長)から聞いてくださっていたので、僕らとしてもすごく話しやすい環境」 アッシュホームの小澤裕昭社長: 「彼のその時の上長が自分から『どうなの?』『大丈夫なの?』とか、『このお客さんの進捗どうなの?』とか。絶えず聞いてくれる姿勢を持っているのも大きかったのかなと」
若き「期待の星」の梅田さん。このまま今の会社と“添い遂げる”のかと思いきや…。 アッシュホームの梅田大和さん: 「今の環境より自分が成長できそうだなとか、飛び込んでみたいなというところがあれば、僕は積極的にそういうところに挑戦していきたいなと…と思う性格ですね」 アッシュホームの小澤裕昭社長: 「悲しいですけどね(笑)。経験を積んで成長をしていこうという時代なのは間違いございませんので。その中で、どこの会社に行っても通用するような社員に成長してもらえれば」
早期退職、転職当たり前の「超売り手」時代。職場はますます変化を迫られそうだ。
■企業の取り組みは…「推し活休暇」に1カ月4往復使える「帰省制度」など
職場の魅力アップや働き易い環境作りのため、企業も様々な取り組みをしている。 名古屋市東区の「矢作建設工業」には『帰省旅費制度』がある。単身赴任や、独身の社員が家族・友人・恋人・ペットに“会いに行く”もしくは“会いに来てもらいやすくする”ために、1カ月に4往復まで費用を出す制度だ。
愛知県みよし市の機械メーカー「チップマン」には『推し活休暇』がある。通常の有給に加え、コンサートやイベントに行くと申請すれば、年間で1日付与される。 電気ヒーターを手掛けている名古屋市天白区の「河合電器製作所」では、入社3年目まで、毎月好きな本札を読んで読書感想文を提出する。全社員が閲覧可能でコメントもできるため、先輩たちが若手社員の考え方を知れるという制度だ。
2025年5月21日放送