「とうとうウチにも来たよ…」突然鳴った“退職代行”からの電話 驚き→困惑→反省経て社長が進めた社内改革
■社長「会社側にも問題あったんじゃ…」代行を経験した企業が始めた対策
名古屋市中村区でヘルスケア商品などを手掛ける「アメイズプラス」。 従業員は120人ほどで、髪色もアクセサリーも自由な今どきの会社だが、2025年1月に初めて「退職代行」の電話を受けた。
アメイズプラスの山本良磨社長: 「ちょっとびっくりしてしまって、『退職代行とうとううちも来たよ』と、その日のうちにバァーっと会社の中で広まりましたね。『まさか』って思いましたね、自分たちの会社には縁のないことだと思っていたので。(代行の電話を受ける前は)“なんでそれぐらいのこと電話1本で”とか、“一言会って言うことができないのか”と」 勤続1年未満の20代社員の“代行”だという退職連絡に、初めはただただ驚いたという。
しかし、「本来やりたい仕事ではなかった」という理由を伝えられ、反省も口にした。 山本社長: 「身をもって経験すると、ちょっと反省をしたというか、少し休みがちになっていた時に『なんで自分が声をかけてあげられなかったんだ』と思いましたし、会社側にも問題がやっぱりあったんじゃないかと。(常識を)変えないと、このままでは若い人が採用できないなと」 この1件以来、“何でも言える空気づくり”を目指し、社員の声に耳を傾ける時間を積極的に増やしているという。 「先輩の背中を見て仕事を覚えて」というのも今や昔だ。企画のアイデアの出し方に至るまで細かくマニュアルにし、資格取得やスキルアップをしたい社員には年15万円を支給する制度もつくった。
さらに、社長はこの日、午後4時半に退勤。これも、帰りやすい雰囲気作りのためだという。 山本社長: 「ありがとうございました~。早め早めで!お疲れ様です!」
■大学生は企業選びで何を求めている?
少子化、人手不足で「超売り手市場」と言われる中、就活生たちの意識も大きく変わっている。名古屋市中村区で開かれた就職イベントで、大学生たちに“何を求めているのか”などについて話を聞いた。 大学3年の女性2人組は、『年間休日120日以上』。 大学3年生A: 「ワークライフバランスを大事にしたくて」 大学3年生B: 「休みをモチベーションに仕事を頑張りたいなと思って」