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2011年1月1日~2011年5月31日 |
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明日5月末締切で、『年金50問50答』の感想を書いてもらっている。さっき、次の文章を含むレポートがレポート用掲示板にアップされた。
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本書において繰り返し述べられているのが「現役時代に支払った保険料に応じて、老後に年金を受け取る」ということである。一見すると当たり前すぎるようにも思えるが、意外とこのようなことでさえも少し間違うだけで容易には達成できないものである。その最たる例が2011年の政府による「運用3号」の問題だろう。恥ずかしいことに当時話題になっていた頃はさほど意味がよくわかっていなかったが、切り替え手続きをしなかった専業主婦達の優遇となってしまい、正直に払い続けた者が損をするという、あってはならないことが平然と行われていたのである。後に撤回となったものの、こうした事態が発生していることから国民だけに限らず政府においても認識もしくは知識が足りないのではないかと感じざるをえない。 |
運用3号について、年金記録回復委員会でどのような議論がなされたのか、次の議事録をみてごらん。
3月11日、大震災の数時間前にアップされた新聞記事に次があるね。
この問題を最初にとりあげた新聞は、朝日。2月2日に朝日が社説でとりあげたとき、僕は、すぐにここでとりあげているね。年金に土地勘のある者は、これは明らかにおかしいということがすぐにわかるからね――まぁ、年金の専門家でもなくても、この取り扱いのおかしさはわかるはずだけど。。。
そうすると、すぐに世界のどこかの知らない人からいくつかの連絡が舞い込んできた。そのうちのひとつを紹介・・・4ヶ月も経ったからもういいかな。
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Subject: 2/2HP拝読後の感想(超絶的に超法規的な3号記録の特殊取扱は、ただいま実施中の筈です。)
権丈 善一 先生 侍史
拝啓、時下ますますご健勝にお過ごしのこととお慶び申し上げます。
先生の著作やHPは常々拝読・拝見致しております。
本日は、恐縮ながら、蛮勇をふるってメールを差し上げたく存じます。
先生が、HPに2月2日付で掲載されている「国民年金第3号被保険者記録」の実務『運用』取扱に関しましては、色々な意味で問題を含んでいると、外野から見ていても思います。
この取扱い方針は、長妻前大臣直轄(肝いり)の『年金記録回復委員会』の発案(指示?)を受けて行われる対応のようです。今月中旬からは実施が始まっていると承知しております。
子細を申し上げるほどに精通しておりませんが、(現行法体系とは明らかに矛盾する事案に対しても)何らの法改正無く、厚生労働省年金局から年金機構への実施通知で行われる、「凡そ法律に基づく行政という概念・(年金法規に限らない)既存の法体系」を”全くと申しますか、超絶的に”超越した措置であることは間違いないでしょう。(嘆息)
過去に真面目に法令上の届出義務を果たしてきた者、今まで法令に従って記録を訂正して無年金・低年金となった者、こうした人々は何ら報われることの無いまま、「故意、過失、無関心又は不作為によって、届出義務を果たさなかった者だけが、(事後に見ると、明らかに事実に反する場合であっても)救われる」状況にあります。
現場の反応は「今まで法令に従って対応した結果、無年金・低年金となった者からの苦情の殺到が予想され、そうなれば対応できないし訴訟沙汰になる可能性もある。そうした者からの苦情は正論であり、機構側の今回の措置の法的な正当性に疑義があるが故に、対応に困るし今回の処置は納得できない。せめて法改正か新規立法をして欲しい。」というものが多くあるようです。しかし厚生労働省や機構本部からは「苦情対応は全て現場の事務所で、訴訟対応は発生してから考える」という指示もあるようです。(嗚呼)
なんと申しますか、正直者が馬鹿を見るというか、年金制度や業務執行への不信感を高めて、制度の安定性を(数理ではなく)実効性や執行面の観点から、完膚無きまでに破壊しかねない策だと思っています。(法制度を無視しても最後は救われるとなれば、好んで法制度を遵守しようとする者は少数派でしょう。)
如何にも、長妻先生クオリティな施策だと思いますが、「信頼回復のためと前大臣が仰る施策が、爾後の信頼を失墜・消滅させる方向に働く可能性、超法規的措置を対規模に行う事による本来業務の適正執行に対する執行負荷の増加可能性」について、どこまでお考えになっているのか。。。私の様な素人目線からは、この施策について副作用や後遺症が大きすぎるように思いますけど。。。
末筆ながら、先生のご健勝とご発展をお祈り申し上げます。
敬具 |
他に当方のHPをご覧になった志木市長の長沼さんからも、、「この問題に対する私の考えは、市職員の意見を踏まえながら、市のホームページに記させていただきました」との連絡を頂いて、次の文章を紹介したんだよね。
このホームページによる長沼市長のブログの紹介が、先日の朝日新聞の長沼さんへのインタビュー記事につながった模様。極めてまっとうなご意見でしたね。僕としては、他に、記録回復委員の中の学者さんにもインタビューしてほしかった気がするけどね。かなりの責任があるんじゃないかな。昨日話した小林秀雄の言葉じゃないけど、信じるということは責任をとる覚悟をもつということなんだよ。 |
5月30日 |
先週末、こういうのが行われている模様。
どうなんだろ。
参加者を情報づけるための配付資料をみたけど、与えられる情報の適切不適切さを判断することができるほどの情報を持っていない人に、神ではない、所詮は人間の誰かが選択した情報をもって情報づけて、討論をしてもらう。そこでの結論を、どのように解釈するのかという点は、なかなか、難しいところだね。
でっ、僕が興味をもった文面は、
> (2)費用について
> 旅費、宿泊費、食事は主催者が負担します
経済政策としては意味があったのかもしれない。 |
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次の13頁(PDF12頁)にある、「国民年金第1号被保険者の内訳」をみようと思って、読み直してみたら、この対談、自分で言うのもなんだけど、おもしろいな。『年金50問50答』を読んだ人は、この対談の内容が理解できるかもしれないので、ご参考までに。主婦の年金やパート労働に対する対応策など、ぜんぶ話しているね。
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5月29日 |
うっ、おもしろすぎる。
今は昔、「医療と年金の本は、それぞれ別に出して下さいまし」と、出版社の編集者から言われても、「嫌だ。どうせ売れないんだし、医療と年金、同時に考える必要があることを示すためにもこれでいこう」とわがまま言って、672頁の『医療年金問題の考え方』を出したんだけど、年金の話題が医療界に飛び火していることに感慨一入です、はい。
ちなみに、講義用資料をどうぞ。医療と年金で、社会保障給付費の84%を占めます。しかも生活保護3%の半分以上は医療扶助。

付録
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5月28日 |
今日は朝からテレビで、主婦の年金、パート労働者への厚生年金適用なんかやっているけど、この問題の構造は、こんな感じだ。
その後、2007年4月にパート労働者への厚年適用が組み込まれた法案が国会に提出される。しかし、民主党の協力を得られず、この法案は、2009年7月21�日の衆院解散時に廃案。
それを今回引っ張り出してきて、自分たちの手柄にしようという茶番が演じられている――とみることもできる。まぁ、勝手にやってくれという類の話だな。
次でもどうぞ。
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う~んっ、今日は、昼から、日本病院会の常任理事会に参与として参加して、途中退出後、日本医師会の医療政策会議に委員として出席。おもしろかったのは、両方の会で、「日銀が悪い。日銀がお金をどんどん刷ればすむ話だ」という人が、それぞれ一名ずついたということだな。
日本病院会では、議題が詰まっていて、しかも当方、途中退席だったために、日銀批判に対して発言する機会がなかったけど(だから、冒頭10分ほど時間をもらって最初から話す予定だったことは言ってきたけど)、日医でのこと。
「医療界は、かつては年金積立金、次は埋蔵金、そして今度は国債の日銀引受と言われないようにくれぐれもお気をつけ下さい」。 |
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昨日の講義で話したこと――政治経済学ってのは危なくって、僕の言っていることも冗談半分だと思って聞いておきな――というような話に類することは、次の中にあります。
さわりだけでも、
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政治経済を学ぶことのリスク――福澤諭吉「経世の学亦講究すべし」より
「或人云(あるひといわ)く・・・抑(そもそ)も義塾の生徒、その年長ずると云うも二十歳前後にして二十五歳以上の者は稀(まれ)なるべし。概して之(これ)を若干の年齢と云わざるを得ず。・・・この少年をして政治経済の書を読ましむるは危険に非ずや。政治経済、固(もと)よりその学を非なりと云うに非ざれども、之を読(よみ)て世の安寧を助けると之を妨げるとはその人に存するのみ。余輩の所見にては、若干の生徒にして是(これ)等(ら)の学に就(つ)くは尚(なお)早しと云わざるをえず。その危険は小児をして利刀を弄(ろう)せしむるに異ならざるべし。・・・この言誠に是(ぜ)なり。事物に就き是非判断の勘弁なくしてこれを取扱うときは、必ず益なくして害を致すべきや明なり」
福澤諭吉 (1882)〔福澤著作集 第五巻所収〕。
1882年3月23日付けの『時事新報』に、福澤諭吉は「経世の学亦講究すべし」という文章を発表した。これは、二十代前半の若者に政治経済を教えようとした福澤に対する社会からの批判を、福澤が、冒頭に引用した文章で紹介する形ではじまる。この文章を本章の冒頭においた理由は、政治経済を学ぶことを、「その危険は小児をして利刀を弄(ろう)せしむるに異ならざるべし」というきわめて健全な感覚が、かつての日本にはしっかりと存在していたことを示したかったからである。ところが今日、こうした健全な感覚はなくなっている。この状況は憂うる状況であると思う。本章のこの医療経済学の導入によって、<是非判断の勘弁(分別)なくしてこれ(政治経済学)を取り扱うときは、必ず益なくして害を致すべきや明らかなり>ことを、この国において再び思い起こさせることができればと願う。 |
ゼミと健マネの学生には経済学説史もやってもらっているから政治経済学や経済学ウィルスに対するワクチン免疫が少しは身につくだろうけど、講義しか履修していない人たちは、ちょいと危ないかな。
ということで、秋には、社会保障論の講義の中で、学説史の課題がいろいろでてくるかもしれぬ。。。一人の人間が数学と歴史の両方をやらんと、ウィルスに簡単にやられる体質になるんだよなぁ。でっ、いずれか一方しかできないとなると、後者の歴史になるだろうねぇ。 |
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民主党が年金改革案をまとめたらしい
5月26日のかきこみでもどうぞ。 |
5月27日 |
昨日、三田の講義で脱線した中での話し
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ゼミの掲示板――どうも、うちのゼミの学生さんは、世間では苦労している模様。すまんのぉ。
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>ベーシックインカム
そういえば先日他学部の授業で知り合った人に・・・
知り合い「社会保障のゼミにいるならちょっと聞きたいんだけど、ベーシックインカムについてどう思う?」
マッチョ「実行可能性もないし論じてもあんまり意味ないかもねー」
知り合い「いやできないとか言って片づけないで、そうやってすぐに諦めたら何にも変わらないんじゃないかな?」<`~´>「ドヤッ」
マッチョ (・o・)(・o・)(・o・)
大切な友人の一人でした。。。 |
友だち失ったかっ?
まぁ、これでもみとけや。
次の4ページの付記もかな。そこに、cool head and cool heart派、warm head and warm herat派のBIという話がある。
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先週の講義の雑談話で触れたこと
う~ん、今日触れることになるかもしれない「埋蔵金とはなんぞや?」については、これがなかなか良くできてるんだよなぁ。政権交代の前に、雑誌の記者達はここまで分かっていた。。。
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昨日、基礎年金国庫負担2分の1の話がでたけど、あの財源が震災復興に回される以前に、予算編成の段階で、あれは、閣議決定違反なんだよね。
おまけ
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これが、年金受給者を相手に、みなさんの年金給付水準を引下げさせて欲しいと話した時の僕の論法。まぁ、どこにも世代間格差とか世代間公平とかいう言葉はでてこない。否、むしろそういう言葉は、年金受給者に給付引下げに協力してもらいたいと話す時には、邪魔なんだよ。
次などもどうかな。
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5月26日 |
これが、昨日の高付加価値自転車の話題に関係して話していたこと。
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なるほど、この記事か。ごめんごめん、見逃していたよ。
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『朝日新聞』2011年04月29日 朝刊
年金議論再開…でも身内から批判 民主、改革案大幅遅れ
民主党は28日、東日本大震災で中断していた「社会保障と税の抜本改革調査会」を再開した。政権交代後、初めて新しい年金制度の議論を本格的に始めたが、所属議員からは民主党案に根本的な疑問が続出。改革案のとりまとめは大幅に遅れ、5月末になる。
会議では、調査会の古川元久筆頭副会長が従来の民主党の年金案について説明した。看板の最低保障年金について「(月額)7万円以上受け取れるのは40年後」と言及すると、出席者は「有権者が期待したのは、すぐに7万円だったのでは」と質問。さらに、別の議員からは「40年後と打ち出すのは本当にマイナス」という批判も噴き出した。(山田史比古) |
数年前と違って、昨今は、記者さんたちの年金理解がものすごく高まり、概して不勉強な政治家たちとの距離が大きく開いてしまったんだよなぁ。今や、記者さんたちは、民主党の年金論議を上から目線で書いているからねぇ(笑)。昔、現場で民主党の年金戦略に振り回されていた新聞記者たちが、ちーっとばかし偉くなってちょいとばかり怒りを込めて?そんでもってあきれ果てて、こんなの書いたり、こんなのを書くご時世。
さてさて、民主党の国民の合理的無知仮説に基づく政治戦略は、年金や財源戦略に関して、どのくらい御利益があるのか、高みの見物と楽しませてもらうよ。民主党の議員たちは、まだまだ国民は自分と同じくらい年金や財政に関してアホだと信じ切っているみたいでもある(笑)。
久しぶりに次の図を紹介するかね――先週の講義で、投票者の合理的無知について説明したから、次の図も、明日、説明するよ。この図付きの文章を、総選挙前の思いっきり盛り上がっていた時に出して遊んでいたわけだ。ちなみに、ミュルダールの本の中でかなり好きなタイトルは、Against
the Stream.
思い出した――先週の講義で話した、僕にとっての二大不思議話。
- 其の壱 財務大臣になって2ヶ月くらい経つと、さすがに財政に関して初歩的なことは勉強したようだけど、国会議員になって30年近く、財政についてまったく勉強しなていなかったという不思議さ
- 其の弐 財政についてまったく勉強したことがなかった人物が財務大臣になれたという不思議さ
まぁ、誰のことを言っているのかは、伏せておくよ。 |
5月25日 |
なるほど(笑)。
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初めてメールさせていただきます。
介護保険施設関係者です。
サイトの更新を毎日楽しみにしています。
先日、インドを訪ねた友人から聞いたのですが、ガンジーの墓碑に刻まれた有名な「7つの社会的罪」に最近8つ目が加わり「8つの社会的罪」になっているそうです。
Eight Social Sins 「8つの社会的罪」
Politics without Principles 理念なき政治
Wealth without Work 労働なき富
Pleasure without Conscience 良心なき快楽
Knowledge without Character 人格なき学識
Commerece without Morality 道徳なき商業
Science without Humanity 人間性なき科学
Worship without Sacrifice 献身なき信仰
Welfare without Resource 財源なき社会保障
・・・ |
政権交代後にご隠居生活に入ってから、(お前、暇にしているだろう、ということで)介護と障害者福祉の世界に呼ばれて行くようになったけど、じわじわと、今の日本で起こっていることを俯瞰できるひとつの史観が滲透してきているみたいですね。加えて、空想的社会保障論がどれほど政治的に危険な存在なのかも、いろいろと考えてみて下さい。たとえば、昨日の神戸新聞の記事を題材とした場合、数字を記さない年金論にとどめておけば、民主党の抜本改革年金号は、今後も生き延びることができます――つまり、これまでのように、数字を記すまでは延々と生き延びることができる。
そう言えば、5月9日の国家公務員初任研修で、こういうシーンが。
- 「先生は、ベーシックインカムはご専門ではないと思いますが、どう思われますか?」
- 「専門じゃないし、専門家にもなりたくないですけどね。
ところで、ひとり1万円を国民全員に配ったらいくらになると思いますか?」
- 「1兆2千億円ですか」
- 「そう。でっ、君は、ベーシックインカムにひとりにいくら必要だと思う?」
- 「10万円は必要かと」
- 「ということは、一ヶ月で12兆円必要ですね。それを12ヶ月配ったら?」
- 「えっとぉ、144兆円」
- 「今年の税収は? それに、さっき話したけど、生活保護費はいくら? そのうち医療扶助なんかを外した現金給付はどれだけだったっけ? さっき、Sickoを少しみたけど、あそこで描かれていた医療問題って、ベーシックインカムを配っておくだけで解決する?」
- 「・・・・・・・」
- 「ベーシックインカムなんて、まじめに考えてあげる必要がどこにあるんだろうね。。。」
と言って、マーシャルのcool heads but warm heartsの話をして、ベーシックインカムを言っている人には2種類あって、cool
head and cool heart派とwarm head and warm heart派でね・・・と延々と遊んできた次第。warm head
and warm heart派が空想的社会保障論者に属するわけだけど、僕の言う意味でのポピュリズム政党にとっては、彼らの利用価値はそれはそれは高い高い。。。その結果の悲喜劇が、今の状況さ。でもまぁ、国民が選んだ政治なんだから、国民はとにかく甘受するしかあるまいよ。いったん権力を与えたら、そう簡単に剥奪できない――法律はそういうふうに作られていることをよ~く学ぶ、今はそういう機会かもな、2度と同じ失敗をしないように。 |
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そういえば、下記の記事にでてくる大串博志とかいう国会議員は、2008年の12月に超党派の年金改革案を発表していたメンバーの一人だったよなっと思って、ちょいと検索したら、次がヒット。
でっ、まだ、抜本改革年金号は開発中なのか? はやいとこ見せておくれ。
次の7人で開発して、2008年12月に発表した超党派の年金改革案って、なんだったんだ?
- 民主党の岡田克也、枝野幸男、古川元久、大串博志、
自民党の野田毅、河野太郎、亀井善太郎
昔、岡田さんと一緒にテレビに出た時、彼は7人の超党派グループの改革案にも触れていて、僕が、政策はもう少し勉強してから論じた方がいいですねと言うと、岡田さんは、なぜだか?怒っていたもんだ――まぁ、今は昔の話だけどな。 |
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今朝、兵庫県にいる知人より
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今日の神戸新聞です。
まともなことが書いてあります。
多分、共同の配信記事だと思いますが、ネットでは共同で確認できませんでした。
他方、日経は相変わらずのワンパターンの抜本改革病で、かつ、中小企業の経営者
を煽っていますね。 |
神戸新聞には、「記者の不勉強は犯罪だ」という心得でよく勉強されている記者さんがいますから、その方面かもしれませんね。たしかに、いま何が起こっているのかという、しっかりとした歴史観をもった、付け焼き刃では書けない良質の記事ですね。
それにしても、記事の最後にある、民主党調査会メンバーの言葉「結局、民主党の改革案は『夢物語』。間違いでした、と早く国民に謝るべきだ」のように、民主党は「間違いでした」と言ってしまわないと、詰め将棋はいつまでも終わらないのぉ(笑)。僕は、昔から、土下座したら許してやると言っているんだけどね。。。なんと寛大なことか!?
でもまぁ、以前、永田町霞が関界隈の知人たちが、「もう、土下座しているようなものじゃないですか」と、応えていたな(笑)。
おまけ――今週の『週刊東洋経済』経済を見る眼の最後のあたり
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・・・中長期の道筋を、正直に国民に示す工程表を出してほしい。そうした工程表を作れば、民主党のマニフェストと大きく矛盾する。だが、この種の報告書は内閣よりも寿命は長い。会議の有識者には、マニフェストに財政・年金等で絵空事を並べた民主党に妥協しない報告書・・・ |
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5月24日 |
まいどどうもです。
医療界の知人より
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お忙しいところ失礼いたします。
震災後、HPが更新されず心配しておりましたが、WEDGEなども入手してまた勉強させていただい
ております。週刊東洋経済は明日、近くのTSUTAYAで購入いたします。
太田氏の「年金50問50答」は入手困難になっているようですね。私は先生にHPでご紹
介いただいた直ぐ後にゲットしており幸運でした。
社会保険旬報5月21日号に書評が載っておりましたので、ご存知かと思いました
が添付いたします。未だ入手できないでいる方のご参考にでもなればと。
9月の後楽園ですか。手帳には書いておきます(笑)。 |
ちなみに、上記書評に出てくる「年金破綻論を唱えていた大学教授」の次くらいに、僕が朝日に年金の話をしにいってるね。あれはもう、6年前だな。
あの時は、太田さん達数人が、民主党の年金案を大絶賛していた朝日新聞に爆弾を落とすくらいの気持ちで、当時だぁれもしらなかった無名の僕を呼んだんだよな――だいたいもって、新聞記者からのインタビューをその1ヶ月前くらいにはじめて受けたばかり(4月19日参照)。
その後すぐに、ゼミの新歓合宿先の鳳明館にファックスが送られてきて、そこで応えたコメントは、次だね。
ここに出てくる朝日新聞の記事が、未納者は人に迷惑をかけているんじゃなく、自分が損するだけだよということを初めて公にした記事じゃないかな。この考え、しばらくは、「権丈さんの論に従うと・・・」と言われていたもんだ。次などもどうかな。
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どうも、うちのゼミで、寅さんがブームらしい。
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車君にも言いましたが、男はつらいよシリーズは、初期の作品の方が、断然いいです。間違っても、後半の作品から入らぬよう。 |
なんとすばらしい4年生から3年生へのあどばいすぅ。
これもみとけや。 |
5月23日 |
経済を見る眼「財政・社会保障一体改革の工程表を」『週刊東洋経済』2011年5月28日号(本日発売)
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社会保障改革に関する集中検討会議が、4月27日に再開された。与謝野馨社会保障・税一体改革担当大臣の要望で当初の予定通り6月に改革案をまとめるという。
当日に会議の有識者メンバー5人が連名で配付した『集中検討会議の再開に際して』には、「もはや方向性の議論を行う段階から、それに沿って、改革の具体的内容をわかりやすく提示し、安定財源確保の道筋と工程表を明らかにして国民に提示する段階に来ている」とある。
そのとおりである。マニフェスト不履行を隠す美辞麗句を求めるための会議の積み重ねはもう十分である。崇高な理念の実現には財源が要る。財源なき理念への拘泥などに突き合っている余裕はこの国にはない。
方向性・理念を語ることが社会保障論だと信じていた、この国の空想的社会保障論者がこれまで等閑視していたこと。それは、社会保障問題は財源調達問題であるという側面だ。日本の社会保障論者たちのその弱点が、この国で社会保障を政治にいいように利用させるすきを与えてきたともいえる。
社会保障給付費は、現在100兆円を超えており、その6割を社会保険料、4割を租税に依存している。そして、租税として社会保障が利用できる量は、他の財政支出との兼ね合いで決まる。「社会保障・税一体改革」というのは矮小化された表現で、本来なら「財政・社会保障一体改革」と呼ぶべき話なのである。
ここで、今後必要となる財源の規模を算出してみよう。・・・ |
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5月22日 |
なるほど(笑)――下記、ゼミの掲示板より
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内容:
太田さんはきっとこれを見てあの本を書いたに違いない。
http://www.youtube.com/watch?v=-DFQRRJUp-o
「寅さんも入れます」
腹を抱えて笑ってしまいました。
「ヤケのヤンパチ、日焼けのナスビ、色は黒くて食いつきたいが、あたしゃ入れ歯で歯が立たないよ。」
「おじちゃまー」
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でっ、世間の抜本改革論者さん達は、ここに出てくる国民年金基金というものを知らないふしがある。。。
2008年7月2日の社会保障審議会年金部会の議事録で僕の発言をみてごらん。僕がそのあたりをからかった発言をしているよ。。。その日に配付された資料と共にどうぞ。 |
5月20日 |
随分と先の話だけど、日本計画行政学会全国大会。
- セッション9 政権交代と政策決定(公共選択学会との連携セッション)
日時 2011年9月11日(日)9時~10時半
場所 中央大学後楽園キャンパス(文京区春日1-13-27)
報告者
権丈善一先生(慶應義塾大学教授)社会保障政策の観点から
西川雅史先生(青山学院大学教授)財政政策・地方分権の観点から
富崎隆先生(駒澤大学准教授)政治過程の観点から
コーディネーター
川野辺裕幸(東海大学教授)
僕に語らせるには、ちょいと危ないテーマかもな。 |
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それと、次が、政権交代後に最初に書いた文章。
合理的無知からはじまる僕の絶望的人間モデルと各界にいる異端への期待は、次の文章にある。
- 序章『医療年金問題の考え方――再分配政策の政治経済学Ⅲ』
思考の根底に「合理的無知」をおくところが僕と政治学者との大きな違いだろうな。そして、僕の政治学者観は・・・
チキンゲームという言葉が出てくる原稿は次。
映画では、「理由なき反抗」や「フットルース」にチキンゲームが出てくる。
フットルースでは、トラクターを使ったチキンゲーム。
その時、BGMはボニータイラーのヒーロー♪。
僕らの世代は、このBGMが流れると、「スクールウォーズ」が頭をよぎる。。。イソップ―ッ! ? |
5月19日 |
レポート提出は、次に――昨年のレポートも読めるし、来年は、君らのレポートも後輩から読まれます、はい。
パスワードは、今日話した、あれです。
でっ、 いま、知らないと絶対損する 年金50問50答は、2~3週間かかるみたいだねぇ。
でも、締切は変更なしで、今月の31日夜10時なので、よろしく。 |
5月18日 |
以前、健マネで出したレポートの本が、紹介されてるね。
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夕刊読書 中沢孝夫氏 『日経新聞 夕刊』 |
いま、知らないと絶対損する 年金50問50答 太田啓之著 破綻論も抜本改革論も幻想
「年金は決して破綻しない」し「弱い立場の人を支えるさまざまな仕組み」があることを冒頭で述べ、「東日本大震災という未曽有の災害に対しても日本の公的年金は必ず持ちこたえ、『働けなくなったお年寄りの生活を支える』という役割を果たし続ける」という結論で本書は終っている。ちょっとボリュームがありすぎるが、説明の背景をしっかりしたデータで示すためにやむを得なかったということか。
評者はこの本を読んで、はじめて日本の年金の仕組みを詳細に知り、「破綻論」と「抜本改革論」という両極端の年金論が、ともに幻想でしかないことがよく分った。
きちんと保険料を支払ってきた人たちは守られているし、また有利であることもよく説明されている。そして制度を守り育てるためには、過去の経過を踏まえて「今を大切にしながら地道に改善の努力をしていく」ことが必要だと著者は言う。
どのような仕組みも制度も同様である。地道に丁寧に考える能力のない人が「抜本的」と言い始めるのだ。老後が心配でないビジネスパーソンなどいないだろうが、読んで安心の一冊である。(中沢孝夫) |
評者の中沢さんも「地道に丁寧に考える能力のない人」たちに煩わされているんだろうね。いずこも同じということか。。。
昔、2004年の年金改革の頃。担当者が、年金改革案についての記者会見を開いたら、説明を終えた後に、ある記者が手をあげて、「それは、抜本改革ですか?」と。
この質問に正面から答えないでいると、記者さん達は、我先にと会見室から飛び出していったらしい。
彼らは、「抜本改革にはほど遠い!」という見出しの記事を書きたかっただけなんだろうね。
まぁ、記者も、政治家も(年金に関しては特に民主党議員)、そして残念ながら研究者も、その程度。
福澤先生は、「この人民ありてこの政治あるなり」と言ったけど、この人民にしてこのメディアあるなり、この人民にしてこの研究者たちあるなりってところが、この国のだな等身大の姿だろうな。
民主党の議員さん達は、公約に掲げた抜本改革年金号、抜本改革高齢者医療号、抜本改革障害者福祉号は、未だ、「開発中」なんだろうよ。次でもどうぞ。
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5月17日 |
> 社会保障給付の部門別、機能別というのはどういうことですか?
うん。説明が面倒だから、分かる人に分かればいいと思って書いていた、下の文章ね。
次の8頁、33頁でもどうぞ。
それと、機能別給付費の国際比較は、GDP比(もしくはNI比)でみないとミスリーディングを導くもの。
日本の社会保障給付費はGDP比でみれば、他の先進諸国とくらべて低いのだし、その上、高齢化水準は世界一なんだからな。
社会保障給付費の39頁にあるように、各国の社会保障給付費を100として、そのうちに「高齢」給付が何割を占めるかを示すグラフを適切に読むことができるようになるためには、背景として必要な基礎知識がかなり必要となる。その予備知識がない専門家達(?)にこのグラフのみを見せるのは危険。 |
5月16日 |
そう言えば、 「震災復興と社会保障・税の一体改革両立を」『WEDGE』2011年5月号に、次の言葉がある。
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今日の社会情勢の中で、貧困対策、保育、医療介護、障害者福祉に積極的労働市場政策の充実を求める声の高まりに応えるためにも、 |
この文章は、社会保障給付の優先順位を考える際、部門別に論じるので十分だというのを示すために書いていたもの。機能別などという曖昧な定義で加工した給付費データを出したりするから、議論がバカな方向に逸れてしまうんだという批判を込めた文章なわけである。 |
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朝日、毎日が、今日、社説を出したから、大手は出そろったみたいだな。
一社だけ、社説を書く記者が小泉時代から変わっていないのがバレバレ――なんという手抜き。みっともないねぇ。
でっ、12日に発表された厚労省の社会保障改革案に、お前はどう思っているのかって?
まぁ、次でもどうぞ。
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5月23日発売の『週刊東洋経済』「経済を見る眼」の原稿 |
改革案をみる前に書いていたバージョン
- 社会保障改革に関する集中検討会議が、4月27日に再開された。与謝野社会保障・税一体改革担当大臣の要望で当初の予定通り6月に改革案をまとめるという。
当日に会議の有識者メンバー5人が連名で配付した『集中検討会議の再開に際して』には、「もはや方向性の議論を行う段階から、それに沿って、改革の具体的内容をわかりやすく提示し、安定財源確保の道筋と工程表を明らかにして国民に提示する段階に来ている」とある。
その通りである。同資料にあるように社会保障改革については、自公政権下の社会保障国民会議、安心社会実現会議、現政権下の民主党「税と社会保障の抜本改革調査会中間整理」、「社会保障改革に関する有識者検討会報告」と重ねている。方向性について屋上屋を架す議論はもう十分である。
・・・
12日の2日くらい前に改革案をみた後に手を加えて、11日に提出したバージョン
- 社会保障改革に関する集中検討会議が、・・・安定財源確保の道筋と工程表を明らかにして国民に提示する段階に来ている」とある。
その通りである。マニフェスト不履行を隠す美辞麗句を求めるための会議の積み重ねはもう十分である。崇高な理念の実現には財源が要る。財源なき理念への拘泥などに突き合っている余裕はこの国にはない。
方向性・理念を語ることが社会保障論だと信じていた、この国の空想的社会保障論者がこれまで等閑視していたこと。それは、社会保障問題は財源調達問題であるという側面だ。日本の社会保障論者たちのその弱点が、この国で社会保障を政治にいいように利用させる隙を与えてきたともいえる。
・・・
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ちなみに、先日11日木曜日の講義では、雑談として、なぜ、集中検討会議の有識者5人が、次の図の人たちになっているのかを理解できないと、今、何が起こっているのかをちゃんと説明できないだろうし、今後何が起こるのかもうまく予測できないだろうねと言って、遊んできた次第。学生への問いとしては、「さて、どういう史観に基づけば、次のベン図をはじめとして、今、社会保障政策の周りで起こっていることを整理できるか?」。
なお、唯一の民主党系の峰崎氏については、次を参照あれ。
そう言えば、先日の講義で、2009年の総選挙直前に、上記の『産経新聞』の他に『読売新聞』でも、政権交代を目の前にして盛り上がる世の中に水を差す話をしていると言ったけど、それは、これ。
とにかく、いい年をした大の大人たちが、人生一度で良いからいい目にあいたいと思って、国民の無知につけ込み大ウソをついて政権簒奪を図った――こういう史観にでも基づかないと、なかなか難しいよ。この国で起こっていることを矛盾なく理解するのは。ただし、これは、政権交代前から一貫して変わらぬ権丈史観。君らは、僕に対抗して、どういう史観を構築する? |
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これは、2日前の記事だな。
昨年の有識者検討会あたりから、全世代型の社会保障なんてのが言われたわけだけど、彼らが世代間不公平を言う際に問題視している機能別社会保障給付費の「高齢」には、統計上、介護保険は入っているけど、医療は「保健医療」に計上されている。
ということはだよ。介護労働者の待遇改善は、介護給付費を増やすから「高齢」部門が肥大化するため、その政策は世代間不公平を助長するので、そんな政策は止めておけということを、この度、公式に表明したということになるんだろうな。ご苦労なことだ。医療は、高齢者向けの医療だろうがなんだろうが、「保健医療」に計上されるから、世代間公平の問題に抵触しないので大いに増やしてよしってお墨付きを与えたことにもなるのかな。だって、彼らが使うのは、機能別社会保障給付費のデータだからねぇ。
現状の社会保障制度が世代間で不公平であることを言葉の上で政府が公式に認め、その認識が、これまで以上の勢いで世に流布していく社会で、若者たちが社会保障にどのような意識をいだき、それがどのようなムーブメントを起こしてくるのか。関係者達が、どこまで予測しているのかを、知りたいところだな。
昨年書いた次でもどうぞ。
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5月14日 |
なるほどっ。
入間公務員研修所の僕の隣の部屋では、こういう話がなされていたわけだ。僕も彼らに、国家運営においては、政治と研究者・評論家たちのていたらくの中での、彼ら国家公務員の役割はますます重要さを増しているという話もしたわけど――次は、去年書いた文章。
他には、僕流に、次のようなことも。
それぞれのモノの考え方を正当化する理屈、理論は、右から左まで、たとえば今回紹介したハイエクからケインズまで、だいたい全部存在すると考えて良いと思う。そしてそれぞれのモノの考え方の優劣を決める方法は、残念ながら、社会科学上の多くの問題でだいたい存在しない。つまりいくつもの考え方が同時代的に併存しており、互いの論を葬り去る決定打は互いに持ち合わせていないのが常態であったりする。では、なにが私や皆さんをはじめとした人間に、あるモノの考え方を選択させるのか。その何かをこそ、しっかりと磨き上げていって下さい。そのためにも、自分の専門とは異なる多くの無駄を行ってほしい。特に、経済学で身を立てようと思われ方は、経済学を小馬鹿にするくらいの気持ちで付き合ってもらいたい。経済学的には云々、なぁんていう馬鹿者が目の前に現れたら、相手の顔をのぞき込んで、吹き出してしまうくらいの距離感で付き合うのが丁度良いと思う。IS-LMモデルのおかしさを疑わないで、教科書に載っているからというレベルの議論をしてきた経済学者が山ほどいたというだけでも、そのことが分かるはず。。。
そんなこんなかな。
それと、次の話もしましたね。
そうそう、いま、経済学ってのがなかなかよく分かるぞっと、学生に紹介して遊んでいる本を、みなさんにも紹介しておきますね。
この著者は、キャラが立つ個々の人間たる経済学者が、その時代その時代に時代時代の経済学を作ってきたということがなかなかよくわかっているヨ。それと、経済学ってのは、まぁ、ある種、イデオロギーというか宗教というか、そんなものにかなり近いということもね。お手すきの方は、経済学を宗教にたとえた次などもどうぞ。教祖様は、確信犯的にウソをつくことができて、わりと柔軟に事態に対応できるんだけど、末端の信者は、ガチガチに信じ込むんだよね。そこが厄介なわけだ。
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> >ちなみに辻さんは記者さんに配るどころか全世界に向けて発信してます。
>
> たしかに。。。
> ジャマイカからもしっかり見ることができますw
さっ、さようかぁ。。。ボブスレーに乗ってるか?
> youtubeのもうひとりの登場人物は、いまでは神奈川県知事ですね。
そっ、そうよのぉ。。。忘れてた。 |
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> ちなみに辻さんは記者さんに配るどころか全世界に向けて発信してます。
http://www.yasuhiro-tsuji.jp/
いやはや、天晴れ。。。 |
5月12日 |
どもな。
ほぉ~っ、こういう資料を記者さん達にも配っているわけかぃ。民主党の年金遊び、まだ続いているつもりなんだろうな。ケンシロウを派遣して、「既に」ではなく、「とっくの昔に」とでも言ってもらうかぃ。
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本日(11日)、民主党の「社会保障と税の抜本改革調査会」という会合において年金改革がテーマで議論が行われたのですが、そこに、参議院の辻泰弘議員が、ご自分の提言を発表されました。特に、その2の方は、おもしろいというか疲れるというか、なんというか。。。 |
辻さんは、2007年に書いた次ぎに登場されてるよ。
上記の文章に登場し、年金を政争の具とする民主党への僕の批判を聞いて、「人格まで否定されたようだ」との言葉を残したらしい人は、今は外務大臣。
このyoutubeの僕の相手は、昔も今も?民主党の幹事長。
とにかく、大変な国だよ、この国は。
まぁ、ご隠居の身の今はまったくやる気がないけど、昔はちょいとまじめに働いていたりもしたもんだ。。。
今の3年生とかは、想像もできんだろうけどねぇ(笑)。
ちなみに、2006年に書いたⅢ巻の序章に、次の文章を書いているね。
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序章 『医療年金問題の考え方――再分配政策の政治経済学Ⅲ』(2006年) |
本書『医療年金問題の考え方――再分配政策の政治経済学Ⅲ』ができるまでの経緯を説明しよう。2004年年金改革時、この国で政府案に対する激しい反対論が展開されたのは、いまだ記憶に新しい人もいるであろう。世論調査では、国民の7割から8割が廃案を求めた。その時、おそらく在野にあってわたくしひとりが、この2004年年金改革法案は、みんなが言うほど悪くはないという論陣を張りはじめた。それから先は、詰め将棋をして遊んでいるようなものであった。・・・ |
そう言えば、太田さんの『年金50問50答』にある三神万里子さんの漫画「抜本改革年金号」は、思いっきり僕のツボにはまった(笑)。
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5月11日 |
ほぅ、普通は『文藝春秋』のこのスペースは新著の宣伝文のようなものが載っているもんだけど、太田さんは、震災が年金に与える影響、被災者の人たちへの年金情報の提供の場として活用しているね。なかなか。
- 太田啓之氏「いま、知らないと損する年金の基礎知識」『文藝春秋』今月号
下記、うん、まぁ、そうだな(笑)。ほんっと、おもしろいくらいにまともなのがないからねぇ。。。
先日も、公務員研修所で少し触れたけど、ハイエク、フリードマン系は、陰謀論が好きなんだよね。財源論しかり、年金論しかり。次ぎでも参照を。
でっ、上述の太田さんから以前届いた連絡で、僕が、なるほどっと感心した文章をひとつ・・・無断ですまんね。
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新聞記者になってよかったことのひとつが「陰謀論」「陰謀史観」からフリーになったことです。
特定の人物や団体が状況をすべてコントロールするなどありえない、ということが皮膚感覚で分かりました。 |
経済学とか、なんとか学というようなものよりも、こうした感覚が、何をやるにしても何よりも大切なわけだ。三田の履修者や健マネの学生さん、君ら若い衆は、まずは人間を鍛えんとな――先は長いよ(笑)。 |
5月7日 |
あはっ。
では、コラボで。 隣の教室では、
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で、それはともかく、お前は新人公務員に何を喋ったんだって?歴史とセイフティネットと学校から仕事へと非正規について。 |
とのこと。
でっ、僕は? 3つの班に出した課題は、次ぎの3つ。
(金曜日まで彼らは合宿。僕は金曜日に再び出かけて彼らの報告を聞くというスケジュール)
2時間半話した内容は、この課題からご推察を――本当は、3時間以上話していたわけだけど。
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課題1. マンデヴィル、マルサス、ゲゼル、ホブソン達の論に基づけば、完全雇用を達成するためにはいかなる政策が必要となるか。それを今日風に言えば、具体的にはどのような政策をとるべきと考えられるか。その時、彼らの理論を高く評価したケインズの生きた時代、そして彼の論を視野に入れて考察してみること。
課題2. バブル崩壊からリーマン・ショックまでの日本の労働政策を回顧し、今日必要な政策を考えてみる。その時、縁つきエジワースボックスを用いて説明すること。
課題3. ヒックスのIS-LMモデルはケインズではない、というのがジョーン・ロビンソンやカーンの批判であった。IS-LMモデルへの批判として、投資関数で期待収益率を考慮する論点を紹介した。さらには、LM曲線への批判もなされているが、そうした批判の論法を説明しなさい。その上で、バブル崩壊後の日本の財政金融政策を概観して、評価を下してみなさい。 |
ちなみに、当方の今日の仕事は社会保障の講義――社会保障論ってのは、要はこういうことなんだよ。
時間がなくて、ケインズ vs ハイエク 第2ラウンドをみることはできませんでした。合宿中のどこかで、眺めておいて下さいな。
あっ、そうだ、木内さん、どうもありがとう!
でっ、送ってもらったのは4月号ではなく5月号だったらしいです――無念。 |
5月7日 |
うん、たしかにおもしろいな。 > たみー
でも、これで彼らの考えが分かったと思っちゃいかんぞ(笑)。。。ふたりとも微妙にケインズでないしハイエクでもなし。
余談だけど、ライオネル・ロビンズが31歳でLSEの学部長になって、一番最初にやった人事が、ひとつ下のハイエクをオーストリアから招聘することだった。数年後に『経済学の本質と意義』を出すロビンズには、はじめからそういうプリファランスがあったんだろうな。そして51歳でハイエクがシカゴ大学に移った時、38歳のフリードマン、39歳のスティグラーが待っていたわけだ。ちなみに、ハイエクの『隷従への道』は、たしか、疎開先のケンブリッジで書いたんだよな。それと、ケインズとハイエクには結構な年齢差があるから、2人でボクシングはないない(笑)。 |
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一昨日5月3日の書き込みと関係する話かな。
30歳代の最後の年に出したⅠ巻の序章には次の言葉がある。
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この本のタイトルは、『再分配政策の政治経済学――日本の社会保障と医療』であり、このタイトルが、わたくしが本書の中で論じた内容に最もマッチしている。しかし、わたくしの研究のベースは社会保障にあり、各章の底に流れている関心も主に社会保障をめぐる給付と財源調達の問題である。だが、多くの人は、わたくしが社会保障を考えると言いながら、なにゆえに、ほぼすべての章にわたって<権力の話>が登場するのかを奇妙に受け取られるかもしれないし、ヴェブレン、ミュルダール、それにガルブレイスの考え方が、分析の基礎になっていたり、ここ数年の研究の中にはマキャベリの話などがでてくることのつながりを疑われるかもしれない。しかしわたくしのなかでは、これらはすべて、十分に、社会保障論なのである。
・・・
古人の言葉を、ここにも引かせてもらおうと思う。
いくらいろいろな野菜がまじっていても
全体はサラダという名のもとにまとまっている
モンテーニュ |
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- この連休に、ゼミの3年生が掲示板に提出しているレポートとの関連で、掲示板の中では次の言葉が飛び交っていたりもする。どうも、僕は(今の彼らにとっての)無駄の推奨をしている模様。。。
- ひょんなことが大きな意味を持ち始めることってあるよね。これからいろんな「無駄な」経験を積み上げていこう!(^v^)
- いろんなことに対して「これは役に立つ」とか「これは役に立たん」とかつい決めつけてしまいがちやけど、いま仮に無駄やと思い込んでるものが今後いつ役立つかなんて、今の自分が決めれるわけないよね。
うん、まぁ、それでよし。
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5月3日 |
4月25日に紹介した「歴史に逆行する世界銀行案(数理の目47 坂本純一氏)」の続き。
先日の講義の時にも話したけど、僕が『年金改革と積極的社会保障政策』(2004)で授賞した時、受賞式で、小池一男先生が、「権丈さんの年金論は、フランク・ナイトですね」とのコメントがあった。まぁ、あの時、年金についてはじめて書いた論文の背後にある考え方は、ナイトでもありケインズでもあり、本文中に彼らの名前が登場もする。そういう考え方が根底にあるから、90年代にワシントン・コンセンサスという強い力に支えられた世界銀行が流行らせ、それまで年金について何にも知らず、かつナイトやケインズの言う不確実性に関心も抱かない日本の経済学者が飛びついた民営化論や積立方式論が、ばからしく見えて仕方なかったわけである。ちなみに、2003年に、僕は40歳を超えてはじめて年金の論文を書いたわけだけど、その論文の冒頭は、次の言葉ではじまる・・・
-
シカゴでミルトン・フリードマンから直に薫陶を受けた「シカゴ・ボーイズ」たちが、祖国チリの民営積立方式の公的年金をデザインしたとされている。この年金は、1990年代に一世を風靡し、2階部分の民営積立方式を推奨するWorld
Bank(1994)からは年金改革のお手本のように引き立てられていた。しかし最近の経済状況の悪化のなかで、チリの年金は苦戦している。そして、1990年代に公的年金の民営積立方式化を支持した人たちの自信の源となっていたようにもみえた世界銀行の年金政策は、1997年1月に世界銀行(World
Bank)の上級副総裁兼チーフ・エコノミストに就いたスティグリッツにより、理論面から根本的に批判されてしまった。さらに・・・ |
でっ、日経センターが年金の民営化、基礎年金の租税方式を提案するらしい。6月にまとまるはずの社会保障改革案に影響を与えたいんだろうね。お疲れ様。 |
5月2日 |
平成22年度医療政策シンポジウム
日時 平成23年2月4日(水) 13:00-17:00
場所 日本医師会大講堂
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5月1日 |
これは、政権交代後、はじめてのインタビューかな。理由は? 先日、次のような会話をしたからだろうかね。
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「先生、”権丈”で検索したら、奥さんの方が先にでてきましたよ(笑)」
「うん、まぁ、僕はご隠居の身だから、三号の手続きだけは忘れないようにしないとなぁ・・・」 |
というのは冗談で、民主党がマニフェストに書いた大ウソの財政計画・社会保障改革案の旗を降ろす、いつか来る日を待っているだけの間は、語ることもなかったんだよね。でもまだ予断は許されないね。党の方がすんなりと認めるはずがない。先日、飲み会のお誘いを断る際に出したメール。。。
-
> また、放談会、19日の件、先約有り、ということで理解してよろしいでしょうか。
いやいや、そういうことではないんだけどね。返事を出さなくて申し訳ない。
今は、もう、この国はどうしようもないところまで来ていて、飲みに行ってもなにも話すことがないから、飲み会を企画することはおろか、誘われてもだいたい断っているんだよね。
ということで、政治が少し動いてから、少しは明るい話ができるようになってからというのはいかがでしょうか。
与謝野さん達ががんばって地に足のついた政府方針をまとめても、今の内閣支持率の下では、党サイドから、マニフェスト違反だと言われてつぶされるし、党議決定もできないような話に、野党がのるわけもない。
柔軟姿勢とみるか高等戦術とみるか・・・――前門の虎、後門の狼
億が一(?)、マニフェストからの方向転換ができたとしても、それもやはり野党が認めるわけがなく、野党からのその批判は、極めて正当。
政治が壊れた状況にある日本がやらなければならない財政・社会保障改革そのものは、次に書いてます。
「震災復興と社会保障・税の一体改革両立を」『WEDGE』2011年5月号
君子の豹変などという素敵なことは、絶対的権力をもっている君主のみが許される特権でして、与野党の力が伯仲する世界の与党にできるはずがない。
民主党という政党が今の形で存在する限り、国民はあのマニフェストなるものに縛られ続けるんじゃないかな。
できもしないことを国民に公約した政党に政権簒奪を許してしまった日本の国民は、その後遺症に苦しむしかなく、・・・・・略・・・・・というのが私の見立てです。 |
飲み会の誘いを断るだけなのに、何と長々と行きたくない理由を連絡しているのやら。。。
2日前にアップした文章を、再掲しておきます。
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「日本の社会保障と財政」『世界の労働』2011年1月号(第61巻第1号)
2011年1月6日脱稿 |
この国では、まず、政治が破綻し、政治は八方塞がりの状態に陥ってしまった。この政治の破綻を引き金にして、次に社会保障が、そして財政と国民生活の全般が破綻するという破綻連鎖が起こるのか、それとも破綻連鎖を阻止するために、社会の最も根源的かつ影響力のある位置にいる政界がなんらかの自浄作用をみせるのか――2011年の新年を迎えたい今、この国は混沌の中にある。 |
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4月30日 |
ご心配なく。
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先週のお話になってしまったのですが、○○副会長から
『権丈先生が体調を崩されている』というお話があったらしく、
私のほうに、確認がありました。
大変驚いて、ゼミ掲示板には先生からの書き込みがあるのを確認したものの、心配になり、
椎野さんおよび、レオ君に確認をして、先生がお元気だと確認して安堵しておりました。
すると、また、△△県の□□会長からも、
『権丈先生、大丈夫?』と、問い合わせがあった、ということを聞き、
医療界では権丈先生は“病床に伏している”ということに一時期なっていたようでした。
おそらく、先生のお仕事のページの更新が少なかったためと思われます。 |
もう、6年前だな。
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4月29日 |
ある時期までは、総理禅譲が最もあり得べき道だったんだが、もう消えたな。
参考までに
まぁ、こういうことでもある。
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う~ん、今日の講義で使った、次の教材も載せておきますね。 > お許しを、東洋経済様 <(_ _)>ペコッ
ちなみに、不確実性特集は2008年9月6日号。そして9月15日にリーマンショックを迎えます。 |
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今日の講義関連資料
- OECD対日審査報告書2011年版
- 今日話したこととの関連では、10頁に、「名目金利が名目成長率をわずかに1½パーセントポイント程度上回ると仮定しても、3%程度(GDP比)の黒字が必要となるであろう」という文章があります。
僕は『WEDGE』論文の中で、1%ポイント上回ることを仮定しています。
今日触れた雑談関連資料
いま、何が起こっているのか?
次の文章で、熊さんの行動を今の状況に照らし合わせてくださいな。この原稿、次の文章で終わっています。
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「日本の社会保障と財政」『世界の労働』2011年1月号(第61巻第1号)
2011年1月6日脱稿 |
この国では、まず、政治が破綻し、政治は八方塞がりの状態に陥ってしまった。この政治の破綻を引き金にして、次に社会保障が、そして財政と国民生活の全般が破綻するという破綻連鎖が起こるのか、それとも破綻連鎖を阻止するために、社会の最も根源的かつ影響力のある位置にいる政界がなんらかの自浄作用をみせるのか――2011年の新年を迎えたい今、この国は混沌の中にある。 |
データは、自分であたってみよう。
僕が今日使った図表は、次から全部作れます。
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4月28日 |
今日届いた学事のお知らせ
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三田地区科目担当者各位
・・・
文部科学省から夏期ピーク時の電力需要抑制の要請があり、慶應義塾大学でも対策を検討した結果、再度の変更で恐縮ですが三田キャンパスの春学期学事日程を添付のとおり変更することを決定いたしましたのでお知らせします。
ポイントは以下の3点になります。
1.7月10日をもって授業期間終了
2.以下の日曜日に授業を実施
5月22日 火曜代替講義日
6月 5日 水曜代替講義日
7月10日 木曜代替講義日
3.定期試験期間は設置せず、授業内試験またはレポートでの評価 |
とのことです。
健マネの講義についてはただいま問い合わせ中。 |
4月27日 |
ふ~ん、今は立ち読みってのができるんだ。
ちなみに、もうすぐ出る『年金時代』5月号には、次の文章がある。
-
「民主党をはじめ、経団連、連合からも二段階での改革という話がでてきているのですから、彼らの第二段階目の改革案を議論する必要はすでにありません。終わった話です」と話す慶應義塾大学教授の権丈善一氏は、「これまで絵空事を言ってきた人たちの面目を保つための作業が今行われているわけですから、日本の将来のために彼らの面目を保ってあげるのも悪くはない」とも。そうであれば、今、社会保障と税の一体改革で何に取り組まなければならないか、権丈氏はこう提起する。
・・・ |
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4月25日 |
なんか、いいですね。
今年も講義がはじまり、ゼミでは僕が10年くらいかけて作ってきた(?)カリキュラムを進めているけど、骨格は歴史と数学。僕らができるかぎり間違えないように、時が経った時点の評価で、結局彼はいなかった方がましだったという研究者、人間にはならないように、やはり歴史と数学のセンスを幾重にも慎重に身につけていく訓練をしておかなければならないわけだ。ということで、今週は福澤先生の本や、細野君の『細野真宏の数学嫌いでも「数学的思考力」が飛躍的に身に付く本!』を読まされている君たち、励みなっ。
ちなみに、「数理の目」の第1回は、次です。
健マネの人たちも、妙な課題だと思っているでしょうけど、まぁ、僕の講義というのはそういうものです。次でもご参照あれ。
それと、これもかな。
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4月23日 |
今、僕たちが強く認識していなければならないこととして、先日、フランク・ナイトだケインズだと言って講義でしていたリスクと不確実性の話――今日の日経「大機小機」に似たことが書かれているな。
この問題については、先日も言ったように、「不確実性の経済学入門」『週刊東洋経済』(2008年9月6日号)が、けっこう、興味深くまとめてくれている。この特集のなかに、僕はふたつほど登場している。
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健マネの学生さん、三田の学生さん共通
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4月21日 |
健マネの学生さんへ
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おかしい、どうも最近、し○のがよく働く。。。あいつ、雷にでもあたったのか?
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こんにちは、椎野です。
明日から健マネの授業が始まりますね。
今期もよろしくお願いいたします。
「仕事のページ」拝見いたしました。
『いま、知らないと絶対損する50問50答』を課題リストに加えました。
どれだけマンガの本なのかと思いましたが…ちょっとだけですね(笑)
でもこのマンガ、わかりやすくておもしろいです。
そして、新書にしては分厚い!
どのタイミングで、この本を課題に加えるかです。
>「僕の言う「政策論とは総合格闘技だ」という意味が、まぁ、ちょいと分かるような本だ。」
このような内容なので、早い時期にと考え、2週目に置きました。
また、この時期は仕事を辞めて入学するなどに伴い各種社会保険の手続きがあって年金の話題は身近にも感るでしょうから、素材としても好例と思います。
以上を踏まえ、課題案を再送いたします。
私は案2が良いように思います。
じっくりと、歴史と最近の話題を平行して学んでいくというプロセスから、それらの共通点や相違点を感じ取ってもらうことに意味があると思いました。
いかがでしょうか。
あした、『聖者の行進』をお返しいたします。 |
まぁ、このメールにはファイルが添付されておらず、すぐに「度々すみません。ファイル添付し忘れました」と来たから、少しは安心したが。 |
4月20日 |
信濃町の健マネの学生さん、そして三田の学生さんは、明日21日講義の前に次を予習しておいて下さい――信濃町で2限を終えての3限目の三田への移動、今年もやることにした。夏の赤羽橋からの早歩きは、けっこう堪えるんだけどな(T_T)トホホッ
ちなみに、『WEDGE』5月号の特集「想定外を生き抜く力」は、読み応えがあります。次で入手できるとのこと。
東海道山陽新幹線グリーン車への搭載のほか、
大手書店(丸善、三省堂、紀伊国屋など)と
首都圏関西圏の私鉄・地下鉄売店(*首都圏JR売店にはなし)、
中京圏関西圏のJR売店で発売されます。 |
4月19日 |
本日発売になってるね。
し○の、やっぱり健マネの課題図書に潜り込ませておいてくれ――マンガの本だけど(笑)。たった一つの判断をするのに、それこそいろんな知識が必要になるんだよという、僕の言う「政策論とは総合格闘技のようなもので、なにか一つの技を磨き上げるだけでは無理。政策論を学び展開するうえでムダな経験は何もない」という意味が、まぁ、ちょいと分かるような本だ。そして裏を返せば、いろんな知識のない人の政策論ってのは、百害あって一利なしってことなんだけどな。
ちなみに、僕をはじめて紙面に登場させたのは彼です。
この「選択のとき」で、太田さんは、次にも僕を登場させているな。
そして、僕の写真をはじめて紙面に登場させたのは彼、および勿凝学問352の記者。。。
僕が学期の始めに配ることがある次の資料もだな――丁度良いから印刷して授業に持ってくるように。
- 2006年4月2日 「進む少子高齢化。私たちは明るい社会を作れるでしょうか(選択のとき)」『朝日新聞』
- この記事を紹介した2010年4月26日(学期始め)の僕のコメントは次。今では、なお一層、財政状況が厳しくなっている。
とうの昔から、分かりきったことなんだから、早いとこ、左の道に進めよな。と言っても、4年前よりも財政状況が厳しくなっている今、左の世界が以前にも増して高嶺の花になってきているんだけどね。早いとこやらないからだよ。マヌケだ――誰が? |
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4月18日 |
いやはやなんとも。
こういう与党が、彼らがマニフェストに書いた年金改革案を実質的に棚上げした次の年金改革案をすんなりと党議決定できると思う人は、どこかにいるかな?
まぁ、こういうことだ。
もし、今行われている諸々の会議が出す社会保障・税の一体改革案を党議決定できないとなると、今後いったい何がどうなると思う? そしてそもそも、今進められているいくつもの会議がやっていることの意味ってのは、いったい何なんだと思う?
21日木曜日からはじまる今年度の講義は、ここ数年の政治経済の動きを振り返って、今いったい何が起こっているのかを説明するつもりだ。
ちなみに、連合も、経団連も、他、毎日新聞も・・・民主党の年金政局作りに荷担してきた研究者も、みんなそろって、年金改革は、2段階方式になってしまい、彼らが今まで言ってきたただのお騒がせ案は、実質的に棚上げされてしまっている。
ところで、先日のインタビューで話したように、だいたいが、与謝野さんが政府に呼ばれたこと自体がコンサル需要だったわけで、そうした奇策の成功率は、内閣支持率の関数だったんだよ。
コンサル需要という言葉について、ご参考までに。
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4月17日 |
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4月16日 |
今朝の一面、いったい、どれが正しい報道なのか?
こういう考え方もあるということで、4月20日発売『WEDGE』に書いた「震災復興と社会保障・税の一体改革両立を」(3月30日脱稿)の一部を、ここに引用しておきます。
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「震災復興と社会保障・税の一体改革両立を」『WEDGE』2011年5月号 |
復興は前線 財政は兵站
それでは、東日本大震災を受け、復旧・復興事業財源を組込んだ財政政策としては、どうあるべきか。まずは、不要とは言わないまでも不急のマニフェスト施策を復興事業にまわすことは言うまでもない。ガソリン価格高騰の際のトリガー条項発動や法人税減税などで税収を落としている余裕もない。同じく2011年度税制改正予定の所得税、相続税の増税は速やかに実施して税収を確保せねばならない。
それでも、安定財源の確保は欠かせない。原発補償問題も視野に入れれば、増収分はこれまでの特定財源の取組みを改めることを前提として、エネルギー消費の抑制の視点も加え、電源開発促進税の引上げ、さらには化石燃料への幅広い課税も視野に入れねばなるまい。いわば「復興連帯基金」の臨時的な創設である。「復興連帯基金」の税収メニューとしては、やはり他の先進諸国と比べればGDPに占める割合が低い所得税の臨時増税や、エネルギー課税以外の酒税などの個別間接税の臨時増税も考えられる。いずれにしても、被災地にはさまざまな優遇措置、物資支援を講じながら行うべきことである。
こうした「復興連帯基金」の取組みと社会保障・税一体改革はどう両立していけばよいのか。重要なことは今後の消費税引上げは社会保障に充当するという、政権交代前から現政権にも継承されてきた政府方針を貫くことである。
2011年度は消費税1%分のつなぎ国債を発行して、その財源を基礎年金国庫負担1/2の維持に充当し、2011年度予算で歳入計上された鉄運機構剰余金や財投・外為の剰余金等の一時金を「復興連帯基金」に組み入れることが考えられる。そして「復興連帯基金」のうち他税目による臨時的な財源の確保とあわせて2012年度から消費税率引上げを開始し、先ずはその財源でつなぎ国債で埋めた基礎年金国庫負担1/2維持のための財源を確保し、同時にさらなる社会保障機能強化に取りかかる。
震災復旧、復興事業は最も優先順位の高い政策である。そうした取組みに全力を尽くしつつ、マーケットに向けて、日本が財政的に持続可能であるメッセージを出し続けることは、現場で努力されている人たちに資源を送り届けるために極めて重要なこととなる。
マーケットが日本の財政再建姿勢をどう評価するか。今、マーケットが日本の政治に寄せている期待を裏切れば、マーケットは、次には我々の生活そのものに情け容赦ない仕打ちをするおそれがある。幸いにも、日本の国民負担率は分不相応に低く、日本にはまだ余力があるとマーケットはみている。マーケットの信認がある間に、速やかに国民負担率を引上げようではないか。
昔から、兵站を担当する者たちは、前線で闘う人たちからいつも疎まれてきたわけだが、兵站、ロジスティックスは、現場を成り立たせる必要条件として欠くことができないことである。公共政策の戦線が拡大すれば、なおさらであろう。だからこそ、財政と社会保障一体改革の歩みも止めてはならないのである。 |
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4月15日 |
ゼミ卒業生のメーリスへの卒業生からの投稿
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こんにちは。
8期Pです。
わたしは現在厚労省に勤めていますが、今回の震災後、厚労省で被災地向けに「生活支援ニュース」というのを発行しているので、その周知をさせていただければと思いメールしました。
厚生労働省「生活支援ニュース」
内容としては、被災者の方々の健康管理についてのアドバイスや、保険証がなくても病院にかかれますなどといった情報が掲載されています。
・・・少しでも多くの人に知っていただけたらと思います。 |
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4月12日 |
4月20日発売
- 「震災復興と社会保障・税の一体改革両立を」『WEDGE』2011年5月号
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3月22日 |
慶應義塾大学からのお知らせ
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3月16日 |
慶應義塾大学からのお知らせ
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次を更新――1頁に脚注1を挿入。
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3月10日 |
運用三号の問題で、どうして、「当時の私の判断としてはベスト」とコメントした前大臣が無罪放免で、政治家が決めたことに従うしか術がない課長が更迭なんだ?
政治家が判断ミスの責任を問われた時に、現場の官僚を生け贄に差し出す力を持つことを政治主導っていうのか?
この処分の正当性を説明したい人がいれば、連絡くれ。
先日も、仕事依頼の連絡が来て、僕が現政権に批判的なことを言うと、「そういうことを大臣達の前で言ってもかまわない」と言われ、「僕は、彼らを大臣だとは認めていないんですよ。総理を始めね」と答えて仕事の依頼を断ったけど、これまで何度かきた仕事をすべて断っておいてよかったよ。今回の件があれば、万が一、僕が何かの仕事を引き受けていたとしても、やはり奴らにはどうしても協力したくないと言って辞めていたな。昨日書いた勿凝学問366で、本当は「社会保障を利用しようとしている奴ら」と書きたかったところを遠慮して「例の政党」にしたけど、もう、そういう遠慮も必要ないだろう。特に、前厚労大臣は、人の上に立つ職業人たる政治家としてという以前に、人として難がありすぎる――今回のことに限らず。僕に出会った学生たちは、絶対にこうあってはならない。
それとみんな、官僚の力を過大評価しすぎだ。選挙という、どんな人物でも先生に昇華させてしまう「神聖な儀式」を通過した人たちってのは、官僚を頭ごなしに怒鳴り付けることができるくらいに強いもんなんだよ。だから、その「神聖な儀式」が、あまりにも卑怯な手段で穢されてしまうとすれば、その人物は先生ではなくなることになる。そのあたりが、僕の「彼らを大臣だとは認めていないんですよ」発言と関係しているし、僕が以前から使っている選挙の正当性、統治の正統性という言葉と関係してくる。
それにだいたい、それぞれの領域に土地勘のある官僚が政策形成に強い影響力を持っているとすれば、財政も、今回の年金も、今のような問題を抱えているはずがない。このあたりは、次でも。
当時、民主党を支持し、政権交代に歓喜した人たちは、とにかく、元気がない。でも、仕方がない。みなさんは、素人なんだから。専門情報を司る職業人が守るべき職業倫理を捨て去り、素人を確信犯的にダマそうとするデマゴーグが出てくれば、そりゃぁ、ダマされるさ――なにも、みなさんが悪いんじゃない。空手の有段者やプロボクサーが素人を殴ったからといって、殴られた方が責められないのと同じだ。とはいえ・・・
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3月9日 |
ここに書いたことを次に所収
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「与太郎」が地方選で勢力を伸ばし、解散総選挙がその流れの中で行われることになったらどうなるか。・・・大衆民主主義のワナの典型を見る思いがするので、破局を回避するためにこれをどう反転させたらいいのか、という問題意識を強く持つのですが、妙案がないところです。 |
民主にとっては解散は絶対にあり得ないし、自民にとっても本心は微妙なところだな(笑)。本当は、社会保障と税の改革を速やかに実行できる救国内閣を作るためには、総理禅譲しか解はないんだけどね。
解散となれば、総理が落選してしまうという前代未聞のことが起こるかもな。
それも一興だけど、でもまぁ、
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『男子の本懐』の冒頭 |
「内閣が倒れた」
・・・
もちろん、憲政の常道からすれば、たとえ数に於て劣勢とはいえ、野党第一党の民政党へ政権が移るべきであった。後継首班奏請の任に当たる元老西園寺公望は、さまざまに飛び交う思惑には目もくれず、この常道を踏んで、民政党総裁浜口雄幸を次期総理に推すことにした。 |
ファーストベストの解は、今の時代ではあり得ないほど非現実的な解だけど、考えてみるとそれしかなく、今の国会議員の「与野党から人材を集めた救国内閣」が実現したことを考えると、ちょいとワクワクするだろう(笑)――ちなみに、亀井案と僕のは、総理、つまり人事権を持っている人物が違う。
Anyway、昨日、知人に送ったメール。
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政権と成案作りを切り離すしかないよね。
社会保障と財政を政治から守るために、政策形成は保険に入っていないとね。 |
おまけに、昨日、知人から届いたメールも紹介しておこうかな(笑)。
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禅譲論が現実味を帯びてきました。
客観的に見れば現在の与野党執行部が一緒になって難局を乗り越えるしかないと思うのですが、菅さんの性格の悪さが「歩み寄り」や「禅譲」の支障になっているような気がします。まあ、性格の悪さなんて政治家の資質のごく一部にすぎないと笑っていましたが、こういう局面では意外に大きいかもしれません。 |
まぁ、ノーコメントとしておこう。 |
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おい、この前、シューマイ、頼まんかったなぁ。。。今度は、井の頭公園で花見をして、シューマイ食べに行くかぃ。
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先生の記事に「いせや」が登場したため、ぜひとも吉祥寺地元民としてはひとこと反応したいと思いまして・・・。
以前米国で働いていた時、日本の大学に留学していた米国人スタッフが、私が吉祥寺の出だと申し上げたところ、「なんだっけあそこのYAKITORI~Oh,
I・SE・YA! Yes! Yes!」という発言が出て意気投合した記憶があります。彼女にしてみれば、あの雰囲気は非常に日本ぽかったんだと思います。あそこは焼き鳥はもちろん大ぶりで安くていいんですが、私が最も感動したのは「シューマイ」ですね。ヤキトリがなかなか出て来ない一方で、「シューマイ」は速攻で出てくるのですが、サイドメニューにしておくのがもったいないクオリティと思います。 |
なによりも貴重な情報、ありがとうございました<(_ _)>ペコッ |
3月8日 |
3月8日だな。
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下記、3頁以降に追記
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今朝の朝日新聞の社説。
運用三号を最初に取り扱ったのは、朝日新聞の社説で、僕はそれを読んですぐに、このHPで取り上げていますね。そして、志木市長沼市長からも連絡を頂いて、市長のブログを紹介。
みなさん、良いお仕事、お疲れ様です。 |
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だな。
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権丈先生
パートの適用拡大を含む被用者年金一元化法案が成立していれば、
昨年4月から厚生年金と共済は統合、今年9月に適用拡大開始でしたね♪ |
当時野党だった民主党は、「被用者だけの統合は抜本改革に程遠い」と言っていたんだよな・・・一月ほど前かな、僕の研究室を訪ねて来た同僚に言ったんだけど、「昔と言うことを大幅に変えなきゃならない政治家たちは消えてもらわないとダメでしょう。ことここにいたったら、信頼が重要で、誰が言うかの問題ですからね」。
次でも、どうかな。
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3月7日 |
経済を見る眼「消費税と福祉国家」『週刊東洋経済』2011年3月12日号(本日発売)
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政権交代後、長らく滞っていた社会保障と税の一体改革が、再び動き始めた。これは、自公政権時代の2009年3月に成立した税制改正の附則第104条「消費税を含む税制の抜本的な改革を行うため、平成23年度までに必要な法制上の措置を講ずる」にのっとった動きである。何もしなければ、政府は法律違反を犯すことになる。
社会保障と税の一体改革の最大の狙いは、消費税の引き上げである。なぜ、消費税なのか? ・・・・・・ |
今週の『週刊東洋経済』は、「TPP全解明――あなたの仕事・生活・地域が大きく変わる」。
入ゼミ審査の夜の飲み会の酒のつまみはTPPあたりになるだろうから、ちゃんと読んどけよ。
一昨年の三田祭研究のテーマは「農業問題」だったから、今の4年にとっては、TPPは取っつきやすい話だろうな――ちなみに、昨年の三田祭テーマは「環境問題」。でっ、うちは、「社会保障・経済政策」のゼミ。この、わけのわからなさが、結構気に入ってる。 |
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なるほど。
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社会保障なんとか会議3回目の議事要旨が出ました。
細野さんの発言に日経論説委員長が反応。議事要旨から残念ながら除かれましたが、
「売られたケンカは買わなきゃならぬ」的なことをいった後の発言です。
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(平田日本経済新聞社論説委員長) ・・・それからパラメータを変えるといったからくりが4つぐらいあり、社会保障審議会のメンバーである日本総研の年金専門家の西沢氏が書いた本によれば、実際には
0.5~0.8 倍で、若い人は元本割れになるという試算を出している。年金教育をやればやるほど若者はますます払わなくなるということがあり得る。
また、未納は財政に影響しないということで、未納率 10%の場合と 35%の場合を比
べており、それでも2兆円ぐらい違ってくるが、現実の未納率は 40%を超えている。
これからどんどん上がってきたら、そういうことを言えるのか疑問である。
未納があると、払っている人が余計に払わなければならない。国民年金の保険料は1
万 6,900 円で頭打ちにすると言っているが、本当に頭打ちにできるかどうかという問題
が将来出てくる。そういうことを考えると未納問題は決して軽視してはいけない。
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年金教育をやればやるほど、若者はますます払わなくなる……というところに、私は憤りを感じました。 |
僕なら、社会保障なんとか会議に、その年金の専門家に来てもらって勉強させて頂くね。日経という大新聞が論拠としていると公の場で発言しているんだから、断ることはできないんじゃないかぃ。まぁ、彼の本は間違えが多くってね。僕は、彼が2008年4月に出した本を社会保障審議会に持って行って、会議の中で彼に直接「ここんとこ間違えているよ」って教えてるな。彼が2003年に出した本も間違えていて、そのあたりも年金部会で話しているけどな(こういうのもあるね)。国民会議の年金シミュレーションが出たのが5月だから、かわいそうに間違えたまま書いてしまった本なわけだ。でも、国民会議のシミュレーションとかが出る前から制度をちゃんと理解しているのが、日経の論説委員長がいう「年金専門家」ってもんだけどな。
でっ、次の文章もある。
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先日、吉祥寺いせやに集まった面々。お前ら暇そうだから、youtubeじゃなくって、次でもみとけや。
3月4日の参議院予算委員会は、TPP、熟議の国会を呼びかける与党の姿勢、運用三号問題をはじめ、次から次・・・。
今朝のテレビで、日本には二大政党制は向かないのではと言う、実に高等な話がなされていたけど、日本の議会制民主主義は、そういう高いレベルまで到達してないのが問題なわけだ。選挙の際に、投票者の合理的無知につけ込んで、あそこまで大ウソをついて政権を簒奪しようとする政党が出てくれば、どんな制度を準備していても、与党はウソを取り繕い続ける中で収拾がつかなくなって政治は行き詰まるもんさ――今のようにな。今の状況は、特殊日本的状況だ。 |
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考えるための判断材料を。
2008年5月19日 社会保障国民会議 公的年金に関する定量的なシミュレーション結果について
- 68頁「パート・アルバイトに厚生年金を適用した場合の年金財政への影響(制度成熟時を想定した単年度収支への影響額の粗い試算)」
- 69頁「(参考)算出方法について」
2008年11月27日 社会保障審議会年金部会
社会保障審議会年金部会における議論の中間的な整理 - 年金制度の将来的な見直しに向けて -
- 13-14頁 「パート労働者に対する厚生年金適用の拡大等」
この適用拡大は、低所得者に対する所得保障の充実という意味において、基礎年金の最低保障機能の強化と同様の効果をもたらすものであり、また、基礎年金での対応を必要最小限のものとする効果も有していることから、そのような観点からも、年金制度全体の見直しと一体的に検討を進めていくことが重要であると考えられる。
なお、上述のアンバランスを避けながら基礎年金の最低保障機能の強化を図り、かつ、非正規雇用を自然な形で減少させる方法として、現行の第1号被保険者である被用者を雇用する事業主に、事業主負担分だけの保険料納付を求めることも検討すべきではないかとの意見もあった。これについては、対象者がパート労働者や学生アルバイトも含めて非常に多くなることから、事業主が記録管理を行うことが困難になるといった問題が生じるのではないかとの意見もあった。 |
太字は僕が入れた箇所で会議の中で承認されていた部分、斜字は、(僕が知らないところで)経済界が挿入した箇所。 |
3月6日 |
まぁ、政治経済学の、政治の部分、もしくは人間社会のバカさ加減を知るという意味で、対象としてはおもしろいのかもしれないけどな。
この「意欲」を受けて、経団連が、「厚生年金適用拡大を受け入れざるを得ない」と発表するというシナリオだとする。加えて、経団連は、「税方式の撤退宣言」もすると考えてみよう。もし、そういうことになるとすれば、さて、そこでは、政府と経団連の間にどういう取引がなされたと考えられる?
なお、経団連の中心企業からみれば、パート労働者への厚生年金適用拡大は、外食産業や流通業界ほどには痛くない。
ちなみに、最近になってようやく「厚生年金適用拡大」や「被用者年金一元化」を政府は言いはじめたが、「厚生年金適用拡大」や「被用者年金一元化」の両方を組み込んだ「被用者年金一元化法案」を、1年半前に廃案に追い込んだのは民主党。
社会保障と税の問題は、政策技術論としては、もう何年も前に終わっている話だが、政治学の対象としてしは意味があるのかもしれない――僕には興味ないけどね。そして、技術論と政治論の間に生まれるタイムラグが、昔から国民を確実に不幸にし、時に取り返しのつかない事態を招いて国を滅ぼしたりするんだろう。
この厚年の適用拡大問題あたりは、4年前に書いた文章でもどうぞ。
次は2008年に書いた文章。
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下の書き込みに関して、次の記事はおもしろいよな。
国会中継をテレビで流していると、野党に向かって威勢の良い脅しを行い、野党の態度を硬化させていく菅さんの後ろに経済財政政策担当大臣の姿が映るんだけど、その大臣の表情をみて、田原俊彦の「悲しみTOOヤング♪」の出だし「・・・・・・なかったよねぇ、あの夏冬の日の約束は」を思い出すのは僕だけだろうなぁ、きっと、うん。 |
3月5日 |
次の記事。
この記事にあるように、当然のことながら民主党は(解散)総選挙を恐れている。
それでいて、「消費税の増税の前に、国民に信を問う」と首相は言い続けている。
ただ単に、「解散することなく信を問う=総選挙を余儀なくされる」任期満了まで意欲満々であることを違うかたちで表現しているだけだろうけど、となると、次の予算編成、どうやるのか楽しみではあるな。その前に、今の予算がどうなるのかの楽しみもあるけどな。
意欲満々総理が、次に期待を込めて書いた「政界の自浄作用」の障害にならなければいいんだけど――なりそうだな(笑)。
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「日本の社会保障と財政」『世界の労働』2011年1月号(第61巻第1号)
2011年1月6日脱稿 |
この国では、まず、政治が破綻し、政治は八方塞がりの状態に陥ってしまった。この政治の破綻を引き金にして、次に社会保障が、そして財政と国民生活の全般が破綻するという破綻連鎖が起こるのか、それとも破綻連鎖を阻止するために、社会の最も根源的かつ影響力のある位置にいる政界がなんらかの自浄作用をみせるのか――2011年の新年を迎えたい今、この国は混沌の中にある。 |
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3月3日 |
ここに書いたことを次に所収。
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なるほど、そりゃそうだよなぁ。
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山口公明代表、予算案衆院通過も「参院で審議開始できるのか」 MSN産経ニュース |
衆院で歳入を裏付ける予算関連法案、参院で予算案の審議が行われる国会運営を念頭に、「両方の審議に共通する重要な閣僚は財務相であり、財務相の取り合いになりかねない。そういうことが見通せるはずなのになぜ分離して送付するのか」と与党の姿勢を非難した。 |
山口さんは党首討論もなかなかのもので、以前あった、居酒屋での僕らの会話。
- 自分の弁護を頼むすれば、弁護士出身の二人の政治家のどっちに弁護を頼む?――谷垣さんと山口さん。
その時の会話がどうだったかは、秘密。。。まぁ、ディベート官房長官にだけは頼みたくないなというのは、共通だったな(笑)。 |
3月1日 |
27日日曜日の朝日新聞に、彼らが先日土曜日の社会保障なんとか会に欠席した理由が載っていたな。「新聞の中立性を守り、政策などに対する主張は紙面で行うのが原則」とかなんとかいう文面。となると、数年前、なぜ、社会保障国民会議に朝日新聞は出席したのか?ということになる。
先週の金曜日に僕が居酒屋で取材した情報によると、「あの時は、権丈さんがわたしに電話してきたから」とな。。。なるほど、そりゃそうだ――ゼミの休憩時間に南館の4階から電話したことを覚えてる。
まぁ、今回の朝日欠席の一報を聞いた時、僕はなんと言ったかというと――「消費税の引き上げをみなさん共通して主張されていると与謝野さんがまとめ、みなさん十分に共通したお考えのようでと菅さんが締めるシナリオが決まっている茶番劇につきあうことはないさ。今回の朝日はご立派」。
今回の会の意義をなんとかして見出すとすれば、まぁ、これまでかなりまともな年金報道をしていた産経新聞にも参加を促して民主党の方向転換に荷担させ、連合と毎日新聞に2段階改革方式に切り替えさせるきっかけを与えたということだろうな。それにしても、詐欺選挙ってのは、その後、莫大にムダな行政コストを発生させるもんだとしみじみ思うよ。これがいくら大きくても行政コストに留まればいいんだが、危ないな。 |
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> このところのHP更新ペース、早いですね。
いや、あの、いま、僕が最も苦手とする講演録の校正を複数抱えていて・・・そういう目的で机に向かうと、ついつい他のことをやってしまうだけなんだよね(T_T)トホホッ。次の冒頭でもどうぞ。
頼むから、僕に講演録の校正を頼まないでおくれって、ひとつは今日が締切だヨ。 |
2月28日 |
2月23日に書いたことを次に所収。
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2月24日、25日、26日に書いたことを次に所収。
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2月24日に書いたことを次に所収。
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ここに書いたことを次に所収。
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2月27日 |
ここに書いたことを次に所収。
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それと、昨日話した本は、藤井威さんの『福祉国家実現へ向けての戦略―高福祉高負担がもたらす明るい未来』。この本の序章は大変な力作だから、まずは序章だけでもいいから読んどきな。 |
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ここに書いたことを次に所収。
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2月26日 |
まぁ、岡田さんの言う通りなんだけど、どうせ抱きつくなら、自らの活動の大義を2009年衆院マニフェストに求める人たちに抱きついて、彼らの存在意義そのものを消し去ってしまってくれるのが、少しは世のため人のためなんだけどな。
Anyway、総選挙当時、民主党の主要な議員は、このマニフェストは誰がみてもできないことを分かっていたんだと言ってしまえばすむ話だ。さてさて、この詐欺選挙という禁じ手による政権簒奪の政治的後遺症は、どの程度の規模になるのか――僕の政治経済学的な関心は、そのあたりにある。昨年の北大シンポの時に使った最後のスライドで示したように、やってはいけないバカなことの後遺症ってのは、想像を絶するもんだったりするわけだ。 |
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2月25日 |
今日の、大機小機はいろいろな意味でおもしろいな。
- 破綻マニフェストの責任
マニフェスト選挙を実効あるものにするため、「新しい日本をつくる国民会議」(21世紀臨調)ではマニフェストの検証大会を開いてきた。09年総選挙前の8月にもこの会が開かれ、9つのグループが評価に参加した。改めて当時の資料を見ると興味深いことが分かる。
総合的な評価でみて、連合など3つのグループが民主党のマニフェストに高い評価を与えている。連合は財源問題についても、「主要政策の工程表・財源が明示されており(中略)評価できる」としている。 |
当時、次から次に依頼が来るマニフェスト比較の企画を、百害あって一利なしと言って、次から次につぶしていた僕が、当時の21世紀臨調の活動に対してどういうことを言っていたかは、2009年8月11日をご参照あれ――あの頃、21世紀臨調代表の活動を眺めながら、全部とは言わないが政治学者有害論の確信を高めていたりもしたもんさ。
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昨日8月10日の朝刊では一斉に一面で、「新しい日本を作る国民会議」(21世紀臨調)主催の公約検証大会のことを取り扱っていたけど、あれ、経済同友会と連合など異質な複数の団体の点数を足したり平均値を出したりすることになんの意味があるんだ?少なくとも分かったことは、8月9日日曜日に、あの記事を翌朝の一面にせざるを得なかったほど、よほどなにも起こらなかったんだろうということかな。。。
なんだか最近、面白すぎる企画が多すぎる。 |
とにかく、与党は、あのマニフェストはやる気があれば実行できるというような代物ではまったくなく、総選挙の時は大ウソをつきましたと言わないことには、自らの存在意義・活動の大義を2009年衆院選マニフェストに求める人たちが、大きな勢力として生き残るという面倒なことになるんだよ。 |
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次は、国会での議論を観ている人の意見だね。今ばかりは、媒体を通さないで直に観察することだ。でないと、また、後になって、「メディアが悪い」と、口にしても詮無いことを言うだけの、国を壊す加害者になってしまうだけだから。
- 【無意味な党首討論】 あらたにす
新聞やテレビマスコミにおいては「野党が解散ばかりを求めて政局しか考えていない」などという論調を目にするが、国会での議論や党首討論を全編見ていると、とてもそうは言えない事に気がつくはずだ。 |
下記の、「運用3号」の話も、今日2月24日の鴨下さんの質疑の24分あたりからをみれば、おもしろいものをみることができるね。
鴨下さんの質疑の際の国会の様子は、次の記事にある状況なんだけど、そうした騒動は抜きにして、じっと議論を追ってごらん。「運用3号」を進めようとする厚労省は、それにストップをかけようする総務省と打ち合わせをしないままに、救済手続きを開始しはじめたらしい。となれば、どんなことが起こる?
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志木市の長沼市長のブログを再掲しておきます。
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かつての、総理の漢字の読み間違えや、総理が夜、バーに行ったなどの報道と比べると、はるかにまともなことが報道されているみたいだな。昨日の党首討論をみていた僕からみても違和感のない記事だね。今の総理や与党は、不思議と相手の論が正論になってしまうという大きな特徴をもっているんだよなぁ。良いことなのか、悪いことなのか分からんけど、興味深い特徴ではある。
それと、読売新聞も、社説で「谷垣総裁も、衆院解散要求を強めるだけでは、責任政党の取るべき態度とは言えない」という前に、谷垣さんの代表質問時の次の論のどこがおかしいのかを、紙面のどこかで決着つけないとな。
- 党首討論 菅首相は公約修正に踏み込め 読売新聞
- 谷垣さん 代表質問(1月26日)
ここまでマニフェスト実現の状況が惨憺たるものであり、政策の優先度も見失われている状況ですと、民主党マニフェストがだまし絵であるとか、選挙用の毛鉤であると非難してきた与謝野大臣の従来の指摘は、極めて的を射たものでありました。憲政史上最大の確信犯的な公約違反とも言え、有権者を著しく冒涜しております。こうしたマニフェストの上に成り立っている民主党の現在の議席ひいては民主党政権の正統性そのものがもはや崩壊したと言わざるをえません。このマニフェスト策定の中心にあったのは小沢元代表でありますが、党の要職にありながらこれに異を唱えなかった菅総理もまたその責任を免れえません。国民に幻想を振り撒いて政権を簒奪することが正当化されれば、わが国の民主制は瓦解します。苦しい言い訳に終始するのではなく、潔くマニフェストの過ちを認め、これを撤回し、有権者にお詫びしたうえで信を問い直すべきだと考えますが、総理の見解を伺います。
・・・
繰り返し申し上げます。消費税を含む税制抜本改革は、無駄排除の財源確保を基本構造とするマニフェスト、国民との契約条件を根底から覆す一大政策転換である以上、解散して国民に信を問い直さなければなりません。
・・・
この解散には、もう1つ重要な意味合いがあります。すなわち、小沢元代表が民主党にもたらした問題は「政治とカネ」に留まるものではありません。小沢元代表に作られた偽りのマニフェストを基盤とし、小沢元代表の選挙の手腕によって得られた砂上の楼閣が如き多数の議席を清算することなくして、「小沢斬り」は貫徹し得ません。一昨年の夏、民主党マニフェストを片手に国民に幻想を振り撒いた全員が胸に手を当てて、国民への嘘で政権を簒奪したことへのけじめをいったん付け、新たなスタートをきることこそが、わが国が健全な民主主義を取り戻す唯一の途と考えます。 |
2月2日に書いているように、与謝野さんが、民主党は野党の時には「知らなかった」「無知だった」と言ったこと自体がウソなんだよな。当時、民主党の要職に就いていた者達は、マニフェストがだまし絵であることを知っていたわけで、まさに、確信犯的な公約違反だったわけだ。 |
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まぁ、今は退職した論説委員がひとりいなければ、当時の毎日新聞の年金改革案は、今日の社説のようなものになっていたんだろうけどな。2月4日にも書いているような事情ゆえに、いったん振り上げてしまった拳を下ろすのにちょっと苦しそうだけど、まぁ、そこのところは愛嬌ということで微笑ましくで受け止めておきましょうかね(笑)。
民主党も、「まず一歩」そして「条件がそろった何十年後かに、これまで言ってきた抜本改革を」という2段構えにして、振り上げた拳を下ろすしかないんだから、まぁ、バカなことを言ってきた人たちがとる常套手段というところだね。まぁ、そういう方向への転換は、世のため人のために大なるゆえ、歓迎します。
今週の土曜日の社会保障集中なんとかかんとかというところに、毎日新聞も呼んでもらえるようになったのかな。あっ、産経新聞も、せっかく頑張って年金改革案を出したのに呼んでもらえないんじゃかわいそうだよね。事務局はちゃんと気を配ってあげているだろうかね。
でっ、朝日と毎日は、誰が報告に行くんだ? 当時の責任者は、すでに退職しているんだけどねぇ。元気なのは、日経新聞くらいじゃないのかぃ。あぁ、悪い悪い、退職されても元気だった。明日、飲みにいくしな。。。
おまけ
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毎日新聞、露骨に路線修正してきましたね。
ブレーンである先生の宗旨変えの影響でしょうか?
フィンランド方式のまま、突っ張ってくれた方が面白かったのに。 |
ちなみに、彼らが言う条件が全部そろった場合であっても、僕は、彼らが言う年金改革案が理想だとは思っていないという話は、次にある。
あっ、それと、今朝の日経の大機小機「年金改革の第一歩」は、年金、というよりも、社会保障を、そして政治をかなり分かっているみたいだね。執筆者の名は、与次郎――与太郎と似てるんだけど、人格がかなり違うみたいだ(笑)。 |
2月24日 |
まぁ、今は、政治は政治家に任せて、自分は自分のことをやっていればすむというような平和な時ではないから、自分でしっかりと、彼らの言葉を直接聞くというコストくらいは負担しなきゃな。面倒だけど、仕方がない。妙な媒体を通してではなく、しばらくは合理的無知であるのを我慢して、自分でしっかりと政治に関わらなければならないほどに、今は、平時ではない。まったくもって、困ったもんだ。
昨日も、党首討論があったし、今のところ毎日、いろいろとみておいて損をしない議論が行われているみたいだ。
昔、ロイド・ジョージのひ孫のロバート・ロイド・ジョージが書いた、David and Winston: How a Friendship Changed
Historyを読んでいる時、ちょっと感動したシーンがあった。
ウィンストン・チャーチルはウェストミンスター寺院と同じ敷地内にある聖マーガレット教会で結婚するんだけど、結婚式の当日、新郎側の控え室にいたチャーチルは、狭い部屋の中を行ったり来たりしながら、ぶつぶつとスピーチの練習をしていた。それをみていたロイド・ジョージが、自分の結婚式の日くらいは、スピーチの練習はやめとけよと、チャーチルに言う。
これを読んだ時、僕は、議会制民主主義をとりまくいろんなことを、なるほどっと納得した気がしたもんだ。日本は似て非なるものを運営しているな。イギリスの議会制民主主義を少しでもまねするためにも、やはり、良い演説をした政治家は評価してあげなきゃな。そういう思いもあって、僕は、谷垣さんの代表質問を、ここでとりあげたり、彼の演説の中身を吟味している様子もなく、「解散」というキーワードを検索して数えただけのような論評を批判していたわけだ。
ところで、昔、僕が、ロイド・ジョージが、育ち、晩年を過ごして、今は彼のお墓もある、ウェールズのとある町(スラムスツゥムデーというウェールズ読みの町)で、数日を過ごしながら、ロイド・ジョージの晩年の家に付随する図書館で調べ物をしたり本を読んだり、彼が演説をしたという鉱山の坑道のなかを探検したり、ついでにターナーが描いたウェールズの風景の中を散策したりしながら遊んでいたある日――図書館に、ロバート・ロイド・ジョージがやってきた。そこで、僕は、彼の本の中にある写真を、僕の本に載せる許可をもらったわけである。それが、Ⅲ巻序章の17頁にある次の写真。 |
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この予算演説の日の午前中、行方が分からない蔵相のロイド・ジョージを、首相のアスキスは、いらいらしながら「どこにいったんだぁ」と心配するんだよね。そこに、ロイド・ジョージが、ゴルフバッグを抱えて「やぁ」と言ってゴルフ場から帰ってくる。その後、グラッドストーン蔵相の頃から使われていたRed
Boxに予算演説を入れて、チャーチルと一緒に国会へ向かうシーンが、上の写真。そして、この予算こそが人民予算と呼ばれるものであり、イギリスに社会保障を誕生させる予算なわけで、下院で通ったこの予算は、上院で否決され、アスキス首相は、人民予算の成立を期して下院を解散する!――しびれるねぇ。。。僕が、日本の政治は実につまらんと言う理由もわかるだろぉ。政治ってのは、わくわく感を与えてくれても罰はあたらんはずなのに( ̄。 ̄ )ボソ...。
ついでに言っておけば、後に、ロイド・ジョージは第1次世界大戦時の首相となり、チャーチルは第2次世界大戦時の首相となる。おまけに言っておけば、チャーチルが師匠とあおぐロイド・ジョージは、靴屋の叔父さんに育てられ、その家はめちゃくちゃ小さい。一方、チャーチルは、周囲32キロほどのブレナン・パレスで生まれた超お坊ちゃん。僕は、オクスフォードにあるチャーチルの生家を訪れた翌日に、ウェールズにあるロイド・ジョージの育った家を訪れた、唯一の日本人じゃないかなっと思っていたりもする。 |
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昨日の「運用3号」について、志木市の長沼明市長から、「この問題に対する私の考えは、市職員の意見を踏まえながら、市のホームページに記させていただきました」との連絡を頂きました。このHPへの掲載を許可してもらいましたので、紹介いたします。
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2月23日 |
もう、ぐちゃぐちゃだな。
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予算関連法案―国民益を考え、歩み寄れ asahi.com |
特例公債法案について野党は「年度内に成立しなくても大事にならない」としているが、この法案が成立しなければ、新年度予算92兆円のうち、40兆円余りの財源の裏付けがなくなる。その影響は社会保障や教育、地方財政などに広く及び、被害は甚大だ。 |
ところが、当の与党の政調会長が、特例公債法案の年度内成立にこだわらないと言ってしまっている。
このチキンゲーム、どうなることやら。
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「日本の社会保障と財政」『世界の労働』2011年1月号(第61巻第1号)
2011年1月6日脱稿 |
さて、八つぁんの立場としては、熊さんへの報復に血道を上げすぎると、今度は自分が国民から批判されてしまう。熊さんもそこを見こして八つぁんにゆさぶりをかけるつもりでいる。さてさて、来年度予算、国民の生活を人質にしたチキンゲームのお膳立てができたところで、2011年が幕開けとなった。
やらなければならないことは消費税をはじめとした増税――当の昔から決まっているのに、それを誰も実行できない。財源で大ウソをついて政権を奪い、この国を正しい政策にたどり着かせるのに大きく遠回りさせてしまったのみならず、この国の傷口を広げてしまった熊さんの罪は深い。ところが、今は、「熊さんの政治主導はまやかしだ、俺さまがやればまだまだムダを絞り出すことができる」という与太郎というのが出てきて国民の人気を博している。国民というのはまったく困ったものなのであるが、数年前に、この困った国民につけこんだ熊さんの登場の後遺症のために、この国では、まず、政治が破綻し、政治は八方塞がりの状態に陥ってしまった。この政治の破綻を引き金にして、次に社会保障が、そして財政と国民生活の全般が破綻するという破綻連鎖が起こるのか、それとも破綻連鎖を阻止するために、社会の最も根源的かつ影響力のある位置にいる政界がなんらかの自浄作用をみせるのか――2011年の新年を迎えたい今、この国は混沌の中にある。 |
まぁ、僕は、総理禅譲案が、最も早く政治を正常な軌道に戻す方法だと思うんだけどね。マーケットからみても、これだと特例公債法の成立、税制改革の実行可能性に期待をよせるんじゃないのかぃ。それに、これでダメなら諦めもつくってもんだろ――不幸への予想を最小にするという意味で、最小不幸社会を目指す策というわけ。でも、このまま、ニッポンは宰相不幸社会になったりして(笑)。
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勿凝学問358 大切なことは、与野党が協力して国難に臨むのはどのルートが一番早いかだろ?――党首討論をめぐる報道を観察して思うこと |
解散なしのぎりぎりのラインというのは、谷垣総理、菅副総理のもとでの税制改革の実行だろうな。政界が壊れ行き詰まった今、総選挙を行うとすれば懸念されるリスクからこの国を守るために、総理が与謝野さんに行ったとされる三顧の礼を谷垣さんにもあって良いと思う。そしてその方が、解散よりもベターだと思う。谷垣さんに人事権を禅譲して、与野党から人材を集めた救国内閣を作るくらいのことをしないと、あの詐欺選挙で壊された政界は機能しはじめないんじゃないのかぃ。 |
とにかく、授業でも、他でも次の図で説明しているように、この国は、大変なんだよ。与党側から「マニフェストの破綻などという言葉は、あてはまらない」とか「高速道路無料化につきましては・・・」なんて話を聴いている暇はないわけだ。
ご参考までに。
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だろうな。
だろうな。
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昨日は昼食の時に、「落とし所のない戦略」と、やっぱり政治の話で盛り上がりました(空しいけれど)。 |
徒に時が過ぎ、与太郎が体制を整えた結果、総選挙で再び振り出しに戻る、否、次回は、この国は木っ端微塵かな・・・こういうのは落とし所とは言わないか(笑)。
総理は、今、解散しても、その後の政局がどうなるか誰も分からない。長年積み残してきた課題をさらに先送りすることになるから解散をしないと言う。
そして、消費税を上げる際には、解散総選挙をして国民に信を問うという。
この二つの発言の関係、どこがおかしいと思う(笑) > ALL
ところで、次、君はどっち派?
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2月22日 |
読売の次の社説は、朝日が2月2日に批判した「運用3号」の話だな。
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「力石君との試合をやめて」
「俺も力石も、もう止まらないんだよ」
・・・ちょっと、いや、かなり違うな。。。
でも、米倉経団連会長の「ケンカをやめて」という要求を谷垣さんが断った話、なんかいいな。
経団連的、そして朝日的には、今の状況はかつて熊さんが仕掛けた政局作りと同じ次元の話に見えるんだろうけど、この前の総選挙を詐欺選挙と呼んでいるご隠居の目から見れば、今と昔とでは、全然話が違う。次でもどうぞ。
政治家なんてのは、今後どう動くのか分かったもんじゃないけど、ご隠居は同じ視点で、歴史を見続けるだろうな――先日、大学で、かつて同じ経験をした先輩と語る・・・「丁度一年前に与謝野さんが会長の安心社会研究会の事務局長として連絡してきたのは大村さんだったでしょう。それが今や、ひとりは離党して大臣、ひとりは知事ですよ。一年前からではまったく予想できない動きですよね」。ちなみに、僕のところには、去年の3月3日に、大村さんから連絡が来てるな――でもまぁ、あの時は返事を出してなかったんだけど(笑)。でっ、返事を出して、安心社会研究会に行くことを決めたのは、3月末に、菅さんと会うことになってからだね。片一方だけに会うのは、なんかバランスが悪いと思ってね。
そう言えば、ご隠居のところに、再々送といって合計3回もメールが届いていたけど、ごめんね、返事も出さないで。でもまぁ、返事は分かっているよね。 |
2月21日 |
なんか、冗談のような展開だよ、ほんっと。ばかばかしい。
総選挙の前は、自分たちは正直ではなかったと言っているようなもんなんだけどな。
先週、研究室を訪ねて来た人に言ったけど、大義ってのは、昔から、腹黒い政治家が大衆を動員するためにしばしば使われたことを思い出すよ。
まぁ、関係がなさそうでありそうな話。
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いや、知らんかったよ。どもな。
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2月20日 |
まず、僕は、健康マネジメント研究科というところで、公共政策・財政学入門というのを春学期に担当しています。
でっ、
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ご無沙汰しております。
ご無沙汰しているのに、なぜかそんな感じがしないのは
先生のHPをみていることと、TVで年金・財政問題などが取り上げられるたびに、
先生が講義・講演でお話されていた事が、そのとおりになっていることのせいかな?
と思います。
健康マネジメント研究科に6年間の長期にわたり在籍しておりましたが、
この3月で、単位取得退学することにいたしました。 |
健マネ1期生から、もう、6年経ちましたか。
6年前と言えば、まだⅡ巻までしか出していない頃ですね。
社長さんは、6年間、僕の講義に顔をだされていたので、
その間の、カッサンドラ的予言の的中をご覧になることができ、
なかなかおもしろかったでしょう(笑)。
これからも、うちの学生が介護研修とかでお世話になることがあるかもしれません。
今後とも、よろしくお願いいたします。
(・・・僕は、3年ほど前に、研修でお世話になりました)
でっ、6年間、お疲れ様でした。
たぶん、健マネの卒業生会長になられると思いますので(笑)、後輩達のこともよろしくお願いします。
ではでは、またいつか! |
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昨年の6月に書いている次でもどうぞ。
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2月19日 |
日経の論説委員さんは、ほんっとタフだねぇ。
悪いな、僕は社会保障国民会議が創設された今から3年前から、社会保障の見積書をつくろうと言っているんだよね。
まぁ、僕は、請求書という言葉は品がないから、見積書と呼んではいたけどね。請求書という言葉を使った人ってのは、ディフェンスが甘いと言えば甘い。僕も何度か、請求書という言葉を使おうかと思ったけど、これはやっかいなリアクションが起こるかもしれないと思って、意識的に控えた。
でっ、今日から始まることは何かって?
知らん――次の八つぁん、熊さん話にでも聞いておくれ。
そして、次の問題をどうするんだろうね。お白砂に利害関係者を呼んで、仕分けの時のような公開ショーをして、それで済ますつもりかね。
療養病床の数を変えるとかいう話もあるけど、医療関係者は、そうした前提の設定にどのように関わるんだろうかね。 |
2月17日 |
まぁ、彼らの「国民バカ仮説」が、どこまで通用するかだけどね。
彼らが票田として想定している国民は、新聞も読んでいない層だろうから、社説のメッセージは届かない。だから、彼らの勝ちだろな、うん。
それと、ごめんなさいね。
僕は、国会で話をしたりするのは、2005年頃に山本孝史さんから連絡を受けたときからお断りしてまして、一度も引き受けたことはありません。山本さんからは、年金の時も医療の時も連絡がきてましたね。医療の時は、ちょうど今の入試の季節で、入試の試験監督をしていた教室にまで職員さんが走ってきて、「山本議員からすぐに連絡が欲しいとのことです」と――でっ、明日が、うちの学部のその入試。そういう季節なんですね。
先日、自民党でも言ったことだけど、小泉内閣のあの頃は、僕は思いっきり反自民だった・・・そう言った時、拍手が起こったのはなぜだ(笑)。
すでに、複数の政党から来た依頼を断った記録保持者なのかもしれない――いま、3政党(笑)。歴史に対する反逆者第1号もゲットしたし( ̄。 ̄ )ボソ...
ちなみに、「権丈さんが断ったから代わりに行ってきたよ」という微笑ましい連絡を受けたこともあり、中には、国会で、「権丈さんが言うには・・・」と代わって報告してくれた人もいますね(笑)。 |
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本日のQ&Aです。 |
2月15日 |
本日の配付資料
「日本の社会保障と財政」の次のバージョンは、雑誌では文字数の節約のために削除した表2が入ってて、図はカラーです。
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2月14日 |
勿凝学問359 セーフティネットを張れば、人々がチャレンジングになるという話に?と感じる理由 |
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あぁ。でっ、国民会議での年金シミュレーションではクローバック(66頁)も、パート労働の厚生年金適用(68頁)も試算してるんだよな。
僕のクローバックへの論は、次の66頁にあるね――下記を1997年に書く前に、たくさん論じていると思うけど。
産経の年金については、他にも連絡が。
まぁ、勝手にやっておくれってとこだな。
いまや、政争の具でしか意味がない年金論ってのは、政策技術屋としてはおもしろくないんだよ。
次でもどうかな。
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次の記事、そうだろうな。
次の文章をご参照あれ。
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2月13日 |
今朝方、ご指名を頂きました3人、粗相なく無事に任務を終えることができたかと存じます<(_ _)>ペコッ |
2月12日 |
ただいま、G1サミットというところ。
今年のプログラム。
開催地は、ここ。
急遽嫁が行けなくなったから、オダジマン@院生に、土日、空いてるか?って聞いたら、「土曜日はちょっとぉ」と。。。アホよのおぉ。。。良いところだぞ(´ー`)
ウフフ
でもまぁ、ここにいる自分に違和感はあるが。。。 |
2月10日 |
ここに書いたことは、次に所収。
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今日、「会合の場でも申し上げましたが、私も塾員です」とのメールが届いたのを機に、当方の自己紹介もかねて、次の頁をつくる。
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今日の党首討論――自民党は財源を問い、公明党は年金を問う。
要は、昔から、年金と財源なんだよ。
そして政権交代後、話は、次に続いていくことになる。
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「”この人民ありてこの政治あるなり”の今日的な意味合い」『三色旗』2010年8月号 |
財源についてウソが書いてあったら、マニフェストなんてものは、そこから先はすべてウソになるんですね。昨年の政権交代後、わたくしはすぐに、これから起こる事は「血祭りとだまし討ち」だという文章を書いていました。財源がないところにあると言ってきたのだから、それをごまかすために、彼らは、コロッセウムにライオンとかトラとか官僚とかを呼んできては、血祭りにあげて、大衆を喜ばせるショーを行う。それをみて喜んでいる大衆を、今度はどさくさにまぎれて、マニフェストの破棄というだまし討ちをする。みなさんはお分かりではないかも知れませんが、昨年の政権交代後、政権与党にとって最大の課題は、あのマニフェストと世間で呼んでいたものを、いかにしてなき物にしていくかということです。一度ウソをつくと、それがばれないようにウソをつき続けなければならないものですけど、われわれ国民は、それに付き合わされなければならない。頭痛いですね。 |
谷垣さんが、「八百長相撲には乗れない」と言っていたけど、その気持ち、とてもよく分かる(笑)。
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2月9日 |
昨日8日の坂口力さんの質疑はおもしろいね。
28分くらいのところで、民主党案では一元化をどうするか、最低保障年金をどうするかという二つが決まっていないことを評して、「民主党の案というのは絵に描いた餅。中身が全然決まっていない。三角形のお絵かきをされたということに過ぎない。残っているのはこの三角形だけ。もう、幼稚園のお絵かきに近い」は、歴史に残る言葉になるかもな(笑)。文章にするとなんだけど、坂口さんが言うと、良い味がでるんだよねぇ。
お手すきの方へ――ポンチ絵という言葉が出てくる文章
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2月8日 |
勿凝学問356 年金受給者団体への年金講座 |
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ここに書いていたことは、次に所収。
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2月7日 |
メールが届く。
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愛知での選挙の結果は予想通りとは言え、先生が言われる「解散なしのぎりぎりのライ
ン」に向かって動いていくのでしょうか。 |
いかにも、民主主義ですね。
今日会った人たちに少し話した、ヴィルフレッド・パレートの言葉――この言葉を、僕がはじめて年金の論文を書いた「年金改革論議の政治経済学」(2003)の最後に書いていました。
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個人の選好に絶対の価値をおくように経済学者に教えるパレート最適というアイデアの考案者であるパレートが、彼の政治的遺書と言われている一論「将来の憲法体系に関する諸点」の末尾に記した言葉を引用しておこう。パレートの遺言は、民主主義という制度を考える上で、実に悩ましい問題を提起しているように思える。
「目的は唯一つ。多数派主権の民主主義的イデオロギーから解放されることである。
外見はそれ〔=民主主義〕を装おう。なぜならそれは〔人々の〕強力な感情を喜ばせる
だろうから。しかし、実質はエリートに移そう。なぜなら、客観的には、それが最善を
もたらすだろうから 」。 |
この言葉を、パレートが言っているところがおもしろいところなんですよね――経済学が分かる人には分かると思うけど。
「年金改革の政治経済学」は、『年金改革と積極的社会保障政策――再分配政策の政治経済学Ⅱ』の第1章に収めています。
エリートという言葉が出てくる文章は、次の3頁の「関係する文章」にリストアップしています。
政権交代後、僕が最初に書いた次などもどうぞ。
諦めるにはまだ早く、今日僕が話していたことは、ポピュリズムに対する革命戦士達の反撃は、まったく不可能というわけではなく、かなり条件が揃ってきたのかもしれないということかな。いまや、日本中に、それぞれ影響力のある戦士達も登場してきているみたいだし(笑)。
そう言えば、今日話題に上ったイギリスの予算演説――次の文章の17頁に、予算演説に出かけるロイド・ジョージの写真があります――居酒屋で何を話しているのやら(笑)。
- 序章『医療・年金の考え方――再分配政策の政治経済学Ⅲ』(2006)
おまけ
日医ニュースのコラム「合理的無知」は、日医の広報担当の医師が書かれているとのことです――「合理的無知の出所について、先生の「再分配政策の政治経済学」だと言ってあります」とのご連絡を頂きました。そして、先日、新潟に出かけたら、駅に迎えに来てくれていた人は、新潟県医師会報の執筆者のお医者さんでして、会った瞬間に旧知の友のような感じでした(笑)。そしてその先生も、日医の広報担当らしく、「合理的無知」を書かれた先生と一緒に仕事をしているとのこと。こうした人たちが担う日医が、負担増に反対しているはずがないんだけど、僕の3日ほど前に新潟で勤務医を相手に講演をしたらしい本田宏先生@栗橋総合病院は、日医が増税に反対していると言っていたらしい。困ったもんだよ。おまけに、公共事業費の対GDP比の国際比較は、相変わらず1998年までのデータを使っているらしい。日本の公共事業費は、1998年以降、急落しているんだから、1998年までのデータを使って話をしてはダメだと、僕は2年以上前に教えているんだけどね。
さらに、日医の方針転換については次を・・・日医も昔は本田先生と同じように、埋蔵金がどうのこうのと言っていたんだけど、いまは違うんだよね。
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2月6日 |
メールが届く。
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今朝の新報道2001で、たぶん公明党の人が、以前、権丈さんがこの番組にきて、年金は崩壊していないといったとふれていました。 |
みたいだね。いま、録画でチェックしました。
あなたの感想、「今朝の新報道2001で、厚労省副大臣がきたりして、年金の話をしていました。詭弁ですね。ひどいものでした」――その通りでしたね。
政権交代というよりは、それ以前に、彼らのようにあそこまで社会保障と財政を政争の具とする政党が登場すれば、社会保障政策論の行き詰まりは運命づけられていたようなものでした。次の勿凝学問260なんかどうかな。フリードマン的批判では、建設的な制度設計の議論はまったくできない――なんでそういう簡単なことが、有権者さん達は分からなかったのか。まぁ、分からんのが大衆ってもんだろうけどな。
今日の新報道2001で分かったけど、須田さんも僕のことを覚えていてくれてどうもです。勿凝学問235に書いている、出演後の年金と財政に関する講義にも、須田さんは黒岩さんと一緒に最後まで出席してくれていたんだよね。 |
2月5日 |
> お断りされたんですね。
あぁ、歴史に対する反逆者第1号にでもなってみようかと思ってね。
今日の新潟での講演――卒業生のご両親がフロアーに。そこで、持参していた次の資料の最後の文章を、途中で読み上げる。
約束は守れ。はじめから出来もしない話で国民を騙していたのだから、消えろ。
谷垣さんが代表質問で言ったように、「憲政史上最大の確信犯的な公約違反」であることは明らかなんだからな。
今起こっていることは、まっ、こういうことだ。
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1月6日脱稿
『世界の労働』 |
さて熊さん。勝ってはしまったが、財源なんかあるわけがない。そこで困った熊さんたち――「大ウソをつきました」と土下座をすると、それでは、この前の選挙の正当性が失われ、あの選挙は無効だ、辞職しろ、解散だという流れになるに決まっている。要するに、政権の正統性そのものが揺るがされることになる。ゆえにそれだけは避けなければならない。そこで、ウソにウソの上塗りをしながら、土下座を避けて方向転換をする道を模索していたのが昨年後半の動きである。しかしながら、その道を模索すると言っても、困ったことがある。それは、こと社会保障と財政が進むべき選択肢というものは、実は2008年から2009年にかけて八つぁんが敷いていた道しかないのである。そこで熊さんたちは、大芝居――あたかも自分たちで考え抜いてたどり着いた案が、八つぁん案と同じだったいうことになるためのアリバイ工作という茶番劇に精を出すことになる。 |
そりゃぁ、社会保障に関しては、あれは大切、他国と比べてあれも足りないというのは簡単だけど、次の「持続可能な中福祉」以上の給付を行う余裕、つまり負担を求める余地が、この国にどれほどあるのかね。
そう言えば先日、「先生はベーシック・インカムは反対なんですか?」と言われたから、「別に。オプティマム・インカムの方が望ましいし、ラグジャリー・インカムの方が、もっといいんじゃないか」と回答。
まぁ、次でもどうぞ。
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勿凝学問355 特例公債法が成立しないとどうなるのか?――解散となれば誰が困るんだ?というへそ曲がりの論 |
解散なしのぎりぎりのラインというのは、谷垣総理、菅副総理のもとでの税制改革の実行だろうな。政界が壊れ行き詰まった今、総選挙を行うとすれば懸念されるリスクからこの国を守るために、総理が与謝野さんに行ったとされる三顧の礼を谷垣さんにもあって良いと思う。そしてその方が、解散よりもベターだと思う。谷垣さんに人事権を禅譲して、与野党から人材を集めた救国内閣を作るくらいのことをしないと、あの詐欺選挙で壊された政界は機能しはじめないんじゃないのかぃ。 |
そういう方向への第一歩として、小熊さん達による大熊さん外しが展開されているんだけどな。
次なんか、どうかな。
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昨日お会いした皆様。あの時に触れた「この人民ありてこの政治あるなり」の話です。
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ということで、今日は、会えないよ――夜も、大津で用事が入ってるし。
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2月4日
<アメニティーフォーラム>
1.プログラム(12月22日更新版)
2.場所:大津プリンスホテル
3.出演 第1日目 2月4日 15:00-16:30
基調対談 権丈「分配・再分配問題としての障害者福祉問題」
聞き手 野沢和弘氏(毎日新聞論説委員) |
これ、たしかにウケるな。
驚いているのは、政治家がそこまで選挙に勝つためなら手段を選ばずの生き物だとは思っていなかった国民だろよ。
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『世界の労働』今月号 |
マニフェストは財源でウソをつけばその先はすべてがウソになるということを、熊さんや彼の主要な部下たちは分かっていたのに、熊さんは「国民の生活が第一」などと白々しいことを繰り返し、八つぁんに総選挙で圧勝してしまった。もっとも、まさかそこまでウソをつくことはないだろうと政治家を信じていた国民を前にして、あそこまで大ウソをつくデマゴーグが現れると、政権交代というのはいつか必ず起こることではあった。熊さんの大ウソを見抜いていた人たちは、いつか起こる政権交代を座して待つしかなかったのである。 |
民主党の選挙戦略を回顧するとき、利潤を求める資本家がしばしばみせる、あのあくどさと同じものを感じるね。
経営体には非営利を課すことができるけど、政治家には選挙で勝負をするなとはいえないところが、民主主義社会の致命的な欠陥なんだろな。
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2月4日 |
政治が茶番劇を演じれば、庶民も一緒に踊らなそんそんってか
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2月8日夜に東京財団で、日経・大林、読売・小畑、朝日・梶本が集結し、年金の新聞社案をめぐり討論会をやるそうです。 |
でっ、なんで毎日を呼んであげないんだ。
あれだけアホなことやったのに、かわいそうだろう。
参考までに――4番手として、毎日新聞が、年金改革案を出した時に書いた文章。
まぁ、今は昔の話だけど、あの時は、1回目は研究室で2時間ほど、2回目はプレスセンターで1時間半ほどの説明をし終えたら、「先生の話はよくわかりました。それに、朝日も良いポジションを取ってるんですよねぇ。でも、1面にドーンと毎日案って出せるのがほしいんです。何かないですか?」と、シラっと言った長老の記者の言葉を機に、僕は毎日新聞の購読を止めた。ちなみに、その記者は今はおらず、最近では、こういう良い年金記事がでてきてもいる(以前紹介したけど、リンク期間が終了しているね)。
- 記者の目:手つかずの民主党年金改革案=吉田啓志(政治部) 『毎日新聞』
一昨日の日医の医療政策シンポジウムで、二木先生が、読売新聞の医療改革案を完膚無きまでにつぶしていたけど、年金界には二木先生がいなかったのが、このていたらくってとこかな(笑)。
シンポジウムに参加したゼミの学生による掲示板への書き込み。
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>日医の医療政策シンポジウム
パネルディスカッション、とても楽しく聞かせて頂きました。二木先生の竹を割ったような性格と噺家のような語り口調、ちょっとファンになりそうです笑 とても64歳には思えませんでした。 |
いまはまだ、63歳かもしれないな。 |
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だな(笑)。 |
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なるほどっ、こういう記事があったのかぃ。
園田さん登場の文章には次があるね。
園田さんが、いまの2大政党は不安定という話をしているので、尾辻さんの論も紹介しておこうかね。
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2月3日 |
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今日の日本医師会の国民皆保険50周年記念シンポは大変興味深く拝聴しました。韓国の文太俊先生のお話は、大変参考になりました。二木さん、権丈さんのご講演は大変熱がこもっていて、明快でした。討論も文先生、武見さんのコメントなど、他のシンポに比べて実のあるものでした。
さて、「年金」のほうはどうなるのやら。国会の予算委員会の質疑を聞いていると、今更ながら、民主党の「政権纂奪ぶり」が目に余りますね。権丈さんのHPを楽しみにしています。 |
いえいえ、私はご隠居の身でございますので・・・・八つぁん、熊さんたちに頑張ってもらいましょうか。。。
本日の配付資料 ← この中に、八つぁん、熊さん、そして与太郎がいます。
(資料はおまけとして配付したもので、講演は違う話をしています)
今日の日医の医療政策シンポジウムと昨年の北大シンポの両方に出席したゼミの学生より
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本日は講演お疲れ様でした。
「学会はK1より面白いですね」という先輩の発言の趣旨がよく分かりました。(笑) |
たしかに、今日は、思いの外、盛り上がってしまったな――って、僕は黙って間にいただけだけど。。。
君の先輩が「学会はK1よりもおもしろい」と言った時も、二木先生と僕が壇上にいた、2007年の社会政策学会の時だったな。。。あの時も、僕は間にいたような気が・・・。
むかぁし、僕の講演をある県で企画した人より
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ご講演、バージョンアップされて、とても勉強になりました。二木先生もよかったですね。
元気をもらいました。 |
どもな。
ところで今日の質問に答えるときに使った考えは、次にあります。
それと、お電話ありがとうございました。
シンポの後、シンポに出席していた友だちの記者さんたちと転石亭しておりました<(_ _)>ペコッ。。。
デブマッチョとりょうちゃんとは、次は大津で会うだろうけど、さすがに、なにもないと思うよ。。。比叡山でもたのしんでおくれ。
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2月4日
<アメニティーフォーラム>
1.プログラム(12月22日更新版)
2.場所:大津プリンスホテル
3.出演 第1日目 2月4日 15:00-16:30
基調対談 権丈「分配・再分配問題としての障害者福祉問題」
聞き手 野沢和弘氏(毎日新聞論説委員) |
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今日は、主婦の年金――この不公平はゆるされないに関する、日本中からのいくつものご連絡ありがとさん。年金に関係した人たちは、年金への信頼を守るために、その手段として保険原理の堅持を、皆年金施行から50年間、もっと融通をきかせろという政治家からの声に対して、これまで歯を食いしばってがんばってきたんだよね。いわゆる「政治主導」なんだろうな。 |
2月2日 |
ふ~ん、これ、本当なのかね? もしそうならば、保険方式と税方式の違いも分かってなさそうな「ミスター年金」のご判断と言えばご判断らしいと言えるかな。
昨晩は、パワーポイントを作りながら衆議院インターネットで予算委員会を流していたけど、「ウソをつきました」「国民をダマしました」という禁句を使わない討論ゲームをみているようで、やっぱり政治は壊れてる(笑)。「知らなかった」「無知だった」といのも、ウソなんだよなぁ。ウソをついてほしくないんだけど、難しいだろな。
いまも国会で年金の議論をやっているけど、このディベート官房長官たちが野党に追い詰めらるあまり、昨年末から社会保障改革の事務局が頑張ってきたことを水の泡にしてしまっているみたいだな。
前々代表主導による詐欺選挙を経て政権交代を経験してしまった日本――今後どうなるか、神のみぞ知るだな。 |
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明日ですね。
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2月2日<平成22年度医療政策シンポジウム>
プログラム |
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2月1日 |
うっ、下記、リンク先をここにすべきところを、間違えて他にしていた。 |
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今日の9時過ぎの飲み会の話題はこれ――おもしろすぎる(笑)。
そして今日の9時前の会で出てきた話題は、これ――この図をめぐって、当時、吉川先生と柳澤さんが今から思えばおそろしく建設的な議論をしていたわけだ。
でっ、この資料はどこにあるかというと、ここ。
そして、今後何が起こるのかを知りたい人は、ウソみたいな話だけど、ここの11月20日以降の会議の資料が世の中にある資料の中で最も役に立つと思う。
いつぞや、僕が知人に出したメール。
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・・・
その意味で、負担増、社会保障機能強化に進むときのトップは、日本のケインジアンの大御所の吉川先生じゃないとだめだなというのが、私の話の根っこの部分にあります。 |
ある事情故に去年の10月頃に言っていたことは、「政治が八方塞がりに陥った今、吉川座長と塾長が並ぶくらいでないと、何かが動く可能性さえでてこないですよ」。まぁ、それはあの頃、塾長にエレベーターの中で会ったときにも話していたことだけどな(笑)。去年の12月1日にも、それらしきことを書いているね――「提言や報告書を野党が無下に扱えなくなる必要条件第一歩のロジが、僕が、この件に関して事務局に出した条件だったりしたら、どうなるかな」。
今日、霞ヶ関界隈に住む友だちからきたメール。
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やはり、カエサルの「寛容」がキーワードですかね。(笑) |
1月17日に書いているけど、次の文章、校正で「度量」を「寛容さ」に書き換えてるよ(笑)。
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『世界の労働』原稿 |
彼らの言っていた社会保障抜本改革は、国民の抜本改革シンドロームにつけ込んだ実態のない選挙戦略に過ぎなかったのであるから、日本の社会保障のことを考えるのであれば、彼らがこれまで言ってきたことを忘れてあげる度量寛容さをもつこが重要なのかもしれない。 |
でっ、今日の話題はもうひとつ――「いつ、菅さんは谷垣さんに謝るんだ?」
谷垣さんを辛い目に遭わせるのは止めようね。
僕の大失態を、「先生、まったくお気になさらずに・・・」と言って、向こうが気を遣ってくれたような優しい人なんだからさ( ̄。 ̄ )ボソ...というのは冗談で、ああいうまじめな人が犠牲になるだけというのでは、釈然としないね。
まぁ、お暇な方は次でもどうぞ。
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1月31日 |
僕も昔、三田からタクシーに乗って、運転手さんが「諸悪の根源は厚生労働省なんですよ」と僕に延々と話すのを聞きながら、厚労省に行ったことあるね。。。
去年の9月、民主党の代表選が行われていた時に、海外から、知人に送ったメール。
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こんにちは。こっちでは、ようやくお昼です。。。
さて、少し分かってきた菅さんをはじめ、政治家は日本の財政の特徴を表現するのが下手ですね(笑)。
負担増の必要性を納得してもらうためには、
1. 国民負担率がただ単純に低いことを国際比較で示す
2. ムダ論議でいわれている額と必要額とのケタが何桁も違うこと
のふたつの視点を言わないとダメです。
このプロセスを経ないことには、聞きたくもないことを聞かされる国民は、聞く耳をもってくれません。この問題は、日本人の深層心理との闘いなのですから(笑)。
日本がギリシャのようになるというのも一理ありますけど、それじゃダメ。
負担増の必要性をわかってもらう際の最大の障害は、官僚不信です。
これをつぶすためには、「ギリシャのようになるぞ」という脅しではだめなんですよね。
官僚主導だからムダが生まれている、政治主導になればそのムダをなくすことができるというウソを、ダイレクトに否定するためには、国際比較の視点は不可欠です。
日本国内の時系列データである「ワニの口」を国民に見せても、政府不信、霞ヶ関不信の迷路にはまっている有権者は、財政支出のあり方を変えれば財源は生まれるという詐欺商法にまんまとダマされ続けます。ワニの口は、逆に、政府不信を強めることにもなりかねない。
国際比較の視点から見て、国民負担率がただ単純に低いこと、そして私の言うG/Y、つまり政府支出から社会保障支出を引いた分のG/Yが、国際比較の視点からみて、圧倒的に小さいことを知ってもらうことによって、官僚支配によってムダが生まれているという話がウソであることを示さなければなりません。
私に国際比較データを用いずに負担増の必要性を説明せよと言われても、絶対にムリですのでお断りいたします(笑)。逆に、学部学生の頃から国際比較も並行しながら今の日本の特徴を相対的に捉えるようにしていたために、この国の負担増の必要性については、物心ついた時から一度も間違えたことがありません。 |
昨年の12月に行われたシンポジウムで、壇上のひとりが、「日本は高齢化水準が世界一なのに、他の国と比べて国民負担率が圧倒的に低いからと言って、我々は、増税など賛成できないですよ」と、顔を赤らめて興奮気味に僕に反論してきた。僕の返事は、「どうぞご自由に」の一言。
社会保障が要求する財政需要と比べて、ただ単純に国民負担率が低すぎる。この事実を受け入れてくれさえすれば、後は時間の問題だからね。放っておいても、いずれはバカなことを言わなくなる。知り、憤り、諦めて、受け入れるまで、人間には時間が必要なんだよ。 |
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次は、あまたいる記者の分布において3σの領域に入る記事だね(笑)。
- 「年金は税か社会保険か・民主・自民の意外な相似――方式をめぐってにわかに勃発した年金論争。問題を解決するカギは、民主党の過去からの変節にある」『週刊東洋経済』2011年2月5日号
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下記更新――最後の頁に、『世界の労働』(1月6日脱稿)に書いている財政健全化責任法案の話を貼り付ける。
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1月30日 |
勿凝学問355 特例公債法が成立しないとどうなるのか?――解散となれば誰が困るんだ?というへそ曲がりの論 |
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なるほど。
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菅首相、国債格下げに反論なし ダボス会議講演 |
トーマス・マンの「魔の山」の舞台として知られるダボス。過去、同会議に出席した首相は3人いる。01年出席の森喜朗元首相は約2カ月後に退陣を表明。福田、麻生両元首相もダボス訪問から1年たたずに退陣した。菅首相に「魔の山」のジンクスを覆せるか。首相が帰国するのは30日。その翌日の衆院予算委員会には社民以外の野党が欠席する見通しで、いきなり不正常な国会が首相を待ち受ける。 |
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1月29日 |
そう言えば、下記、勿凝学問354に出てくる「新成長戦略2011」(1月21日閣議決定)に次の文章があったな。
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「新成長戦略2011」18-19頁 |
(1)デフレ脱却に向けて
2012年度以降、更なる歳出抑制や歳入確保に向けた努力が必要である。 |
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下記更新――3頁に図を挿入d
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1月28日 |
勿凝学問354 要するに、社会保障をケインズが語るかフリードマンが語るかなんだよな――1月25日の閣議決定「新成長戦略2011」を眺めてのちょっとした感想 |
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昨晩、「年金は、足し算引き算だから嫌いだったんですよ」と申しまして、失礼しました、ハイ<(_ _)>ペコッ
ですけどねっ(笑)、2004年年金改革以前は、年金経済学者がまじめな顔して論じていたのは、保険料、給付水準、支給開始年齢の3つを上げろ下げろと言っていただけで、あれは、みていて悲しいくらいにつまらなかった(T_T)トホホッ。
ということで、僕が、年金に参入したのは、マクロ経済スライドというインデクゼーションの話が年金論のメインになったときからなんですよね。
おまけ
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おっと、まずは、代表質問をゲット。
菅さんの答弁、どこかに公開されてないかのぉ。読み比べることができる形にならないと教材にならんぞなもしぃ。 |
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なんだか、相変わらず、メディアは、おバカな報道を繰り返しているな。彼らは、「解散」というキーワードで検索した文章を、右と左をくっつけながら、底の浅い推量で書いているだけだな。
昨日の代表質問と答弁は、教材に使っていいくらいに、ここ数年間に起こった歴史的事実をデータをもって正確に描写したものだから、君らは、自分で文章を確認して、自分で、この国の直近の未来と遠い未来について、どうあるべきかを判断することだ。
でっ、いま、代表質問と答弁の文章がどこかに公開されていないかと探し中。。。
映像では、次で確認できるね。
とにかく、報道というフィルターを通さずに、自分で確認することだ。
そして報道されている話と比べてみぃ(笑)。 |
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昨日のクルーグマン関連で、これはなかなかの見立てですね。
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クルーグマンといえば『経済学を売り歩く人々』という本は、おもしろいですね。たしかクリントン政権のころだったかと思いますが、コンサルタントなどと称した人たちが怪しげな理屈を与党議員などにPRして、うまく丸め込んでいく様子が描写されていました。
よく考えてみますと、日本の民主党も野党時代に怪しげな人たちのセールス活動の標的となり、間違った理論や現状認識をすり込まれたことが、現在の悲劇につながっているのではないかと思います。年金しかり高速道路しかりだと思います。今それらのセールスマンは、与太郎とタイアップしつつあります。 |
そこなんだよね。僕ら研究者というのは、社会的にはお坊さんくらいの位置づけがちょうど良いわけで、それがセールス活動をはじめたら、そりゃぁ、いろいろな面でおかしくなるわな(笑)。まぁ、世の中、生臭坊主が多すぎるんだけどね。。。
話変わって、これも、ごうぞ。
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なお、今日勿凝学問353を拝読してクルーグマンのミクロとマクロを買う決心が付きました。どちらも大部かつ高価なのでどうにも踏ん切りがつかなかったのですが、どうしても手元に置いておきたくなりました。
スティグリッツにしろクルーグマンにしろ、日本の政策議論(ネットも同様ですが)では、論者に都合のいいところばかり引用される嫌いがあるように常々感じておりましたので・・・ |
僕が出した返事。
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1月27日 |
今朝の新聞は、どこも、「そんな国会では困る」って感じだな。確かに困る。でも、起こるべきことと起こりうることに、これほど距離がある事象というのも、なかなかないんじゃないかな。それほどに、政治は壊れているというのが僕の見立て。
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もうすぐ出る『世界の労働』の中の文章 |
さて、八つぁんの立場としては、熊さんへの報復に血道を上げすぎると、今度は自分が国民から批判されてしまう。熊さんもそこを見こして八つぁんにゆさぶりをかけるつもりでいる。さてさて、来年度予算、国民の生活を人質にしたチキンゲームのお膳立てができたところで、2011年が幕開けとなった。
やらなければならないことは消費税をはじめとした増税――当の昔から決まっているのに、それを誰も実行できない。財源で大ウソをついて政権を奪い、この国を正しい政策にたどり着かせるのに大きく遠回りさせてしまったのみならず、この国の傷口を広げてしまった熊さんの罪は深い。ところが、今は、「熊さんは手ぬるい、俺さまがやればまだまだムダを絞り出すことができる」という与太郎というのが出てきて国民の人気を博している。国民というのはまったく困ったものなのであるが、数年前に、この困った国民につけこんだ熊さんの登場の後遺症のために、この国では、まず、政治が破綻し、政治は八方塞がりの状態に陥ってしまった。この政治の破綻を引き金にして、次に社会保障が、そして財政と国民生活の全般が破綻するという破綻連鎖が起こるのか、それとも破綻連鎖を阻止するために、社会の最も根源的かつ影響力のある位置にいる政界がなんらかの自浄作用をみせるのか――2011年の新年を迎えたい今、この国は混沌の中にある。 |
ところで最近、会う人会う人、僕が1月18日に書いた次の話をして、「先生が書かれていたこと、同感です」ということになるね
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ここまで混乱してくると、いよいよ、救世主、独裁者願望が世の中に出てくるところまで気にとめておかないといけない状況になってきたかな( ̄。 ̄
)ボソ... |
――みんな不思議に思うだろうけど、僕が会う人は、大方僕のホームページを読んでたりする。だから、久しぶりに会っても会話がとても楽なのだ。。。と言っても、あなたも今、読んでるんだから、別に不思議じゃないのかも。。。 |
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谷垣さんの代表質問も、おもしろいなぁ。
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まさに長妻議員もびっくりの「消えた年金改革」であり、 |
吹き出してしまったヨ。
菅さんが言った、「所得の再配分」は間違いで、「所得の再分配」だね。1月19日にも古賀@連合会長が同じ間違いをしていることを書いたけど、そんなに難しいかなぁ。英語だと、所得分配と資源配分は、income
ditstribution と resource allocationで、全然意味が違うんだけどね。 |
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おっ、おもしろすぎる。。。歯科医師、山田真氏による日本歯科医師会の「予備」代議員選挙ための演説用だったらしい
連絡は僕の歯医者さんからきました。
僕「僕のホームページで公開できる日がきましたら、教えてください 笑。
歯は元気にしております。」
歯医者さん「先生のホームページに載せて頂けたら、
山田はもう人生に思い残すことはないでしょう(笑)」 |
1月26日 |
勿凝学問353 先進国なんだから、価格競争で勝とうなんて思ってちゃいかんだろう――独占的競争市場で付加価値を稼ぐ努力をせねばな |
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今朝の日経の社説「成長軽視では財政再建できず」をみて思うんだけど、誰も成長を軽視しているわけじゃないと思うよ。そりゃぁ、成長率は高ければ高いほど、財政再建に望ましいことは、子どもにでもわかるわな。でっ、問題は、そこに書いてある具体的な策が、本当に成長戦略なのかってところだろうな。正しい成長戦略はとうの昔から明白に存在しているのに、それを阻止する抵抗勢力が問題って構図で、ストーリーをまとめたいんだろうけど、そのドラマ、もう、みんな飽きてんじゃないかな。次でもどうぞ。
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1月25日 |
勿凝学問352 2004年改正年金法施行日朝刊の記事――保険料を上げることは、それに耐えうる企業に労働者を雇ってもらいたいということ |
1月24日 |
下記、更新――3頁に政治家によるエリート層の破壊関連の文章を追加
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うん。
今朝の日経の社説と比べれば、雲と泥の差ですなぁ。 |
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勿凝学問351 『日本衰亡史』執筆メモ――政治家によるエリート層の破壊とエリート再生産の失敗 |
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下記、更新――図などを挿入して、年金制度の説明を加える。
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1月23日 |
勿凝学問350 民主党の年金案ってのは、2005年7月22日に社会保険方式になったんだぞ――何人の民主党議員が分かっているのか知らないけどな |
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勿凝学問349 年金支給開始年齢の引き上げについて――「与謝野経済相 “年金支給年齢引き上げも検討”と発言」とのことらしいので |
1月22日 |
昨日の書き込みとの関連で、次の社説をどうぞ。
でっ、昨年の閣議決定「財政運営戦略」に沿って財政再建にメドをつけるためには消費税を15%まで上げる必要があるんだけど、それでも、社会保障の機能強化には財源は回ってくることはなく、今の「綻びのある中福祉」のままってことを分かっておこう。この程度のことは前々から分かっていたことで、そりゃぁこうした辛い現実から目をそらさせてくれた政治家の登場は、みんなに夢を与えただろうね。
2008年6月に書いた次でもどうぞ。
前原氏の上述の発言も登場する、次もどうかな。
ご参考までに。
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1月21日 |
持続可能な中福祉を実現するのに必要となる財源は、消費税率1%分、増えてしまったみたいだな。去年6月の試算では、次の記事の消費税9%に相当するところが、8%だったわけだ。
ということは、こうなるな。
参考までに
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朝日新聞も毎日新聞も、いじわるよのぉ、分かってるくせに(笑)。まぁ、「政府案は、現行制度と大差ない、与野党協議のたたき台に十分なり得るものだ」、なぁんて方向に「年金の政治方針」を変節する前に、彼らの年金政治の正体を見抜いていたみなさんからみたら、年金を政争の具として弄んできたバカどもにはふざけるなと言いたくなるわな。
次の読売新聞の件に関して、僕が問われた回答は――アイデア作りはとうの昔に終わっているんだから、いま必要なことは力。人間社会における権力生産関数の中で今回の件の偏微係数が正なのか負なのか、よくわからんな。よほどの僥倖が重ならない限り正にはなるまいな。ちなみに、僕のⅠ巻の1章には、権力生産関数とか圧力関数というような概念が、いっぱい出てくる。。。
あぁ、履修者は、もう課題ではないけど、Ⅰ巻の1章「再分配政策の政治経済学序論」は目を通しておいて下さい。初出の論文は、15年くらい前に書いたものだけど、僕の考え方の基本、僕の経済学観が分かると思います。旧図書館の2階にリザーブブックとして入ってます。それとⅡ巻の3章「積極的社会保障政策と日本の歴史の転換」もかな。講義では、そこまでいかんかったもんで。まぁ、随所にその話は入っていたけどな。
昨日、来年の講義要項を提出したけど、今年と同じだな(笑)。慶應には、こんな、訳の分からん講義要項を書くのを、ひとりぐらい許容してもらおうかね。。。
おまけ
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玄葉戦略相、年金改革「民主の考えは保険料が軸」 2011/1/20 13:44
玄葉光一郎国家戦略相(民主党政調会長)は20日午後、都内で講演し、年金改革について「民主党の考え方はかつては基礎年金を全額税とする方式だったが、数年前からは社会保険料の所得比例年金を軸に『補足年金』として最低保障年金をつけるもので、『社会保険料方式』と呼んだ方が正しい」と強調した。
そのうえで「与野党で合意を得るには民主党の考え方は十分ベースになり得る案だ。与野党が将来世代のことだけを考えて向き合えば必ず成案を得られる」との期待を表明した。
〔日経QUICKニュース〕 |
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昨日は、介護関係の施設長さんを相手に話をしてきたんだけど、今日いくつか届いた昨日の感想メールのひとつ。
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正直に言って「そこまで行ってしまっているのか」との驚愕と「どのグループの候補者に投票すればよいのか」「ほかになにが出来るのか」との焦燥感でいっぱいです。
介護報酬の改定や介護保険制度の改定などは、もうどうでもいいような気になりました。 |
ありがとうございます。でも、これって、施設長さんを相手の講演として、成功なのか失敗なのか、思案中( ̄。 ̄ )ボソ...。。。
他には、
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先生のお話は日本経済の真実を知ろうとしていなかった私にとって、(当然ながらも)初めて知ることばかりで、自然と体が乗り出すほど惹きつけられ続けた、あっと言う間の時間でした。 |
どうもです。2時間半、行く前は、なんでそんなに長い時間も話さなきゃならんのかぁ(涙)とぼやいていたら、休憩時間も入れていないのに時間が足りず、最後は得意の早口で駆け足になってしまいました。
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増税に意義を申し立てる者は斬り捨てて参ります・・・とは冗談ですが、日本の危機と政治家を、
真実を見極める力を自身も具えてゆきたいと存じます。 |
よろしく(笑)。
昨日は、会としてははじめて2時間半におよぶ長時間講習会、しかも会としては会費を徴収したはじめての講習会ということで、会長さんが特別に企画されたそうですけど、はたして、主催者さんの期待に応えることができたのかどうか? まっ、いいか。
ちなみに、講演の最後は、次で終わる。
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政治家というのは、次の選挙までというおそろしく短期的視野で動いているわけで、政治家ほど国家百年の計を立てるのに不向きな人たちはいない。政治に何を求めるかなどというのはバカげた話で、とにかく、いかにして政治家から社会保障を守るか、国民生活を守るかという視点こそが重要だということをご理解頂ければと思います。 |
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いまは、学生に「自分で勝手にテーマを考えてレポートを出してくれ」という課題のレポートを掲示板に提出してもらっている。おもしろいほどに、テーマがばらばら。僕がやった授業は一つなのに、レシーバーとしての学生次第で、彼らが選ぶ興味のあるテーマにこれだけ多様性が生まれてくるのが、教育のおもしろさだな。まさに、教育のアウトカムは需給者の共同生産物であって個別性が極めて強く、再現性はほぼ皆無。でっ、下記、なるほど、それは僕が知らない世界だね(笑)。
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極々一部の層の意見を反映しているにすぎないことは承知しつつ、一月十八日にTwitterで「増税」というワードを検索してみたところ、夜のニュースの時間帯を中心に、一時間に100件前後のpostがあり、その中のおおよそ9割が増税に反対する内容であった。その内容は、「増税の前に無駄の削減」タイプ、「増税の前にデフレ脱却」タイプ、「財政破綻は幻想で財務省の思惑」タイプ、「政府に賢くお金は使えない」タイプに大きく分けられそうである。
こうして見ると、一口で増税と言っても、世間の増税論議には「社会保障が危機的だから増税か否か」と「財政が危機的だから増税か否か」の間で焦点のズレがある。
興味深いのは度々テレビにも登場する「財政破綻は幻想」タイプの批判である。この批判にはいったい何の意味があるのだろうか。「財政破綻は幻想」という人々は、財政赤字が深刻で国家が破綻するかもしれないというのは財務省の陰謀であり、本当の純債務はもっと少ないから増税すべきでないというが、これは明らかに「財政危機だから増税派」への批判にしかなっていない。「社会保障危機だから増税派」からすれば、仮に財政破綻が幻想なのであれば、むしろ増税分を全て社会保障に使う事ができるのだから今すぐにでも増税すべきという事になる。 |
僕は、レポートを読むのが面倒だから、800字くらいあれば十分だと言ってたんだけど、書きたいことがたくさんあるようで、長い長い(笑)。
カウントしたら3,000字あったよ > 山口さん。お疲れさん(笑)。
人にみられるの恥ずかしいと言って、ラブレターを渡すように手渡してきたピクちゃんのは、そのうん倍はあるな――2、3日後にちゃんと読むよ(笑)。
あるレポートの最後は、次の言葉で結ばれてた。
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正しい情報を国民がキャッチすることと、国民の社会問題に対する姿勢に話が及ぶと、しばしばマスコミの功罪が取り立たされるが、(もうこれ以上マスコミに期待をかけている場合ではないという皮肉も込めて)、インターネットが普及し、情報化社会の今日、我々は(少なくとも義塾の同じ教室で学んだ我々は)自ら情報を集め、正しい情報を見極め、予測を立て行動していかなければならないと思う。 |
うん、一年間の虎の穴の特訓で、ポピュリズムと闘う立派な革命戦士たちが誕生したようで、余は満足だよ(笑)。
一年間、お疲れさん。 |
1月20日 |
> これは、「議員が政治家としての資質を備えていない」ということを
> 白状しているように聞こえるのですが。。。
うん、誰にでもそう聞こえるだろうし、正確な事実認識だろうね。
さて、ニッポンはこんな状況だ。どうするよ、学生諸君(笑)。
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仙谷官房長官会見録 1月13日 |
ずっと申し上げているように、この、人材養成というか、政治人材というか、日本を経営する人材づくりというのを意識的にやる期間がほとんどないということがですね、リーダーシップのある種の問題をもたらしておるのではないかと、そんなふうに思います。
これはたまたま、いろんな諸条件に、僥幸的に恵まれた結果だったんだろうと思いますが、1980年までは、あるいは90年までは、そういう意味では、官僚出身の非常にリテラシーの高い方々が政治の場に進出をしてですね、竹下内閣までは、経営に当たってきた。
ただ、これ、成長期で、キャッチアップ路線でできたということもあってですね、有能な官僚機構を使いながらというか、そこに依拠しながら国家経営を行ってきたという時代だったんだろうと思います。
それ以降、やはり、まさにベルリンの壁が崩壊して以降、ある意味、日本も世界も針路なき、あるいは海図なき世界に突入してきたときにですね、その自民党、さすがの自民党さんも、それから、野党のほうもそうですけれども、ある種のそういう、こう、練り上げたというか、世の中でも練られたというか、そういう人材が大変少なくなっておってですね、何か二世世襲路線みたいなところに入っていっちゃったというです。このツケがやっぱり大きいんだろうなあと。
つまり、だから目的意識的にその政治人材をつくろうとする教育機関なり、そういう集団なりが、そこで時代に対応できる、そういう機関とか、組織とかがなかったということだけは確かなんで、そこのところは民主党だけの問題じゃなくて、自民党さんも含めたすべての政党の、特に主要政党といったら叱られるかもわかりませんが、2大政党による政党政治が始まった。これを息づかせるためにはというか、この2大政党による政党、政権交代のある民主主義を、何というんでしょう、それが、よりましな制度として持続させるとすればですね、人材養成に、目的意識的に資源を投入していくということが、政党にも、あるいは地域社会にも必要なんだなと、改めて、今、感じています。 |
昨日紹介した次の記事参照
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ちなみに、先日、ゼミ卒業生のメーリングリストに送った僕のメールの最後。
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みんなも、本を出したり、俳優になったりしたら、連絡を。政治家になったときは、連絡は要らんけどな。。。 |
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ピクちゃん、昨日の書き込み「平成23年度というのは、今年の4月だぞ」の意味は、こういうことだ。鳩山内閣が続いていたらば、附則104条は、どういう悶絶を彼らに与えていただろうね。みてみたかったというのもある。。。
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まぁ、一言いっておくと、古賀さん@連合会長がいっている「配分のバランス」は、正しくは、「分配のバランス」だな。 |
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うん、仙谷さんの弁らしいが、その通り。
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「民主主義をよりましな制度として持続させるためには、人材養成に意識的に資源を投入していくことが政党にも地域社会にも必要だと改めて感じている」 |
「カネ返せ」当然 スカスカ内閣に注目する msn産経ニュース |
この点、僕が同じことを言っているのは、次かな。
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逆説的な言い方になるのですが、やっぱり民主主義には、エリートが必要になります。ここで言うエリートとは、福澤先生の言葉を借りれば次の文章における国を患うこと水くさきことなき人物のことです。
「客分とあれば固より心配も少なく、唯主人にのみ依りすがりて身に引受ることなきゆえ、
国を患うることも主人の如くならざるは必然、実に水くさき有様なり」 |
慶應義塾大学通信教育部入学式特別講演(4月29日)
「”この人民ありてこの政治あるなり”の今日的な意味合い」『三色旗』749号 |
次もだな。
「投票者の合理的無知」という言葉の普及をはかった僕としては、矛盾しているだろう(笑)。
そこに登場してくる概念が、Ⅲ巻の序章に出てくる「異端」という言葉になる。
権力論に夢中だった頃、必然的に、エリート論もいろいろと読んでいた・・・恐ろしく暇だったもんで。。。 |
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ゼミ掲示板への学生の書き込み
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『連絡板』に投稿がありました。
名前: デブマッチョ
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内容:
>「首相は政官癒着打破やめたのか」
財務相となった菅氏は完全に財務官僚に“洗脳”され、首相就任後、“脱官僚”政策には見向きもしなくなった。
参院選前夜の政界再編マップの「閣僚になると民主党議員の発言が変わるのはなぜか」の部分を屋山太郎さんには是非読んで欲しいですね。第二象限から第一象限への移動を官僚に取り込まれたとみる「二等市民」的な認識は、一刻も早く改めて欲しいものです。 |
マッチョ、怒ってるなぁ(笑)。
でっ、2月2日の日医の医療政策シンポジウムの演題をさっき送ったよ。
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皆保険50年の軌跡と我々が次世代に残した未来――再分配政策の政治経済学の視点から |
再分配政策の政治経済学ってのは、世界中で俺しかやっていないわけだから、何を言ってもいいんだよ(笑)。
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2月2日
<平成22年度医療政策シンポジウム>
1.テーマ:「国民皆保険50周年~その未来に向けて」
2.開催日時:平成23年2月2日(水)13時から17時
3.場所:日本医師会館内大講堂(文京区本駒込2-28-16)
講 演
二木 立 (日本福祉大学教授、副学長)
権丈 善一 (慶應義塾大学教授)
田中 秀一 (読売新聞東京本社編集局医療情報部部長)
遠藤 久夫 (学習院大学教授・中央社会保険医療協議会会長) |
おまけ。
昨日、日医から演題の催促がきて、「他の先生のはどうなってますか?」ときくと、「日本経済と医療財政」という演題が先に出されていて、う~んっと考えて、上記の演題を捻出。。。 |
1月19日 |
北大シンポ出席者がとったメモとのこと
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権丈
政権交代の意義は否定しないが政権奪取の手法がNG。
政治的後遺症が大きいだろう。 |
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下で、江田法務大臣の呆然発言に触れたので、思い出した記事。2009年、総選挙で政権交代が行われた直後に出された、『週刊東洋経済』――「メッキはすぐ剥げる!民主党のむだをなくせ」。当時、霞ヶ関の官僚は、野党の民主党には情報を提供せずに、雑誌の記者には情報を提供していたってわけか?
江田さんが余計なことを言うから、次の文章を思い出したよ。
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勿凝学問328 政治主導だと財源が生まれるなんて話、もう、いい加減にやめような 14頁 |
彼らが自らの統治の正統性の根拠にマニフェストおき、マニフェストに縛られながら、経路依存性という社会法則の成立を証明してくれるであろうことは予想されたことであって、だから、僕は、昨年の総選挙で勝利した政党が、この世からなくなること、その時だけが、小沢政略の現れ「政権政策の基本方針(略称マグナカルタ)」の流れのなかで作られた昨年総選挙時のマニフェストの呪縛から、この国が開放されると言ってきたんだけどね。この予測、当たりたくないけど、当たるのかねぇ。 |
とにかく余計なことを言わずに、、この図が予言しているように、菅さんをはじめ自分たちが変節したと正直に言った方が傷は浅いと思うよ。まぁ、浅い傷でも命取りだろうけど。
おまけ――菅さんが財務大臣の時から講義や講演で使っているパワポ |
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ほほぅ。
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追伸 江田法務大臣が、「マニフェストは、われわれが政権にいないときに、霞が関(の官僚)が民主党には十分な情報を提供していただいていない中で、『心眼で見るとこうじゃないか』ということで作った部分がある」なんてことを発言していて、あきれています。。。 |
政権交代後、僕は、何度も、「先生、あきらめないで下さい」と言われてね。そのたびに、「あきれてるだけだよ」と言ってきた。あきれているあなたも、もう、僕の仲間だね(笑)。でっ、その話は、次の記事だな。
そう言えば、昨日は、次の連絡が来ていたよ。
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総理が就任会見で、民主党が年金改革の議論をしていた4、5年前とは人口構成も変わっているから年金議論も変わっていいんだという趣旨のことを言ったときには、さすがに私もぶっ飛びそうになりましたが(笑)・・・ |
無茶苦茶だ(笑)。
ここまで混乱してくると、いよいよ、救世主、独裁者願望が世の中に出てくるところまで気にとめておかないといけない状況になってきたかな( ̄。 ̄ )ボソ...
潜伏している革命戦士たちは、今、バカな政治家とその政治家たちを支持してきた学者さんたちを教育する毎日を過ごしているんだけど、ほんっと、めんどうだ。
彼らは、革命戦士たちが政治家に刺したとどめの法律「附則104条」のことも知らないまま、心眼で政権交代を支持していただけなんだろう。ちなみに、平成23年度税制改正附則104条には次の文言がある。
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消費税を含む税制の抜本的な改革行うため、平成 23 年度までに必要な法制上の措置を講ずるものとする。 |
平成23年度というのは、今年の4月だぞ。
政権交代後、政府に入った与党議員は、この法律を、意識的に廃案にはしなかったわけである
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1月18日 |
ここなんだよなぁ。「首相は政官癒着打破やめたのか」の記事にある、「民主党がホラを吹いた」ことに未だ気づかず、「官僚にダマされている」というウブな感覚(政治家がホラを吹くはずがないと未だ信じているという意味でウブな感覚)が、「参院選前夜の政界マップ」の第3象限のエネルギー源となっていくわけだ。
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民主党は税を取る前に官僚の無駄を徹底的に排除しろと唱えてきた。蓮舫行政刷新相が事業仕分けや特別会計の見直しをやったが、生み出せたのは3兆8千億円ぽっきり。民主党は16兆8千億円が出てくると言っていたのにである。財務官僚にだまされているのか、民主党がホラを吹いたのか。
・・・
TPP参加から、税や社会保障の改革まで、すべてにわたり、官僚主導の政治体制から脱却し政治主導に切り替えて当たらなければ、この国に将来はない。 |
民主党は、ウソつきましたごめんなさい、と言うのが一番なんだけどな。そうしないと、結構、面倒な未来が待ってると思う。
昨日、年金に詳しい知人に送ったメール。
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僕が思う年金論議の収束の道はふたつかな。
一つは、国民会議方式――白黒はっきりさせるコース
今一つは、普天間方式――首相が不勉強をわびて方向転換
前者は、作業が面倒だという弱点の他に、専門家にしか何が起こっているのか理解できないという弱点があり。
後者の方が、この国にとってはベターなんだけど、菅さん終わるな。 |
実は、この国の未来が抱えるリスクについて、ILO協会に出している原稿にも少し触れている。すなわち、
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やらなければならないことは消費税をはじめとした増税――当の昔から決まっているのに、それを誰も実行できない。財源で大ウソをついて政権を奪い、この国を正しい政策にたどり着かせるのに大きく遠回りさせてしまったのみならず、この国の傷口を広げてしまった熊さんの罪は大罪。ところが、今は、「熊さんの政治主導はまやかしだ。俺さまがやればまだまだムダを絞り出すことができる」という与太郎というのが出てきて国民の人気を博している。国民というのはまったく困ったものなのであるが、数年前に、この困った国民につけこんだ熊さんの登場の後遺症のために、この国では、まず、政治が破綻し、政治は八方塞がりの状態に陥ってしまった。この政治の破綻を引き金にして、次に社会保障が、そして財政が、さらに国民生活の全般が破綻するという破綻連鎖が起こるのか、それとも破綻連鎖を阻止するために、社会の最も根源的かつ影響力のある位置にいる政界がなんらかの自浄作用をみせるのか――2011年の新年を迎えたい今、この国は混沌の中にある。 |
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うん、なんかいいねぇ。ここに書いておけば、みんなみてくれていますねぇ。こりゃ、楽だ。
全社協より
東社協より
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Subject: 1月19日の講演会について
お世話になっております。
権丈さまのページに資料を掲載いただきありがとうございます。
御指示いただきました資料を使わせていただきます。
「全社協福祉ビジョン2011」に関しては他の章も参考になるかと思いましたので、全ページ使わせていただきます。 |
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昨日に続きどうもです。
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確かに、枝野さんの発言を聞いていると、「少しはまともになっているけど、お前に言われたくないよ」と、野党は言いそうですね。
でも、与謝野さんを見捨てるのも忍びない……。 |
土曜日に、BSでカエサルをやっていたから観た。
久しぶりに「カエサルの寛容」という言葉を思い出して、いつの時代も、内乱を収拾させる際のキーワードは、「寛容」なのかもなと思ったよ(笑)。それにしても、この国はそこまで落ちたか(T_T)トホホッ
もうすぐでる、ILO協会『世界の労働』掲載の原稿には、次の文章があります。
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彼らの言っていた社会保障抜本改革は、国民の抜本改革シンドロームにつけ込んだ実態のない選挙戦略に過ぎなかったのであるから、日本の社会保障のことを考えるのであれば、彼らがこれまで言ってきたことを忘れてあげる度量をもつこが重要なのかもしれない。 |
校正稿が来ているから、「度量」を「寛容さ」に変えよっかな( ̄。 ̄ )ボソ... |
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昨日に続きどうもです。
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昨日お知らせしました週刊東洋経済1月15日号の、山口先生の文章の次のページのことをお伝えし忘れました。
『「中福祉中負担」は幻想 出でよ、負担増語る“悪役”』
悪役かぁ、そういえばタイガーマスクって最初は悪役でしたよね。
失礼いたしました。 |
うん、ここに書いてあること、その通りなんだよね。僕が先週、政府サイドにいる人たちに言ったことは、「最近の報告書は、国民に期待を持たせすぎ。後々面倒なことになりますよ」ということ。この国は、すでに、中負担中福祉、高負担高福祉の実現は無理で、ご紹介の『週刊東洋経済』に書いてあるように、「民主党は税や社会保障の改革で「中福祉中負担」の国を目指すと言うが、幻想ではないか」というのは正しい。
でっ、僕の言う「持続可能な中福祉」というのは、実は、負担は相当に高い中福祉なんだよね(笑)。
もうすぐでる、ILO協会『世界の労働』掲載の原稿には、冒頭に次の文章があります。
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この国の将来は、仮に北欧諸国のような高負担を実現できたとしても、国民一人一人はそれらの国々のように高福祉を享受できるわけではなく、分相応な未来としては、「高負担で中福祉」、「中負担で低福祉」というような選択肢しか残されていない。残念ながら、すでにそうした社会しか、我々は、次の世代に残すことができないのである。 |
んっ? 悪役になるのは、俺かっ?
タイガーマスクの仲間に入れてくれるんなら、少しは考えても良いけどねぇ。。。 |
1月17日 |
東京都社会福祉協議会より
> 恐縮ですが、当日の資料はどのようにご準備致しましょうか?
> 資料印刷は外注せずに、本会で印刷しますので、
> 前日まで(1/18)に頂ければ間に合わせますのでよろしくお願い致します。
> 参考資料として、介護保険制度関連として下記の2点をご用意しています。
> ①介護保険法等の一部を改正する法律案(仮称)のポイント
> ②介護保険制度の見直しに関する意見
はいはい、次をよろしくお願いします。
- 「参院選前夜の政界マップ」『週刊東洋経済』4月24日号――この政界マップ、鳩山内閣時代に描かれたものだけど、今の状況をうまく描写してるな。付け加えれば、マップ上第1象限の峰崎直樹氏は、昨年10月、政府・与党社会保障改革検討本部事務局長に就任。
- 「政界と税と社会保障」『週刊東洋経済』2011年1月1日号
- 「”持続可能な中福祉”という国家像」『週刊東洋経済』2010年7月28日号
それと、次の全頁の配付は難しいでしょうから、「第4章 社会保障・社会福祉の財源の確保」だけでもお願いします(全社会から冊子を分けてもらえればベストです!)。
ちなみに、このビジョン、彼らの運動の第一に財源確保が置かれてます。
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次のような変革の動きをつくっていきたいと考えています。
第一は、制度内の福祉サービス の改革です。
安定した制度の確立とともに、ニーズの変化に対応するために、サービスの縦割りを改善し、柔軟性を確保するという視点が重要です。
同時に財源確保が大きな課題です。私たち社会福祉関係者は、現状においても財源が不足しており、今後の量的・質的拡充を考えるとさらに財源不足は深刻な問題となると考えています。財源確保には、国民負担(消費税を含む税収、社会保険料等)についての論議が欠かせません。国民の理解を得られるよう、早急に議論を始め、合意を形成し、そして実行に移す必要があります。
第二は、
第三は、 |
なぜ?
理由は簡単、去年の5月頃、ビジョン作成会議に呼ばれていた僕が、一番最後に位置づけられていた財源の話を、最初にもって来ようよとわがまま言ったから。。。「福祉ビジョンなのに、どうして、お金の話が最初なんだ!」という意見を始めとした数々の障壁を乗り越えて、本当に正式文書に残すところまでご尽力された方々、本当にお疲れ様でした<(_
_)>ペコッ
18頁の「今すぐ必要なのは財源確保」なんてのは、まさにタイムリーですねぇ。ねっ、まだ鳩山内閣の時だったのに時代を先取りしておいてよかったでしょう(笑)。この国で、いま何が起こっているのか、僕が講演でしっかりと説明しておきます、はい。
-
[今すぐ必要なのは財源確保]
◆わが国の社会保障・社会福祉の実態として、国民負担率(納めた税金や社会保険料の合計額が国民所得の中でどれくらいの負担割合なのか示すもの)が、諸外国と比べて低い水準にあることや、わが国の社会保障給付費の中で、社会福祉に使われる費用の割合が低いことを認識する必要があります
。
◆これまで、歳出のムダを省けば、財源は確保できるという指摘もありました。しかし、歳出のムダを削るだけでは、社会保障・社会福祉のサービスを賄う費用を確保することは到底不可能です。
◆もちろん、歳出のムダの削減は、今後とも継続して徹底的に行われなければなりませんが、増大するさまざまなニーズに対応するためには、相当の財源の確保が必要となります。 |
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勿凝学問347 僕と政治学者の違い、再考――北大シンポ再考をきっかけとして |
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北大シンポご出席の方からメールが届く > 北大シンポの時のメモ、もってないかぃ(・_・)?
> 枝野さんも少しは勉強したような。
> さて、良い方向に行くでしょうか。
さぁね。
今朝のNHK日曜討論、僕もみたよ(笑)。
10月17日の日曜討論で、基礎年金国庫負担引上げについて、「その話は今の年金のことでして、我々は全く新しい年金を作るわけですから」と答えていた海江田前経済財政担当大臣と与謝野経済財政担当大臣が、年金論で衝突していたら、2005年次の両院合同会議で大活躍だった枝野官房長官が仲をとりもっていたよな(笑)。
まぁ、両院合同会議の議事録を読めば分かるように、彼がやっていることはディベートだから、くじ引きで反対派と賛成派の立場が入れ替わってしまって、その立場から話しているだけじゃないのかぃ(笑)。いずれの立場からでも不勉強のまま浅い議論をしていたら、いずれこけるよ。去年の参院選の時の菅さんのようにね。
おまけ――上で触れた両院合同会議が、今、与党が野党に呼びかけている、与野党協議のモデルらしいので、昨年12月2日の書き込みを再掲しておく。
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履修者さんへ――一昨日、経済財政担当大臣の「その場しのぎのでまかせ」を書いたけど、次の議事録は、「その場しのぎのでまかせ」のオンパレード! 必読だ。これを読めば年金論議だけでなく、世の中ってのはどんなものか、いろんなことが分かる。
9月に菅さんが代表選に勝った翌朝だったかのフジテレビ『とくダネ』に出演した小宮山洋子さん@現厚労副大臣は、かつて与野党で年金を協議したことがあったんですけど、当時の与党が自分たちの年金案にこだわって話し合いができなかったと言っていた。さて、この小宮山仮説を支持できるかどうか、君らは、議事録を読んで検証することだ。権力を握るってことは情報源を押さえることになるわけだから、別に驚く話ではないんだけ、君らには世の中ってものを知る上で勉強になると思うよ。 |
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んっ?この社説、矛盾してないか?
- 社説 退任会見せず どうしたの秋葉さん 毎日新聞
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日常的にネットを使わない人もいる。
↓
ネットで意見を述べることもできる。
でも、前に書かれているように、ネットを使わない人がいるんだよね。
ネットでの反論が十分な意味をもつのであれば、退任会見は不要だし、ネットでの反論が意味を持たないのであれば、退任会見は避けた方がいい・・・ということにならないだろか( ̄。 ̄ )ボソ... まぁ、僕は、どっちでもいいんだけどね。 |
まぁ、上と関係有りや無しやのおまけ話。『民主党無策政権の400日』の中で特に印象的だった文章。
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松本純(元官房副長官)
総理の記者会見に参加する記者というのは、政治部の人間なんですよ。だから経済の話がわからなくて、「解散はいつですか?」としか聞かない。同じことを何度も聞くから麻生先生の顔も次第に怖くなってしまった。いつも政治部じゃなくて経済部の記者を呼べと怒ってましたね。 |
それと昨日ご連絡を下さった神戸新聞の記者様、ありがとうございました(これ関係で)。お察しのように、あの日のシンポジウムは、シンポジストの林敏彦先生(阪大名誉教授、現同志社大学教授)がおっしゃられること一つ一つに、僕が、もしそうすればあの制度のこの部分でどういう問題が生じますねぇと説明して遊ぶという雰囲気でした。
1月6日にアップしているパワーポイントの平成22年度行政研修リーダーシップ研修のスライド32にある次の雰囲気ですね(笑)。
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1月16日 |
う~ん、こんなのがあったんだねぇ。
僕の指導教授の藤澤先生と、伊部英男さん、山口新一郎さんの座談会。
1976年1月、ってことは藤澤先生46歳。
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勿凝学問346 この国の問題は、公が小さすぎることなんだよ――社会的アンバランス再考 |
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そう言えば、と、昨日話したことをメモ。
人生前半の社会保障をって言うけど、医療介護で雇用をっていう話との整合性は?
医療介護の現物給付を充実させると、統計上は、人生後半の社会保障が増えることになるだろうけど、そこで雇用機会を享受するのは若い人たちだよな。詰めの甘いぬるい話にはあんまり付き合わない方がいいだろね。
次、ご参考までに。
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次のふたつの新聞記事――上と下では僕が言っていることが違う。下の方では、僕が絶対に言いそうにないことを、僕も言っているように書いていある。
メディアサイドの編集権ってなんなんだろうね。菅さんや小沢さんが、誰かに編集されない媒体を使う気持ちを――実は、彼らよりも随分と昔から、僕は分かっていたりして(笑)。
昨日もゼミで話をしたように、活版印刷が発明された後に聖職者から権力を奪う宗教改革が起こったように、インターネットは、メディアサイドから従来彼らが持っていた権力を確実に奪う方向に作用しているね。メディア界がどういうイノベーションをみせてくれるのか、大いに期待しています。 |
1月15日 |
年金研究者の間で、新年早々かなり話題になっている座談会を紹介。
2004年の年金政局以来、民主党の年金改革案というのは僕らの暇つぶしに大いに貢献してくれたけど、まぁ、長妻前厚労大臣顧問の年金改革案というのもなかなか。
昨日も飲み屋で話したように、研究者が政府の報告書に与野党協議の必要性を書くまでは許容。しかし、神が細部に宿っているのが見えてしまう、人の見えないものが見えてしまうのが専門家というもので、細部を問われたら、だから与野党協議が必要と答えるのは、???。
ことここに至っては、与党の年金改革案なるもののシミュレーションを実際に行って、白黒はっきりさせないと、大勢の素人さんたちは、マッチベターな与党改革案を、野党がつぶしてしまったとみることになるだろうね。それが政府や、民主党の年金案なるものに頼ってきた人たちの狙いかもしれないけど、それだと、彼らが生んで育てた国民の抜本改革シンドロームは、これから先も死なないな。何年経っても実態が明らかにならない政府案なるものをシミュレーションに耐えうるほどに具体化するのは面倒だろうけど、それもこれも、民主主義の運営コストってもんだろな。とにかく、専門情報が支配的で、素人さんたちには分かりにくい世界で、確信犯的な悪貨が出てきたら(あるいは専門家の議論についてこれない知名度の高い素人が参入してきたら)、その後、正常な軌道に戻すのに大変なわけだ。だから、専門情報を取り扱う人たちには強い倫理規制が課されることになるのだが、掟破りが出てきたんだから仕方がない。正常な軌道に戻すために、日本の国民は相当のコストを払わなければならないわけだ。
なお、上記の座談会には、昨年11月5日、このHPで、学生に問うた次のクイズと同じストーリーが含まれているので、目を通す際には注意のこと。
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2010年11月5日 |
今日の講義で、学生に出したクイズ。下記の理屈、どこがおかしい?
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捕捉率の問題があっても、報酬比例だったら問題ないから、報酬比例年金を国民全員に適用して、基礎年金を廃止する。
報酬比例年金だけだと、無年金、低年金者がでてくるから、最低保障年金を準備する。 |
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それと、上記座談会と関連する「生活保護の改善が必要」ということを書いている文章は次あたりかな。
民主主義の運営コストという言葉は、2005年10月に書いた次の11頁にあり。
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昨日、ゼミの学生が虎の穴を知らないと言っていたけど、次に説明が出てくるな。12分あたり。
エンディングテーマのシーンは必見だぞ( ̄。 ̄ )ボソ...
この「孤児(みなしご)の歌♪」が木曜日夜7時半に日本中で流れていたわけだ。時代だねぇ。記憶通り、コートを着た伊達直人は縦長だな。うちのテレビが壊れてたんじゃなかった。。。
でっ、アニメは1969年10月からだから、俺は7つ。寅年の自分としては、ちょいと誇らしかったかな。。。
昨日も話をしたように、僕らは、梶原一騎の巨人の星、あしたのジョー、タイガーマスクで心が育てられたもの。練習して、特訓してなんぼのもんよ。それが、マカロニほうれん荘あたりでは、スポ根路線がバカにされ、タッチで、何も練習していない達也がいきなりエースになるというアンビリーバブルな路線に、日本が大転換。あの頃から、日本の堕落がはじまった・・・(T_T)トホホッ ウソウソ。 |
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まぁ、そうだな。
次は、去年4月の講演録からだけど、政治ってのは、ほんっと面倒なもんだ。おまけに、やらなければならないことを出来なくしてしまうのも政治。だから、昔から、国ってのは滅びるんだよな。
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慶應義塾大学通信教育部入学式特別講演(4月29日)
「”この人民ありてこの政治あるなり”の今日的な意味合い」『三色旗』749号
(2010年8月) |
基本的にまず財源についてウソが書いてあったら、マニフェストなんてものは、そこから先はすべてウソになるんですね。昨年の政権交代後、わたくしはすぐに、これから起こる事は「血祭りとだまし討ち」だという文章を書いていました。財源がないところにあると言ってきたのだから、それをごまかすために、彼らは、コロッセウムにライオンとかトラとか官僚とかを呼んできては、血祭りにあげて、大衆を喜ばせるショーを行う。それをみて喜んでいる大衆を、今度はどさくさにまぎれて、マニフェストの破棄というだまし討ちをする。
みなさんはお分かりではないかも知れませんが、昨年の政権交代後、政権与党にとって最大の課題は、あのマニフェストと世間で呼んでいたものを、いかにしてなき物にしていくかということです。一度ウソをつくと、それがばれないようにウソをつき続けなければならないものですけど、われわれ国民は、それに付き合わされなければならない。頭痛いですね。
もっとも、あのマニフェストは選挙で国民を釣るための毛針でしかないということさえ理解できずに、政権交代後、あのマニフェストを黄門様の印籠、もしくは毛語録のように掲げていた大臣もいたのですけど、あのマニフェストとやらを実行できると考えていたド素人が今は大臣になっているというとんでもない時代になっているわけですね。今後、与党は、あのマニフェストとやらの撤退戦をやっていくのですけど、その時、「このマニフェストが目に入らぬか」と言って官僚を虐げていた人は、どうするんでしょうね。
私は二一世紀の西南戦争と呼んでいるのですが、政権交代後、同じ政権与党でも、政府に入った人と、党に残った人の間で戦争が始まっています。政府に入った人たちは、丁度明治維新に、岩倉使節団に参加して世界を見てしまった人たちのようなもので、彼らはそれまで目をつぶって見ようとしなかった現実を見てしまい、これ以上ウソをつき続けると、国が滅びるということが分かってしまった。ただし、二一世紀の西南戦争は、四月末の現段階では、歴史的事実とは異なり、国の存続よりも選挙で勝つために衆愚選挙を演出することが重要と考えている党側の西南軍の方が勝ちそうな状況にあります。今後、どういう展開になるのか、注目しておいて下さい。 |
これなどもどうぞ。
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1月13日 |
今日、本年度最後の講義で説明した表。
なぜ、こうまで同じなのかについては、いずれ出る『世界の労働』の中で説明しています。
おまけ――なお、消費税率1%の税収はGDP比0.5%程度。
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明日の講義では、ドキュメントをみるぞぉ。印刷が面倒だから、次をダウンロードしてきておくれ。
2006年の放送時から、このドキュメントを使っているけど、なんか、いくつか賞をとっているみたいだな。
でっ、次の教材も読んでおいて、君はどっち派なのかを明らかにしておいてくれ。なぜならば・・・という理由とともに明確にな。
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1月12日 |
なんかいいねぇ、タイガーマスク関連社説
僕ら世代は、あのエンディングテーマを思い出すと涙がでるよ――あの歌のシーンでは、コートを着た伊達直人がテレビの中で縦長に写っていたような気がする。
昨日、「菅直人よりも伊達直人」という記事があったけど、その通りかも(笑)。 |
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ようやく、大学に届いたたくさんの年賀状を拝読。そのいくつかに・・・
- う~ん、かねいしうどんに通ってくれているとのこと、うれしいですねぇ。つるつるのおじさんがいたらよろしくお伝えくださいな。僕が高校の時から、あのおじさん(マツザキサン)はつるつるだった(笑)。
- なに、1月1日入籍とは、あゆと同じか?
- じゃいこは結婚したのかと思ったら、上の人の名前はお父さんだな、こりゃ。お父さんの年賀状をもらって、自分の名前はペンで書き加えているわけだな(笑)。
- よかったなぁ、子どもがお前に似ずに > つるこう
- 「今年も、こんなおっちょこちょいのわたくしですが、よろしくおねがいします」・・・やだよ。
- 「是非、岩手県でご講演を!」
一昨年の総選挙の4日前に、茨城県で次の話をするのと、どっちがスリリングでしょうかね(笑)。
- 最後に
こんな波乱の時代に生きるとは思ってもいませんでした。もはや日本人は、「普通の人生」を歩むことはできないのでしょうか。
・・・かもな。
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1月11日 |
「政界と税と社会保障」『週刊東洋経済』を読んだ人から、「今の対立は政治と金をめぐる対立ではないんですか?」との問い合わせがくる。まぁ、そう見える人はそう見ておけばいいだろうし、そういう人には、自民党の中での今の対立は愛知県知事候補者をめぐる対立に見えるんだろうね。
ちなみに、昨年の6月6日に書いている、勿凝学問312には、次の図がある。
そして、この図の(注)として、次の文章を書いているな。
-
注)面白いのは、民主党内の対立グループ、自民党内の対立グループは、互いに烈しく憎み合っており、菅・谷垣間、小沢・上げ潮派・みんなの党間の方が親和性が高いということ。僕が、各政党を海苔巻きのようにまな板の上に並べて、右と左の2つに分ける政界再編の必要性ありと言い続けてきた根拠は、そこにある。日本の政党は、まぁ、政党の体をなしていないわけで、民主党の代表選や自民党の総裁選の結果次第で、党の方針そのものが右に行ったり左に行ったり右往左往――有権者にはたまったものではない、政党政治確立に向けた原始的状態。。。 |
とわいえ、昨年11月17日に行われた北大シンポの時には、次のパワポを使ったんだけどね。その後、2004年年金改革の頃から長年にわたって、革命戦士たちが幾重にも張り巡らせてきた仕掛けが、昨年12月の予算編成の中で順調に作動して、与党の政権担当者たちは、徐々に逃げ場を失い、財政問題を正直に論じる位置に追い詰められてきたってわけだ。
先日の入間での公務員研修所でも話したように、とにかく予算というのは強い。年金などは4年後に大抜本改革を行います!と威勢の良いことを言ったり、与野党協議を!と言っては先送りができるけど、予算は毎年立てなければならないわけだから、ごまかすことはできないからね。そのあたりは、次の文章の2頁に書いてます。
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1月10日 |
成人式ですね。この20年間を描写する次でもどうぞ。
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1月8日 |
勿凝学問345 成長戦略という名の産業政策を僕があまり好きでない理由 |
1月6日 |
今日は、入間の人事院公務員研修所で、課長補佐級リーダーシップ研修なるものに出かける。今年初めて企画されたらしい。毎年春に1年生が参加する初任者研修と比べれば――思わず、出席者の様子をみて、「あれから何十年・・・という感じですかね」ときみまろのようなことを口走ってしまった。。。パワーポイントをアップしておきますね。
昨年の11月29日の書き込みをご参照あれ。
この【正論】を論じられた加地先生を、人事院は、もちろん今後も講師としてお願いするとのこと。となれば・・・か?
講義の後、休み時間に、内閣府の人から「年金の世代間格差についてはどう思いますか?」との質問、経産省の人から「具体的にどこに再分配をするかという意味での再分配の方向性はどのように決めればいいですか?」との質問がある。
前者の方には、次などを。
後者の方には、次はどうでしょうかね。次の文章の執筆者からの年賀状に、「昨年はイタコ役を務めさせていただき、ありがとうございました」とあったけど(笑)・・・。
- 「医療・介護・保育・教育の必要消費で需要不足を緩和する」『週刊エコノミスト』2010年8月10日号
- 上の文章で、重要な言葉は、
4分野の消費が拡大すれば、支出は所得となり、広く全国に購買力が分配される。この購買力、つまり需要の奪い合いの場の創出が、今、民間が創意工夫を発揮するためには不可欠だ。 |
- この文章は、今日使ったパワーポイントのスライド81にあるケインズの次の言葉に対応するものです。
消費性向と投資誘因とを相互調整するという仕事にともなう政府機能の拡大・・・現在の経済体制が全面的に崩壊するのを回避するために実際にとりうる手段はそれしかないからであり、同時にそれは個人の創意工夫がうまく機能するための条件でもあるからだ。 |
- このあたりの考え方は、勿凝学問313の次の言葉にも現れてます
ところで・・・先日、医療関係者を前にした講演の後の懇親会でのこと。
A医師「先生は、医療のことをよく理解してくださっていて、僕たちとしては本当にうれしいです」
B医師「それは違うね。権丈先生は、日本の経済を守るために、医療とか介護を利用しようとしているだけだぞ。潜在需要が大きくて、再分配効果が高いのがあれば、先生は、そっちを言うでしょう?」
僕「あはっ。バレてますか”(^^;”」 |
- この勿凝学問322もだね。
それに彼らの言う成長戦略ってのは、僕には、新世紀の利権政治にみえて仕方がないんだけどね。社会的に価値をおくサービスの潜在需要を顕在化する――僕はここまでをワイズスペンディングと考えている――ことにより需要を創って、各種供給側でのイノベーションは民間の力に期待をする。政府は、それ以上のことはあんまりやらない方がいいと思うよ。新しい財を生みだすイノベーションを起こし得る産業を特定するセンスなんて、ほとんどの人が持ち合わせていなくって、そして当然、政治家や官僚がそんなセンスを備えているなんて考えられないんだから。 |
- 次の文章及び文章末の参考資料などもどうぞ。
勿凝学問332 ゲゲゲの女房と経済成長――消費の飽和と消費性向の国民所得への累積効果
そして、今日の僕の話のベースになっている、僕の経済学観は、次が参考になります。
それと、今日の雑談として、次の話もしたような気がします。
いやはや、今日はお疲れ様でした・・・といっても、まだ、合宿中だろうけどね。
おまけ――イタコは、ここにもいる模様。。。 |
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ということらしい。
下記は、一昨日、僕がILO協会に出した原稿の一部・・・ちなみに、八つぁんと熊さんは、自民党と民主党のこと。なんだかまじめに論じるのがばからしくなってね・・・って、この原稿、ILO協会に採用されるのか??。今頃みんなでまじめに、どうしようかぁ、なんといって書き換えてもらおうかぁと話し合ってると思う( ̄。 ̄ )ボソ...ちなみに、そういう時間も必要だろうと思って、締切前に出してます、ハイ。
-
ここ数年、特に2008年以降、この国では何が起こっているのかを説明しておく。その際、文字数を節約するためと財政に詳しくない人にも分かりやすくするために、比喩を用いる。八つぁん、熊さんには申し訳ないが、ここは、彼らにご登場願おう。
・・・約400文字省略
まさかそこまでウソをつくことはないだろうと政治家を信じていた国民を前にして、あそこまで大ウソをつくデマゴーグが現れると、政権交代というのはいつか必ず起こることではあった。熊さんの大ウソを見抜いていた人たちは、いつか起こる政権交代を座して待つしかなかった。
さて熊さん。勝ってはしまったが、財源なんかあるわけがない。そこで困った熊さんたち――大ウソをつきましたと土下座をすると、それでは、この前の選挙の正当性が失われ、あの選挙は無効だ、辞職しろ、解散だという流れになるに決まっている。ゆえにそれだけは避けなければならない。そこで、ウソにウソの上塗りをしながら、土下座を避けて方向転換をする道を模索していたのが昨年後半の動きである。しかしながら、
・・・約400文字省略
熊さんたちは、これまで年金だろうが医療だろうがなんだろうが、抜本改革と連呼してきたわけだが、そんなことは出来やしないことも分かりはじめてきた。自分たちが不勉強であったり、大ウソをつていたことへの批判をかわすためには、八つぁんの意見を聞き入れたとして、自分たちの意見を取り下げたように見せかけることである。そこで、熊さんたちは、厚かましくも、八つぁんよ、超党派の会議で一緒に税と社会保障について話をしようじゃないかと呼びかけたりもしている。かつて熊さんは、政権交代が実現すれば具体的な抜本改革案を示します!と言って逃げ切ったわけだが、政権交代して逃げ場を失った今は、超党派会議の場で具体的な議論を行おう!と言って、新手の逃げ口上を使っているだけの話なのであるが…。
腹の虫が治まらないのは、八つぁん。熊さんが国民をダマした詐欺選挙のために、八つぁんの仲間たちは、前回の総選挙でひどい目にあっているわけである。それに最近、熊さんは、国民からの人気がガタ落ち状態。そこで熊さんのライバルである八つぁんは思案する――「熊さんは、放っておけば辞任に追い込まれるんだから、なんで、超党派の会議なんかに参加しなければならないのか。協議に参加するなんてのは、熊さんの延命策に協力するだけのこと」。与野党協議というのは、野党から見れば敵に塩を送るようなもの、与党に票をあげるようなものであり、だからこそ、かつて首相だった八つぁんが、熊さんに与野党協議に参加するように幾度となく呼びかけたのに、熊さんは断固拒否し続けたのである。
さて、八つぁんの立場としては、来年度予算を人質にして熊さんへの報復に血道を上げすぎると、今度は自分が国民から批判されてしまう。熊さんもそこを見こして八つぁんにゆさぶりをかけるつもりだろう。さてさて、国民の生活を人質にしたチキンゲームのお膳立てができたところで、2011年が幕開けとなった。 |
ただし、まじめな箇所で、次のようにも書いていたりもする。
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付け加えておけば、民主党のマニフェスト2009に載っていた「被用者保険と国民健康保険を段階的に統合し、将来、地域保険として一元的運用を図る」は、マニフェスト2010では消えているし、民主党のマニフェスト2009および2010に載っていた「年金制度の一元化」は、2010年12月6日にまとめられた「民主党・税と社会保障の抜本改革調査会「中間報告」」では消えている。彼らの言っていた社会保障抜本改革は、国民の抜本改革シンドロームにつけ込んだ実態のない選挙戦略に過ぎなかったのであるから、日本の社会保障のことを考えるのであれば、彼らがこれまで言ってきたことを忘れてあげる度量をもつこが重要なのかもしれない。 |
ちなみにこの原稿は、政権交代後、「経済を見る眼」の他では、はじめて引き受けた原稿。依頼してきた人が嫁の知り合いだったもんで。。。
おまけ――最後の一文。
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今の政界の状況を鑑みると、誰がこの国を救えるポジションにつくのか皆目見当がつかない。しかしながら、社会保障政策に関して、何年も前から足りないのはアイデアではなく財源なのである――ゴール前での球回しはいい加減にして、誰がシュートを打つのか。政治の破綻に続く、社会保障、財政の連鎖破綻だけはなんとしても避けなければならないのだが、はたして可能なのか。誰も答えを持っていないのが今の状況である。 |
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1月5日 |
うん、なんか、いいねぇ。今朝テレビをみていたら、野沢さんは早起きであることを発見。
次は、教材のひとつなんだけど、お手すきの方はどうぞ。あなたはどっち派?
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1月4日 |
以前、「またお話される機会がありましたらお知らせ下さい。(早めにアップしていただけると幸いです)」とのクレーム?がきてましてので
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2月2日
<平成22年度医療政策シンポジウム>
1.テーマ:「国民皆保険50周年~その未来に向けて」
2.開催日時:平成23年2月2日(水)13時から17時
3.場所:日本医師会館内大講堂(文京区本駒込2-28-16)
講 演
二木 立 (日本福祉大学教授、副学長)
権丈 善一 (慶應義塾大学教授)
田中 秀一 (読売新聞東京本社編集局医療情報部部長)
遠藤 久夫 (学習院大学教授・中央社会保険医療協議会会長) |
2月4日
<アメニティーフォーラム>
1.プログラム(12月22日更新版)
2.場所:大津プリンスホテル
3.出演 第1日目 2月4日 15:00-16:30
基調対談 権丈「分配・再分配問題としての障害者福祉問題」
聞き手 野沢和弘氏(毎日新聞論説委員) |
今日、次のメールが届いたけど、前回出席されていた北大シンポのように相手がいるわけではないから、あの時ほどはおもしろくないと思いますよ( ̄。 ̄ )ボソ...
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今日届いた県医師会報で2月5日に先生が新潟にいらっしゃることを知りました。
楽しみにしております。
会報には「当日混雑が予想されますので、公共の交通機関をご利用下さい」
と書かれていますが、知り合いを誘います。
TV会議システムで県内数箇所で閲覧できるはずですが、やっぱり生を勧めます。 |
勿凝学問198に書いている「やっぱりナマがいい」と発言していた御仁は、2月2日の日医のシンポジウムに絶対にくると、僕はみたね(笑)。その後、何度か、一番前に座っているのをみたことあるもんねぇ。
でっ、北大シンポが終わった翌日くらいに、次の連絡も来ていたけど、そんなにおもしろかったかな。
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北大シンポが終わったとき、私は近くにいた香取さんに「いやー、これはどんなに高い入場料払っても絶対みたいシンポでしたね」と口走ってしまいました。 |
そう言えば、北大シンポに出席された人から、次の連絡が来てたけど、僕は蛮勇なんか持ち合わせてないよ。。。いつも緻密に計算して渡り歩いてるんだから――おぅ、ウソっぽい(笑)。
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当県は、ご承知のとおり小沢氏の地元でして、知事をはじめ「民主党独裁」ともいえる状況ですが、蛮勇をふるって(?)いただけるのであれば、ぜひ当県でもお話を伺う機会を作りたいと考えております。 |
ちなみに、この僕を、昨年末の「社会保障改革に関する有識者検討会」のメンバーにしようと最後は決断した民主党の政治家ってのは、まぁ、なかなかだと思うよ、ウン。。。まさに彼らの蛮勇か(笑)。 |
1月1日 |
明けましておめでとうございます。
下記、一週間以上経ったので――年末合併号だったから2週間?とも考えたけど、まっ、いいかっ。
「政界と税と社会保障」と関連するものは、次あたりだろうかね。
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