2011年7月12日~2011年8月31日
 8月31日 たしかに、学術的関心はあるな――他の視点からはあんまり関心ないけど。
ふたつの憎しみ合っており、決して融合できないグループα、βからなる組織(選挙連合)がある。
αは技術的に実行不可能な政策を掲げ、βはそうではなく、β路線は、組織外グループがこれまで社会保障・税の改革に関して言ってきたことに抱きついた政策なのだから、組織外グループと協議できる道はある(その可能性は、内閣支持率と組織外グループのお人好し度に依存)。なお、組織外グループは、αとβ間の憎悪に負けず劣らずの感情をαに抱いている。
親α路線は政策と組織外グループとの関係の両方で行き詰まり、反α路線、つまりβ路線では組織内政治で行き詰まる。ただし、β路線は、総選挙の前からいずれα路線が行き詰まることを見越し、自分たちの順番が来るのをじっと待っていた確信犯的公約違反であるため、組織外グループからそこを突かれる脆弱性がある。

α路線でも行き詰まり、β路線でも行き詰まった経験を経た後、(α+β)/2路線が選択されることになる。
組織内政治、組織外グループとの関係はどうなるのか。
どうなると思うよ?
早坂茂三氏の「人間、とくに政治家を行動に駆り立てる最大のエネルギーは、嫉妬に憎悪の2つだ。恩は一刻、恨みは一生が政界の通り相場である」という古い言葉も視野にいれないと、うまい予測ができないのかもな。面倒くさいけどな。
   今朝、NHKの「ひまわり」を流していたら、んっ?と、語り手の若尾文子さんが経済の本質を突いた言葉を語っていたのでメモ。
  • 「モノがある、ガンバって働けば手にはいる、それはとても幸せなことだったわね」
うん、ここなんだよ。
7月に日医の医療政策会議で言ったことは、次。
 8月30日  世の中には、決選投票がない選挙というのもある。どういう投票方法を考えることが、「望ましい」民主主義を帰結すると思う? 「望ましい」民主主義の定義次第で「望ましい」投票方法が決まるんだろうけど、ここでいう「望ましい」ってなんなんだろうかね? 次の文章を材料にして、考えな。少なくとも言えることは、投票方法が入れ替わっていたら、それぞれの組織のトップは違う人物になっていたということだな。 勿凝学問297が、何の話をしているのか分からない人は分からないままでよし(笑)――オシエテアゲナイヨ
   今日の日本病院会常任理事会・・・僕は参与として毎月出席。医療と消費税の話題になり、出席されていた公認会計士の先生の発言
  •  消費税が導入されるとき、日本病院会は課税を主張していて、非課税を主張したのは日医なんですよ。
はい、僕も知っていたけど、その通りです(笑)。

でっ、常任理事会――マナ@6期のお父さんが新潟県代表で出席されていてビックリだったよ。発言するのにかなり照れた(^^ゞ
2007年の自治体病院全国大会の時も出席されてたんだよな。あれから4年か。
あんときは八代先生相手で、お父さんはビックリしたかもな(笑)。 でっ、今日の僕からの配付資料は次。 月に一度の日本病院会の常任理事会、二ヶ月に一度の日医の医療政策会議で、その間に書いたものを配って毎回説明、というか、「今、何が起こっているのか」という問いに対する僕の歴史認識というウィルスを医療界にまき散らかしているいうのが適切な表現だろかな。
ちなみに、7月の日医の医療政策会議で1時間の講演、1時間の質疑応答の中で話したテーマは、「無政府状態下の日本の財政・社会保障」。医療界にウソ発見器を取り付けて回っているから、政治家の面々、特に民主党の面々は、よくよく注意深くウソをつかないと、医療関係者はすぐに見破るようになってきているゾ――介護の世界も、障害者福祉の世界もだ(笑)。年金の方は、まぁ、バカなことを言っている候補者がまだいるけど、実際は片がついているわけで、後は彼らの年金戦略は自壊していくだろうしな。。。
   笑ったよ、次の橋本さんの文章の最後(笑)。
  •  m3.com 「あと4、5年で医療は崩壊する」、海堂氏
     8月21日に東京都内で開催された、市民公開セミナー「医療と消費税」(主催:日本医師会、四病院団体協議会)の基調講演でこう指摘したのは、作家で医師の海堂尊氏。
    ・・・
     もっとも、消費税導入時の1989年、日本医師会がなぜ「消費税非課税」を認めたのか、「損税」の問題を見通せなかったのか…、この点については疑問が残りました。
あの頃、医療関係者は、非課税とか軽減税率とか、ゼロ税率という言葉の意味を理解してなかったんだよね。
医療の消費税非課税を求めていたのは医療関係者じゃなかったのかな。。。今でもあんまり分かっていないようだけど。
次でもどうぞ、勿凝学問169はスライド23。
 8月27日 今朝届いたメール。ウケルウケル。
  •  さんざん、政策決定にあたって、事前の根回しはするな、オープンに国会の場などで議論をすべしといっていたマスコミが、菅総理の政治手法の評価としてたいてい、「根回し不足」といった評価をしています。

    いったい、「お前はどっちなんや!」と思いっきり突っ込み入れたくなります(笑)

    根回しという言葉自体には、おそらく、ある一方当事者の意見を押し通せるように事前に手を握りに回っているといった固定のイメージがあり、それが物事を密室で決めているという印象につながってきたのだと理解しています。

    現実には、限られた時間の会議などの中で一定の結論を導こうとすれば、あるいは、関係者の間である一定の方向性を出す際で、関係者の合意をもったうえで行う必要がある場合には、事前に関係者の意見を聞いて回り、その意見もある程度盛り込んだものをもって会議に臨む、発表に臨むといのは、ごく普通のことのはずです。

    言葉に敏感であるべきのマスコミ(特に新聞)が、言葉の意味も検証せずに根回し不足と、菅総理を評する。
    もうほとんどギャグにしか思えません。
    ・・・
    本当は、「根回し」と言われる領域と、それ以前の段階で望ましい領域と、どこかに線引きがあるのでしょうけれども、そういった考察を深めず(かつ、過去の自分の言説との論理的一貫性の検証なしで)、何か「批判する部分」を探してそこを見つけては責め立てる、過去の主張を検証・撤回してから改めて主張するわけではないという、マスコミが民主党を批判する際と同じ「野党的体質」となんら変わりがありません。
 昨年11月の北大シンポの時に、山口二郎さんが、メディアを批判されていた、特に名指しで朝日新聞を批判されていたので、僕は「メディアってのは問題があり、悪いもんなんです。それを前提に正しい政策を作っていかなければならないんですよ」と言ったもんだ。メディアが悪いなんてのは、社会に目を開いた人間が第1段階目に意識することで、教習を重ねて第2段階も済み、仮免をとって第3段階の路上に出て行くようになったら、そうしたメディアの存在を前提として政策論議は行わざるを得ないと、心が鍛えられていくもんさ。
そう言えば、僕が6月29日に朝日新聞の社説「退陣3条件-自民党よ大人になって」を紹介してたら、次の連絡がきてたな。
  • ブログに書かれておられた、朝日の記事「退陣3条件-自民党よ大人になって」に笑ってしまいました。

    これは結局、自民党に対する逆説的な甘えではないかと感じました。
    もしかしたら、55年体制の下で、日本の革新勢力が、当時の政権与党として現実という泥を全て背負った自民党に「甘え」て、非現実的な主張に安住することができた、そのメンタリティが、今の現実を何も背負うことができていない(=政治ができていない)政権与党を保護するために、自民党に対して「与党」的な責任を果たすことを未だに期待することにつながっているように感じられます。

    あまりに面白かったので、思わず、筆をとらせていただいた次第です。
ブログじゃなく、ホームページだって(●-●メ)

そういや、以前、こんな連絡もきてたぞ(笑)。
  • かつて自公政権時には、閣内に女性閣僚が何人いるとか、今度の内閣では5人が4人に1人減ったとかで、極めて批判的な報道が多々ありました。確か、麻生内閣では女性閣僚が5人いたと思います。
    それが今はゼロです。なのに、メディアはなにも言わない。
    こういうのはほんの一例ですが、メディアは民主党に甘すぎますね(笑)。
まぁ、仕方がないさ。これも、山口二郎さんの言葉だけど、2009年の総選挙の際、ほとんどのメディアは、「リフォーム詐欺の片棒を担いでしまった」んだから。山口さんのような良心的なひとは「肩身が狭い」と正直に言うけど、メディアは、政権交代には意味があったと居直っているからどうしようもないよ(笑)。

僕は、授業で学生に「川のこっち側の岸に渡ってこい」というけど、こっち側の岸に渡ってきたら、それはそれは大変な苦労が待っているもんなんだよ(笑)。

でっ、今朝、送ったメール。
  •  実は、現総理。「やっぱり解散する」って宣言したら、これまで自分がやりたいと口にしてきたことを実現できるんだよな。
この弁、川のこっち側にいる人たちは、なぜ、日本の政界がそういう摩訶不思議なことになっているのか、理解してくれると思うよ(笑)。
 8月26日 ごもっとも。  でもまぁ、研究者の中には、どこだと目立つポジションを獲れるかってなくらいで生きているのがいて、最低保障年金にポジションがあいていたからそこをねらったくらいのがいるんだよね。そうなると後は、セールス活動の中で、おかしな論を展開するようになったりする。そういう奥の深い(?)話。
ベーシックインカムもそんな感じの世界だな。あそこは、社会保障の制度や歴史を勉強しなくても、すぐにレギュラーポジションを獲れるからねぇ。

でっ、毎日新聞のノルウェー方式だったっけ、フィンランド方式だったっけ、あれって、どこに行ったんだ?

そんで、上記「一体改革成案」のご参考までに
   お昼、社会保障、福祉関係を教えている4人ほどで食事。
「社会保障の授業は、なかなか辛いですよねぇ。財源が確保されない限り、なんとも辛い。
 でっ、候補者は、毎日、詣でをくりかえしているようですけど、何をやってるんですか?」
「んっ? あぁ、彼らは今、勝てる候補者の中でどの候補者だったら幹事長ポストを取れるかどうかを見極めているんだろう。
 次は、選挙管理内閣になる可能性があるからねぇ。」(7月30日参照)
「そんなにまでして、権力を握って何をしたいんですか?」
みんな揃って――「う~ん、分からない・・・」
 8月25日  昨日、もぐりの学生さんに「どうして、彼らは一緒にいるんですか?」と問われたときに言った話だけど、彼らが一枚岩になることができる理由が、たったひとつあるんだよね。それは、「自民党政権に逆戻りさせないこと」。もっと分かりやすく言えば、「今政権を失えば、10年は野党だ」という感覚。野党になるということは、相当数が落選するということでもあるわけで、その中に自分が??? ――彼らが一緒にいる理由を辿っていけば、恐怖心かもな(笑)。恐怖心ってのは、そりゃぁ強い感情だからねぇ。

「自民党政権に逆戻りさせないこと」は、6月2日に交わされた鳩菅覚書の2番目に書いてあることだけど、彼ら全員にとって最も大切なこと。覚書の1番目に「民主党を壊さないこと」が書いてあったのは、相手が、民主党のオーナーである前総理だったからだろね。
6月2日午前中の代議員会で、策略がうまくいったのも、みんなに「今自民党に政権を奪われれば、おれたちはどうなる」という感覚をみんなに思い出させて、異様な盛り上がりを演出することができたからだろうな。
そういう意味で、「自民党政権に逆戻りさせない」という一点で、彼らはひとつの政党に一緒にいるわけだ。そういう彼らが、大連立を!と言うのがおもしろいだろう(笑)。まぁ、彼らとしては矛盾はない。大連立を実現できれば、次の選挙で、確実に、与党優位となるしね。大連立に反対!と言っているのは、その人物が賛成と言っても、野党が絶対にのってこないことが分かっている人たち。とても分かりやすい(笑)。

ところで、先日、次のようなメールが舞い込んできたから紹介しておきます。 なるほど。たしかに、核心をついてるね。
一昨日の朝日の社説のように、喧嘩両成敗のスタンスの論調は問題ありなんだよな。今の政治がここまで行き詰まった原因に対して、与野党双方に等量の責任があるわけではないんだからねぇ。でっ、野党がそれを言うと、メディア、特に朝日新聞からは、野党よ大人になれっ!と叱られる――かわいそ(笑)。党の代表選が首相選びにまでなって、メディアで大々的に取り上げられる彼らの姿をみていると、やっぱり政治家ってのは、大ウソついて国民をダマしたもん勝ちって教訓だけはたしかに得られるな。教育上、実に具合が悪いんだよねぇ。。。
でっ、昨日の講義で紹介した次なども読んでおいてくれ。何も政権交代という社会実験をしなくても、彼らが大ウソをついているのは、分かる人には分かっていた話だ。官僚が情報を隠していたので、野党の彼らは正確な情報を知らなかったというのは大ウソ。 それと、昨日、少し話したことは、これだね。 彼らが提出しているレポートに、次のようなのがいくつもあり、数日で彼らの性格を少々ひねくれたものにした感はあるけど、まぁ、いいだろう(笑)。と言っても、はじめの2日間は、「医療保険は民営化すべきである」とか「すみやかに増税すべきである」というテーマでディベートなんかをやってもらって、僕は一切を教えなかった。いったん、彼らに大いに間違ってもらって、そして彼らがディベートの中で用いた論を僕がつぶすという作業は、昨日1日でやっただけ。だから、次の教育成果(?)は、わずか一日の教育効果。。。
  •   政党が掲げるマニフェストや政策は国民の幸せを本当に考えてのものなのか、国民を騙して政権を取るための嘘なのかを判断できるほどの知識も政治への興味も今までの私には無かったが、今後の日本を支えていく世代として、沢山ある情報の中から正しいものを見極めていく力と鵜呑みにせずに疑ってかかる姿勢を身に付けなければならない。
      社会保障を充実させるには、まず増税する。その中で低所得者からも税金をとるということに反対する人々が多いようだが、まず増税して税収を増やす、その後の分配で低所得者に手厚い社会保障、生活保護金などを支給すればいい、これに対して文句をいう国民はいないと思う。しかし今の政治家たち大嘘を片っ端から並べ、到底実現不可能なマニフェスト掲げ、選挙で勝つためだけに活動している様にしか見えない。こんな政治家が日本のトップに立っていることが、本当に不安であると思った。だがそれに気づけない国民もどうかしているんだなとも同時に感じた。
      先生の講義を受けた後、この本や他の資料で先生の文章を読んでみると、メディアが報道する内容や政治家の発言とは全く違うと言う印象を受けた。どの資料・講義中の先生の文章・発言も、この本で書かれてある事とどこもぶれていなかったからである。「根拠となる数値や事実から正しく読み取った結果を一貫して発言する」それが今の世の中の情報を発信するはずのメディアや政治家、そして私自身に欠けているのだと、むしろ私が得ていた情報源そのものがオカシイと今までそうなんじゃないかと薄々気づいてはいたが気付かないようにしていた部分を先生の本でさらけ出されたような気分になった。社会保障論を履修して単位までもらっているのに実は社会保障の仕組み等について十分に知らない事なのに知った気になっていた事が恥ずかしく思えた。実は何もわかっていなかったのだと。
ちなみに、彼らのレポート課題は、『年金50問50答』と『社会保障の政策転換』の第1部――後者は本屋さんに並んでないから、みんなコピー(T_T)トホホッ
あっ、それと、太田さん、連絡どうも。まぁ、坊主がいなけりゃ葬式できないって話だね。
今の総理が、やっぱり解散すると言って、今ある権力構造を破壊して、あのマニフェスト選挙をチャラにしてしまえば、それこそ、歴史に残る名宰相の栄誉を受けること間違いないんだけどねぇ。。。
8月24日  ほっおぅ、昨日はじめて覗いたぞ。
生きていくエンジンが人の2、3倍ついていると噂されている元気の良いえりちんは、こういうのを作っていたのかぃ(笑)。 そう言えば、北海道で、エコノ君の話題が出てた。みんな、このHPを読みこなしてるねぇ。。。笑える
 8月23日  あはっ、、、僕が生まれた町の町会議員さんより。
その町での講演だけは避けたいですけど、これなら大丈夫です(笑)。
  • 権丈先生
    志免は天気曇り。
    東京の方は如何ですか。

    臼杵のサミットあちこちに声かけ致しました。
    町福祉課・日赤のやすらぎ荘・社協・友人(近隣の議員)等に
    皆さん行ってくれそうです。
    私も臼杵市のサミットに参加。
    楽しみにしております。
去年は、雲仙での障害者福祉のシンポジウムまで来て下しました。毎度、どうもです<(_ _)>ペコッ 
まぁ、僕の周りの人は毎回変わるので、その人たちの話を聞くのはいつも勉強になりますよね(笑)。
   それと、彼らに話したワンポイントコメント。
  • まぁ、いまの動きはまったく気にしなくて良いよ。彼のグループ120がある限り、どうころんでもあの政党は行き詰まるから。
    政策は力が作るのであって正しさが作るのではないという話の実証過程が展開されているだけで、力、権力の分布が変わらない限り、実現する現実は、変わらない。新聞も、テレビの政治報道も、見るこたぁない、時間のムダムダ。今の話は、7月30日に僕が書いている、2009年の総選挙の際に、勝負はついていることだからねぇ。誰が代表になろうが、あの政党は一枚岩になれない。支持率が落ちたらいつものようにお家芸の大分裂。重要なのは、憎み合っている彼らがひとつの政党にいることがいよいよ行き詰まった後の、その次の動きだろうな。ただし、それまで、被災者のひとたち、国の財政、両方が耐えられるかどうかというのは別問題。まったくの別問題なんだけど、あのマニフェストを掲げた2009年の選挙で生まれた権力構造が存続する限り、どうなるものでもない。残念ながら、選挙というのは、そういう重みを持つもの。
   今日の宴席で、勿凝学問371と関連する話として次の3つが必要になことがわかったので、参考資料のところに挿入 うん、次も必要だろな。 僕はある時期から、足りないのは投資じゃなく消費なんだよと言い始める。しかし、そんなことは教科書レベルのケインズ理論に載っていない。でっ、2010年の4月に自民党の安心社会研究会に出かけた時、町村さんの「投資が足りないんだけど、どう政策誘導しても民間は投資をしてくれない」との弁に、僕は、いや消費が足りないんですよと答える。その時来、通説と違うことを言うためにはちゃんと説明しなければいかんかったなぁというその時の感覚がずっと残っていて、2ヶ月後くらいに、この勿凝学問313を書くことになるわけ。
   う~ん、今日は、北海道でジンギスカンを食べながら、突然、「マッキーですね」と言われる会話をはじめ、みんなサンキュースモーキングを観ていたりとか、翁さんの本を読んだんですけどインフレターゲットって高いインフレを抑制するって話なんですねとか、医師やMSWと不思議な会話を満喫。おもしろすぎる。。。
   レポートの提出先は、ここで。パスワードはあれ。
 8月22日  できたらしい(笑)。 ということで、次の5頁にも挿入。
 8月20日 札幌より
  • 昨年の講義はありがとうございました。心躍る4日間でした.

    今年も先生が講義にいらっしゃるとお聞きしまして,無理やり休みをもぎとりました.
    こっそり聴講させていただきたいと思っております.
    どうぞよろしくお願いいたします.
    静かにいたしますので,隅っこにおいてくださいませ.
    高知にも追いかけていこうと画策しているところです.
    どうやって休むかが問題です・・・.
10月の臼杵、高知は、まだ締切日前みたいですね その前に医学会総会がありますね
  • 9月17-18日 医学会総会プログラム
  • 講演終了後、松本に出かけて、20時からの↓の懇親会に出席
  • 9月19日 在宅ケアを支える診療所市民全国ネットワークしんしゅう会議 プログラム
んっ? 臼杵、医学会総会、松本と、3つも秀一さんと一緒だ。。。おっ、松本では前宮古市長の熊坂さんも一緒――前日の懇親会が楽しみですねぇ。そして、臼杵、高知も・・・って、何をしに行っているのやら。。。まぁ、余生を愉しんでいるご隠居なもんで( ̄。 ̄ )ボソ...
 8月19日  
  •  Subject: Re: 「勿凝371」、大変勉強になりました。そこで推薦(?)されていたライシュの『余震』もさっそく読みました


    「勿凝」の冒頭に小峰さんの発言を8行も引用しているのですから、彼の実名と出所(『公研』)を明示した方が良かったと感じました。
ありがとうございます。ライシュの本、しっかりと推薦していたつもりです(笑)。
それと、あの文章は遊びの文章ですからねぇ。それに、仰っていることがいかにもオーソドックスな経済学者らしく、勿凝学問15の中の高山先生のように個性的な話ではないですし。。。

そう言えば、2月15日に自民党の「国家戦略本部 第1 分科会 成長戦略」というところで話をしてきたときに、2月7日の日経の次の記事を配付しました。 この記事に、小峰さんは「効率を相当高めないと生産性は上がらない」とコメントされていますね。
僕が自民党で話してきたことは、もう4年前に書いた次。 医師1人が診る患者の数などで計った日本医療の物的生産性は欧米諸国の医療と比べておそろしく高いのに、付加価値生産性になると極端に低くなる。原因は明白なんですけどね。その中で、一層の診療報酬や介護報酬の抑制を行えば、そりゃぁ、定義上、医療介護の付加価値生産性は一層低くなっていきますよ。

でっ、政権交代後、政治に関わるのはあほらしくって、自民党に呼ばれたときにも気が進まなかったんだけど、僕を呼んだところが成長戦略の分科会だったから、めずらしく、ここは出かけて話さなきゃいかんことがあるなぁと思って、出かけたわけ。話さなきゃならなかったこととは、次のスライドの話。
成長戦略の要諦は、経営者サイドと労働者サイドの利害をバランス良く調整することであって、経営者ばかりを集めた会議を開いて、彼らの言い分ばかりを聞いた政策を形成することではない・・・それはむしろ合成の誤謬としてのデフレ政策を帰結するのであり、反成長戦略でしかない。このあたりが、かつての自民党には分かっていないところがあったからねぇ。まぁ、今の与党もそうだし、いわゆる「オーソドックスな経済学者」はだいたいそんな感じかな。これは別に彼らの特性ではなく、ミクロ領域でもマクロ領域でも、リカードの罪ってのは大きいもんだとつくづく思うところ。彼のせいなのか、おかげなのか、オレルは『なぜ経済予測は間違えるのか』のなかで、「私はあえて、経済学の教育を受けることは、実は不利だといいたい」と言っているけど、そうかもな(T_T)トホホッ。
ただ、当日は、そういう話を素直に聞いてくれそうな人の良さげな国会議員ばかりが大勢集まってきくれて、自民党の中で僕からみても大いに問題ありと思える議員は来なかった(笑)。まぁ、僕も少しは名前が知られるようになったのか、僕が報告ということになればどんなことを話すか分かるだろうから、上げ潮派とかは来るわけがないよな(笑)。昔は、彼らもけっこう紛れ込んでいたんだけどねぇ。。。

おまけに、自民党に出かけた今年の2月の同じ頃、経産省の審議官をはじめとした3人が、成長戦略で僕のところにやってきたときの話を紹介しておきますね。
  • 勿凝学問360 成長戦略という名の反成長戦略――積極的社会保障政策の意味を辿ればそういう解釈になる
     ライフイノベーションを表に出すと、混合診療や医療ツーリズムというようなのが台頭してきて、そうした政策の方向性は、積極的社会保障政策とは対立します。
     積極的社会保障政策は、あくまでも社会保障を対象とした話であって、社会の中にミドルクラスを意識的に創出する政策なもんで、アッパーばかりを対象として、場合によってはミドルをボトムに落とす恐れのある政策とは矛盾するんだよね。
経産省は、成長戦略成長戦略と言っているけど、自分たちが言っていることが、ミクロには医療の階層消費の推奨だと分かって言っているのかどうか。分かっているのならばいい。だけど、もし分かっていないのならば、『人口論』に基づいた初期のマルサスの政策提言を評したケインズの言葉、「経済学はまことに危険な学問である」ってことになるのかね。まぁ、次でもどうぞ。
 8月18日  まぁ、今は、謝らされようがなんだろうが、こういうのは、配ったもん勝ち(笑)。そのあたりは、分かった上でやってるんだろうけどね――次の選挙で少しでも優位に立つために。。。その頃には、子ども手当は実は存続しているんだって、大声で言うんじゃないかぃ。その時に、ウソだ、謝れと言っても、謝らんだろうな。 そういえば、次の話は、去年の3月に、当時の副総理・財務大臣に会ったときに、笑いながら話したことだな。 ところで、
  •  現在私は、私の指導教授から出された宿題に取り組んでいます。
    盛山和夫(2011)『経済成長は不可能か――少子化と財政難を克服する条件』(中公新書)の書評です。
    先生の(2011)「震災復興と社会保障・税の一体改革 両立を」『WEDGE』を念頭に置きながら、盛山氏の本を読んでいます。
    ・・・
    私は今年、研究生から博士後期課程に進学しました。
    今年の目標は歴史と数学に慣れることです。
そうかい(笑)。
その本への評価は、金融政策をどう評価するかの一点にかかっていると思うよ。
目標が歴史と数学なら、金融政策の歴史と理論をおさえてくださいな。
それなしでは、その本の書評を書くのは難しいと思うなぁ(笑)。
ガンバってください。
でっ、
  • 昨年の集中講義で先生にお会いすることができ、私は感無量でした。
    今年の集中講義は、仕事の都合で受講することができなくなりました。
    焼肉懇親会(焼肉部)も仕事の都合で幹事として計画することができなくなりました。
    本当に無念です。

    「所得分配の平等化と国民経済――過少消費を緩和する手段としての社会保障」『勿凝学問371』を拝読いたしました。
    今年はマクロ社会保障論をメインにということで、私は受講したくてしかたがありません。
    本当に無念です。
    昨年の講義でノートに取った先生の講義内容をいつも眺めては思い出し、復習しております。
    来年もぜひ、社会保障千本ノックをお願いいたします。
いやいや、ホントウは、去年一年限りだったんだけど、今年は、どうしても後1年と、何回も何回も言われて・・・
だから、来年はないよ(笑)。
  •  昨年、私と一緒に受講しました女性(MSW)は、今年も受講する予定です。
それって、教員いじめだよな(笑)。
 8月17日  掲示板での話、学生君の書き込み
  • http://diamond.jp/articles/-/13456
    > スピンコントロールについては、そのような言葉があることで概念がより捉えやすく・専門的に考察できることの重さを感じました。
まぁ、スピンという言葉は次にでてくるけどな。
 8月15日  
   読んどきな。
 8月14日 時々、身の危険とともにサーバーの危険を心配してくれる人がいる。
昨晩もそう。でも、まだ、大丈夫だ(笑)。
昨日は、サーバーが停まってた。
  • Subject: 【重要】ネットワーク停止のお知らせ

    商学部ネットワークをご利用の皆様へ

    ・三田地区ネットワーク停止

    2011年08月13日(土) 18:30 - 24:30

    この間は電子メールの送受信、Web公開・更新等ができなくなります。停止期間中に送られてきたメールは復帰後に遅延して配送されます学部サーバおよび news.fbc.keio.ac.jp(ゼミ用サーバ)へのアクセスができなくなります。
 8月11日 本日は、嫁の打合せについて行って、求められるままに(のみならず途中から自発的に?)いろいろと発言しまして、どうもです。。。暇なもんで(笑)。
社会保障をどの方向に変えていくべきかについては、次が一気に言っているかな。 クローバックについては、次が公式?に論じてますね。
  • 年金騒動の政治経済学――政争の具としての年金論争トピックと真の改善を待つ年金問題との乖離」【特集 社会保障改革の政治経済学 社会政策学会第115回大会共通論題】『社会政策学会誌 社会政策』
    基礎年金への国庫負担の投入割合が高まれば、高所得者への国庫負担投入に対する中低所得者層からの不要論が高まる。こうした論の高まりを受けて、所得と在職老齢年金額を合算した所得を基準として、高所得者からは、基礎年金から国庫負担分を取りもどす制度を導入せざるを得なくなるはず。
 要するに、基礎年金に二分の一も国庫負担分を入れていたら、高所得者への国庫負担部分に対していずれ批判が強まるんだから、先手を打ってクローバックを導入しておきなという姿勢。
まぁ、そういう批判が出てくるのが租税の特徴なんだから仕方あるまいという考え――逆に、保険料部分に関しては、そうした批判が出てこないのが保険料という特徴。

それと、次だな。 今日も話したように、世論ってのは、小学生の遠足行列の最後尾のようなもので、先頭が立ち止まったり、ほんのちょっと急いだりすると、最後尾はものすごく大きな動きをみせるもの。政治家、メディア、そして研究者などなど、政策形成に関わる人たちは、そこんところをよく予測した上で論の組み立て方を選ばないと、世論は、制御不能な大きなうねりになってしまうんだよな。
語呂が良いからとか、かっこいいからと言って、実態と距離があることを無視したキーワードで論じたりすると、とんでもないことになったりする。

でっ、学期末試験の大量の採点に苦しむ妻。
「年金の救貧機能の強化って、Dの答案の学生にも単位をあげるのに似たように弊害がでるよねぇ」とひとりごと。
「だ・・・・・・だなぁ。。。」
  宮武先生にも許可をもらったんで、先生の文章付きを でっ、「これ以降は無断で(アップ)結構です」との言葉もありましたので、同封されていた共済連盟の「共済新報」7月号の論文もアップさせていただきますね(笑)。章立てが粋です。。。
   野澤さんに掲載許可を頂きましたので・・・
   これも悪くない。
  • 自民急転、三つのワケ 首相、月内にも退陣表明―3 朝日新聞
    菅内閣の支持率低下に歯止めがかからず、首相が衆院解散に踏み切る可能性がかなり低くなってきたことがある。
支持率が落ちれば、解散は遠のく。それが昨日書いたこと。
  • もし、本当に内閣を支持してなくって、解散でも願っているんだったら、 世論調査の電話がかかってきた時、「ハイ、心から支持しています!」とみんなで答えないといけないんだよなぁ。
   いいんじゃないかぃ。
  • 民主党の看板政策、2年目の挫折 クイックVote第59回解説 日経新聞
     政権交代からわずか2年で公約が軒並み挫折したと見るか、実現不能な政策の見直しに2年も要したと受け取るかは立場によって異なるでしょう。いずれにしろ民主党が2009年の衆院選マニフェスト(政権公約)で掲げた子ども手当や高速道路無料化など看板政策の根幹が音を立ててどんどん崩れているのは間違いありません。
    ・・・

    今年度予算の歳入の4割を手当てする赤字国債発行法案の成立に何とかこぎ着けるため、民主党執行部が自公両党にやむを得ず譲歩したように表面上は見えます。

     しかし、民主党政権での2度にわたる来年度予算案の編成を通じて「行政の無駄削減などで目玉政策の財源16兆8000億円をひねり出す」とした衆院選公約の破綻はすでに明らかでした。

    ■財源なき政策論の限界

     民主党内では公約見直しにカジを切る首相や岡田克也幹事長への不満が増幅しています。鳩山由紀夫前首相や小沢一郎元代表らに近い議員は「マニフェストの理念、原点を放棄する背信行為だ」と公然と批判し、公約の見直し問題は首相退陣後の党代表選でも大きな争点になりそうです。しかし増税や社会保障の給付抑制など痛みを強いる議論を封印したまま「無駄を削れば巨額財源を生み出せる」というのでは、2年間におよぶ政権運営から何の教訓も学んでいないことになります。今回のクイックVoteの投票結果で子ども手当の年収制限に理解を示す意見が多かったのも、財源との見合いをもっと真剣に考えるべきだという有権者の意識の表れといえます。

    *  *  *

     菅内閣の支持率は12.6%でした。前回の7月13~14日の22.2%から大幅な低下となりました。
「公約した給付」が実現しなかったからマニフェストの破綻という話ではなく、本当は、斜字の部分の「公約した財源調達」が実現できなかったからマニフェストは破綻したと言うべきなんだけどね。でもまぁ、一歩は前進している。
 8月10日 参考資料 いかんなぁ。なんか働きすぎてる。。。
  週明けで、内閣支持率の報道がいろいろとなされているけど、なんかいかんなぁ。
もし、本当に内閣を支持してなくって、解散でも願っているんだったら、
世論調査の電話がかかってきた時、
「ハイ、心から支持しています!」とみんなで答えないといけないんだよなぁ――言ってる意味分かる?

   目には目を ウソにはウソを 騙しには・・・   ISSA(国際社会保障協会 大ウソ)

でっ、こんなのがあるな。 これをみて、支持率も金利と同じで、マイナスにならないことは分かった。。。
   そう言えば、今朝の国会中継で、元外務大臣の高村さんが、山口二郎さんの昨年12月の「リフォーム詐欺の片棒をかついだ詐欺師のような気持ちで肩身がせまい」発言や、岡田幹事長の今年2月の「誰が見てもできないことをいつまでもできると言うのは、まさしく国民に対する不正直だ」発言を紹介していたな。
それと、高村さんの次の論の展開はおもしろかったね。
  • 与謝野さんは、あのマニフェストを掲げた民主党は無知だったと言った。
  • これは、与謝野さんが、民主党は国民を騙したわけではなく、無知なだけだったんだと民主党をかばった発言だった。
  • ところが、民主党の議員は、「無知とはなんだ」と与謝野さんを批判していた。
時々僕が言うのは、あの党は3層の人間ピラミッドからなりなっている。裾野の広さを考えると富士山型かな。
確信犯的にウソをついた層、不作為の罪の世界にいた層、そしてただの無知層。
  政策論議なんてまったくできなくなっているご時世だから、『年金実務』は、毎週、コラムだけが楽しみでね(雑誌の中身を一所懸命に書いている人、ごめんなさい<(_ _)>ペコッ 一応、一通り眺めてます。。。)
今週もいいな。 次は、先週のな。 そう言えば、この前、次のような連絡が来てたけど、なるほど、もっともな気がするね。
  • 民主党はマニフェスト自体がとんでもない亡国論であり、「一度やらせてみよう」などと言う声自体も亡国論だったと思います。
    「一度やらせてみよう」という人は、ふた言めには、「だめだったら戻せばいい」などと言っていましたが、こんな政権が4年間居座るとなれば、失われた4年間の政治空白による国損の大きさは計り知れないものがあります。
    震災もあって、大連立や政界再編論議が一部に根強くありますが、私は、そんなことをしたら、この無責任政治をやらかしている民主党議員たちがそのままバッジをつけ続けることになり、彼らは「トロイカが悪かったのだ」とか、「ねじれが悪かったのだ」、はたまた「大震災のせいだ」などと、またまたテレビで平然と言い訳するでしょうから、断じてそのような安易な大連立や政界再編はしてはならないと思っています。政治家も、政治評論家も、有権者も、猛省しなければ、まったく無駄な政権交代になってしまうと思います。
昨日の次も、かなりうなずきながら読んだな。 さて、みんな、どうするよ。

追記――雑誌と言えば、昨年末の次はおもしろかった。
 8月8日   『週刊東洋経済』の今週号にはエコノミスト・学者80人が選ぶベスト経済・政治書が載ってますね。
はい、ご想像の通り、僕はこういう依頼のメールは見なかったことにしてしまうタイプでして、催促がきて提出 <(_ _)>ペコッ
僕が推薦した3冊のうち、2冊が経済書ベスト20に入ってるね。
でっ、僕の推薦は
  • 太田啓之『いま、知らないと絶対損する年金50問50答』
  • ジャスティン・フォックス『合理的市場という神話』
  • 翁邦雄『ポスト・マネタリズムの金融政策』
ところで、上記3冊などは、下記の問い合わせの方に紹介しようと思って、上に書いた次第。
  •  拝啓
     盛夏の候、先生にはますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
     尊敬する先生に、電子メール(しかも長文)とは不躾かとも考えましたが、せっかくの高速通信機器を使わないのもどうかと思い、失礼を承知でこのメールをしたためております。
     5年ほど前に、あるきっかけから、○市医師会に入会し、医療政策に興味を持ち、最近の医療政策を学んでおります。医療費抑制、医師数抑制といった政策が1980年台から脈々と受け継がれてきたこと、しかし、先生方のご活躍により、自民党政権末期に、相応の国民負担(租税、社会保険料負担)を根拠として、公教育を含めた社会保障体制を再構築して行こうという動きが出てきたことを知り、大変心強く思っていました。そもそもこの国の国民には負担に対する給付の高さに対する感謝が少ないと考えております。まさに「愚民の上に辛き政府あるなり」でしょうか。
     結局、国民負担が少ないから現状がこうだ、という先生の論陣こそが正しく、現状を打破するためには、「税財源にはできるだけ頼らない公的医療あるいはその他の社会保険の強化」、それとは別に、「社会保障関係費を圧迫しないように公債費支出を手当するための増税」が喫緊の課題と考えております。ところが、所属する○市医師会で、機会を得て、先生の著作や週刊東洋経済のデータを示しつつ、そのようなことを10分くらい話したのですが、「財務省の出すデータはでたらめだ、うそであることを示すデータがある」「増税しても、全部自分たちの利益のためだ、厚労省も同罪だ」、などとおっしゃる方がいまだにいて困ります。ほとんど妄想としか思えないのですが、そのような主張を助長する書籍が出回っているのも事実です。曰く、「国債を刷れ」、「日本銀行券を刷れ」などです。OECDの他の国々の国民負担のデータを示してもそうですから、日本だけは負担なしでも給付されるといった昔の大日本帝国カミカゼのような考えが日本人には染みついているのでしょうか。小生不勉強にて、そういった反論に対抗する術を持ち合わせておりません。財務省の出すデータは偽物だと言われたら、どうすればよいのでしょうか。そもそも、経済学者の先生方のなかには、学会のコンセンサスが得られないままに、自分の言いたいことだけを放言し、素人をだますような本を執筆される方がいらっしゃいます。先生が大切にされている「専門家の倫理性」に抵触しないのでしょうか。経済学者の集まりの中で、無茶な主張は新聞紙上などで、そうと指摘できる制度があった方がよいのではないでしょうか。先生が「与太郎」と呼んでいるあの党の主張も、批判するマスコミはないのでしょうか。医師が学会で妥当性を認められないような身勝手な診療をすれば、たちまちのうちに、その結果が身に降りかかってきます。
     お忙しいところ恐縮ですが、もし、お時間のあるときにでもお返事いただければ、幸いです。正論をもって妄想を打破するためにご推薦の本などあればご教示よろしくお願いいたします。なお、難しいところは跳ばすこともありますが、先生の著書「再分配政策の政治経済学」I~Vは錆びついた頭をできるだけ使いながら熟読、再読し、雑文などに引用させていただいておりますので、ここを読めば租税、社会保険料負担の大切さを説得できるといったご指摘でも助かります。とはいえ、妄想は結局矯正出来なのしょうか。
     最後に猛暑の折、ご自愛くださり、ますますのご活躍を祈念しております。
すみません。社会科学なもんで。。。だから、専門家の倫理を強調しなければならない世界なんです。
それと、まぁ、政治家が、次のようなことをやっていたら、いずれはstatisticを作るstateの職員を国民が憎むようになり、収拾がつかなくなっていくことは予測はできていた・・・んだけど、もう手遅れかな。植え付けられた感情は、論理ではいかんともしがたい。 ということで、一週間経ったので、次もどうぞ。思いっきり、世の流れに反したことを書いてます(笑)。
それと今週号の池尾さんの経済を見る眼「QE2政策からの苦い教訓」も参考になるかもしれません。
   
  • BOOK 読んでみたい一冊「年金の現実に大きな希望を見出す書 年金50問50答」『年金と経済』
     太田啓之著のこの文春新書は、このような議論をみごとに整理している。正論とまがい物とを平易な言葉で分かりやすく整理している。
    ・・・
    本書は、著者の優れた理解カに裏付けられた詳細な取材に基づく掘り下げられた内容となっており、年金制度に対する愛情が迸る名著である。
まぁ、同じような評価になるみたいですね。
来週でる『週刊東洋経済』に、僕の次の文章がでるはず。。。
  •  『一部の経済学者が、どのように年金制度を間違えて理解してきたかがよく分かるという意味で、立派な経済書と呼べる本。新聞記者である著者が得てきた多方面からの大量の情報を取捨選択する能力、すなわち福澤のいう「判断の明」が光っている』
 8月4日 それと、昨日、太田さんが世代間格差のところまで話ができなかったから、僕が懇親会で雑談していたことは、これだね。 僕の論には世代間格差という言葉は、この概念を批判的に使う場合以外は、一切登場しない。
しかし、僕の論は、彼ら世代間格差論者と同等、時にはそれ以上に世代間格差が小さくなる提言が数多く含まれている――たとえば、消費税を引き上げている段階での年金のインフレスライド中止とか、デフレ下でのマクロ経済スライド実施、支給開始年齢引上げの早期化、10年近く前から言っている年金目的相続税や年金の課税強化、そして、なによりも速やかな増税などなど。。。
日本の社会保障の垂直的再分配――持てる者が持たざる者を助ける機能――を強化したり、今の高所得高齢者の給付水準を下げたり彼らに負担を求めたり、高齢者の資産を社会保障の財源として先取りしていくための戦略として、世代間格差からの切り込みは愚策だってことが、どうして彼らには分からないのやら。世代間格差論というのは、どう考えても行き詰まり、政策提言の段階になると、なにも、世代間格差という概念を使わなくても十分に言える話になってしまうということが、取りかかる前になぜ分からないのか、不思議なところでもある。

次でもどうぞ。年金受給者を相手に、みなさんの年金を速やかに引き下げましょうよという話を、世代間格差という言葉を使わずにやっている。そして会場は、そりゃそうだよなぁという雰囲気になる。それでいいんじゃないかぃ。 まぁ、かつて、高山先生が次のようなプロジェクトを一橋で立ち上げ、
  • 2000年~2005年、特定領域研究「世代間の利害調整に関する研究」プロジェクトの領域代表者。
    2006年~2015年、特別推進研究「世代間問題の経済分析」プロジェクトの研究代表者。
それが発展したのか、今は、一橋に「世代間問題研究機構」というのが設立されるに至っているから、もう、このキーワードを言い続けるしかないという状況になっているとは思うけどね。 世の中には、ちょっと不幸な話だな。そして、この切り口で強弁されると、うまく行くこともうまく行かなくなるおそれもある。
2006年に書いている次でもどうぞ。
   今日の亜大の研究会はおもしろかったな。健マネの学生さんは、あと3分居残ってれば、懇親会に招待してもらって、合法的に食っちゃ飲んで喋って遊べたのに・・・ゼミの学生は、デブマッチョをはじめ元々大きなお腹をさらに肥大化させてたよ(笑)。
でっ、太田さんに話した、今日来ていた口八丁手八丁で生きていく予定のピクちゃんのレポートというのは、次。 それと、帰宅すると『年金実務』が届いていた。そこにあった次の文章は、まぁ、そうだな。
  • マニフェストの作成責任」『年金実務』8月1日号
     マニフェストの不履行の政治責任を問う声は出ているようだが、専門家の指摘を無視したまま無理なマニフェストを作成したのは誰なのだろうか。その作成責任もあきらかにして欲しいものである。
簡単な話だ。
次をみれば分かるさ(笑)。今や首相候補であるらしいディベート官房長官は、あの党の年金戦略の中心人物だったよ。
そんで、あの最低保障年金を下に置くポンチ絵も彼だし、「未納三兄弟」という言葉も彼が当時の菅代表に電話をかけて伝えたとのこと。あの2人はいわゆる盟友というもんだな。いやはやご立派。 ただ、事態がもっと深刻なのは、あのマニフェストを支持していた、「専門家」と称する者がいたということだね。
太田さんのレジメの補論【なぜ年金不信がここまで広がったのか?】に書いてあったように、「専門家と称する一部の人々の分かりやすいが質の低い議論、誤った主張が問題に拍車をかける」というのは、2004年あたりからの年金政局を身近に観察していた人たちの共通の認識。そしておもしろいのは、こうした世の中に迷惑をかけた「専門家」の中には、今も、そしてこれからも年金の「専門家」として身を引こうとしなのがいるところだな(笑)。質が低く誤った主張をする資質と、迷惑をかけたことを恥じない資質というものは、同じ要素なのかもしれないというのが、僕の仮説だ。
まぁ、ついでだから、「塾」という慶應の広報誌秋号に書かされたゼミ・研究紹介「半学半教」の文章でもどうぞ。
  •  (3)教員の文章

     よくよく考えないと危ない――それが、四半世紀ほど、経済学をツールとして社会保障を分析し、論じてきた実感である。
     これまで私は、研究者そのものが、問題の解決者というよりは問題の原因である事例を数多く目の当たりにしてきた。むしろ、あなたがいなかった方が世のため人のためであったはずと言いたくなる研究者、特に経済学者や政治学者がいかに多いことか。政策論という国民の生活に密着する研究領域の場合、間違えたら、たちどころに人々を不幸にしてしまう。後になって、間違えましたで済む話ではない。
     かつて、福澤諭吉が、是非判断の分別がつかない者が政治経済を学ぶことを、「その危険は小児をして利刀を弄せしむるに異ならざるべし」と論じていた意味が、年を経るほどに分かるようになってきているのかもしれない。
     これまでは、考えに考えて私が論じてきたことは、その後に起こった出来事と照らし合わせてみれば、なんとか大きな間違いはしていなかったような気もする。しかしそれも、学問半分、運とも言える直感半分くらいのきわどい思索の結果であるような気がしないでもない。
     そうした私が、義塾で半学半教の身でいることができる年数は、まだ17年弱もある。これから研究生活を終えるまで、大きな間違いをしないで済むことがはたしてできるのか。晩年になって、結局、私は研究者として世の中に存在しなかった方が人々は幸せだったのではないかと反省しなくても本当に済むのか。
     自分の論は自分で責任をとるしかないと腹を決め、既存の学問すらあてにせずにひたすら自分で考えるというのが私の昔からのやり方である。「僕の仕事は考えることだよ」と学生に話す私は、彼らに「自分で考えろ」「考えろ、とにかく考えろ」と言うのが、いつもの口癖らしい――他にもいろいろあるらしいが(笑)。
いずれ、写真・学生の文章付きのゼミ紹介ができたらアップします。
こんな感じで仕上がる予定。
 8月3日 当初4月に予定されていて震災で中止になった4年に一度の医学会総会が、9月に移動したと思っていたけど、なんか違うな。。。 
ちなみに
   マッチョ、8月3日の太田さんの報告は17時半からだ。
  • 亜細亜大学経済社会研究所主催「第1回研究会」(2011年度)
 8月1日  経済を見る眼「政治は税制改革を邪魔する存在」『週刊東洋経済』2011年8月6日号(本日発売)
  •  政治が壊れている。政府に法律を作る力がないという意味では、無政府状態ともいえる。だが、予測できなかった事態ではない。
     昨年7月の参院選で、ねじれ国会となった。しかも、与党が衆院で法案を再可決できる3分の2の議席を持っていない「真性ねじれ」であり、自公政権末期よりも国会運営は明らかに厳しくなった。ところが、首相が、有効な手を何も打たず新年を迎えたのは、なんとも不可解だった。
     今年に入った1月5日、彼は突然テレビに出演して、「社会保障制度と一体で消費税を含む税制全体の改革に政治生命を懸ける」と発言。その数日後の党大会では「社会保障・税の一体改革に協力しないのは、歴史に対する反逆行為だ」と演説する。彼の「野党対策」はこうした挑発行為ばかりであった。
     ・・・
   7月23日に紹介した、亜細亜大学経済社会研究所主催「第1回研究会」(2011年度)のお知らせに、講演要旨が掲載されました。
  • 8月3日 16時10~18時45分
  • 宇佐見 義尚 氏 (亜細亜大学経済学部准教授) 「マックス・ヴェーバーの社会経済学」
    太田  啓之 氏 (朝日新聞社記者) 「二つの幻想との訣別 公的年金の今とこれから」
    【講演要旨】
     政府・民主党がまとめた「社会保障と税の一体改革案」では、「年金の抜本改革」は事実上棚上げされ、現行の仕組みをベースとした部分的な手直しを目指すことが示されました。これは、公的年金の将来にとっては後退ではなく、むしろ「朗報」と言えるでしょう。民主党の抜本改革案、また経済界を中心に根強い支持がある基礎年金の全額税方式化はいずれも現実性に乏しい「幻想」であり、本当に必要な改革のむしろ妨げになってきたからです。一方、世間に流布する「年金はいずれ破綻する」という見方も、根拠に乏しい幻想と言わざるを得ません。年金について、地に足のついた現状認識と改革の方向性とは何か。8年間の取材に基づく私自身の考えをお話します。
ご近所だから僕もいく。マッチョもくるか?
 7月30日  下記の民主党内の勝負、どこで決着がついているかということを、野球の解説者風に言えば、2年前みたいだな。
  •  〈政治考〉岡田氏の「孤立」 民主は政権党の奥行き学べ  星浩(編集委員)
     2年前の総選挙。当時も幹事長だった岡田氏が比例単独の候補に党職員を並べようとしたら、党代表代行の小沢氏は、自分の息のかかった人たちを優先すると言って譲らない。結局、小沢氏の主張が通り、彼らは当選後、小沢グループに参加。菅批判の急先鋒(きゅうせんぽう)となった。岡田氏は小沢氏の「周到さ」を実感している。
 7月28日  そらきたきた、1回生議員争奪戦。 あのマニフェストという錦の御旗は、不燃材でできてんじゃないのかぃ。
火をつけても、なかなか燃えて灰になってくれないみたいだねぇ。
閣議報告も無視されてかわいそうに。予想できた話だけど、玄葉さんの予防線は軽く突破されたかな。
  •  7月12日の朝日新聞「耕論」での玄葉さんの弁
      消費税率の引き上げは、一体改革案ですでに決まったことで、次の代表選では争点にはならない。党内合意を経て決まったことを蒸し返すのは筋が通らず、新代表も一体改革案の路線をしっかりと継承しなければならない。

     仮に「財源に甘さがあってもマニフェストを見直す必要はない。消費税率も引き上げない」という「マニフェスト原理主義者」が新代表になったならば、与野党協議の可能性は壊れてしまう。社会保障と税の分野に限らず、何も物事が進まなくなるだろう。
攻め込まれる政府側は、次はいかなる陣形で党からの攻撃をかわしていくのやら。
って、党を掌握できずに、党になめられて完全否定されている政府――議院内閣制のどこかが決定的に壊れているわな(笑)。

ちなみに、来週月曜日発行の『週刊東洋経済』の「経済を見る眼」のタイトルは、「政治は税制改革を邪魔する存在」。
 7月27日  そう言えば、先日の大阪透析医会の後の飲み会で話していた、放送法の両論併記規定というのは、次です。
  •  第3条の2 放送事業者は、国内放送の放送番組の編集に当たつては、次の各号の定めるところによらなければならない。
    1.公安及び善良な風俗を害しないこと。
    2.政治的に公平であること。
    3.報道は事実をまげないですること。
    4.意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること。
こ第3条の2の4が、記者さん達を思考停止状態に陥らせている可能性大と僕はみています。
論点を明らかにするのはいいけど、勝敗が明らかな場合は多々あるわけだから、そういう時はいずれかに軍配をあげなきゃ。。
年金の時や、かつてのマニフェストのように、両論併記が罪な場合がある。中立を装って両論併記で終わるのは、放送番組を作るのは楽だろうけど、無責任を通り越して有害。ロジックや証拠に中立でいようとすると、誰かを支持して誰かを批判することになり、立場的には中立でいられなくなったりするもの。メディアが言う中立的報道ってのは、なんか大きく勘違いしているな。今のメディアが意識している中立的報道の下では、無茶苦茶なことを言ったりやったりしたもん勝ちになり、悪貨が良貨を駆逐する動きを加速することになる。
それと、喧嘩両成敗という思考方法も、記者さん達の仕事を楽にさせているだろうね。
喧嘩をしている時に、喧嘩の原因が加害者と被害者という場合が結構あるもんだ。その時に、第三者の立場から両成敗!なんてのはおかしい。
放送とは違うけど、新聞では、昨日の「合意点を探る責任がある!」とか、以前ここにも書いた朝日新聞の社説「退陣3条件-自民党よ大人になって」なんて、喧嘩両成敗的発想に近いものがあるだろうな――まぁ、朝日の場合は過去の我が身の振る舞いに目をつむりたいたいという潜在意識の作用があるかもしれないけどね(笑)。
   でっ、つるこう@5期、いつか秋田に行ったら連絡するから、空けておくように。。。?
   そう言えば、先日、誰かに言ったけど、映画「インサイド・ジョブ」の予約注文がiTunesStoreではじまった。リリースは9月14日らしい。
 7月26日  メディアお得意の、次の論法が、僕にはどうも違和感があるんだよねぇ。そりゃ、総選挙の前にお祭り騒ぎをしていた朝日新聞は、「憲政史上最大の確信犯的公約違反」の片棒を担いだことなど認めたくないだろうけど、総選挙の前に、僕のこんなインタビューを載せていた読売新聞もねぇ。
  •  2次補正成立 政治の停滞打破へ動く時だ(7月26日付・読売社説)
     自民、公明など野党も、参院で多数を占めている以上、反対のための反対では困る。子ども手当の修正協議などで、民主党がより踏み込んだ案を示したら、積極的に合意点を探る責任がある。
なんで、野党に、あの与党と合意点を探る責任があるんだ?
こういうのみると、僕は政治家でなくてよかったとつくづく思う。
僕なら、一切協力しないだろうな。
支持率は落ちるかもしれない。それでも彼らが採った選挙戦略は絶対におかしいという信念は曲げたくないと思う僕は、政治家には向かん向かん――落選しまくりだろう(笑)。野党の政治家をはじめ、政治家というのはなかなか切ない仕事だと思うよ。
僕は、先日届いた、次のメールの内容に、ただただ共感するだけだよ。
  • 根本は、先生も喝破されているように、法律すら軽視する現政権のもとでは、表現形式の違い(法律か、閣議決定か、閣議了解か、国会答弁か、閣議後記者会見か、マニフェストか、政権公約か、、、etc.)は、余り本質的な違いにはならないように感じています。

    マニフェストが最上位規範で命のように大事らしく、それすら見直すのですから、法律ですら下位の規範として、無視したりするのは楽勝なのではないでしょうか。
    代表制である民主主義にとって、もっとも神聖なはずの選挙で騙しを平然とするわけですから、ほかで騙しをしても全く痛痒を感じないのでしょう。

    結局のところ、大切なのは、政策を作るための「力」の源泉をどこにもとめるかであり、現政権の正当性はマスコミ、大衆を騙した基盤の上にある訳なので、その騙しを一度チャラにしないと(すなわち、総選挙による正当性の再獲得)、所詮、他の約束(法律等の記述)は、マスコミ世論調査による支持率や、その元になるワイドショーの視聴率に勝てないのではないかと、冷めた見方をしています。。。(笑)
谷垣さんの1月の代表質問の翌日に、大手新聞が揃って、始めに解散ありきでは無責任と論じたとき、僕が一連の次の文章を書くのもわかるだろう。
   > どうなるんでしょうか?

知らん。ただ、政治経済学者として学術的関心はある。
21世紀に入ると、日本という国で、禁断の選挙戦略が採られた信じ難い選挙が行われ、政権を簒奪した者たちは、引くに引けず、政治が大混乱に陥って、・・・・・・?
今年の2月に書いている次でもどうぞ。 なお、「憲政史上最大の確信犯的公約違反」や「政権の簒奪」という言葉は、1月26日の谷垣さんの代表質問中の言葉。
  •  ここまでマニフェスト実現の状況が惨憺たるものであり、政策の優先度も見失われている状況ですと、民主党マニフェストがだまし絵であるとか、選挙用の毛鉤であると非難してきた与謝野大臣の従来の指摘は、極めて的を射たものでした。憲政史上最大の確信犯的な公約違反とも言え、有権者を著しく冒涜しています。こうしたマニフェストの上に成り立っている民主党の現在の議席ひいては民主党政権の正統性そのものがもはや崩壊したと言わざるをえません。このマニフェスト策定の中心にあったのは小沢元代表でありますが、党の要職にありながらこれに異を唱えなかった菅総理もまたその責任を免れえません。国民に幻想を振り撒いて政権を簒奪することが正当化されれば、わが国の民主制は瓦解します。
    ・・・
     我々が協議に応じる前提として、菅総理の覚悟を求めました。端的に申し上げれば、国民に信を問うことです。それが菅総理のこれまでのお言葉に従った対応です。
     この解散には、もう一つ重要な意味合いがあります。すなわち、小沢元代表が民主党にもたらした問題は「政治とカネ」に留まるものではありません。小沢元代表に作られた偽りのマニフェストを基盤とし、小沢元代表の選挙の手腕によって得られた砂上の楼閣が如き多数の議席を清算することなくして、「小沢斬り」は貫徹し得ません。一昨年の夏、民主党マニフェストを片手に国民に幻想を振り撒いた全員が胸に手を当てて、国民への嘘で政権を簒奪したことへのけじめをいったん付け、新たなスタートをきることこそが、わが国が健全な民主主義を取り戻す唯一の途と考えます。
岡田幹事長のいう、「見通しが甘かった」とは、大きな隔たりがあるな。
選挙戦略の見通しとしてはみごとに的中して、政権交代を実現しているんだから、何が甘かったのか僕には分からん。
あえて見通しが甘かった点をあげれば、マニフェストの旗を降ろすのは、もっと簡単にできると思っていたことだろうかな。
でもまぁ、そこんところはあんまり考えていなかったんだろうな。
ちなみに、総選挙の後、あのマニフェストの旗をどう降ろすかが課題になることは、選挙の前から分かっていたこと。
さて、「見通しが甘かった」という与党と、「憲政史上最大の確信犯的公約違反」とみる野党、政治家たちは、この隔たりをどうやって埋めると思う?

なお、1月16日の谷垣さんによる代表質問の中に、僕にとってもディベート官房長官の信じ難い言葉がある。
  •  ちなみに、民主党マニフェストの3番目の柱は、月7万円の最低保障年金制度の創設を始めとする年金制度改革でした。これについては、先日、枝野官房長官から現行制度とは「本質的なところに大きな違いはない」という信じ難い発言がありました。
いっとくけど、Ⅳ巻をみればわかるように、僕は自民党の支持者でもないからね。
ただ、上記の代表質問をみると、なんとも一つ一つもっともだと思うだけ。


ところで、先日書いたように、医師会と名の付くところに呼ばれたのは、先日の県。
呼んでくれたのは、若手の医師が勉強する研究会。
研究会だから、医療経済学そのものの話を延々としても良いかなっと思ったりもしたという事情あり。

そして、県医師会会長が最前列真ん中に座られて、県医師会の執行部がずらりと並んだ講演会にはじめて呼ばれたのは茨城県。
僕の講演を聴いた後、僕が帰った後の会議で、彼らは反自民の決議をすることになる!!!  あ~ぁ。
あれは、2007年10月、自公政権が政策転換する直前だった。。。水戸駅から医師会に向かうタクシーに乗っているときに、その日手術をした母親の手術結果の連絡がきて、その内容について、僕は医師会に到着後、原中茨城県医師会会長に尋ねていたわけだから、鮮明に覚えている。その2年後、原中さんは日医の会長に。
 7月25日 ここなんだよなぁ。
  • 地デジ移行、「デジサポ」に相談約9万8000件  日経新聞
2008年4月1日に 高齢者医療制度がスタートしたとき、総務省によるアナログ放送終了の広報活動は、すでにはじまっていた。
あの頃、僕は次のような表を作りたいと思っていた。
  •    高齢者医療制度 アナログ放送終了 
     法律成立日  2006年5月11日  ?
     広報活動予算  ?  ?
     施行日  2008年4月1日 2011年7月24日 
2008年4月15日の年金支給日に、記録問題などを抱えた年金から保険料を徴収するとはなにごとかという、マヌケな「4.15ショック」キャンペーンを張りはじめた民主党をみながら、僕は、厚労省で高齢者医療制度についた予算は、総務省でアナログ放送終了についた予算の何分の一なのだろうかと考えていたわけだ。

混乱を招かずに制度を動かすということは、大変なコストがかかるわけでね。
厚労行政というのは、おそらく、そうしたところに、人も金も投入する余裕はないだろうと思うと同時に、
2008年の高齢者医療制度大騒動時から、総務省って、なんか人にも金にも余裕がありそうだなと思っていたわけだ。
それでも、相談はくる・・・。そういうもんだろう。

まぁ、バカな野党がいなくなったということは、政権交代の御利益だったんじゃないかぃ。
   そう言えば、昨日の2次会で話していた「合理的無知」というのは、次の文章がいいです。 この文章を書かれた医師について、昨晩、偶然、メールが届いてますね。
  • 先ほど、○○先生にお会いしました。
    先生が准教授の頃からお呼びした、世の中でもっとも早くに先生に着目した方だと、ご自身でおっしゃっていました。
そう、その通り。
僕がはじめて、医師会と名のつくところに呼ばれて話をした県はそこですね。
「医療経済学の潮流」を書いているときで、出かけていって、延々と経済学の話をしてきた気がする――とんだ迷惑だったと思う(笑)。
僕のⅠ巻を本屋の書棚でみつけて、それを手に入れて読んだ人ですから、相当の読書家であることは間違いない(笑)。
合理的無知」についても――「合理的無知の出所について、先生の「再分配政策の政治経済学」だと言ってあります」とのご連絡を頂いてます。
彼らをイメージしながら、僕は、次を書いているわけです。 でっ、僕が昨日、「投票者の合理的無知」からスタートして話をした「絶望的人間モデル」については、次で書いています――飲み屋で何を話ているのやら(苦笑)・・・だって、「政治家って、世の中のことを考えてくれてるんじゃないんですか?」っと質問されてしまったもので。。。 次もどうぞ。 そう言えば、来週の月曜日発売の『週刊東洋経済』の「経済を見る眼」の冒頭は、「政治が壊れている」ではじまります。残念ながら、絶望的人間モデルの予測通りではないんだろうけど、ついに「政治が壊れている」と書いても、読者があんまり違和感を抱かないところまでまできてしまったみたいなんですよね。
 7月24日 「なんで、先生が、透析医会にいかはるんっ?」
「いや、僕もよく分かりません・・・」
と先日、答えていたんだけど、今日、僕が透析大阪医会に呼ばれた理由がなんとなく分かった。
講演を終えて、数人の人たちが質問してくれたのですけど、これが実に良い質問ばかり。
60分の講演で話しきれなかったとことを、話す機会を準備してくれるようなものばかり。
後で分かったことは、彼らは僕のHPをよく読んでくれていて、「今日はここんとこ話してないから、質問して、みんなに分かるように説明してもらおう」と思って、質問してくれていたわけ。そういう人たちが何人もいて質疑応答だけで40分も。
講演後、その人たちと大いに盛り上がり、今は翌日の1時(笑)。おもしろすぎる。

ということで、今日の参考資料をアップしておきます。 そして、昨日も今日も、二日間飲んでいたんだけど、その中でしみじみと分かったことは、次の論点が重要ということですね。 まぁ、今日はこの手の話は何もしなかったですけど、今日の演題「いま、社会保障政策の周りで何が起こっているのか」を理解するのに必須の資料は次。
いやはや、旧知の友と久しぶりにあったようで、とても愉しい時間でした。
そう言えば、去年の10月に次の連絡をもらっているんでしたよね。
  • ・・・

     上記のような立場であり、医療費の問題については一般の医者より多少関心を持ち、医療経済をテーマにした本も何冊かですが読みました。その中で先生の著作「再分配政策の政治経済学」シリーズは私の問題意識の多くに応える内容でした。それ以降先生のブログもまめにチェックさせていただいていますし社会保障国民会議でのお仕事も、現在の医療行政にも大きく影響を与えているものとして注目して参りました。
    ・・・
    来年度の総会の講演について役員に諮りましたところ、何人かの候補が挙がりましたがその中に先生のお名前があり、会長権限で先生にぜひともお願いさせていただきたいと思った次第です。
どうもです(笑)。
   そりゃぁ、まぁ、現内閣への反対勢力からみれば、錦の御旗に火をつけられたようなもんだからなぁ。現内閣からみれば、早いとこ焼いてしまって灰にしてしまわないとなぁ。まぁ、党内事情だけからみればの話だけどね。
   亜細亜大学経済社会研究所主催「第1回研究会」(2011年度)のお知らせ
  • 8月3日 16時10~18時45分
  • 宇佐見 義尚 氏 (亜細亜大学経済学部准教授) 「マックス・ヴェーバーの社会経済学」
    太田  啓之 氏 (朝日新聞社記者) 「二つの幻想との訣別 公的年金の今とこれから」
報告要旨がアップされ次第、再度紹介いたします。
   まぁ、メモしておくか。あの09年マニフェストってのは、命のように大切なものらしい。
  • 鳩山由紀夫前首相は22日、記者団に「野党にすり寄らなければいけないと命のように大切なものを投げ出してしまった」と批判。
    民主、公約修正「見切り発車」 子ども手当減額案  所得1000万円で 党内から反発、自公は本気度見極め 『日経新聞』
大変だね、政治家ってのは。
岡田幹事長の謝罪は前門の虎対策として報道されているけど、後門の狼をおとなしくさせるねらいもあると僕はみてるんだけどね。代表選の前にあのマニフェストを殺しておかないと、現内閣への反対勢力が糾合する錦の御旗として利用されてしまうからねぇ。その逆の意味で、現内閣への反対勢力にとっては、09年マニフェストは眉唾だったとの印象が国民の間に滲透するのはかなり痛い。
   昨日は新聞記者さんや県庁の職員さんたちとの会合。僕を含めて、お互い初めてあっても僕のHPを読みこなしてくれていたから、大いに盛り上がって4時間半(笑)。。。
再分配政策と帝国主義のことは、次でもどうぞ。 昨日話題にしていたのは次あたり。
  •  雇用の削減とか賃金カットによる国家利益などという言葉をよく耳にする。賃金カットは結局購買力を低下させ、国内市場、国内需要にブレーキをかけることになるのだが、なぜそれが国家利益になるのだろうか。
     ここ数年、私は賃金というものから多くを学んだ。第1に我が社の販売量は支払う賃金の量に比例するということだ。高い賃金を支払えばその金は消費され、商店や生産者、他社の従業員の懐を満たし、車を買うことにも使われ、結果として我々の車の販売量に反映されるということなのだ。国中で賃金が高くなれば国としても繁栄する。
     我が社が本当に発展しだしたのは、1914年に日給を2ドルから5ドルに引き上げ、最低賃金を定めてからであり、それによって従業員の購買力は増加し、他社の製品を買う力もますます向上していった。わが国が繁栄する背景には、高い賃金を払い製品価格を下げて、大衆の購買力を向上させるという考え方がある。これは我が社の基本的な考え方であり、我々はこれおを賃金指向と呼ぶ。
こういう言葉は、ぜんぶ、ヘンリー・フォードの自伝に載ってます。
フォードがGMに負けていったのは、彼には、次の視点がなかったからじゃないかな。 次などもどうぞ。 ではでは、みなさんのご健闘をお祈りいたします。
 7月23日  そう言えば、玄葉さんは、「民主党は「社会保障の給付水準を下げない」と言い続けてきた」とも、先日の朝日新聞で言っているんだから、下の試算では、中間層の年金の給付水準を下げないという制約条件下で、必要額を示さなければならなくなることも書いておくよ。
   ホテルのお風呂でiPadしてたら、おもしろい記事発見。
  •  〈記者有論〉民主党の年金改革 説明できぬなら旗降ろせ 山田史比古記者 朝日新聞
     民主党の一体改革案では、最低保障年金の支給対象を「一定レベルを超えたら徐々に減額、あるレベルで給付ゼロ」としたが、その水準額は示さなかった。実は、厚生労働省が内密に4案を試算し、生涯の平均年収が「300万円を超えたら減額、600万円で支給なし」とする案で一度はまとまった。これなら、2055年度の年金支給に必要な財源は38兆7千億円で、今の制度を維持するより12兆円近く増える。それでも中間層は年金が減るうえ「財政的に無理」などの反対論が出て、試算は封印された。
玄葉さんが、先日の耕論では、僕の隣で、次のようにいってるやつだよな(笑)。
  •  公的年金の抜本改革も当然、次の総選挙には具体案を出す。マニフェストでも、13年までに成立させるとしている。すでに財政や年金額についてのシミュレーションも行っている。
この国では、どんな大ウソをついても政治生命を失うことはないからね。
まぁ、まともなことを言うと、政治生命を失うことはある。次は、勿凝学問370に入れていない、ディベート官房長官と、前回の総選挙で、落選した福島豊さんの議論だ。
  • 福島豊議員(公明党) 於 2005年4月22日 第3回「両院合同会議」
    年金制度の主軸は、やはり負担と給付の関係ということであります。ここのところを具体的な姿を示さずに議論しても始まらない。

    枝野幸男議員(民主党)は次のように、返答する。
    数字を出せ、数字を出せというのは確かにもっともらしい話であります。しかし、残念ながら、昨年皆さんがお決めになったもので数字を出しているものが、論理的に整合性がとれていません。・・・
他にも、前回の総選挙で落選した小池晃氏と、ディベート官房長官の議論もあるぞ。。。

いま、ロビーで僕を待っていると思うけど、こんなことをしていて、3分くらいおくれてます。。。すまん<(_ _)>ペコッ
    どもな(笑)。まぁ、往生際が悪いのは、大震災のせいにするだろうな。
僕に言わせると、実に、不誠実不謹慎な話だけど、彼らはそうするだろう。
  • 細野豪志原発事故担当相も「あれだけ大きな地震が起きたのだから、被災者に対する政策が優先されるのは明らかだ」と述べ、修正はやむを得ないとの認識を示した。 
でっ、彼は、小沢財政論の一番の信者だったんじゃないか(笑)。次の10頁にご登場だな。 民主党の財政論?と言えば、次の安倍さんと小沢さんのやりとりもおもしろいぞ。 被災者に対する政策が優先されるのは明らかだ。
しかし、マニフェストの破綻は、「大きな地震が起きたのだから」ではない。
   
  •  なんだか冒頭に紹介され、照れくさいです(笑)。

    ここまで詐欺的行為を「立証」されても、彼らは「だますつもりはなかった」
    と言い通すのでしょうね。なんせ、詐欺罪は「だます意志」を本人が認める
    か、物証で立証されないと有罪になりませんから・・。
「憲政史上最大の確信犯的公約違反」という言葉は、谷垣さんの言葉。
見通しが甘かったというのとでは、認識に、相当の隔たりがあるなぁ(笑)。
さてさて、野党は、どうでるかね(笑)。 それと、自民党さん。谷垣さんの1月の代表質問のリンク先が切れているんだけど・・・探してもみつからん (●-●メ)

そんで、今、関西方面に向かってます。先ほどのメールのやりとり
  • >>>>> いま盛岡です。 これから郡山に向かいます
    >>>>> 東京を出る前にコピーしてきた7月12日付け朝日新聞「耕論 どうする社会保障と税」をいま読み終えました
    >>>>>わかりやすいです

    >>>>車で大阪透析学会に向かってまして、浜名湖サービスエリア
    >>>>車で、吉田拓郎と中島みゆきの永遠のウソがかかっている時にメールが 笑

    >>> 先生も忙しいですね

    >>本当に忙しい人は、電車でいくよね 笑 まぁ、夏休みだから。

    そうでした

日曜日に大阪あたりにいたら、博多駅あたりまで乗せていってやるぞぉ。 > マッキー
深夜バスは直通か(笑)。
   
   そう言えば昨日、夜の11時過ぎに、しゅうたとばったり会ったぞ。
 7月21日   お、おはずかしぃ。。。
民主党の真実が、大の大人がすました顔してウソをつくところにあり、と見抜いていたのは、僕が日本で一番早いはずだよ。
政権交代の何年も前からだな。徹底してるぞ(笑)。
政権交代の前に、僕が講演に出ることが決まっていて、政権交代後、主催者が民主党の議員を急遽呼ぶことになった会では、僕は辞退している。「なんで僕が、彼らのウソ話をきかなきゃいけないんだ」と・・・。僕の心の中の声は、「本当の話を聞きたいのか、それとも権力におもねたいのか、どっちかにしろ」。
僕に事前に連絡することもなく大学まで謝りに来て、僕の講義が終わるのを待ち伏せし、「民主党の議員を呼ぶことは止めますから、先生、よろしくお願いします」と言う人に、「僕が辞退すると言うことは、相手方を取りやめるようにということでは絶対ない。僕が辞退するという、ただその意味しかありません」と言って研究室棟の1階での立ち話だけで、「じゃぁ」と言って別れる。その夜、「これほど人に頭を下げたことはありませんでした」とメールが来ても、返事を出さず。次なんかをみても、徹底している(笑)。 これに関連すれば、政権交代後、半年が経とうとするときに、次を書くのも分かるだろう――ウソをついて騙す方が悪いのか、騙される方が悪いのか。素人ならまだしも、有識者の中にあまりにも騙される人が多すぎた。その罪は大きいわな。 昨年11月の北大シンポの中で、2010年11月18日に書いているように、僕が、あの時、どんな言葉に反応したかというと、山口二郎さんの(政権交代は)「やってみなければ分からなかった」という言葉。その言葉を受けて、僕は、「それではこれより、政治学者への批判をはじめさせてもらいます」とお断りした上で、政治学、政治学者への批判を開始している。
   おぉ、イエスタデーは、BBQのところに屋根がついて、少々の雨でもできるようになったわけだ。
まぁ、昨日の雨は、少々ではなかったけどな。
でっ、今年は、12期、13期だから、イエスタデーを使い始めてちょうど10年目だな。
河口湖のイエスタデー。りっぱなHPができたみたいだから、紹介。みなさん、ご贔屓に。
   > とんでもないタイミングでの合宿になってしまいましたね。。。
どもな。
まぁ、無事にゆらりとBBQはできた。
今年は、制度を大幅に変えて、逆さギャップイヤーは中止。ゆえに、卒論の決勝はなし。
そこで、右腕カップの勝者発表を、○特飲みから合宿に移動。
その結果、右腕の祝勝会はこんな感じだ。
  •  
なぜだか、いじられキャラの三ちゃんも・・・
  •  
この後、こいつら、河口湖に飛び込みに行ってた模様。。。

明日は、三ちゃんを、高飛車に乗せて遊んでみたいんだが、さすがに明日の方が強い雨かな。
でも、こんなこと掲示板に書かれると、連れて行きたいだろぉ。
  •  『連絡板』に投稿がありました。
    名前: 三代目
    ------------------------------------------------------------
    題名:
    Re:勘定奉行にお任せあれ
    内容:
    絶叫系はディズニーのビッグサンダーマウンテンまでと心に決めております!
    ホラーの方もあまり得意ではなかったりします。。
    ------------------------------------------------------------
そう言えば、ニラハラが、ビールを1ケース送ってきてくれてたな。
お嬢は来ていないはずなのに・・・
ありがとな。いずれ、現役からお礼が行くよ。 > にら

追記――テニスは、ネットを張り始めたらいきなり降り始め、こんな感じて、すぐに退散(T_T)トホホッ 
まぁ、3年生は、勉強してたから関係ないけどな。。。
  •  
   今日から、河口湖で合宿――どっ、どいつだ日頃の行いが悪いのは。。。
ぁぁ、テニスが、BBQが・・・勉強しかやることがないじゃなぃかぃ。(T_T)トホホッ
 7月19日  あぁ、そうです。次の文章の中で、山本孝史さんが、「今日の先生の話を、そこで聴いていた彼が分かってくれればいいのですけど」の彼は、ディベート官房長官。僕の左斜め前に座っていた。 彼ら武闘派が民主党の年金論を乗っ取り、山本さん達理論派が排除されていって、日本の年金論が大きく堕落していくことになったわけだ。

次の文章の「お前にだけには言われたくない」のお前の中に、当然彼も含まれているさ(笑)。
「私どもの年金案は、みなさま方自公の年金とさほどの違いはありません」など、お前にだけは言われたくないだろ。
もちろん、ガソリン値下げ隊の隊長を演じることができる彼も含まれているけどな。
今の内閣のトップは、とにかく、ひどい。 そして、2007年に書いている社会政策学会からの依頼原稿として書いた 「年金騒動の政治経済学――政争の具としての年金論争トピックと真の改善を待つ年金問題との乖離」の最後の文章が、誰を指しているのかも、当然、分かるわな。
  •  今日のマニフェスト選挙の影の側面としての政局の混乱は、野党のマニフェストを検証する制度の中に野党が参加するインセンティブが、どこにも組み込まれていないことから生まれていると考えている。政党交付金の給付などとリンクできないものか・・・。
     当面、それが無理でも、本稿の読者が、ここに登場してきた政治家の言葉から彼らの適正を判断し、次の選挙での投票先を決めてくれるのであれば、社会政策学会からの依頼で「民主主義の運営コスト」と化し遊び時間を費やしてこの論文を書かされたわたくしとしては、それなりに本望ではある。
   ちょいと仕事で昔かいた文章を眺めていたら、おもしろいもんがあるもんだな。
それから、次は、僕がディベート官房長官と呼ぶ理由のひとつでもある。
  •  「年金騒動の政治経済学――政争の具としての年金論争トピックと真の改善を待つ年金問題との乖離
    【特集 社会保障改革の政治経済学 社会政策学会第115回大会共通論題】『社会政策学会誌 社会政策』
      2005年4月22日第3回両院合同会議議事録の中に、枝野幸男議員の典型的な発言がある。まず、丹羽雄哉議員が、枝野議員に問う。

     民主党さんのマニフェストを拝見しますと、要するに、徹底して予算のむだ遣いにメスを入れることによって捻出していく、こういうことを主張なさっておるわけでございますが、民主党さんのマニフェストによりますと、足下で2兆円7千億円に上る巨額な費用が必要になるわけでございます。これを、具体的にどのような財源を削減することによって2分の1を捻出するのか、これについてお答えいただきたいと思っております。

    答えて枝野幸男議員。

     難しいことではありません。政権をかえていただければ、やる気があるかどうかという問題であって、予算の組立方の枠組みで、今のように各役所の積み上げ方式で予算編成している限りは大胆な予算配分の変更は不可能です。枠組みをしっかりと決めて、その枠の中でやれということで上からおろすというやり方をすれば簡単にできることだというふうに思っています。一度任せていただければ実現をいたします。

    この回答を受けて、質問者の丹羽議員が次のように言うのは当然であるような気がする。

     一番の焦眉の急でございます国庫負担を3分の1から2分の1に引き上げるということに対して、私ども与党は真摯なスケジュールというものを示したわけでございますが、枝野議員は予算の編成のやり方次第でどうにでもなるというような、木で鼻をくくったような返答をなさったことは大変私は残念で、遺憾に思っておるような次第でございます。
付け加えれば、2009年総選挙で、丹羽氏は落選してただの人になる。そして枝野氏は今や官房長官で将来の首相候補。正直に生きるのがバカらしくなる立派な大人の世界だな。教育上具合が悪いのは、何も今の総理だけではあるまいよ。
まぁ、こういう言葉が、全部、議事録に残っているってところがすごいだろ――年金制度をはじめとする社会保障制度改革に関する両院合同会議の会議録

この議事録については、次を参照。
  •  「政策技術学としての経済学を求めて――分配、再分配問題を扱う研究者が見てきた世界」『at プラス』 2009年8月号
     そして当日――私は報告の冒頭に、「本日の報告は、二〇〇五年四月から七月末まで八回開かれた「年金制度をはじめとする社会保障制度改革に関する両院合同会議」の議事録にある民主党年金改革案に基づいています。この両院合同会議のことについて、ご存知の方いらっしゃいますか?」と尋ねてみた。ところが、フロアーにいた社会政策学会のメンバーの中で、誰ひとりもこの会議のことを知っている人はいなかったのである。言うまでもなく、当会場には、経済学者、社会学者をはじめ年金について語っている人も多くいて、民主党の年金案である基礎年金の租税財源化を支持している人や、この民主党案をベーシックインカムの視点から支持している人も当然いた。民主党は自らの年金戦略への批判を避けるために、自分たちの改革案の具体像をできる限り口にしなという戦術をとっており、そうした秘された状況の中で、彼らの年金改革案、政治戦略を知るためには、両院合同会議で与党に問い詰められて口にしてしまった民主党案を議事録を紐解いて知るしか方法はないのである。しかしながら、誰もこの両院合同会議の存在を認識していなかったわけである。
まぁ、年金を語る学者のレベルが低すぎるわけだ。

それと、あのディベート官房長官は、2004年4月には、「(現行の公的年金制度は)間違いなく破綻して、5年以内に変えなければならない」とも言っている。でも、大丈夫、世の中で、僕しか覚えていないよ(笑)。翌2005年には、当時の岡田代表は、「国民年金制度は壊れている」と言っているな。

政権交代というのは、こうした言葉の積み重ねの成果だ。総選挙直前の代表選とマニフェスト発表会見で、消費税は議論さえすべきでないと言えば、大衆さん達は、そりゃ、信じるよな。
政権交代後、しばらくたって、医療関係者に言われたことは、「政治家って、あそこまでウソをつくものなんですね」。
先日の日医の医療政策会議でも言ったように、政治家が確信犯的にウソをついたら、僕らは絶対にかなわないということ。確信犯的にウソをつく政治家が出てくれば、そいつは確実に勝利を収めることになる。そこが、専門情報を取り扱う職業の世界での厄介な側面なわけだ。
 7月18日  
7月17日   昨日の「党内向け」ってのは、党内の選挙に弱い層、特に1年生議員向けと言い換えても、8割くらいは正しいかな。小泉チルドレンと同じように、彼らの大半は次の選挙で消える運命にある――だから、彼らは椅子取りゲームをやっているかのような形相で、なりふり構わず必死であり、ムダを省けば財源が出てくるとうたっていたマニフェストに反する一体改革などもってのほか。
次の代表選では、彼ら1年生議員の票をどう取り込むかがポイントになる。そこで、玄葉さんの哀願、「消費税率の引き上げは、一体改革案ですでに決まったことで、次の代表選では争点にはならない。党内合意を経て決まったことを蒸し返すのは筋が通らず、新代表も一体改革案の路線をしっかりと継承しなければならない」が出てくることになる。政府は今、門前の虎との協議を行うために、後門の狼を切り捨てる方針でいるが、次の代表選で、後門の狼を守るという候補者が出てきたら、勝敗が分からないから、かなりおそれているわけだ。6月2日の菅・鳩山のメモからも分かるように、あそこは、何事も党内事情で決まるからな。

そう言えば、玄葉さんの大ウソの一つを書き忘れていたな。
  •  ただし、財源についてはマニフェストに欠陥があった。高齢化に伴い、社会保障費は毎年1・1兆円ずつ自然に増えていくが、その分を考慮していなかったのは甘かった。
誰も信じないだろう(笑)。
あのマニフェストの財源に関する箇所は、そんなやわな欠陥だけではない。
彼が言っているのは、社会保障給付の自然増をカウントしていなかった、つまり、財政支出の伸び分を甘く見ていたという話だが、彼らのマニフェストの一丁目一番地は、ムダを省けば16.8兆円を生み出すことができるということだったわけだからな。財政支出の伸び分や、税収減とは関係のない話だ。
一昨日紹介したように、彼は、昨年の4月22日に、「今度の参議院選挙のポイントは正直さだと思っています」と発言している。その意味で、あの党の中では、正直なうちに入るわけだが、いくら彼が正直に振る舞ったとしても、国家運営の根幹たる財政・社会保障で国民を確信犯的にダマして政権交代がなされたという事実は、確実に、日本の政治に後遺症をもたらしてしまっているわけだ。まぁ、その後遺症ができるかぎり小さくなるよう、政治生命をかけてがんばっておくれ。まぁ、この国は大甘で、何を言っても何をやっても、国民はすぐに忘れてくれるから、政治生命が失われることはないんだけどな。
7月16日   昨日の「野党からクレームが」の野党というのは、民主党のことだ。とにかく彼らの年金戦略は質が悪かった。今は少しはおとなしくなったかと思ったら、玄葉さんは、また、ウソの上塗りをつづけていたな。
  • 公的年金の抜本改革も当然、次の総選挙には具体案を出す。マニフェストでも、13年までに成立させるとしている。すでに財政や年金額についてのシミュレーションも行っている。
まぁ、年金のシミュレーションがあることは、ウソではない(笑)。ただし、そのシミュレーション結果が、人に見せることができるものではなかったので、彼らは公にせず、隠すことにした。
5月24日に紹介した次の新聞でもどうぞ。 彼、玄葉氏の発言は、朝日新聞の読者ではなく、党内向けの発言ばかりだな。彼に、この程度のウソで、党内をおとなしくできると思わせるレベルってのが、あの政党の実力なのかね。次でもどうぞ。 とにかく、あのインタビュー記事はおもしろい。
  •  まず会社員と公務員の年金を一元化し、その後で自営業者の年金も一元化する2段階方式を採用すれば、やってやれないことはない。
今はまだ改革の途中♪と言い続ける大ウソ(笑)。
まぁ、その過程でどれほどの人が犠牲になってもいいってんなら、政策なんてもんは、すべて、「やってやれないことはない」。
当たり前の話だ。今の民主党の代表が、ウソをついて今日だけ乗りきることができれば、総理を続けることは「やってやれないことはない」と、いまやっているしな。
  •  民主党は「社会保障の給付水準を下げない」と言い続けてきた。だが、それを実現するには当然、財源が必要となる。他の分野の歳出を削減したり消費税率を引き上げたりして、給付に見合った財源を賄う覚悟を持てるかどうかだ。
消費税率5%のうち4%を財政再建に回し、1%を社会保障、しかも年金には0.6兆円しか回すつもりがない彼らが、何を言っているのやら。疲れるもんだ。彼らの抜本改革年金号の実現のための最終革命の大願を果たした暁には、消費税率を何%まであげるつもりなんだ? マニフェストには、「消費税を財源とする”最低保障年金”を創設し、全ての人が7万円以上の年金を受け取れるようにする」って書いてある。「社会保障の給付水準を下げない」という言葉も覚えておくように > ALL 彼らは、国民は自分たちの言葉をすぐに忘れるという前提で話しているみたいだからな。
  •  改革案を閣議決定しなかったのは、物事をすべて決めてしまうと野党との協議に持っていきにくいからだ。・・・国民新党は消費増税に反対している。(もしも成案の閣議決定にどうしても反対ならば政権離脱も)やむを得ない。
前半部分は大ウソ。後半はホント。そして、社会保障・税一体改革の成案をまとめる大切な時期に、あの総理は、国民新党の亀井さんに副総理を打診して断られていた。国民新党は、「もしも成案の閣議決定にどうしても反対ならば政権離脱も」も、メモしておくべきだろうな。
そして、次のところは、党内向けの哀願で、新聞の読者には関係のない話。
  •  消費税率の引き上げは、一体改革案ですでに決まったことで、次の代表選では争点にはならない。党内合意を経て決まったことを蒸し返すのは筋が通らず、新代表も一体改革案の路線をしっかりと継承しなければならない。

     仮に「財源に甘さがあってもマニフェストを見直す必要はない。消費税率も引き上げない」という「マニフェスト原理主義者」が新代表になったならば、与野党協議の可能性は壊れてしまう。社会保障と税の分野に限らず、何も物事が進まなくなるだろう。
最大におもしろいところは次だな(笑)。
  •   実は今回、消費税率の引き上げを言ったことと、消費税率の維持を掲げた09年の衆院選マニフェストとは矛盾しない。具体的な引き上げ時期は、次の総選挙後になるからだ。すでに10年の参院選では、消費税を含む税制の抜本改革を掲げ、続く民主党代表選でも菅直人首相が公約にした。民主党の政権がいま、増税を言うのはおかしくないと思う。
    ・・・
    これから一体改革案を法律とするために、何とか与野党協議に持ち込まなければならない。
まず、10年の参院選の段階で、09年のマニフェストの財政の箇所でマニフェスト違反。そして参院選では、彼らは大敗。
彼らがかつて使っていた用語、「直近の民意」は、09年のマニフェスト違反をした民主党に反対の意を示した。
政権交代後、わずか1年も経たないうちに消費税を上げる方向にマニフェスト違反をして「直近の民意」にも見放された政権が、消費税の増税を実施する「法律」を作るらしい。次の総選挙後に実施される「法律」ならば、自分たちのマニフェストとは関係なく、どんな「法律」を作ってもいいらしい。。。アホだな。
でもまぁ、彼らは、本当は大地震がなければ、来年度から増税を行うつもりだったはず。その場合は、どういう種類のウソをついたのかね。

昨日、日医の医療政策会議の報告で使ったスライドを、一枚ばかり紹介しておくよ。演題は、「無政府状態下の社会保障」。
  •  
次の資料も配付した。
 7月15日 一昔前だったら、野党からクレームがくる社説だろうし、世論の批判を怖がって、書くことができなかった社説だろうな。 今では、足し算引き算さえできれば間違えないような、次のような発言も閣僚からでないだろうし、一歩ずつは前進しているとみるべきなんだろうけど、一歩前進五歩後退ってところか・・・
  • 10月17日朝のNHK日曜討論。
    野口悠紀雄氏が海江田経済財政担当大臣に、基礎年金の国庫負担の財源をどうするのかと問う。そこで、大臣は、「その話は今の年金のことでして、我々は全く新しい年金を作るわけですから」とか答えていたな。そういう回答をする人物が大臣だということを考えると、もう笑えない・・・気がする。
    勿凝学問334 政権たおれるかもね――基礎年金国庫負担問題の本質
  今日の健マネ講義で話した、先日の朝日の記事で僕の隣で話していた玄葉氏の「今度の参議院選挙のポイントは正直さだと思っています」発言は、去年の4月22日だね――バカげた話だ。
総理が報道ステーションに出て、「社会保障制度と一体で消費税を含む税制全体の改革を政治生命を懸ける覚悟でやっていきたい」と言っていたのは、今年の1月5日。彼は、支持率が急落して窮すると、政治生命とか歴史的云々とかいう言葉を使う癖があるみたいなんだよな。なお、一体改革案にとって最も重要な6月末には、一体改革反対の急先鋒の亀井さんに副総理を打診していた――この人物の性格はおもしろすぎるだろう(笑)。
昨日、日本病院会の理事会で話したように(参与として毎月出席)、政治がブラウン運動しているんだから、今後どうなるのか、さっぱり分からん。今日の健マネの講義で言ったように、今、この国には誰も法律を作る力を持っていないんだから、これって無政府状態だよな。
 7月14日 春の履修者さんへ
講義を生涯学習の1年目と位置づけるのは、2007年の次あたりみたいですね。 ということで、履修者諸君、これからもよろしく。
 7月13日  
  •  権丈先生、
     私も拝読させていただきました。
     普通、厳しい主張をする人ほど、メディアに出たがるもののように思いますが、権丈先生の場合、出ると厳しい主張をせざるを得ない上、実際のところ詮無いので、出たくないと仰っているのだと推察します。
笑 

昨日、昔一度インタビューに応えたことがある記者さんが話を聞きたいと訪ねて来たので、研究室で2時間弱説明したかな。
でっ、最後に、
「なっ、どうなるものでもないだろう。記事にしてもどうなるものではない」
彼「えぇ、まぁ。でも、勉強になりました」
「あぁ、それで十分だ」
  僕も、新聞をみたみた。
なるほどぉ、タイトルは、「”永遠のウソ”つき続けたまま」――ふぅん、おしゃれだねぇ(笑)。
でっ、あの写真、嫁の研究室です――引っ越してから、三田が遠くって遠くって。。。
7月12日  今朝の朝日新聞のオピニオン欄に、インタビューが載っているはずです。
新聞でのインタビューに応えたのは2年ぶりですね。
丁度2年前は、次。 読売の記事の最後は、次の言葉。
  • 私は、「この国の今の状況で、負担増のビジョンを示さない政党には拒否権を」と、かねて主張してきた。
    将来を見据えた賢明な選択が、今こそ求められている。
産経の記事の最後は、次の言葉。
  • 政治家の権力闘争から生活をいかに守るかが、今、国民に問われているんですよ。
そして、政権交代――その後、インタビューは全部断り続けて2年間。
先日、運転中に電話がかかってきて、はやく電話を切るために、「あぁ、分かった分かった」と、電話の内容もあんまり確認せずに引き受けてしまった次第。。。

今朝のインタビュー記事と関連ありそうな資料? おまけ
政権交代直前の2009年の7月26日に、次の記事が出てますね。突然訪ねて来た知らない論説委員のおじさんに、僕が、「この時期にこんなことを、なんでまた?」と尋ねると、「われわれも良い仕事をしたいんですよ」と、退職間近そうなおじさんが答えられたのが印象的でしたね。
   昨日までのは、昔のことにお引っ越し――表が、ちょいと調子悪かったもので。